週末ヒロのマンションで

昨日からの雨は夜明け前に上がったらしく、雲の間からはヤコブの梯が幾筋も差していた。
まだ朝早かったので、隣で寝ているヒロを起こさないように、私は静かに起き上がった。
夜の間、半分だけ閉めておいたカーテンを開けると、まぶしい朝日が部屋の中に差し込んできた。

こんな風に書くと、ちょっとおしゃれ朝の風景なのだが、実際の朝はけっこう間抜けである。
私は、朝勃ちでパジャマの前をテントのように思い切り膨らませていた。
痛いほど硬くなっているものをなだめながら、私はトイレに入った。洋式便器だと、こういう状態のきには、立ったままだと、出したものが斜め上に飛ぶので、用を足すことができない。
仕方がないので、便器に座って両腿の間から突き上げているものを、無理やり下を向けて、私は何とか用を足した。膀胱が満タンでなくなると、私のものはだんだんとやわらかくなり始めていた。
私はすっきりとしてトイレを出て、ベッドルームに戻った。
ヒロはまだぐっすりと眠っていた。

私はとりあえず洗濯でにしようと思い、バスルームの前に置いてある洗濯機のところに行って、ふたを開けた。中には下着を中心にヒロの洗濯物が半分ほど入っていた。
まだまだ洗濯物を入れることができるので、私はヒロの部屋に戻って、クローゼットの扉を開けた。
中には、選択したまま放り込んだのか、洗濯前なのかわからない、下着やシャツが放り込んであった。私はそれをまとめて、洗濯機のところまで持っていき、とりあえず洗濯物をいれるバスケットに放り込んだ。
そして、洗濯物の汚れ具合を手早く調べて、汚れのひどいものには部分洗いの洗剤を吹き付けてから、洗濯機の中に放り込んだ。

洗濯機のスイッチを入れると、次に私はキッチンに行き、床をクイックルで軽く拭いてから、朝ごはんの準備を始めた。
卵とウインナーソーセージ、ブロッコリー、バナナなどで一皿の朝食を作った。そしてパン・ドゥ・カンパーニュをかごに盛り、バターとマーマレードを添えた。コーヒーは、フレンチローストの豆があったので、エスプレッソマシンで濃いコーヒーをいれ、たっぷりの牛乳に混ぜて、カフェオレを作った。

朝食を作っている途中で、私はヒロを起こしに行った。
ベッドルームに入ると、ヒロはまだ眠っていた。

私「ヒロ、そろそろ、起きな。」
ヒロ「ふわあああ・・・ 今、何時?」
私「9時前だよ。」
ヒロ「もう少し、寝ていたい気分・・・」
私「寝ててもいいけど、ヒロ、明日の曲、さらうんだろ。」
ヒロ「げっ、そうだった、もう、起きなきゃ・・・」
私「ほら、おはようのキスしてあげるから、そうしたら起きなさい。」

私は軽くヒロの唇にキスをした。

ヒロ「なんだ、そんだけ? もっとしてくれないと目が覚めない・・・」
私「しょうがないなあ、じゃあ、もう一回だけ・・・」

私が二回目のちょっとだけ長いキスをすると、ヒロはやっと起き上がり始めた。

私「じゃあ、顔洗ったら、朝ごはんだからね。」
ヒロ「ふわあい。」

しばらくすると、ベッドの上に起き上がったときとは見違えるようになったヒロが朝食のテーブルに現れた。

私「ひゅ~、ずいぶんとしゃきっとしてかっこよくなっちゃって・・・」
ヒロ「だって最愛の人と朝食をとるんだから、ちゃんとしたい。」
私「でも起きたばっかりの寝ぼけたヒロをさっき見たばっかりなんだけど・・・」
ヒロ「やっぱ聡一より早く起きて、ヘンなところを聡一に見せないようにしないと・・・」
私「ぼけっとしてるヒロも好きだけどね。」
ヒロ「うわあ、聡一思い出すんじゃないって・・・」
私「ところで、今日はどうする?」
ヒロ「とりあえず俺はちょっと新しい曲をさらうよ。」
私「じゃあ、それを聞きながら読書でもするかな。」
ヒロ「まだ仕上がってないから、聞き苦しいかも・・・」
私「ヒロの演奏だったらどんな演奏でも聞ける。」
ヒロ「ほんと仕上がってないからね。」

朝食後、少し休んでから、ヒロはピアノの練習を始めた。私はその日はヴァイオリンのレッスンがあったので、マンションを出た。
電車を乗り継いで先生の家に行って一時間ほどのレッスンを受けた。今練習しているのはサンサーンスの1番のソナタで、表現がすごく難しい。まあ少しずつ克服していくしかないのだろう。
練習の後は先生とお茶をご一緒してしばらくおしゃべりをした。

