ヒロとの夏休み

実家で両親にさよならを言って、わたしは義兄の運転する車で新幹線の駅まで送ってもらった。

私「兄貴、ありがとう。またね。」
義兄「今度はジュンちゃんの結婚式の時に会えるね。」
私「そうだね。」
義兄「残念ながら聡一はその頃は忙しそうだから、ふたりきりにはなれそうもないけど・・・」
私「でも、俺は兄貴の顔を見られるだけでもうれしいよ。」
義兄「またそんな殺し文句をサラッと言う。」
私「じゃあ、兄貴、運転気をつけて帰ってね。」

わたしは義兄と別れて新幹線の改札口を入っていった。
お盆のさなかで新幹線は混んでいたが、ひかりに乗ったので私は何とか席を見つけて座った。
夕方新幹線を降りてヒロのマンションに向かった。
ヒロはまだ帰宅してなかった。
わたしはまずはヒロが洗濯機の中に溜めていた下着類の洗濯を始め、その間に軽く掃除をした。
洗濯物を干しているとヒロが帰ってきた。

ヒロ「聡一、お帰り、実家のお父さんたち元気だった?」
私「ふたりとも元気だったよ。ヒロのところは?」
ヒロ「元気は元気だったけど、親父とはあれ以来ぎくしゃくしてるからね。」
私「ゴメン、ヒロ、お父さんに会いにいかない方がよかったね。」
ヒロ「聡一のせいじゃないよ、親父の頭が固すぎるだけ。」
私「ヒロ、実家に帰りにくくなったね。」
ヒロ「前から親父とはそれほど仲良かったわけじゃないし、まあ母親が行ってやらないとさみしがるから、行ってるだけ。」
私「時間があったから、洗濯機の中に溜まってたから洗ったぞ。」
ヒロ「えっ、洗濯してくれたんだ、けっこう汚れてただろう?」
私「べつに普通に汚れてただけだったけど。」
ヒロ「聡一はきちんとしてるから、洗濯する前に汚れ具合を一枚ずつ確かめるだろう?」
私「ああ、汚れのひどいのは手で予洗いしなきゃならないし。」
ヒロ「聡一なら見られてもいいけど、でもハズいというか・・・」
私「今さら何言ってんだか・・・」
ヒロ「そうだ、すぐに出かけないと。」
私「高速混んでるかもな。」
ヒロ「それにしても、俊顕んちはせっかく持ってる別荘を夏休みに使わないなんて・・・」
私「なんか、俊顕んちは軽井沢の別荘を相続したらしくて、最近はそっちを使うみたいだよ。」
ヒロ「まあ、いいや、借りられるんだったらどうでも。」

ヒロの運転する車で、高速に乗って俊顕くんちの別荘を目指した。
夜なのにお盆時期のせいなのか下りもそれなりに混んでいた。
途中で運転を交代して、いつもよりも時間がかかったが、無事別荘に着いた。
わたしたちはとりあえず疲れを取るために風呂に入った。
以前ほどわたしたちはエロいことをしなくなっていたが、さすがに別荘にまで来れば、多少は気分が盛り上がる。

ヒロ「俺は相変わらずこんなに聡一のことが好きなのに、以前ほどエッチしても気持ちよくないんだ・・・」
私「まあ、確かに前はもっと新鮮さを感じてたよね。」
ヒロ「聡一は今でも俺のことが好き?」
私「もちろんだよ。」
ヒロ「そろそろふたりの関係を一段階進めたほうがいいのかなあ?」
私「進めるって?」
ヒロ「今までしてこなかった、俺の後ろを使うとか・・・」
私「べつにゲイカップルが全員そういうセックスをしてるわけじゃないと思うよ。」
ヒロ「俺、後ろ使ったことないから・・・」
私「ムリにすることなんかないよ。」
ヒロ「聡一がそれでいいんだったら、俺もどうしてもしたいわけじゃないし・・・」

その夜は深夜に別荘に着いたので、ヒロも横になるとすぐに眠ってしまった。
わたしもエアコンなしの高原の温度を心地よく思いながら、そのまま眠りの中に引き込まれていった。

翌朝起きると、ヒロはもうベッドにはいなかった。
朝一でヒロがしようと言ってくると思っていたので、ちょっと拍子抜けだ。
それでも、わたしは見事に朝勃ちしていたので、前をモッコリさせたまま、すぐにトイレに行ってちょっと苦労して用をたした。

いちおう着替えをして、リビングに行くと、ちょうどヒロが散歩から戻ってきたところだった。

ヒロ「聡一も起きたんだ。」
私「起こしてくれればよかったのに。」
ヒロ「だってすげえ気持ちよさそうに寝てたから起こさない方がいいかなって思って。」
私「お腹減っただろう、朝ご飯食べよう。といっても、パンとコーヒーくらいしかないけど。」
ヒロ「とりあえずはそれで充分。」

昼間は、ジュンの結婚式でわたしとヒロで弾く予定の、フランクのヴァイオリンソナタをみっちりと練習した。
この曲は四楽章あって、全部弾くと30分ほどかかるが、ジュンの結婚式では、演奏するのは第四楽章だけなので、時間的には5分ちょっとである。
ジュンの結婚式ではヒロのピアノでやるのだが、その一か月後の俊顕くんの結婚式では、同じ曲をジュンのピアノで弾くことになっている。
そしてフランクに飽きてくると、こんどは新しく練習を始めた、ブラームスの一番もサラッと合わせてみたのだった。

そして一日が終わり、わたしたちは寝るためにベッドに入った。
意外にヒロのほうがそれほどエッチをすることにこだわらなくなったみたいで、前よりも短い時間でお互いに果てて終わったのだった。

そして翌日はヒロの練習を聞きながらわたしは本を読んだり、またヴァイオリンソナタの練習をしたりして過ごした。
昼前に別荘を掃除して、片づけをして、わたしたちは高速で東京に戻った。
途中、混雑するSAで軽く昼ご飯を食べたりして、また高速もけっこう混んでいたので、夕方にわたしのマンションに戻ってきたのだった。
ヒロとふたりで夕食を食べながら、軽く飲んでいると、12時頃ジュンが北海道から帰ってきた。

ヒロ「ジュンちゃん、北海道行ってきたんだって?」
ジュン「うん、俊顕と独身最後の男同士の旅行してきた。」
ヒロ「そうなんだ、でも俊顕くんって、バリバリのゲイなんだろう? だいじょうぶだった?」
ジュン「俊顕はああ見えてバリウケだから、オレとどうこうなりようがない。」
ヒロ「あの傲慢俺様キャラの俊顕くんがバリウケとは、詐欺だよね。」
ジュン「俊顕は、ヒロちゃんに負けないくらい乙女なんだから。」
ヒロ「あの性格外見からは信じられねえ・・・」
ジュン「まあ、確かにヒロちゃんだったら、性格は悪いけど外見はきれいだから乙女でもみんな納得するけど、俊顕はギャップが大きすぎるよね。」
ヒロ「ジュンちゃん、さりげなく俺のことディスったな。こうしてやる。」
ジュン「ヒロちゃん、マジで痛いって。」

ヒロはふざけてジュンのこめかみを両側からげんこつでぐりぐりと刺激していた。
なんか仲がいいんだか悪いんだかわからないジュンとヒロだった。
ヒロは翌日仕事があるらしく、マンションに一度帰らないと、ウチからは直接仕事に行くわけにはいかないらしく、深夜にタクシーを呼んで帰っていった。

ジュン「ヒロちゃん、忙しそうだね。」
私「まあ、ヒロに言わせるとお座敷がかかると断れないらしい。」
ジュン「オレ、疲れちゃった。」
私「じゃあ、寝よう。」

わたしたちはベッドに並んで横になった。ジュンがおやすみのキスをせがまれたので、わたしは軽くジュンにキスをした。
それだけで眠かったジュンは満足したらしく、すぐに軽い寝息をたて始めた。

そしてジュンの北海道旅行の話は夏休み最後の週末にゆっくりと聞いたのだった。
その話は次にアップしたいと思います。
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tag : ゲイの父親

ヒロの実家

先週の土曜日の午後、わたしはあまり来たことのない私鉄駅に降りた。
改札を出ると、ヒロがわたしを待っていてくれた。
雑踏の駅の中で、ヒロの周りだけがさわやかな光が差しているようだった。

ヒロ「聡一、予定通りの電車だね。」
私「意外に近いところだった。」
ヒロ「まあ、各停しか止まらないけど、乗ってる時間はそれほど長くないでしょ。」
私「待たなかった?」
ヒロ「俺も来たとこ。」

ヒロの案内で、わたしは住宅街の緑の多い道路を歩いて行った。
10分ほど歩いたところに、ヒロの実家はあった。
新しい家ではなかったが、ちゃんとしたつくりの家だった。
玄関に入ると、奥のほうからヒロのお母さんらしい女性が現れた。

ヒロ「◇◇さんに来てもらったよ。」
母親「こんなところでご挨拶もなんだから、とにかく中に入ってもらいなさい。お父さんもお待ちかねよ。」
ヒロ「お父さん、機嫌はどう?」
母親「いつもとたいして変わらないわよ。」

廊下を進み、奥のドアを入ると明るいリビングだった。
趣味のいい応接セットが置かれていて、いちばん奥にヒロの父親らしい男性が座っていた。

母親「お父さん、お見えになったわよ。」

父親はソファから立ち上がりもせずに、うんとうなずいただけだった。
あんまり歓迎されるとは思っていなかったが、いざそういう態度をとられると、ちょっと落ち込むものだ。
わたしは父親の前にテーブル越しに立った。

私「初めまして、◇◇聡一と申します。」
父親「前にそう立たれるとうっとおしい。そこに座ったらどうだ。」
私「はあ、ありがとうございます。」

わたしは少し下がってソファに座った。

父親「なんか用があって来たんだろう。」
私「はい、お願いがあってきました。」
父親「君に頼まれるようなことはないと思うが。」
ヒロ「お父さん、とにかく話を聞きなよ。」

そこに母親がトレイを持って入ってきた。

母親「まあまあ、歩いていらしたんだから、ノドが渇いたでしょう、とりあえずお紅茶でもどうぞ。」
私「ああ、おかまいなく・・・」
母親「それから、お紅茶に合うパウンドケーキを作りましたのよ、いっしょに召し上がってくださいね、味のほうは保証できないかもしれないけど。」
ヒロ「聡一、母のパウンドケーキはけっこうおいしいんだ、食べてみて。」

すすめられてわたしはミックスフルーツのたくさん入ったパウンドケーキを食べた。しっとりとしたバター風味のパウンドケーキの中には甘酸っぱいフルーツがたくさん入っていてとてもおいしかった。

私「このパウンドケーキ、とてもおいしいです。」
母親「あら、お口に合ってよかったわ、たくさん作ってあるから、たくさん召し上がってね。」

ひとしきり紅茶を飲みながら、おいしいケーキを食べた。
紅茶を一杯飲み終えたころ、肝心の話を始めなければならない雰囲気になってきていた。

母親「今日は◇◇さん、どういうご用件でいらっしゃったのかしら?」
私「今日は折り入ってお願いがあって参りました。」
母親「どういうお話かしら、ドキドキしちゃうわ。」

ヒロは母親にはすでにわたしたちのことをすべて話していると言っていた。これは父親のほうに話を伝えるために、わたしに一から話させるつもりなのだろう。

私「今、わたしは浩くんとお付き合いさせていただいています。」
母親「お付き合いというと、どういうことなのかしら?」
私「将来を約束した真剣なお付き合いということです・・・」
母親「◇◇さんも、ウチの浩もふたりとも男の人だと思うけど・・・」
私「はい、ふたりとも男ですが、お互いを大切に思っています。」
母親「それは男女の夫婦と同じようなものと思ったほうがいいのかしら?」
私「そう思っていただいてよろしいかと・・・」

それまで黙っていた父親が急に声をあげた。

父親「それは、◇◇くん、君がウチに嫁に来るということでいいのか。男の嫁なんぞ、ウチはいらないんだが・・・」
ヒロ「お父さん、そうじゃないんだよ。」
父親「そうじゃないなら、浩、お前が嫁に行くということなのか、お父さんはそんなことは許さないぞ。」
ヒロ「お父さん、嫁に行くとか行かないとか、そうことじゃないんだけど・・・」
父親「お前のほうが女役なのか?」
ヒロ「だからそういうことじゃないって、俺たちの関係は対等なんだから。」
私「ええとですね、わたしたちはどちらも男性として、相手を男性として大切に思っているわけなのです。」
父親「そういうことなら、子供はどうするんだ、男同士は子供は生めないだろうが。」
私「確かにそれだけは無理ですが・・・」
父親「浩はウチの一人息子だ、とにかく跡継ぎを作ってもらわないと、ウチの家系が途絶える。」
母親「そうなのね、そういうことはわたしたち、孫の顔を見られないわけなのね・・・」
ヒロ「それは謝るよ・・・」
母親「でも普通のご夫婦でもお子さんのいないところもあるんだから・・・」
父親「お父さんの言いたいことはそれだけだ。浩ももう子供じゃないんだから、自分でよく考えるんだな。」
母親「今日はこのくらいにしましょうね、また考えがまとまったらお話ししましょう。」

ヒロの父親はそのままリビングを出ていってしまった。

母親「◇◇さん、今日はこれでお引き取りくださるかしら。」
私「はい、お騒がせしました。」
ヒロ「お父さんはホントガンコで困る。」
母親「あれでも譲歩してるのよ、ちょっと前まではぜったいに◇◇さんには会わないって言ってたんだから。」
ヒロ「お母さんはどうなんだよ?」
母親「わたしの意見もお父さんと同じよ。ヒロちゃんの相手が男性なんて、すぐに受け入れられるものじゃないのよ・・・」
ヒロ「なんだ、お母さんもお父さんと同じ意見なのか・・・」
母親「でも、わたしがいちばん望んでるのはヒロちゃんが幸せになってくれることなのよ、だからヒロちゃんが◇◇さんといっしょにいることが幸せだって言うんだったら、なんとかお母さんも受け入れられるようにしなきゃならないわね、難しそうだけど・・・」
私「いろいろとすみませんでした、今日はこれで失礼します。」
母親「今はダメだけど、もう少し時間が経てば、お父さんの気持ちも多少は変わるかもしれない。」
ヒロ「そうだといいけど、お父さんの気持ちが変わらなかったら、俺、もう家に帰ってこられないよ・・・」
母親「そんなこと言わないで、帰ってきなさい、ここはあなたの家なんだから・・・」
ヒロ「とりあえず、俺、聡一さんといっしょに帰るよ。」
母親「あら、そうなの。じゃあ、今夜食べるものを持っていきなさい。」
ヒロ「聡一、そう言う訳だから、先に駅まで行って、駅前の喫茶店で待っててくれるかな。」
私「いいよ、先に行ってるよ。それでは、今日はお邪魔しました、これで失礼します。」
母親「ごめんなさいね、家に来るのはもう少し先まで待ってくださいね。」

わたしはヒロの家を先に出て、駅前の喫茶店に入った。気を鎮めるためにコーヒーを頼んで飲んだ。
コーヒーを飲みながらしばらく待っていると、ヒロがちょっとした荷物を持って現れた。

ヒロ「ゴメン、待たせたね。」
私「コーヒー飲んでたらすぐに時間が経った。それにしても、ヒロ、大荷物だね。」
ヒロ「母親が、あれもこれも持って行けって言うんだよ、すでにいろいろ持って帰ってるからいらないって言ったんだけど、けっきょく押し切られて、持ってくる羽目になった・・・」
私「いいお母さんだよね。」
ヒロ「もう少し俺の味方をしてくれると思ってたんだけど、いざとなると親父のほうに着いちゃって、ったく。」
私「でも、お母さんがいろいろと気配りをしてくれたわけなんだから、今はそれだけでも感謝しないと・・・」
ヒロ「まあそうなんだけどね。でも、俺には聡一っていう運命の相手が現れたからこういうことになったんだけど、もしも聡一に出会ってなかったら、親の見つけてきた相手といやいや結婚してたかもしれない、うわっやだやだ。」
私「ゲイなのに女の人と結婚するとけっこう辛いぞ。」
ヒロ「そうだね、聡一は経験者だもんね。」
私「普通の生活は別にいっしょにしててもだいじょうぶなんだけど、セックスがちょっと辛かった。なかなか勃たないんだよね。」
ヒロ「でもジュンちゃんがいるってことはセックスできたってことでしょ?」
私「なんとかね。もう二度とできないな・・・」
ヒロ「俺だったら、女の人とだとぜったいに勃たないな。だから女の人との結婚は俺はムリ。」
私「だから、ヒロは俺といっしょにいればいい。」
ヒロ「げげげ、今さりげなく聡一、俺にプロポーズした?」
私「今さらプロポーズでもないだろう・・・」
ヒロ「でもでも、俺は聡一のプロポーズ、ちゃんと聞きたい、もう一回言って。」
私「こんなところでするのか、それでいいのか?」
ヒロ「どこでもいいよ、聡一のプロポーズなら・・・」
私「ヒロのこと、大切にするから、これから先、いっしょにいてほしい・・・」
ヒロ「マジ、マジ、なんか俺、泣けてきたじゃんか・・・」
私「ヒロの答えは?」
ヒロ「聡一、プロポーズしてくれてありがとう。俺でいいのなら、もちろんOKだよ。」
私「こらこら、そんなに泣くなよ、まわりの人にヘンに思われる・・・」
ヒロ「なんで俺、こんなに涙が出るんだろう・・・」
私「ヒロの涙は清らかだね・・・」
ヒロ「今日は聡一、どうしたの、なんか俺、うれしすぎる・・・」

ヒロが落ち着くのを待ってから、わたしたちは喫茶店を出た。電車に乗るような雰囲気でもなかったので、駅前でタクシーに乗り、ヒロのマンションまで行った。

私「今日は疲れた、風呂に入ってまったりしよう。」
ヒロ「じゃあ、お湯張りのスイッチいれてくるね。」

しばらくするとお湯が入ったということ知らせる音がなった。わたしたちは、服を脱いでバスルームに入り、軽く体を流してからお湯に入った。私が先にバスタブの中に座り、その前に抱くようにヒロを私のすぐ前に座らせた。

私「じゃあ、ゆっくりと風呂に入って疲れをとろう。」
ヒロ「だね、なんかすげえ気疲れしちゃった。」
私「いろいろ大変な思いさせたね。」
ヒロ「いろいろあったけど、でも、俺、すげえうれしかった、聡一のマジの気持ちが聞けて。」
私「もっと早く言っとくべきだったんだけどね。」
ヒロ「今日でよかったと思う。」

その後わたしたちはからだを洗いあって、またお湯でじゅうぶんに暖まってからバスルームを出た。
リビングのソファに並んで座って、冷たいビールを飲んでから、そのままベッドに行った。

私「眠そうだね、ヒロ。」
ヒロ「なんかすげえ今幸せ。」
私「寝る?」
ヒロ「うん、今日はこのまま寝たい。」
私「いいよ、ゆっくり寝るんだよ。」

わたしたちは幸せな気分に包まれて、だんだんと眠りに引き込まれていった。
翌朝、朝食をとったあと、わたしが練習中のヴァイオリンソナタをふたりで合わせてみた。

ヒロ「なんか、聡一のヴァイオリンの音、なんか前よりイロっぽくなったような気がする。」
私「なんか、すげえ滑らかに鳴ってるって感じかな。」
ヒロ「ピアノはわかりにくいけど、ヴァイオリンってすげえ演奏してる人の状態が直に反映されるよね。」
私「だから人前で演奏するのは怖いんだよね。」
ヒロ「でも、この曲、早く仕上げて、誰かに聞かせてあげたいな。」
私「もう少し、完成度を上げないとね。」

2時間ほどふたりで練習をしてから、ヒロのマンションを出て、外でランチを食べた。
そして午後はヒロのほうが新しい曲を練習するというので、わたしはレッスン室に座って、本を読みながらヒロの演奏を聞いていた。
夕方、わたしはひとりで外出して、近所のスーパーで夕食の買い物をした。
ちょっと早めの夕食を食べて、わたしはヒロに車で送ってもらって、マンションに帰った。
マンションに入ると、ジュンはすでに帰ってきていて、ジュンもピアノを弾いていた。

私「ただいま、ジュン、もう帰ってたんだ。」
ジュン「ひ〇さんはご両親と晩御飯を食べるってことで、夕方別れた。」
私「ジュン、ちゃんとご飯食べた?」
ジュン「うん、それなりに食べたよ。」
私「話変わるけど昨日、とうさん、ヒロの実家に行ってきたんだよね。」
ジュン「マジッ、で、どうだったの?」
私「あんまり歓迎されなかったけど、とりあえずはご両親に会ってもらえた。」
ジュン「そうなんだ、たいへんだったね。」
私「ヒロと両親の間を悪くするわけにいかないからね、少しずつやっていかないといけないな。」
ジュン「とうさん、がんばってね。ヒロちゃんはとうさんのことはマジで好きみたいだからね。」

ジュンとふたりだけの暮らしもあと半年ほどになっている。ジュンは結婚後もわたしと同居すると言っているが、実際新婚夫婦がプライバシーを保てるほどの広さのある住宅をすぐに手に入れられるとも思えない。
まだどういうふうになるかわからないが、今年はいろんなことが起こってくるのだろうと思う。



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二回目の連休

ジュンは新しい秘書の仕事にもかなりなれてきたようで、23日からは社長のかばん持ちで海外出張に行くことになった。これにはどうも俊顕くんの強い希望があって、ジュンが同行することになったらしい。あのやり手の社長でもひとり息子には甘いところもあるようだ。
どっちにしろ、ジュンは俊顕くんに会えるのを喜んでいるのは確かだった。

ジュン「今回の出張は、オレは社長についているだけだから、たいしたことないよ。」
私「でも通訳として期待されてるんだろう?」
ジュン「通訳は専門の人が付くみたいだけど、社長からは通訳がちゃんと双方の意思を伝えることができているか監視してくれとは言われてる。」
私「そうなんだ、まあ通訳の質がビジネスの成果を左右するんだろうね。」
ジュン「でも今回の出張は土日を挟んでるから、タフな交渉はあんまりしないみたい。」
私「土日は俊顕がジュンといっしょに遊びたいんだろう。」
ジュン「でも、仕事関係の人とのパーティーとかあるから、少なくとも土曜は仕事みたいなもんだよね。」
私「今回は結局6日間ということだな。」
ジュン「向こうで4泊、帰りに機中泊があって、6日間になる。」
私「じゃあ、着替えは6日分用意しておけばいいな。」
ジュン「服はオレが準備するから、とうさんは下着とか靴下を準備してくれるかな。」
私「服は仕事の予定とかあるからね、ジュンが準備したほうがいいからね。」

そしてジュンは23日といっても、22日の夜早めにマンションを出た。深夜にかかるので、私は車を運転してジュンを羽田まで送っていった。
車を駐車場に入れて、出発カウンター付近でしばらく待っていると、俊顕くんの父上がひとりでスーツケースを転がしながらやってきた。

父上「やあ、聡一くん、来てくれていたんだ。」
私「いつもジュンがお世話になっています。」
父上「いやいや、私のほうが世話になっているよ。それに今は仕事ではないんだから、堅苦しいのは抜きで頼むよ。」
私「ジュンも俊顕くんに久しぶりに会えると楽しみにしているようです。]
ジュン「もちろん仕事ですから、そちらが優先ですが・・・」
父上「まあ、仕事もしっかりとして、今回は土日もあるから、そっちはのびのびと行こう。」

ジュンがふたり分の荷物をカウンターに預けて、そのまま父上とジュンは出国審査の入口に入っていった。

私は深夜の首都高を運転してマンションに帰った。玄関を入ると、部屋の電気がついていた。ヒロが来ているようだった。

私「ヒロ、来てたんだ。」
ヒロ「ジュンちゃん、無事出発した?」
私「ああ、社長秘書らしくなってきてたよ。」
ヒロ「ジュンちゃんって、そとづらはすげえしっかりしてるのに、聡一の前ではお子ちゃまになっちゃうからなあ。」
私「息子なんだから、父親の前ではそんなもんだろう。」
ヒロ「じゃあ、聡一はお父さんの前ではどうだったんだよ?」
私「そういえば、あんまり甘えられなかったなあ。まあでも、ジュンには母親がいなかったわけだから、私が母親の役も兼ねてるんだから、二人分甘えるのはしょうがないと思うけど・・・」
ヒロ「恋は盲目っていいうけど、聡一とジュンちゃん親子はそれ以上の盲目ぶりだからなあ・・・」
私「なるほどね、ヒロのことを冷静に見られないのはそういうことなのか・・・」
ヒロ「うわっ、さりげなくすげえ口説き文句、ついふらふらと聡一の術中にはまりそう・・・」

なんか急にすごく機嫌のよくなったヒロと、夜遅かったけど、ふたりで少し飲むことにした。
少し酔ってきたころ、わたしたちはベッドに移動した。

ヒロ「なんか、聡一っていい匂いがする・・・」
私「せっけんかシャンプーの匂いだろう。」
ヒロ「そうじゃなくて、俺を惑わせるようなフェロモン的な淫靡な匂い。」
私「ばあか、そんな匂いがするわけないだろう。」
ヒロ「ジュンちゃんも似たようなにおいがするよ、そっちのほうはそれほど俺の好きな匂いじゃないんだけどね。」
私「確かにジュンはいい匂いがするよね。」
ヒロ「ジュンちゃんは、自分を好きになってほしい人の前ではすげえフェロモンを出すみたいだからね。」
私「そんな器用なことができたらいいけどね。」
ヒロ「まあ、ジュンちゃんの話はもういいよ。ねえ、聡一、俺、ちょっと勃ってきちゃった・・・」
私「明日の朝は早いんだから、早く寝なさい。」、
ヒロ「ああ、このところムラムラしてしょうがないんだよ。」
私「じゃあ、明日の演奏が終わった後、ゆっくりしよう。」
ヒロ「じゃあ、聡一、俺、シコるから、ちょっとだけて手伝ってよ。こんなカチカチの状態じゃ眠れないよ。」
私「しょうがないなあ、ちょっとだけだぞ。」

ヒロはベッドに寝たまま、パジャマとパンツを膝まで下して、下半身をあらわにした。そこにはキンキンになった肉棒が立ち上がっていた。
ヒロは自分のモノを右手で握り、手を上下に動かし始めた。

ヒロ「聡一もパンツ脱いでよ、聡一をおかずにして出す。」
私「ったく、ヒロ、目がうるんでるよ。」
ヒロ「聡一、ちょっと俺のを握ってよ・・・」

私はヒロのモノを右手で軽く握った。握ったとたんにヒロのモノがびくっと震えてさらに固くなった。ひろのモノの先っぽはすでにヌルヌルになっていた。

ヒロ「聡一に刺激してもらうと自分でするよりもはるかに気持ちいい。」
私「こらこら、ヒロ、握るんじゃないって・・・」
ヒロ「聡一だってけっこう固くなってるじゃん。」
私「ヒロが握るからだろうが・・・」
ヒロ「はあ、すげえ気持ちいい、マジ、気持ちいい・・・」