昼ごろに先生の家をでて、ヒロに電話した。

私「レッスン終わったけど・・・」
ヒロ「俺も一段落したから、昼いっしょに食べようよ。」
私「どこで食べる?」
ヒロ「できたらウチの近所で食べたい。午後も少し練習したいから・・・」
私「いいよ、じゃあ、どこにする?」
ヒロ「俺のよく行く洋食屋でいい? 老夫婦がやってる小さな店だけど・・・」
私「いいよ、洋食食べたいな。」
ヒロ「じゃあ、駅で待ち合わせて行こう。」

ヒロのマンションから歩くと15分くらいのところにある個人経営の小さな洋食屋さんに私たちは行った。その店はヒロが時々一人の時に利用しているそうで、ヒロは店の人とは顔見知りだった。

おかみさん「あら、いらっしゃい。」
ヒロ「今日は連れがいるんだ。テーブルに座っていい?」
おかみさん「あら、珍しいわねえ、お友達といっしょなんて。奥のテーブルへどうぞ。」
ヒロ「4人掛けのテーブルに二人でいいの?」
おかみさん「いいわよ、ゆったり座ってくださいな。」
ヒロ「ええと、こっちは俺の友達の聡一さん。」
おかみさん「よろしくお願いします。聡一さんも音楽家なのね。」
私「ああ、このヴァイオリンですか。趣味で弾いてます。今日はレッスンがあったんで・・・」
おかみさん「あら、そうなの。いいわねえ、音楽が趣味なんて。」
ヒロ「そんでイケメンの先生は元気だった?」
私「元気だったけど。」
ヒロ「イケメンじゃないやつに習いに行ってくれると安心なのに・・・」
私「イケメンの先生だから、こっちも練習に熱心になるんだろうが。」
ヒロ「なんか面白くないなあ・・・」
私「ヒロだってイケメンのフルーティストと共演するんだろ・・・」
ヒロ「聡一、嫉妬してくれてるの?」
私「してねえよ。」
ヒロ「してる、してる。」

ヒロは牛タンシチューを、私はメンチカツを頼んだ。そして注文したものが運ばれてきた。
私の頼んだメンチカツにご飯とみそ汁がついてくるのはよくわかるのだが、タンシチューのほうにも無条件にご飯とみそ汁が添えられていた。

私「どのメニューでもご飯とみそ汁なんだ。」
ヒロ「それがけっこうご飯がよく合うんだ。」

少しずつヒロとおかずの交換をして、味を確かめてみた。タンシチューはなんかほっとするようなデミグラスソースで煮込まれて、とても柔らかくなっていた。

私「これはうまいね。なんか懐かしいような味がする。」
ヒロ「なんかデミグラスソースの隠し味に和のものが使われてるらしい。」
私「ふうん、そうなんだ。だからご飯とみそ汁に合うのかもしれないね。」

食後にコーヒーを注文して飲んでいると、おかみさんからお菓子の差し入れがあった。

おかみさん「デザート代わりにどうぞ。市販のお菓子だけど、まあまあおいしいわよ。」
ヒロ「コーヒーを頼むとたいてい子供のおやつみたいなお菓子が出てくるんだよね。」
私「でもこういうお菓子もけっこうおいしいと思うよ。」

おいしい食事とコーヒーで、私たちは満足して店を出た。

私「どうする? 練習がまだ残ってるだろう?」
ヒロ「そうなんだけど、今はお腹いっぱいで練習する気にならない。ちょっと回り道して帰ろうよ。」
私「いいけど。」

来た道とは違った、遠回りの道を私たちは歩き始めた。住宅街なので、それほど車を気にしないでゆっくりと歩けるのがよかった。
途中に公園があり、そこで梅の木を発見して、ちょっとだけ梅見をして、さらに小さな神社でお参りをした。
ちょうど一時間ほど散歩してから、私たちはヒロのマンションに戻ってきた。

ヒロはまた午後の練習を始めた。私はピアノ室の窓際に置いてあるお気に入りのソファに座って本を読み始めた。最近直木賞を受賞した恩田陸の蜜蜂と遠雷という本である。けっこう厚い本なので、少しずつ読んでいると、なかなか読み終わることができない。ピアノコンクールに挑戦するピアニストたちの物語である。久しぶりにじっくりと読めそうなので、私はしばらく本に集中した。
少し眠くなったので、ちょっとだけ昼寝をするために、ベッドルームに行き、ベッドにもぐりこんだ。昼下がりの明るい部屋で寝るのも気持ちのいいものだ。
一時間ほどして私が目を覚ますと、隣でヒロが眠っていた。練習に疲れたのか、ヒロは熟睡していた。
もう少しヒロと一緒に私も寝ようと思い、また目を閉じた。