ヒロのモノがさらに硬度を増していた。

ヒロ「聡一、もっと強くしてよ、もう、俺、いきたい・・・」

私はヒロを握っている手の動きを少し早くした。ヒロがさらにうめき声をあげていた。

ヒロ「聡一、やばい、もう出そう。」
私「すげえ固くなってきたね。」
ヒロ「やべえ、なんかすげえ、やべえ、いきそう、いきそう。」

しばらくするとヒロのモノが最大限に固くなり、そしてリズミカルに律動を繰り返して、激しく爆発をした。最初の白い弾丸はものすごい勢いでヒロの顔に当たり、その後はヒロの胸から腹のあたりを汚していった。

ヒロ「はあ、はあ、すげえ、よかった。」
私「それにしてもいっぱい出たね。」
ヒロ「なんか聡一にされたらいつもよりもいっぱい出ちゃったよ。」
私「疲れただろう、これで眠れるね。」
ヒロ「俺はいいけど、聡一は? だって聡一もけっこう勃ってきてるじゃん。」
私「今夜はいいよ、連休中にいつでもできるだろう。ヒロは、明日のために寝なさい。」
ヒロ「聡一、やさしいね、大好き。」
私「ほら、おやすみ、ヒロ。」
ヒロ「おやすみ、聡一。」

疲れていたのか、ヒロはすぐに眠り始めたみたいだった。私はしばらくヒロの寝顔を眺めてから、眠りについたのだった。

翌朝、私たちは6時前に起きて、目覚ましの熱いシャワーを浴びただけで、私の運転する車でマンションを出た。飛び石の谷間の平日はけっこうな雨が降っていたが、朝早くても高速はけっこう混雑していた。

ヒロ「けっこう混んでるね。」
私「連休だからね、まあ渋滞してはいないみたいだから、そんなに時間はかからないだろう。」

途中のサービスエリアで休憩を兼ねて朝食を食べて、その後、10時頃には目的地の学校に着いた。
しばらく休んだ後、ヒロは昼間まで少し練習室でピアノを弾いていた。
昼ご飯を食べ終わると、午後はヒロは大学でピアノの公開レッスンの講師をするので、私はその間はちょっと近場をドライブすることにした。
午後からは朝の雨が嘘のように晴れた転機となっていたので、私は紅葉の山をゆっくりとドライブしてから、夕方大学に戻った。そしていっしょに軽く食事をしてから、ヒロは大学のホールで演奏会をした。
本格的なプログラムの演奏会で、私は客席の後ろのほうに座っていたのだが、ヒロのピアノの演奏は圧倒的な表現力で迫ってきたのだった。

その後、大学主催の打ち上げに、私も招待されていたので、パーティーの会場に行った。そこでわたしはヒロの演奏を東京から聞きに来た友人ということでみんなに紹介されたのだった。
大学の学生を中心に教員の人たちもかなり来ていて、みんな私を自然にパーティーの仲間に引き込んでくれたので、わたしも楽しむことができた。

12時すぎに、私たちは予約していたホテルにチェックインした。ツインの部屋だったが、セミダブルのベッドが2台おかれた部屋で、けっこう広かった。

ヒロ「今日は疲れたよ。昼間は先生でカッコいいことを学生に教えといて、夜の演奏でこけたらシャレになんないじゃん、だから今夜はけっこうマジで演奏した。」
私「ああ、それはすごく伝わってきたよ。すげえ表現の振幅の大きな豊かな演奏だったと思ったよ。」
ヒロ「聡一はいつでも俺が演奏でやりたかったことをわかってくれるから、うれしいよね。」
私「それでワークショップのほうはどうだった?」
ヒロ「ひとりすげえ熱心なやつがいたんだ、ほら、パーティーの時に聡一も少し話してただろう、学生の中で断トツのイケメン。」
私「ああ、さりげなくかっこいいイケメンね。ちょっと生意気そうなところがあったけどね。」
ヒロ「そうそう、ちょっと生意気なところがあるけど、演奏のほうも磨けば光ると思う。あとの学生は箸にも棒にもかからないからなあ。」
私「ひとりでも才能があるやつがいればいいんじゃないの。」
ヒロ「まあホントに才能があるのかどうかはもう少し磨いてみないといけないけどね。」
私「若いイケメンの学生と浮気するなよな。」
ヒロ「しねえよ、いくらイケメンでもあんなにションベン臭い若造は俺の趣味じゃないし。」
私「ヒロだって、まだまだ若いくせに・・・」
ヒロ「俺は曲がりなりにも教師なの、学生に手を出すわけないだろうが、しかもゲイかどうかもわからない男に・・・」
私「はいはい、わかったから、もう寝よう、ヒロはエネルギーを出し切ったみたいだからね。」
ヒロ「それはそれ、あれはあれで、疲れても勃つものは勃つ。」
私「そんなこと言って、さっきからヒロ、眠くて目をときどきこすってるだろう・・・」
ヒロ「聡一がお父さんモードになってる。」
私「いいから、今夜はもう寝なさい。」
ヒロ「なんか、マジ、眠い。聡一、おやすみのキスしてよ。」

私「はいはい、してあげるから、寝るんだぞ。」

わたしがおやすみのキスをすると、ヒロはかなり演奏会で神経をすり減らしたみたいで、疲れのため眠気に勝てなかったらしく、すぐにスースーと眠り始めた。
わたしはしばらヒロの頭を軽くなで続けた。そうしていると、わたしもほっこりとしてきて、自然に眠っていた。

翌朝、わたしはからだの奥からあふれ出てくるような快感で目が覚めた。

ヒロ「あっ、聡一、起きちゃったんだ。」
私「なんか気持ちいい夢を見てたと思ったら、ヒロが触ってたんだ。」
ヒロ「俺が朝起きたら、聡一の股間がすげえもっこりしてるんだもん、つい触っちゃったよ。」
私「朝勃ちだよ、ヒロだって勃ってるだろうが。」
ヒロ「そう思ったら、俺のを触ってしらべてごらんよ。」

そう言うとヒロは私の手を取って、自分の股間に導いた。ヒロのモノも見事に勃ちあがっていた。

ヒロ「ほら、俺のもすごいだろう。」
私「それより、ちょっとトイレに行きたい。」
ヒロ「なんだよ、聡一、色気ないなあ、せっかくいいところなのに。」
私「しょうがないだろうが、出るものは出さないと。ていうか、尿意で朝勃ちしてるんだと思うけど。」
ヒロ「少し我慢しなよ、すぐに気持ちよくなるから・・・」
私「ダメだって、膀胱が痛いくらい溜まってる。」
ヒロ「ホント色っぽくないなあ・・・」

わたしはトイレに行き、ちょっと苦労して小便を出した。出し終わったら見事に勃起していたものが柔らかくなった。

ヒロ「しょうがないなあ、もう柔らかくなっちゃったじゃんか。」
私「出せば自然にそうなる。」
ヒロ「しょうがないなあ。俺もトイレに行ってくる。」

ふたりともめでたく朝勃ちから解放されてたので、私たちは服を着てレストランに行った。
朝早いせいなのか、広いレストランは比較的すいていた。私たちはビュッフェ形式で並べられた料理を何種類か取ってきて、ゆっくりと朝食をとった。レストランの窓からは朝日に照らされた紅葉が見えて、気持ちがよかった。

天気がいいのでホテルの近くの林の中を腹ごなしに散歩してから、私の運転する車で東京に帰った。昼過ぎにヒロのマンションに戻ってきた。

私「お腹すいてる?」
ヒロ「朝のビュッフェを食べすぎたから、まだ空いてない。」
私「そうだね、朝、調子に乗って食べすぎた。」
ヒロ「ちょっとお茶飲もうか。」
私「なんかハーブティーを飲みたいな。」
ヒロ「じゃあ、ミントティーでもいれるよ。」

私たちはベランダに置かれたベンチに座ってミントティーを飲んだ。

ヒロ「なんかミントティーって安らぐよね。」
私「なんか眠くなってきた。」
ヒロ「聡一は行き帰りとも車運転したから、疲れちゃったんだよ、ちょっと昼寝したら?」
私「昼寝しちゃおうかな。」
ヒロ「どのくらい寝るの? 後で起こしてあげるから、安心して寝て。」
私「じゃあ、ちょっとベッド借りるね。」
ヒロ「ゆっくり昼寝して。俺はちょっと明日弾く曲をさらってるから。」

ベッドまでヒロが一緒に来てくれて、ベッドに横になった私に布団を掛けてくれた。
ヒロが私に軽くキスをして部屋を出ていくと、私はすぐに眠ってしまっていた。

二時間ほど寝て、目が覚めると3時を過ぎていた。ヒロの弾くピアノの音がかすかに聞こえていた。
私は起き上がって、リビングに入っていった。リビングは全体が防音になっているので、入口は厚いドアになっていた。

ヒロ「ああ、聡一、起きたんだ。」
私「ゴメン、練習のジャマしちゃったね。」
ヒロ「少し休もうと思ってたんだ。」
私「ヒロは何時ころの新幹線に乗るんだよ?」
ヒロ「7時のに乗るつもり。」
私「じゃあ、東京駅まで送っていくよ。」
ヒロ「じゃあ、それまでもう少しピアノ弾いてるよ。」

私はヒロの練習ピアノを聞きながら本を読んでいた。

昼を抜いていたので、5時過ぎに軽く夕食を取った。
そして6時前にヒロのマンションを出て東京駅に向かった。
東京駅のホームで新幹線に乗ったヒロを見送ってから、私は二丁目に向かった。

例のバーに入ると直さんはすでに来ていて、カウンター席に座っていた。

私「待たせたかな?」
直さん「だいじょうぶ、ママの相手をしながら飲んでたから。」
ママ「ソウさん、いらっしゃい、またいい男になったわね。」
私「ママさんこそ、いつもきれいですよね。」
ママ「あら、うれしいわ。」
直さん「なんかママ、今日は化粧のノリがいいみたいじゃん。」
ママ「あら、わかる。あたしにも春がやってきたのよ。」
私「いい人ができたんですか?」
ママ「あたしにはもったいないくらいのいい男。今度紹介するわ。」
直さん「それまでに別れてなければでしょ。」
ママ「今度はだいじょうぶよ、とってもいい子なんだから。」
直さん「その言葉、何回ママから聞いたやら…」
私「じゃあ、ママさん、ぜひ紹介してくださいね、楽しみだな。」
ママ「ソウさんにはぜったい紹介するわ、直には紹介なんかしてやらないからね。」

しばらく飲んでから、私たちは電車に乗って直さんのマンションに向かった。
直さんのマンションではさっそく飲み直しをしたのだった。

直さん「聡一、今夜は来てくれてありがとう。翼がムリに頼んだんじゃないの?」
私「翼くんから直の世話を頼まれたのは事実だけど、直に会いたかったから来たんだよ。」
直さん「聡一はホント優しいね。」
私「直は弟のような恋人のような、両方の感情を持てる唯一の相手だからね。」
直さん「恋人だけのほうがいいような気がするけど・・・」
私「なんかジュンに対しての愛情と、ヒロへの愛情と、違った二種類の愛情を同時に持てるのは、直といっしょの時だけだからね。」
直さん「ふうん、それって得してるってことだね。」

直さんは弟としてもものすごくかわいいし、恋人みたいな感じでもすごくかわいい。それに直さんはいくつになっても不思議と初々しさがあるから、よけいかわいく感じるのだろう。

けっこう飲んでしまい、ふたりとも酔いつぶれる寸前でベッドに入った。
直さんが私にキスをしてきた。気持ちのいいキスだったので、私のからだにしびれるような快感が湧き上がってきた。

直さん「聡一にキスされると、気持ちよすぎてすぐに勃っちゃうよ。」
私「俺もだよ・・・」
直さん「ホントだ。やっぱでっけえ・・・」
私「直だってけっこういいものを持ってるくせに。」
直さん「だって射精の時に精液が尿道を通る快感が、アレが大きいとその分尿道が長いから快感が大きいんじゃないかな。」
私「直みたいに鉄みたいに硬くなっても快感は大きくなると思うけどね。」
直さん「なんか、聡一とこうやって扱きあってると、高校生に戻ったみたいに、なんかドキドキするね。」
私「それは直がいつまでも初々しいからだよ。」
直さん「そうなの?」
私「そうだよ、直・・・」

私たちはだんだんと快感の渦に飲み込まれていってしまっていた。
どのくらいの時間がたったのか、ふたりともわからないくらいになってしまっていた。
そして私たちは少しの時間差で激しく爆発して、白い弾丸をお互いのからだに打ち出したのだった。

翌朝、私は直さんがもぞもぞと動いている気配で目を覚ました。

私「直、起きたのか?」
直さん「あっ、聡一、起こしちゃったね、ゴメン。」
私「そろそろ起きる時間だからちょうどよかった。」
直さん「せっかっくの休日なのに、早く起こしてゴメン。」
私「いいよ、先にシャワー浴びておいで。」
直さん「じゃあ、先にシャワー使うね。」

私は起き上がり、シーツと枕カバーを外して、借りていた寝間着といっしょに洗濯機に入れて、スイッチを押した。
そしてしばらくすると直さんがシャワーを終わって出てきたので、交代で私もシャワーを浴びた。

その後、ふたりで朝食の準備をして、眺めのいいリビングでゆっくりと朝食を食べたのだった。

その日は土曜だったので、私たちは大きな公園に散歩に行くことにした。

直さん「なんか聡一といっしょだと、ただ歩いてるだけで楽しいね。」
私「また、そんなうれしいことを言う・・・」
直さん「ホントにそう思ったんだって。」
私「直はホントかわいいね。」

そしてかなり歩いて疲れたころ、昼ご飯をちょっとしゃれたレストランでいっしょに食べた。

その後、スポーツクラブに行くという直さんと別れて、私はマンションに戻ったのだった。
私も午後はプールに行って、けっこうな距離を泳いで過ごしたのだった。

ジュンもヒロもいないと、夜はやはりさみしい。昨日の夜だけでも直さんといっしょに過ごせてよかった。
私はさみしさを紛らわせるために、少しヴァイオリンの練習をして気を紛らわせた。

晩御飯を準備して待っていると、8時過ぎにヒロが帰ってきた。
ヒロとビールを飲みながら晩飯をゆっくりと食べた。ヒロは疲れているのか、眠そうになっていた。
座ったままでも眠ってしまそうなヒロをベッドに連れていき寝かせた。
ヒロはベッドに横になると、私の首の後ろの両手を回し、私を強く引き寄せた。

私「こらこら、ヒロ、そんなに強く引きつけるなって・・・」
ヒロ「おやすみのキスして。」
私「はいはい、おやすみのキスしたらすぐに寝るんだぞ。」

私はヒロに引きつけられながら、ヒロにおやすみのキスをした。
キスに満足したのか、ヒロはそのまま目を閉じて眠り始めたようだった。

そして翌日、連休最後の日曜日は、ヒロの休息のために、家で二人でまったりと過ごした。
それでも一日中ウチにいるわけにもいかないので、昼ごはんは外出してちょっとおしゃれなカフェに行ってカフェ飯を楽しんだのだ。
午後はわたしのヴァイオリンの練習も兼ねて、ヒロと軽く何曲か細かいところにはこだわらず、楽しんで演奏をした。

私「最近、新しい曲を練習し始めた。」
ヒロ「何?」
私「サン‐サーンスのヴァイオリンソナタ。けっこう難しい。」
ヒロ「いい曲なのにあんま人気がないんだよね。俺もあんま弾いたことないなあ。」
私「まあまだこっちの練習が進んでないから、できそうになったら、ヒロと弾きたい。」
ヒロ「いいよ、俺も勉強になるから。」
私「じゃあ、必死で仕上げなきゃね。」
ヒロ「早くいっしょに弾きたいね。」

そして晩御飯を家で食べた後、ヒロは翌日からはまた仕事ということで、帰っていった。
その後、私は久しぶりに一人の夜を持て余していた。

こうして私の飛び石連休は終わったのだった。

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記念写真

サマースクールの講師として海外出張していたヒロが9月最初の土曜日に成田空港に帰ってきた。
ヒロが成田に到着するのは9時半過ぎなので、私はけっこう早く起きて車で空港に向かった。ジュンもヒロを出迎えてくれるらしく、助手席に乗って、居眠りをしている。
成田空港に着き、予約しておいた空港の駐車場に車を入れ、到着ロビーに行った。大きなディスプレイの表示の中からヒロの乗った飛行機があるのを確かめた。
そうしているうちに、俊顕くんがやってきた。今朝は俊顕くんは家から運転手さんに送ってもらったらしい。

私「ジュンはともかく、なんで俊顕がくっついてくるんだよ。」
俊顕くん「まあいろいろ事情があるんだなあ。」
私「ジュンといっしょにいたいだけなんだろう。」
俊顕くん「ひどいな、聡一は。俺は聡一に会いたくて来たのに・・・」
私「しらじらしい。」
俊顕くん「まだヒロさんの飛行機の到着まで30分以上あるね。」
私「カフェにでも行くか。」
俊顕くん「そうですね、コーヒー飲みたいな。」

私たちはコーヒーの飲める店に入って、さしておいしくもないコーヒーを飲んだ。

ジュン「とうさん、今日は予定、空けてくれてるでしょ。」
私「ああ、今日はヒロを出迎えたら、それ以外の予定はないな。」
ジュン「今日、ヒロちゃんもいっしょに、寄っていきたいところがあるんだけど。」
私「べつに時間あるからいいぞ。どこに行くんだ?」
俊顕くん「俺の知り合いのカメラマンのスタジオなんですけど・・・」
私「今日行かなきゃならないのか? ヒロは12時間も飛行機に乗ってきて、疲れてると思う。」
ジュン「ヒロちゃんにはもう伝えてあるから。ヒロちゃんはぜひ行きたいって。」
私「それならいいけど。」

カフェを出て、到着ロビーで待っていると、ヒロが大きな荷物を持って出てきた。

私「ヒロ、お帰り。」
ヒロ「聡一、ただいま。来てくれてありがとう。」
ジュン「ヒロちゃん、疲れてるとこ悪いけど、さっそく行くよ。」
ヒロ「飛行機でけっこう寝られたから、だいじょうぶだよ。」
私「ところでスタジオって言ってたけど、どこに行くんだい?」
ジュン「まだ秘密。」

私たちは4人で私の車に乗って都心方面に走っていった。
俊顕くんの指示で首都高を降りて、しばらく行くと倉庫のようなビルに着いた。すぐ前のコインパーキングに車を入れて、私たちはビルの中に入っていった。
俊顕くんは来たことがあるらしく、迷うことなく目的のところに歩いていった。

中に入ると、いろんな機材や照明、背景などが乱雑に並んだスタジオだった。

私「ここでなにするんだよ・・・」
俊顕くん「何枚か記念撮影みたいなことをするからね。」
私「記念撮影?」
ジュン「あのね、とうさんとヒロちゃんが晴れ着を着て、ふたりで記念撮影するの。」
私「それってどういう記念撮影?」
ヒロ「まあ、フォトウェディングってやつだね。俺たちは正式な結婚はできないけど、でもいちおう将来を誓い合ったんだから、形だけでも晴れ着で二人並んで記念撮影したい。」
私「なんだ、そういうことなんだ。そんならあらかじめ言っておいてくれたら驚かなかったのに・・・」
ジュン「それじゃあ、サプライズにならないでしょ。」
俊顕くん「そんで、俺とジュンもいちおう形だけだけど、フォトウェディングをするんだ。」
私「おい、俊顕、どさくさにまぎれて、ジュンを巻き込んで、変なことするな。」
ジュン「いいじゃん、固いこと言わないで、俊顕と二人で記念撮影するだけだよ。」
俊顕くん「もう、聡一ったら頭固いんだから。確かに俺がジュンに頼み込んだんたけどね・・・」
ヒロ「衣装の準備は?」
俊顕くん「準備万端整ってるよ。」
私「衣装のサイズとかはどうしたんだよ?」
俊顕くん「ほら、以前に聡一も一度だけ俺たちの行きつけの洋服屋さんでスーツ作ったじゃん、その店のサイズ表を利用させてもらった。」
私「そういうところは、俊顕は悪知恵が働くんだよね。」
俊顕くん「ごちゃごちゃ言ってないで、聡一、着替えるからね。」

私たちは楽屋のような部屋に入り、衣装係の人が準備してくれていた。

俊顕くん「聡一、ヒロさん夫婦はまずは燕尾服を来てください。聡一はともかく、ヒロさんはピアニストでステージでしょっちゅう着てるので、自前の燕尾服を着てもらいます。聡一のはレンタルだけど、ちゃんと細かいサイズを合わせて取り寄せてるからね。」
私「そんで、俊顕とジュンは何着るんだよ?」
俊顕くん「俺とジュン夫婦はフロックコートを着るんだ。けっこう明るい色で若々しい感じで。」
私「俊顕、どさくさに紛れて、ジュンと夫婦だと。お前みたいなごっつい嫁はお断りだ。」
俊顕くん「もう、聡一ってホントイジワルなんだから。今日くらい夢を見させてほしいな。」
ジュン「とうさん、後で驚くと思うよ。」
私「まだサプライズがあるのか?」
ジュン「まあ、サプライズかな。」

私は衣装係の補助で燕尾服を着ていった。確かにサイズはぴったりで、誂えたようではある。ヒロのほうは自前の燕尾服で、きなれているのでさっさと着ていった。
ジュンと俊顕くんもきれいな色のフロックコートを着て、まるで結婚衣装のモデルのようである。

俊顕くん「やべえ、聡一の衣装、一か所だけサイズが合ってなかった…」
私「ピッタリなんだけど…」
俊顕くん「聡一の足の付け根のとこ、リアルな形でもっこりしてる・・・」
私「ああ、着る時、ちょっと窮屈だとは思ったんだけど。」
ジュン「ホントだ、とうさん、ちょっと形がはっきりと目立ちすぎかな。」
俊顕くん「普通だったらサイズピッタリなんだけど、聡一のは無駄にでっかいからなあ、すっかりそのことを忘れてた。」
私「そんなに目立ってるか?」
ジュン「ズボンが細身だからね、けっこうはっきりくっきり・・・」
俊顕くん「俺的にはもっこりしてるほうが萌えるんでいいんだけど、やっぱずっと残すための記念撮影だからね。」

俊顕くんに連れられて私は楽屋に二人で入っていった。中に入ると俊顕くんはためらうことなく、私のズボンを脱がせた。

「ああ、やっぱり前のゆったりしたタイプのボクサー穿いてるね、これだと聡一のおちんちんはでっかいから垂れ下がって、ズボンの付け根のあたりがもっこりしちゃうんだよね。パンツを履き替えようね。」
「パンツの替えなんかもってねえぞ。」
「俺がサイズの小さい競パンを持ってるから、それを穿けば、聡一のでっかいおちんちんを押さえつけることができるから、もっこりしなくなると思うよ。」

私は仕方なく俊顕くんから受け取った小さな競パンを穿いた。

私「俊顕、お前、こんな小さな競パン穿いてるのか。小さすぎてはみ出しそうだよ。」
俊顕くん「ちょっとの間だから、窮屈でも我慢してね。ちょっとはみ出すけど、まあ大丈夫でしょう。」

まずは4人で集合写真を何枚か撮った。そして、ジュンと俊顕くんのふたりの写真だが、本物のカップルみたいにキスシーンまで撮影していた。
俊顕くんは二人の撮影が終わると、先に楽屋に着替えるために消えていった。
そしてヒロも私との撮影がとりあえず終わると、お色直しといって、俊顕くんと同じ楽屋に入っていった。

私「お色直しって、なにしてんだろうね。」
ジュン「それは後の楽しみということで。俺たちも着替えなきゃね。」

ジュンと私はいっしょに更衣室に入って、衣装係の人の助けを借りて、別の衣装に着替えた。
今度はジュンが燕尾服を来て、私がきれいな色のフロックコートを着たのだった。
ジュンは背が高いので、燕尾服を着ると、ものすごくかっこいい。我が息子ながら惚れ直してしまった。

ジュンと私はスタジオに戻り、ヒロと俊顕くんがお色直しを終えて出てくるのをしばらく待っていた。

そして二人の楽屋から、衣装係の人が先に出てきて、大きな声で花嫁の登場です。拍手でお迎えください、と言った。
楽屋の入口から、なんとウエディングドレスを着たヒロと俊顕くんが出てきた。
私は驚いて開いた口がふさがらなかった。ヒロはどちらかというと女顔だし、それほど大柄じゃないので、ウエディングドレスを着ても、違和感がぜんぜんない。
それに対して、俊顕くんは背の高さが180センチあり、顔のほうもりりしいイケメンである。ところがびっくりするほど、初々しい花嫁に化けてしまっていた。

私「ヒロ、すげえ。びっくりしたよ。」
ヒロ「ヘンじゃない?」
私「きれいすぎるくらいだよ。」
俊顕くん「あたしもきれいでしょ、聡一。」
私「それにしても見事に化けたな、ある意味驚いたよ。そのオネエ言葉がそれほど気持ち悪くない。」
俊顕くん「聡一もあたしのホントの魅力に気づいたみたいね。」
ジュン「とうさん、サプライズ、喜んでくれてるみたいだね。」
私「ヒロはのほうは予測できる美しさだけど、俊顕の方の化けっぷりは見事だね。」
俊顕くん「聡一、あたしをジュンのお嫁さんにしてもいいって気になったでしょ。」
私「俊顕、お前、調子に乗るな。」

最初はジュンと俊顕くんカップルの写真を撮った。
それにしても180センチ以上あるジュンと俊顕くんのカップルは、なかなか華やかで見ごたえがあった。

その次は私とヒロの写真を何カットか撮ってもらった。
そして花嫁になりきっている幸せそうなヒロといっしょにフォトウェディングだけでもできてよかったと私は思った。

そして俊顕くんのたっての希望で、私とウェディングドレス姿の俊顕くんと写真を撮ってもらった。
後はジュンとヒロとのツーショットを少し撮った。ジュンと私の正装での親子写真も何カットか撮ってもらったのだった。
最後に4人全員で記念撮影して、フォトウェディングは終わった。