二時間ほど寝て、私は目を覚ました。私が上半身を起こすと、ヒロも眼を覚ました。

ヒロ「ふわああ、気持ちよく寝た。」
私「練習はいいのか?」
ヒロ「うん、まあとりあえず出来上がった。」
私「寝顔がかわいかった・・・」
ベッドから起き上がり、目覚ましのシャワーを浴びて、気持ちをシャキッとさせた。そして目覚ましに渋い日本茶をいれて、二人で飲んだ。

私「晩御飯、どうしようか?」
ヒロ「なんか外に行くの面倒くさい。」
私「じゃあ、なんかあるもので適当に済ませようか。」

私は冷蔵庫を開けて中身を調べた。最近は私が頻繁に来ているので、以前に比べると冷蔵庫の中は充実していた。
冷凍庫にアサリとミックスシーフード、それに鶏肉が少しあった。野菜室を開けると、使いかけのパプリカとタマネギがあったので、それらを使ってなんちゃってパエリヤを作ることにした。
後は冷凍のブロッコリーを電子レンジで温めて、サラダの代わりにした。

料理ができあがると、私たちはテーブルワインを飲みながら、ゆっくりと夕食を楽しんだ。
そしてソファに移って、さらに残ったワインを飲み始めた。

ヒロ「聡一、新しい曲、やらない?」
私「新しい曲ってなにさあ?」
ヒロ「曲はイベールのアンテルリュードなんだけどね。」
私「フルートかなんか、入る曲だっけ?」
ヒロ「そう、ヴァイオリンとフルート、それにもともとはチェンバロなんだけど、今回はピアノでやる。」
私「そんでフルートは誰かいるのか?」
ヒロ「実はさ、最近俺に付きまとってくる女の子がいてさ、どうしても一緒に演奏したいって言うから、ふたりだけだとちょっとヤバいから、聡一に入ってもらえるとうれしいんだよね・・・」
私「何分くらいの曲だっけ、あんまり長くないよね。」
ヒロ「二曲で10分くらいだよ。」
私「そのフルートの子って、うまいの?」
ヒロ「プロになるのはちょっと難しいけど、お嬢さん芸は超えてる。」
私「とりあえず、楽譜を見てみるよ、弾けそうだといいんだけど・・・」
ヒロ「じゃあ、近いうちに楽譜は手に入れておくから。」
私「それにしても、ヒロ、モテモテじゃん。」
ヒロ「いくら美人でも女にモテてもうれしくない・・・」
私「ヒロは魅力的だから心配しちゃうよ。」
ヒロ「俺は聡一ひとりがいてくれればいい・・・」
私「ヒロ・・・」

私たちはどちらからというわけでもなく、顔を寄せ合ってキスをした。

ヒロ「ベッドへ行こうよ。」
私「いいよ、行こうか・・・」

ベッドの脇で私たちはお互いの服を脱がせあった。そしてパンツだけになり、私たちはベッドに横になった。
そして、相手の体を壊れ物でも扱うようにやさしくなで始めた。くすぐったいような、気持ちいいようなヒロの愛撫を受けて、私はだんだんと勃起し始めていた。

私「なんかちょっと前が窮屈になってきた。パンツ脱ぎたい。」
ヒロ「聡一ったら、すげえモッコリ。」
私「ばあか、ヒロだって同じだろうが。」
ヒロ「パンツ脱がせてあげるよ。」

そう言ってヒロは私のパンツを脱がせてくれた。

ヒロ「おっ、聡一、もうビンビンじゃん。」
私「ばあか、ヒロが悪いんだぞ。」
ヒロ「俺もけっこう硬くなってきた・・・」

今度は私がヒロのパンツを脱がせた。中からヒロのものがポロンと跳ねるように飛び出してきた。
私たちは相手への愛撫を少しずつ、お互いの硬くなったものに移していった。
ヒロの指が私の尿道口のあたりを触ったときは、私はむず痒いような激しい快感に全身を襲われて、思わず腰を後ろに引いてしまっていた。
私たちは時間も忘れて、快感の中に溺れていった。

それにしても男は出すものを出してしまうと急に冷静になってしまうものである。
私たちも飛び散ったものをふき取って後始末をすると、そのまま抱き合うようにして眠ってしまっていた。

翌朝、私たちは素っ裸のままで目を覚ました。ふたりとも前の晩にあんなに出したのにもかかわらず、思い切り朝立ちしていた。
ヒロのものを触ると、硬くて熱いほどだった。私はそのまま起き上がって、誰が見ているわけでもないのに、両手で勃起したものをかくすようにして、トイレまで歩いていった。

しばらくするとヒロも目を覚ました。日曜の朝は少しけだるい雰囲気で始まったのだった。




theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

comment

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ヒロくんとの素敵な週末ですね。
音楽を通じた繋がりっていいですね。
時々エロく盛り上がるのもGood🎵

Re: タイトルなし

たけろー様

コメントありがとうございます。
何でもない普通の週末が、実はけっこう大切なんですよね。
変わらない日常を生きていることが、本当はいちばん充実している気がします。

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