私「でも、ジュン、フェイクとはいえ、俊顕とフォトウェディングなんかして、ひ〇さんにバレるとまずいんじゃないのか?」
ジュン「ああ、このことは、ひ〇さんは知ってるよ。俊顕に悲願につきあってあげればいいって、面白そうに言ってた。」
ヒロ「じゃあ、フィアンセに今日の写真、見せるんだ。」
ジュン「ひ〇さんが、ぜひ見たいって言ってた。とうさんとヒロちゃんの結婚写真も、見せてもいいでしょ。」
ヒロ「そういうことなら、フィアンセにだけは見せてもいいよ。」
私「俊顕はフィアンセとか両親に今日の写真は絶対に見せられないんだろうね。」
ジュン「だから、俊顕は電子データだけで保管して、紙焼きは作らないんだって。オレたちにはプリントをくれるって言ってた。」
私「俊顕が夜な夜な、iPadに今日のジュンとの写真を表示して、それを見てにやにやしている姿が目に浮かぶ。」
ジュン「まあ、オレと俊顕は、友達以上恋人未満なんだから、俊顕のたっての希望ということなんだから、付き合ってあげないとね。」
ヒロ「でも、俊顕のわがままのおかげで、俺も聡一と、いい写真を撮ってもらえたから、すげえうれしい。」
私「まあ、みんなが幸せになるんだったら、俊顕のわがままも少しはゆるしてやるか。」
ジュン「ヒロちゃん、化粧映えしてたよね、下手な女の子よりかわいかったし。化粧を落としたら、いけ好かないヒロちゃんに戻っちゃわないでね…」
ヒロ「うっせえ、ジュンちゃんはホント生意気。それにしても俺より、俊顕の化けっぷりはなに。見事に女に化けてたよね。驚いた。」
私「でも俊顕は元の凛々しいイケメンのほうがいいな。」
俊顕くん「うわっ、聡一ったら、俺のこと口説いてるみたい。」
私「アホ、自分に都合のいい解釈するな。」
ヒロ「俺たちは元の俊顕を知ってるから、落差の激しさに驚くけど、化粧した後の俊顕しか見てない人は、背が高くてスタイルのいいモデルかなんかと思っちゃったじゃないかな。」
ジュン「でも楽しくってよかった。とうさんとオレとが、二人だけで撮った写真も、なんかゲイの結婚式みたいで、すてきだったでしょ。」
ヒロ「実は俺、すげえ嫉妬したからね。」
ジュン「よかった、ヒロちゃん、嫉妬してくれたんだ。」
私「まあ、来週留学に出発する俊顕にいい餞別になるな。」
俊顕くん「なんか、俺、留学のプレッシャーで、このところちょっとへこんでたけど、やっと行く決心がついたって感じ。」
ジュン「まあ、俊顕でさえそうなるんだもんね、俺がちょっと鬱っぽくなったのは当然だよね。」
私「それにしてもジュンは帰国してから、かなり良くなってきてるから良かったよ。」
ジュン「とうさんといっしょにいると、安心だから自然に鬱なんて治っちゃうよ。」
俊顕くん「聡一、俺のことも励ましてよ。」
私「どうした、いつも強気の俊顕が、しおらしいこと言っちゃって。なんか、そういうところはけっこうかわいいじゃんか。」
俊顕くん「もう、聡一はいつもイジワルなんだから。」

記念写真を撮り終えると、もう夜になっていた。うれしくてしょうがない俊顕くんと俊顕くんんちに泊まるというジュンを、俊顕くんの家まで送り、私たちは2人でマンションに帰った。

ヒロ「とにかく、俺、お風呂入ってくるね、なんかスタジオで一応化粧を落としてきたけど、もっときれいに落としてしまいたいからね。」
私「ゆっくり洗い流しておいで。」

その間に洗濯をしようと思い、ヒロの旅行中の洗濯物を洗濯機に入れてスイッチを入れた。

ヒロ「やっぱ、日本のお風呂ってホント気持ちいいね。あっちではほとんどシャワーばっかだったからね。」
私「ベッド、寝られるようにしてるから、先に横になってなよ、飛行機で疲れてるだろう?」
ヒロ「うん、なんかちょっと疲れが出てきたよ。」

私もヒロに続いて、ぬるいお湯にゆったりと浸かって、一日の疲れをいやした。
風呂から出て、キッチンに行き、冷蔵庫から冷えたビールとコップを二個、トレイに乗せた。寝る前にヒロとビールを飲もうと、寝室に入っていくと、ヒロは私を待ちきれなかったのか、タオルケットもかぶらず、その上に横になっただけで、気持ちよさそうに眠っていた。
私はヒロの寝顔を見ながら、持ってきたビールを一人で飲んだ。
ビールを飲み終えると、寝るために、ヒロのからだの下から、タオルケットを引き抜いて、上に掛けた。
私はヒロにお休みのキスをしたが、ヒロはよく眠っていて、目を覚まさなかった。

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今年のGW

今年のゴールデンウイークの前半は、ヒロが出張の仕事があったので、私は一人で近くのカフェで本を読んだり、スポーツクラブに行って、マシンエクササイズとプールでの泳ぎをやったりして過ごした。
そしてGW後半の連休は水曜からの5連休となり、どこかにゆっくりできるところに行って、まったりと休日を過ごしたいと私は思っていた。

私「ヒロも疲れただろう、どっかに行ってゆっくりしようよ。」
ヒロ「俺もそうしたいんだけど、それなりにちゃんとしたピアノが自由に弾けるところってあんまりないからなあ・・・」
私「なら、俊顕んちの別荘を借りるというのはどう?」
ヒロ「いいけど、連休に借りられるかな。まあ借りられるのならあそこのグランドピアノはちゃんとしてるから練習できるし・・・」
私「ちょっと俊顕に電話して聞いてみるよ。」

私はGW前の週末、俊顕くんの携帯に電話をした。

私「もしもし、俊顕か?」
俊顕くん「その声は聡一!」
私「今電話してていいのか?」
俊顕くん「いいって言えばいいし、ダメって言えばダメかな・・・」
私「なんだよそれ?」
俊顕くん「今夜は、あした完全に休みだし、気持ちいいことでもゆったりとしようかなと・・・」
私「気持ちいいことって何やってんだか・・・」
俊顕くん「もう、聡一ったら、わかってる癖にとぼけちゃって。」
私「ゴメン、取り込み中悪いけど、お願いがあるんだけど・・・」
俊顕くん「とうとう俺の愛人になってくれる決心がついたとか・・・」
私「アホ、どうすればそんなふうに思考の回線がつながるんだよ、ったく・・・」
俊顕くん「俺の愛人になってくれたら、それはそれは大切にしてあげますよ。」
私「それは絶対に断る。話を戻すぞ。」
俊顕くん「もう、聡一ったら怒りっぽいんだから。でもまあそういうところも聡一の魅力。」
私「るっせえ、ったく、用を言うからよく聞けよ。」
俊顕くん「はいはい、用って何?」
私「あのさ、俊顕んとこの○科の別荘、ゴールデンウイークの後半の5連休、使う予定?」
俊顕くん「聡一さんのたっての頼みって言うから、ドキドキしながら何事かと待ってたのに、そんなことか・・・」
私「ちょっといいピアノのあるところでまったりと連休を過ごしたくってさ・・・」
俊顕くん「ヒロさんが弾くんですか?」
私「そうだよ・・・」
俊顕くん「ああ、いいですよ、使う予定はないから。」
私「ご両親は使わないのか?」
俊顕くん「両親は最近は軽○沢のほうを使うから、○科はあんまり使わないんだ。」
私「なら、ヒロといっしょに借りていい?」
俊顕くん「いいですよ。それなら俺もいっしょに行こうかな、ピアノ弾きたいし・・・」
私「いいけど、妬くなよ。」
俊顕くん「はいはい、聡一は思う存分ヒロさんといちゃついてください。」
私「それなら、今から間に合うんだったら、ピアノの調律なんかを頼みたいんだけど。もちろん費用はこっちで出すから。」
俊顕くん「ちょうどいいや、じゃあピアノはこっちでちゃんとしておきます。ウチのピアノなんだから費用はいいですから。」
私「俊顕、いろいろ手数かけて悪いな・・・・」
俊顕くん「いいですよ、俺のハニーのお願いなんだから、かなえますよ。」
私「だれがハニーだ、アホ。」
俊顕くん「それから、今からだとどうなるかわからないけど、ほかの人を誘ってもいいですか?」
私「俊顕んちの別荘なんだから、好きにしろよ。」
俊顕くん「わかりました、じゃあいろいろと考えておきます。」

GW後半の連休の別荘滞在が決まった。
別荘への同行者は直さんになった。翼くんは急な出張で海外に行っているらしい。

GWの後半連休の始まる前の日、わたしはマンションで俊顕くんが車で来るのを待っていた。9時前に直さんもやってきた。

直さん「急に俊顕の別荘に誘われちゃったんで、行くことにしたんだけど・・・」
私「翼くんが急な出張なんだってね・・・」
直さん「そうなんだ、まあ翼の出張はいつも急なことが多いからね。」
私「翼くんは優秀だからね、仕事でも頼りにされるんだよ。」
直さん「でもちょっと忙しすぎるよね。ところでヒロちゃんは?」
私「ヒロも国内だけど出張で教えに行ってるよ。別荘には明日出張先から直接来るって言ってた。」

9時過ぎ、私たちは迎えに来てくれた俊顕くんの車に乗り込み、別荘へ向かった。
思ったよりは高速が混んでいなかったので、それほど遅くならないで別荘に着くことができた。
私たちは荷物が少ないが、俊顕くんはいろんなものを持ってきたらしく、大きなバッグを別荘の自分の部屋に運んでいた。

別荘の中に入ると、俊顕くんのお世話係の女性が待っていてくれた。金曜まで私たちの世話をしてくれるらしい。

夜遅いので、高原はけっこう気温が低くなっていて、私たちは風呂に入ることにした。別荘の風呂は大きめに作られていたので3人だったらいっしょに入ることができた。

たっぷりのお湯でゆっくりと暖まり、少しからだを冷ますためて私たちはお湯から出てバスタブの縁に並んで座っていた。

俊顕くん「やっぱ聡一のは大きいなあ・・・」
私「お湯でふやけて大きくなったみたいに見えるんだよ。直だって俊顕だってりっぱななものを持ってるだろうが・・・」
直「たしかにみんな普通より大きいけど、でも聡一のはひとまわり大きいね。」
俊顕くん「俺と直さんは同じくらいの大きさだね。」
私「こんな明るいところでじっくりと他人のモノを見るなんてことないもんなあ・・・」

私たちはほんとうに裸の付き合いをしたわけだ。ゆっくりと風呂を楽しんだ後、私たちは和室の布団に並んで横になった。

私「俊顕、寝る前にはちゃんとトイレに行ってきなさい。」
俊顕くん「めんどくさいからいい。」
直さん「ほら、俊顕、いっしょにトイレに行こう。」
私「ほら、俊顕、直さんと行っておいで。」
俊顕くん「もう、聡一はすぐおとうさんになるんだから・・・」

私たちは、私を真ん中にして川の字に並んで横になった。

俊顕くん「聡一ってジュンの匂いと似てるんだけど、もっと爛熟した感じ・・・」
直「そうだね、ちょっと似てる匂いだけど、ジュンちゃんのほうは少しさわやかな感じで、聡一は熟れた感じかな。」
私「ほら、ふたりとも早く寝なさい。」
直「聡一が、またお父さんになった・・・」
俊顕くん「お父さんの聡一も魅力。」
私「こら、俊顕、あんまりくっついてくるな。」
俊顕くん「ジュンの匂いを嗅ぐと、ホントにガツンと感じるけど、聡一の匂いでもけっこう感じちゃうな。」
私「こらこら俊顕、硬くなったものを押し付けてくるんじゃないって。それに直さんはもう寝ちゃったみたいだから、静かにしろ。」
俊顕くん「じゃあ、聡一、ちょっとだけでいいから、俺のを触って・・・」
私「ちょっとだけだぞ。なんだもう濡れてるじゃんか・・・」
俊顕くん「だって、聡一がいい匂いをさせてるのが悪いんじゃん。」
私「知るか、早く寝ろ。」
俊顕くん「こんなに突っ張ってたら眠れないよ。」
私「しょうがない奴だなあ。」
俊顕くん「聡一、もっと強くしてほしい。」

私は俊顕のモノをパンツの上からゆっくりとこすった。俊顕くんのパンツは先走り液でどんどん濡れ始めていた。ぬるぬるとしたパンツの生地の上からしばらく擦っていると、俊顕くんのモノがさらに固く膨らんで、そして私の手に熱い粘液がどろどろとあふれ出していた。

俊顕くん「聡一、ありがとう、すげえ気持ちよかった・・・」
私「パンツ、濡れて気持ち悪いだろう、替えたら?」
俊顕くん「替えるのめんどうだから、もうこのまま寝ちゃう。」
私「冷えて風邪ひくなよ。じゃあ、おやすみ・・・」

翌朝まで私はぐっすりと眠った。そして8時過ぎに気持ちよく目を覚ました。すでに両脇の直さんと俊顕くんは起きていなくなり、布団も片づけられていた。

私は着替えて顔を洗い、リビングに出ていくと、直さんと俊顕くんがモーツアルトのソナタを連弾していた。しばらく私はふたりの演奏を聴いていた。

私「いい演奏だったよ、それからピアノの調律を頼んでくれたんだね。」
俊顕くん「ついでにいろいろとメンテしてもらったから、いい音になってるよ。」
直さん「タッチがすごく繊細になって、表情をつけやすい。」
俊顕くん「とりあえず朝ごはん食べよう。」

私たちはお世話係の女性が作ってくれた朝食をテラスでゆっくりと楽しんだ。

俊顕くん「ヒロさん、何時ごろ着くの?」
私「塩○駅まで迎えに行きたいんだけどね・・・」
俊顕くん「じゃあ、ドライブがてら、みんなで行こうね。」

駅でヒロを拾って、私たちは高原や湖をドライブがてら回ってから別荘に帰った。
そして午後は昼寝をしたり、それぞれピアノを弾いたり、私のヴァイオリンと誰かがピアノ伴奏をしてくれたりして過ごした。

夕食は落ち着いた和食屋さんに行ってゆったりと食べた。
そして夜になり、私とヒロは和室で、俊顕くんと直さんは俊顕くんの部屋で寝ることになった。
私とヒロが和室に行くと、すでに布団が二組延べられていた。

ヒロ「やっと聡一とふたりだけになれた・・・」
私「出張、大変だった?」
ヒロ「一人優秀な学生がいて、ちゃんと教えるとけっこうたいへんだった・・・」
私「その学生って男子?」
ヒロ「ひょっとして聡一ったら妬いてくれてる?」
私「ばあか、見たこともない学生に嫉妬するわけないだろうが…」
ヒロ「けっこうイケメンだったよ、でもピアノ一筋っていう感じで、それにお母さんがレッスンについてきてるのにはちょっと引いた。あれじゃあ、いくらイケメンでも彼女もできないって感じだね。」
私「まあ、ここにいる間はゆっくりしよう。」
ヒロ「うん、ゆっくりと聡一と気持ちいいことできるしね。」
私「こらこら、隣の部屋には直さんと俊顕くんがいるんだぞ。」
ヒロ「たぶん、あっちあっちで楽しんでると思うけど・・・」
私「あの二人はカップルじゃないぞ。」
ヒロ「カップルじゃなくてもエッチはできるし。それにあの二人、けっこういい感じじゃん、ぜったい気持ちいいことしてると思う・・・」
私「そうかなあ、直さんと俊顕って、なんか想像できないんだけど・・・」
ヒロ「ほかの人のことはいいから、俺たちは俺たちで楽しもうね。」

いきなりヒロが私の上にのしかかてきて、キスをし始めた。しばらくヒロのしたいようにさせておいてから、私はさりげなくヒロを私の横に下ろし、今度は私がヒロの上に乗った。ヒロがすでにキンキンに勃起しているのがハーパンの上からもわかった。
私はヒロの来ているものを上から脱がせていった。ヒロはさりげなく私が脱がせる時にからだを浮かせたりして協力してくれた。
そしてヒロは寝たまま、今度は来ているものを脱がせてくれた。
私たちはお互いのからだの敏感なところをさがしながら刺激しあった。そしてふたりの下腹部で挟んだ二本の硬くなったものをこすり合わせて快感を貪っていった・・・
余韻を楽しみながら、ヒロにキスをしていると、ヒロはそのまま眠ってしまったようだった。ヒロの胸や腹には二人の出したものが大量に飛び散っていた。
ティッシュがないかと部屋の中を見たが、おいてないようだったので、わたしはハンカチで自分のからだを最低限拭いてから、Tシャツとハーパンだけを着て、トイレに行った。トイレットペーパーの予備をひと巻私は手に取って部屋に帰り、ヒロのからだを丁寧にふき取った。そして自分のほうもきれいに拭いて、使ったペーパーを捨てるためにトイレにまた向かった。部屋を出たところで、俊顕くんの部屋から、みょうになまめかしい表情の直さんが出てきた。ハンサムな直さんが潤んだような眼をして色っぽい雰囲気をまとうと、ちょっとぞくっとするような感じがした。

直さん「あっ、ゴメン、ヘンな時に会っちゃったね・・・」
私「直、トイレ?」
直さん「うん、でも聡一、先にどうぞ。」
私「いいんだ、私は紙を流すだけだから。」
直さん「あれっ、部屋にティッシュなかったの?」
私「それでトイレの紙をちょっとかりたんだ・・・」
直さん「もう俊顕ったら気が利かないんだから、ぼくたちの使う分はちゃんと準備してたくせに・・・」
私「ははは、そうだったんだ・・・」
直さん「じゃあ、聡一、その紙は便器に入れといて。ぼくが流しておくから。」

私は便器の中に大量の紙を入れた。今の話だと直さんと俊顕もヒロの予想通り楽しい時間を過ごしたみたいだった。
私は直さんがトイレに入ったので、そのまま部屋に戻って寝ることにした。

私はヒロの横に並んで寝て、朝までぐっすりと熟睡したのだった。

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春休み最後の週末

ヒロは教えている学校が春休みになってもずっと忙しいのが続いていたが、新学期を前にやっと少しだけ時間に余裕が出てきたようだった。
演奏活動のほうも一段落したらしく、この週末はまるまる二日間、仕事とは離れられると、喜んでいた。
金曜の夜、私はヒロのマンションに行き、夕食の準備をしてヒロの帰りを待っていた。
ヒロは9時過ぎにテンション高く帰ってきた。

私「春休みになってからのほうが、ヒロは忙しかったんじゃないのか?」
ヒロ「けっこう演奏ばっかしてたからね。でも今日ので一段落。」
私「どうしたんだよ、今夜はなんか興奮してないか?」
ヒロ「今日はどうでもいい歌伴だったんだけど、なんかすげえ演奏にのめり込んじゃった・・・」
私「いい演奏できたんだろう?」
ヒロ「俺的にはすげえいい演奏になったんだけど、歌伴としては歌ってる人はやりにくかったかも・・・」
私「歌ったのは誰?」
ヒロ「心配しなくても、でっぷりとしたおばさんだよ。」
私「そんで、どうしたんだよ?」
ヒロ「最初は歌がよく聞こえて、うまく合わせられてたんだけど、あるところで、なんか急に俺の意識が飛んじゃって、すげえからだの中が熱く感じられて来て、なんか指が俺の意識とは関係なく動いてくれてるって感じだったんだ・・・」
私「完全に脳内麻薬が分泌されてる状況だな。」
ヒロ「俺、演奏中にすげえ気持ちよくなっちゃって、気がついたら、なんか勃起してたみたい。演奏中にヘンだよね。」
私「演奏の興奮と、性的興奮ってちょっと似てるのかもね。」
ヒロ「演奏が終わった時、立ち上がろうとしたらまだ勃起したままじゃん、上着で隠したけど、感づかれたかもしれない、ハズい・・・」
私「でも演奏者が勃起しちゃうってまれにあるんじゃないかな・・・」
ヒロ「でもクラシックの演奏会で、しかもおばさんとはいえ女の歌手と共演してて、伴奏のピアニストが勃起してるなんて、ほぼ変態だと思われるじゃん・・・」
私「でも、観客はだいたい歌手のほうを見てると思うけど・・・」
ヒロ「ならいいけど・・・ 今度からは演奏する時はきついサポーターを着けなきゃって思っちゃうよ・・・」
私「きついサポーターなんか着けたら、勃起したらその刺激で余計さらに大きくなるかもよ・・・」
ヒロ「うわっ、それで射精したりしたら目もあてられない・・・」
私「それはまずいな、ズボンにシミでもできたら、隠しきれない・・・」
ヒロ「演奏中に勃起するくらい溜まってたってことかな・・・」
私「まあ多少は関係あるかもね。」
ヒロ「今日は早めにベッドに入ろうね。」
私「いいけど、そんなに早くは眠れないぞ。」
ヒロ「なら好都合、俺と楽しいことしようね。」
私「楽しいことって、寝ることか?」
ヒロ「もう、聡一ったらわかってるくせにイジワルなんだからあ・・・」
私「今夜はなんかヒロ、すげえ色っぽい目をしてる・・・」
ヒロ「聡一だって、嫌いじゃないくせに、だって聡一、最近ちょっとだけだけど床上手になってる・・・」
私「なんだよ、床上手って・・・」
ヒロ「もう、ガマンできないよ、聡一、ベッドに行こう。」

その夜は、いつになくヒロが積極的にエッチを主導していった。ふたりとも熱中してしまったので、真夜中まで楽しい時間を過ごしてしまった。

翌朝、目が覚めると、ヒロは疲れているのか熟睡していた。それでも満ち足りたようないい寝顔だったので、私は少し見つめていた。あっちのほうはどうなってるのか、私はちょっと手でパジャマの上から触ってみた。若いだけにすごく硬くなっていた。ちょっとだけ手を動かしてさすっていると、ヒロが目を覚ました。

ヒロ「なんかすんげえ気持ちのいい夢見てた・・・」
私「朝勃ちしてるぞ。」
ヒロ「うわっ、ホントだ、昨夜あんなに聡一といいことしたのに、まだ足りないのかもしれない・・・」
私「ばあか、まだ早いからゆっくり寝てなさい。」
ヒロ「うん、そうする・・・」

ヒロはまたすぐに気持ちよさそうな顔で眠り始めた。
私は二度寝できそうになかったので、そのまま起き上がってバスルームに行き、熱いシャワーを浴びた。
朝のコーヒーを飲んで、トーストと目玉焼き、それにグリーンサラダで朝食にした。
そしてピアノ室に入って、ヴァイオリンの練習をした。朝の光の中での練習は本当に気持ちがいい。
2時間ほど練習して、ベッドルームに戻ると、ヒロはまだ眠っていた。私はベッドに腰を掛けて、ヒロのほっぺたを指で撫でていった。さすがに眠りが浅くなっているのか、ヒロが目を覚ました。

ヒロ「何時?」
私「もうすぐ10時。」
ヒロ「もうそんな時間なんだ、そろそろ起きなきゃ・・・」
私「コーヒー入れるから起きてきなよ。」
ヒロ「でも、なんか疲れてる、もっと寝たい・・・」
私「寝たいなら、もう少し寝ててもいいよ。」
ヒロ「でも、そろそろ起きなきゃ・・・」
私「どっちにするんだ?」
ヒロ「わかんない・・・」
私「もう子供みたいにわがまま言って・・・」
ヒロ「じゃあ、聡一も一緒に寝ようよ・・・」
私「もう眠れないよ、それよりキスしてあげるから起きな・・・」
ヒロ「うん、それなら起きる・・・」

私が軽くキスをすると、ヒロは腕を私の後ろに回して、強く抱き寄せた。

私「こらこら、ヒロ・・・」
ヒロ「だってもっとキスらしいキスがいい。」
私「しょうがないなあ・・・」

私がもう少し濃厚なキスをしてやると、ヒロはやっと気が済んだのか、のろのろと起き上がった。

私「コーヒー入れるから、早く着替えておいで。」

しばらくするとヒロはさっきまでの寝ぼけ顔とはうって変わって、シャキッとした表情でリビングに現れた。
トーストとグリーンサラダ、目玉焼きとヨーグルトで私たちは朝食をとった。

私「今日はどうしようか?」
ヒロ「朝ご飯のあとは、聡一をいただきたい・・・」
私「もう、昨夜は深夜までずっと楽しんだだろうが・・・」
ヒロ「それで、なんかまだからだがほてってる感じ・・・」
私「確かに目が潤んだままだな・・・」
ヒロ「ムラムラしちゃって、俺、どうしたんだろう。」
私「春だから、発情期?」
ヒロ「なんでもいいや、もう一杯コーヒーのお代わりを飲んだら、ベッドに行こうね、聡一。」

ヒロはなんか妙に色っぽい目つきでそう言った。まあ、ベッドに入るくらいはいいだろう。たぶん、ヒロはベッドに横になる、昼寝モードに入ってさっさと眠ってしまう可能性が高い。

そして昼頃、レースのカーテンだけを閉めた明るいベッドルームで、私たちはベッドに並んで横になった。
ベッドに向かい合って横になると、私の顔のすぐ前にヒロの顔があった。なんか食べてしまいたいくらいかわいい顔だった。

ヒロ「聡一、どうしたの? 俺の顔に見惚れて・・・」
私「整った顔だなと思って・・・」
ヒロ「俺も聡一の顔、すげえ好きだよ。」

私たちは、指でお互いの顔を撫であっていた。次のその指は胸のほうに降りていって、シャツの上からお互いの乳首を探すように胸のあたりを愛撫し始めた。
ヒロの指が私の乳首の上を通過するたびに、私のからだは電気でしびれたような激しい快感に満たされていた。とうぜん急激に私のものは狭いパンツの中で膨張していた。

私「いててて・・・」
ヒロ「強く触りすぎちゃった? ゴメン・・・」
私「そうじゃなくて、ちょっとパンツの中で膨張しすぎて痛くなっただけ・・・」
ヒロ「えっ、そうなんだ、聡一、なんか今日は感度いいね。」

そう言うとヒロは、私のパンツをすぐに脱がせてくれた。

ヒロ「うわっ、聡一、元気、りっぱ・・・」
私「もう、ヒロ、乳首に触りすぎだって・・・」
ヒロ「聡一って、乳首がすげえ敏感だね。」
私「だれだって乳首をいじられると感じるだろうが・・・」
ヒロ「そうなんだけど、聡一は感じやすいほうだと思うよ。」
私「そういえばちょっと以前より感じやすいかもね・・・」
ヒロ「おっ、遅咲きの聡一・・・」
私「ばあか、しかたねえだろう、以前は子育てでエネルギーをほとんどとられてたんだから・・・」
ヒロ「そういえば、いまだに聡一とジュンちゃんと一つのベッドに寝てるじゃん、まあ、聡一がジュンちゃんから離れ難いことはわかるけど・・・」
私「まあ、ジュンが結婚したら、ジュンは相手と寝るようになるだろうね。」
ヒロ「でもさ、ジュンちゃんだって成人してるんだから、聡一と一緒に寝てたら、一人エッチとかいつしてたのかな?」
私「まあ、ジュンは精通したのが高校生になってからだし、大学生になってからはけっこう女の人と楽しんでたみたいだから、一人エッチはあんまりする必要がなかったんじゃないかな・・・」
ヒロ「ジュンちゃんはそうでも、聡一はどうだったんだよ、聡一だってまだまだ若いじゃん・・・」
私「ヒロと知り合うまでは、たまに夢精してたから、それでまあなんとかなってた・・・」
ヒロ「聡一って意外に淡白なんだよね・・・」
私「そうかなあ、そうでもないと思うけどね・・・」
ヒロ「でも今日はこれがすげえ元気だから、別に枯れてるわけじゃなさそうだし・・・」
私「痛いくらい硬くなってる・・・」

私たちはお互いのからだを上から下まで愛撫した。そして二人の硬くなったものを下腹部で挟んで、腰を振って刺激しあった。
何度もいきそうになるのを寸前でこらえて、私たちは長い時間、快楽をむさぼりあった。
そしてとうとう二人ともお互いの体に挟まれた胸から腹にかけて、大噴火をしたのだった・・・

ヒロ「なんかすげえ感じた・・・」
私「でも明るい昼にするのって、なんかちょっと後ろめたい気分・・・」
ヒロ「それがよかったりして・・・」
私「明るいと、まき散らかしたものがよく見えて、ちょっと萎える・・・」
ヒロ「もう、それだったら、俺が後始末してあげるから、聡一は目を閉じてなさい。」

ヒロがいそいそと後始末をしているのを感じながら、目を閉じたせいか私は本当にまた眠ってしまっていた。

ひと眠りして目を覚ますと、一時間ほど寝ていたようだった。ヒロはまだ気持ちよさそうに眠っていた。
私は起きだして、目覚ましのためにコーヒーをいれた。
そして遅いお昼といてサンドイッチを作って、ヒロと食べた。
そしてそのあと、少しヒロとソナタの合わせをやっているとすぐに暗くなってきた。

その日はまだ外に出ていなかったので、とりあえず買い物がてら散歩をすることにして、マンションを出た。
スーパーでいいホワイトアスパラを手に入れることができたので、グラタンを作ることにした。
それにミネストローネとグリーンサラダをつけて、ちょっと洋食風の夕食となった。

食事のあとは、ヒロはピアノの練習、私はピアニストの青柳いづみこの書いた「ショパン・コンクール」を読むことにした。
2時間ほどでヒロの練習は終わった。

ヒロ「聡一、何読んでたの?」
私「青柳いづみこの書いたショパン・コンクールって本。」
ヒロ「いろいろと裏側もかかれてるんだろう?」
私「まあね、いろいろと問題もあるみたいだけど、それでも世界的に見てもすごいコンクールだよね。」
ヒロ「まあ、ピアノ弾きにはショパンはどうしても避けられないからね。俺だってコンサートの曲目としてショパンを弾かされることも多いし。」
私「じゃあ、ヒロのショパンを聞いてから寝るか。」
ヒロ「じゃあ、ワルツを一曲。」

ちょっと甘めのショパンのワルツを聞いて、私は全身が蕩けそうになっていた。

ヒロ「聡一はこの曲好きだよね。」
私「ああ、なんかすげえ脱力しちゃうくらいいい気持ちだった。」
ヒロ「まあ、聡一用の演奏をしたけどね。」
私「やっぱ、そうだったんだ・・・」
ヒロ「ほかの人の前だとちょっとハズくてやれないから・・・」

ヒロに私専用のワルツの演奏をしてもらって、ちょっと贅沢な時間を過ごすことができた。
そして私たちは、ベッドに横になり、お互いの存在を感じながら、満ち足りて眠ったのだった。




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週末ヒロのマンションで

昨日からの雨は夜明け前に上がったらしく、雲の間からはヤコブの梯が幾筋も差していた。
まだ朝早かったので、隣で寝ているヒロを起こさないように、私は静かに起き上がった。
夜の間、半分だけ閉めておいたカーテンを開けると、まぶしい朝日が部屋の中に差し込んできた。

こんな風に書くと、ちょっとおしゃれ朝の風景なのだが、実際の朝はけっこう間抜けである。
私は、朝勃ちでパジャマの前をテントのように思い切り膨らませていた。
痛いほど硬くなっているものをなだめながら、私はトイレに入った。洋式便器だと、こういう状態のきには、立ったままだと、出したものが斜め上に飛ぶので、用を足すことができない。
仕方がないので、便器に座って両腿の間から突き上げているものを、無理やり下を向けて、私は何とか用を足した。膀胱が満タンでなくなると、私のものはだんだんとやわらかくなり始めていた。
私はすっきりとしてトイレを出て、ベッドルームに戻った。
ヒロはまだぐっすりと眠っていた。

私はとりあえず洗濯でにしようと思い、バスルームの前に置いてある洗濯機のところに行って、ふたを開けた。中には下着を中心にヒロの洗濯物が半分ほど入っていた。
まだまだ洗濯物を入れることができるので、私はヒロの部屋に戻って、クローゼットの扉を開けた。
中には、選択したまま放り込んだのか、洗濯前なのかわからない、下着やシャツが放り込んであった。私はそれをまとめて、洗濯機のところまで持っていき、とりあえず洗濯物をいれるバスケットに放り込んだ。
そして、洗濯物の汚れ具合を手早く調べて、汚れのひどいものには部分洗いの洗剤を吹き付けてから、洗濯機の中に放り込んだ。

洗濯機のスイッチを入れると、次に私はキッチンに行き、床をクイックルで軽く拭いてから、朝ごはんの準備を始めた。
卵とウインナーソーセージ、ブロッコリー、バナナなどで一皿の朝食を作った。そしてパン・ドゥ・カンパーニュをかごに盛り、バターとマーマレードを添えた。コーヒーは、フレンチローストの豆があったので、エスプレッソマシンで濃いコーヒーをいれ、たっぷりの牛乳に混ぜて、カフェオレを作った。

朝食を作っている途中で、私はヒロを起こしに行った。
ベッドルームに入ると、ヒロはまだ眠っていた。

私「ヒロ、そろそろ、起きな。」
ヒロ「ふわあああ・・・ 今、何時?」
私「9時前だよ。」
ヒロ「もう少し、寝ていたい気分・・・」
私「寝ててもいいけど、ヒロ、明日の曲、さらうんだろ。」
ヒロ「げっ、そうだった、もう、起きなきゃ・・・」
私「ほら、おはようのキスしてあげるから、そうしたら起きなさい。」

私は軽くヒロの唇にキスをした。

ヒロ「なんだ、そんだけ? もっとしてくれないと目が覚めない・・・」
私「しょうがないなあ、じゃあ、もう一回だけ・・・」

私が二回目のちょっとだけ長いキスをすると、ヒロはやっと起き上がり始めた。

私「じゃあ、顔洗ったら、朝ごはんだからね。」
ヒロ「ふわあい。」

しばらくすると、ベッドの上に起き上がったときとは見違えるようになったヒロが朝食のテーブルに現れた。

私「ひゅ~、ずいぶんとしゃきっとしてかっこよくなっちゃって・・・」
ヒロ「だって最愛の人と朝食をとるんだから、ちゃんとしたい。」
私「でも起きたばっかりの寝ぼけたヒロをさっき見たばっかりなんだけど・・・」
ヒロ「やっぱ聡一より早く起きて、ヘンなところを聡一に見せないようにしないと・・・」
私「ぼけっとしてるヒロも好きだけどね。」
ヒロ「うわあ、聡一思い出すんじゃないって・・・」
私「ところで、今日はどうする?」
ヒロ「とりあえず俺はちょっと新しい曲をさらうよ。」
私「じゃあ、それを聞きながら読書でもするかな。」
ヒロ「まだ仕上がってないから、聞き苦しいかも・・・」
私「ヒロの演奏だったらどんな演奏でも聞ける。」
ヒロ「ほんと仕上がってないからね。」

朝食後、少し休んでから、ヒロはピアノの練習を始めた。私はその日はヴァイオリンのレッスンがあったので、マンションを出た。
電車を乗り継いで先生の家に行って一時間ほどのレッスンを受けた。今練習しているのはサンサーンスの1番のソナタで、表現がすごく難しい。まあ少しずつ克服していくしかないのだろう。
練習の後は先生とお茶をご一緒してしばらくおしゃべりをした。

昼ごろに先生の家をでて、ヒロに電話した。

私「レッスン終わったけど・・・」
ヒロ「俺も一段落したから、昼いっしょに食べようよ。」
私「どこで食べる?」
ヒロ「できたらウチの近所で食べたい。午後も少し練習したいから・・・」
私「いいよ、じゃあ、どこにする?」
ヒロ「俺のよく行く洋食屋でいい? 老夫婦がやってる小さな店だけど・・・」
私「いいよ、洋食食べたいな。」
ヒロ「じゃあ、駅で待ち合わせて行こう。」

ヒロのマンションから歩くと15分くらいのところにある個人経営の小さな洋食屋さんに私たちは行った。その店はヒロが時々一人の時に利用しているそうで、ヒロは店の人とは顔見知りだった。

おかみさん「あら、いらっしゃい。」
ヒロ「今日は連れがいるんだ。テーブルに座っていい?」
おかみさん「あら、珍しいわねえ、お友達といっしょなんて。奥のテーブルへどうぞ。」
ヒロ「4人掛けのテーブルに二人でいいの?」
おかみさん「いいわよ、ゆったり座ってくださいな。」
ヒロ「ええと、こっちは俺の友達の聡一さん。」
おかみさん「よろしくお願いします。聡一さんも音楽家なのね。」
私「ああ、このヴァイオリンですか。趣味で弾いてます。今日はレッスンがあったんで・・・」
おかみさん「あら、そうなの。いいわねえ、音楽が趣味なんて。」
ヒロ「そんでイケメンの先生は元気だった?」
私「元気だったけど。」
ヒロ「イケメンじゃないやつに習いに行ってくれると安心なのに・・・」
私「イケメンの先生だから、こっちも練習に熱心になるんだろうが。」
ヒロ「なんか面白くないなあ・・・」
私「ヒロだってイケメンのフルーティストと共演するんだろ・・・」
ヒロ「聡一、嫉妬してくれてるの?」
私「してねえよ。」
ヒロ「してる、してる。」

ヒロは牛タンシチューを、私はメンチカツを頼んだ。そして注文したものが運ばれてきた。
私の頼んだメンチカツにご飯とみそ汁がついてくるのはよくわかるのだが、タンシチューのほうにも無条件にご飯とみそ汁が添えられていた。

私「どのメニューでもご飯とみそ汁なんだ。」
ヒロ「それがけっこうご飯がよく合うんだ。」

少しずつヒロとおかずの交換をして、味を確かめてみた。タンシチューはなんかほっとするようなデミグラスソースで煮込まれて、とても柔らかくなっていた。

私「これはうまいね。なんか懐かしいような味がする。」
ヒロ「なんかデミグラスソースの隠し味に和のものが使われてるらしい。」
私「ふうん、そうなんだ。だからご飯とみそ汁に合うのかもしれないね。」

食後にコーヒーを注文して飲んでいると、おかみさんからお菓子の差し入れがあった。

おかみさん「デザート代わりにどうぞ。市販のお菓子だけど、まあまあおいしいわよ。」
ヒロ「コーヒーを頼むとたいてい子供のおやつみたいなお菓子が出てくるんだよね。」
私「でもこういうお菓子もけっこうおいしいと思うよ。」

おいしい食事とコーヒーで、私たちは満足して店を出た。

私「どうする? 練習がまだ残ってるだろう?」
ヒロ「そうなんだけど、今はお腹いっぱいで練習する気にならない。ちょっと回り道して帰ろうよ。」
私「いいけど。」

来た道とは違った、遠回りの道を私たちは歩き始めた。住宅街なので、それほど車を気にしないでゆっくりと歩けるのがよかった。
途中に公園があり、そこで梅の木を発見して、ちょっとだけ梅見をして、さらに小さな神社でお参りをした。
ちょうど一時間ほど散歩してから、私たちはヒロのマンションに戻ってきた。

ヒロはまた午後の練習を始めた。私はピアノ室の窓際に置いてあるお気に入りのソファに座って本を読み始めた。最近直木賞を受賞した恩田陸の蜜蜂と遠雷という本である。けっこう厚い本なので、少しずつ読んでいると、なかなか読み終わることができない。ピアノコンクールに挑戦するピアニストたちの物語である。久しぶりにじっくりと読めそうなので、私はしばらく本に集中した。
少し眠くなったので、ちょっとだけ昼寝をするために、ベッドルームに行き、ベッドにもぐりこんだ。昼下がりの明るい部屋で寝るのも気持ちのいいものだ。
一時間ほどして私が目を覚ますと、隣でヒロが眠っていた。練習に疲れたのか、ヒロは熟睡していた。
もう少しヒロと一緒に私も寝ようと思い、また目を閉じた。

二時間ほど寝て、私は目を覚ました。私が上半身を起こすと、ヒロも眼を覚ました。

ヒロ「ふわああ、気持ちよく寝た。」
私「練習はいいのか?」
ヒロ「うん、まあとりあえず出来上がった。」
私「寝顔がかわいかった・・・」
ベッドから起き上がり、目覚ましのシャワーを浴びて、気持ちをシャキッとさせた。そして目覚ましに渋い日本茶をいれて、二人で飲んだ。

私「晩御飯、どうしようか?」
ヒロ「なんか外に行くの面倒くさい。」
私「じゃあ、なんかあるもので適当に済ませようか。」

私は冷蔵庫を開けて中身を調べた。最近は私が頻繁に来ているので、以前に比べると冷蔵庫の中は充実していた。
冷凍庫にアサリとミックスシーフード、それに鶏肉が少しあった。野菜室を開けると、使いかけのパプリカとタマネギがあったので、それらを使ってなんちゃってパエリヤを作ることにした。
後は冷凍のブロッコリーを電子レンジで温めて、サラダの代わりにした。

料理ができあがると、私たちはテーブルワインを飲みながら、ゆっくりと夕食を楽しんだ。
そしてソファに移って、さらに残ったワインを飲み始めた。

ヒロ「聡一、新しい曲、やらない?」
私「新しい曲ってなにさあ?」
ヒロ「曲はイベールのアンテルリュードなんだけどね。」
私「フルートかなんか、入る曲だっけ?」
ヒロ「そう、ヴァイオリンとフルート、それにもともとはチェンバロなんだけど、今回はピアノでやる。」
私「そんでフルートは誰かいるのか?」
ヒロ「実はさ、最近俺に付きまとってくる女の子がいてさ、どうしても一緒に演奏したいって言うから、ふたりだけだとちょっとヤバいから、聡一に入ってもらえるとうれしいんだよね・・・」
私「何分くらいの曲だっけ、あんまり長くないよね。」
ヒロ「二曲で10分くらいだよ。」
私「そのフルートの子って、うまいの?」
ヒロ「プロになるのはちょっと難しいけど、お嬢さん芸は超えてる。」
私「とりあえず、楽譜を見てみるよ、弾けそうだといいんだけど・・・」
ヒロ「じゃあ、近いうちに楽譜は手に入れておくから。」
私「それにしても、ヒロ、モテモテじゃん。」
ヒロ「いくら美人でも女にモテてもうれしくない・・・」
私「ヒロは魅力的だから心配しちゃうよ。」
ヒロ「俺は聡一ひとりがいてくれればいい・・・」
私「ヒロ・・・」

私たちはどちらからというわけでもなく、顔を寄せ合ってキスをした。

ヒロ「ベッドへ行こうよ。」
私「いいよ、行こうか・・・」

ベッドの脇で私たちはお互いの服を脱がせあった。そしてパンツだけになり、私たちはベッドに横になった。
そして、相手の体を壊れ物でも扱うようにやさしくなで始めた。くすぐったいような、気持ちいいようなヒロの愛撫を受けて、私はだんだんと勃起し始めていた。

私「なんかちょっと前が窮屈になってきた。パンツ脱ぎたい。」
ヒロ「聡一ったら、すげえモッコリ。」
私「ばあか、ヒロだって同じだろうが。」
ヒロ「パンツ脱がせてあげるよ。」

そう言ってヒロは私のパンツを脱がせてくれた。

ヒロ「おっ、聡一、もうビンビンじゃん。」
私「ばあか、ヒロが悪いんだぞ。」
ヒロ「俺もけっこう硬くなってきた・・・」

今度は私がヒロのパンツを脱がせた。中からヒロのものがポロンと跳ねるように飛び出してきた。
私たちは相手への愛撫を少しずつ、お互いの硬くなったものに移していった。
ヒロの指が私の尿道口のあたりを触ったときは、私はむず痒いような激しい快感に全身を襲われて、思わず腰を後ろに引いてしまっていた。
私たちは時間も忘れて、快感の中に溺れていった。

それにしても男は出すものを出してしまうと急に冷静になってしまうものである。
私たちも飛び散ったものをふき取って後始末をすると、そのまま抱き合うようにして眠ってしまっていた。

翌朝、私たちは素っ裸のままで目を覚ました。ふたりとも前の晩にあんなに出したのにもかかわらず、思い切り朝立ちしていた。
ヒロのものを触ると、硬くて熱いほどだった。私はそのまま起き上がって、誰が見ているわけでもないのに、両手で勃起したものをかくすようにして、トイレまで歩いていった。

しばらくするとヒロも目を覚ました。日曜の朝は少しけだるい雰囲気で始まったのだった。




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ヒロと過ごす週末

ジュンがいなくなり、ヒロとは平日は基本別々に暮らしているため、かなりの時間が自由になったので、月2でやってもらっていたヴァイオリンのレッスンを週1に先月から増やしてもらった。とはいえ今まで教わっていた斉○先生は時間がないということで、新しい先生を紹介された。
今月始めに私は紹介された新しい先生のところに行った。斉○先生の後輩にあたる人でヒロも知っている人であった。
新しい先生に私が習いに行くことに関して、ヒロはなぜかあまり乗り気ではなかった。その理由がわからないまま、新しい先生のところに行って、顔合わせをしたときに、私はなぜヒロが賛成しなかったのかわかった。新しい先生がヒロとは違ったタイプではあるがイケメンだったからだ。どうもヒロは私が浮気をしたくなるのではと心配したらしい。
新しい先生は安△先生という、いかにも育ちの良さそうな顔のイケメンだった。なるほどヒロが浮気を心配したくなるわけだと私は思った。経歴を見ても立派で、なぜ素人にヴァイオリンを教えてくれるのかわからない。
指定された日時に私は都内の静かな住宅街にある先生の家に行った。
インターフォンを鳴らすと入り口の扉の鍵がかチャット開いて、ドアが少し開いた。私はドアを押して開けて中に入った。
玄関の扉は半開きになっていて、上り框には上品そうな老人がにこにこしながら立っていた。

私「こんにちは。ええと、今日から新しく安△先生に習うことになったものですか・・・」
老人「こんにちは、よくいらっしゃいました。お稽古の生徒さんね、聞いてますよ、中にお入りになってくださいね。なんだか前の生徒さんのお稽古が長引いてるようなの。こちらでお待ちになってくださいね。」

そう言うと老人は部屋から出ていった。前の人のレッスンの音がほんの少し聞こえていた。しばらくすると部屋のすみのドアが空き、ヴァイオリンケースを持った若い女性と私の新しい先生が出てきた。女性は私に会釈を下だけで、部屋から出ていった。

先生「なんか顔合わせの日からお待たせしちゃって・・・」
私「いえいえ、それほど待ってませんから・・・」
先生「ああ、そうだ、自己紹介をしなきゃいけないな、私は安△悠です。ゆうは悠久の悠の字を書きます。」
私「私は、斉○先生のご紹介で来ました、○○聡一です。よろしくお願いします。」
先生「なんか堅苦しいな、欧米風にファーストネームで呼び合いましょう。」
私「私の方を呼ぶのはいいとして、先生を呼ぶときもですか?」
先生「もちろんです、それに私のほうが聡一さんより年下みたいなので、名前で呼んで下さい。」
私「いきなり名前は呼びにくいなあ。」
先生「そこを何とかお願いします。」
私「じゃあ悠先生ということで・・・」
先生「まあ今のところはそれでいいことにしましょう。」
私「そうか、悠先生はイギリスから帰ってきたばっかりなんだ・・・」
先生「はい、あっちには2年ほど行ってました。」
私「そう言えば斉○先生が、悠先生は賞を取られたと言ってましたが・・・」
先生「たいしたことない賞ですよ・・・」
私「そんな方が私のような素人を教えてくれるなんて・・・」
先生「斉○せんせいから聞いてますよ、聡一さんは教え甲斐のある弟子だって・・・」
私「斉○先生はそんなことをおっしゃってたんですか・・・」
先生「それに、私は帰国したばかりで、ちょうどよかったんです。」
私「それでレッスン料は斉○先生と同じでいいんでしょうか?」
先生「斉○先生と同じなんて恐れ多い、私は駆け出しなんだから・・・」
私「でもヨーロッパで賞を取った方から教わるんだから・・・」
先生「なんか恥ずかしいな、全然有名な賞じゃないんですから。そうですね、斉○先生の半額ということで、とりあえずはお願いします。」
私「悠先生がそれでよろしければ・・・」
先生「とりあえずレッスンを始めましょう。まずは聡一さんの得意な曲を弾いてみてください。」
私「このところずっと練習している、フランクのソナタの第一楽章を弾きます。」

その後、初めてのレッスンは無事に終わり、これから毎週レッスンをしてもらうことが決まった。

先生「いろいろ課題は出しておきましたが、聡一さんは仕事をお持ちなんだから、そちらを優先して、課題のほうはできるところまでデいいですよ。」
私「ありがとうございます、できるだけ最後までやるようにします。」
先生「じゃあ、次回のレッスンを楽しみにしてますね。」
私「うわあ、ちょっとプレッシャーだな・・・」
先生「教師としては多少はプレッシャーをかけておかないと・・・」

レッスンを終えて、待合室に使われている応接室に出ると、お手伝いさんがお茶を準備してくれていた。

先生「よかったら聡一さん、お茶しませんか?」
私「いいですけど・・・」
先生「ショートブレッドいかがです? 私が持って帰ってきたものです。」
私「おいしそうですね。」

私たちはとりあえずお茶を飲んでお菓子を食べた。ショートブレッドはあまり甘くないが、バターがかなり入っているみたいで、おいしかった。

ゆっくりとお茶を楽しんでから、私は先生の家を出た。駅まで歩いて、電車を乗り継いで私はマンションに帰った。

そして金曜の夜が来て、私はヒロのマンションに行った。ヒロはまだ帰ってきてなかった。
私はとりあえずヒロのベッドルームに私が置いた洗濯物入れを見た。中は一週間分の下着やシャツが押し込まれていた。
それを持って洗濯機のところに行き、洗濯機を開けてみるとその中もかなりの洗濯物が入っていた。詰め込めばいちどであらえないことはなかったが、汚れのひどいものもあり、詰め込みで洗濯すると汚れがあまり取れないので、2回に分けて洗うことにした。
2回目の洗濯をしている時にヒロが帰ってきた。

ヒロ「ただいま、遅くなっちゃった。」
私「お帰りヒロ、変わらず忙しそうだな。」
ヒロ「まあね、これでも早く帰れたほうなんだよね。」
私「メシ食ったのか?」
ヒロ「少しはお腹に入ってるけど、なんかあるんだったらちょっとくらいは食べられる。」
私「じゃあ、晩御飯を軽めに出すから、それを食べなよ。」
ヒロ「その前にシャワーを浴びてすっきりしてくる。」

そう言うとヒロは荷物を置いてバスルームに入っていった。
しばらくするとスッキリとした顔でヒロは頭をバスタオルで拭きながら出てきた。

ヒロ「ゴメン、聡一、洗濯させちゃったみたいだね。」
私「それも2回。」
ヒロ「うわあ、俺、そんなに溜めてた?」
私「まあ、一回でできないわけじゃなかったけど、詰め込むと汚れが落ちないといけないから、2回に分けた。」
ヒロ「聡一、洗濯物を見たりしてないよね。」
私「見たよ、だってどのくらい汚れてるか見ないといけないじゃん。汚れの酷いところにはスポット洗剤を洗濯前につけておくからね。」
ヒロ「じゃあ、汚れたパンツとかも見られちゃったんだ・・・」
私「着てたらふつうに汚れるもんだよ。」
ヒロ「ゴメン、こんどからはひどく汚さないように気を着けるよ。」
私「汚れてても手間はたいして変わらないから、ふつうにしてればいいよ。」
ヒロ「なんか、やっぱり聡一はお父さんだけじゃなくてお母さんのスキルも高いよね。」
私「そうなのかな、ふつうだと思うけど。」

ヒロと食卓に向かい合って座り、ヒロは少なめの晩御飯を食べ、私はお茶を飲んでいた。

ヒロ「そうそう、今日のヴァイオリンのレッスン、どうだった?」
私「ああ、なんか若いけどすげえ才能のある先生で、習うのが楽しみだな。」
ヒロ「確かにすげえ優秀なんだけどね・・・」
私「ああ、それにけっこうイケメンだった。」
ヒロ「だから、それが一番心配なんだよね。斉○先生だと、わりと安心して聡一を送り出せるんだけど・・・」
私「心配しなくても、悠先生は男には興味ないだろう・・・」
ヒロ「確かに学生時代は女たらしだったって聞いてるけど、ウワサによるとやられた男もいるって話だったし、まあイケメンに限ってだったそうけど・・・ だから聡一はイケてるから心配なんだよね。ていうか、もう下の名前で呼んでるし・・・」
私「そんなドンファンみたいな感じの先生じゃなかったよ。それにイギリスから帰ったばっかりで、ファーストネームのほうが慣れてるって言ってたし・・・」
ヒロ「それは聡一の前ではいい子ブリッ子をしたわけじゃん。最初にあったときからファーストネームで呼ばせるなんて、かえって危険だよ。」
私「ホントそんな遊んでる感じじゃなかったんだって。」
ヒロ「聡一がそういうんだったら、そういうことにしておくけど、浮気はするなよな。」
私「悠先生と、浮気なんかやりようがないと思うけど・・・」
ヒロ「心配なんだよ、だって聡一はけっこうモテるんだから・・・」
私「ばあか、そんなにモテねえよ。」
ヒロ「そんなことないよ、だって聡一は顔もいいし、それにあそこも大きいし・・・」
私「そんなことを言ってくれるのはヒロだけだよ。」
ヒロ「とにかく気をつけろよな。」
私「大丈夫だって・・・」

遅い食事の後、ヒロは少しだけ仕事をするということで、食器等を片付け他テーブルに資料等を広げて読み始めた。私は向かいに座って本を読むことにした。
12時頃にヒロは仕事の準備を終えた。

ヒロ「聡一、お風呂に入ろうよ。ぬるいお湯につかれば、よく眠れるよ。」
私「そうしようか。」

私はバスルームに行って、お湯の温度を少し低めにしてお湯張りスイッチを押した。
しばらくするとお湯がたまったので、ヒロと入ることにした。

ヒロ「なんかいいよね、ゆっくりと聡一とお風呂に入れるなんて。」
私「いつも入ってただろうが・・・」
ヒロ「聡一を独占できてると思うと、なんか一段と満足度が上がった。」
私「ばあか、今までも独占してただろうが・・・」
ヒロ「でもジュンちゃん、アメリカ本土のビジネススクールに行くなんて、すごいよね。」
私「ああ、ホントに行けるとは思わなかった。」
ヒロ「これでジュンちゃんが親離れしてくれると俺もうれしいんだけどね。」
私「勉強が終わって帰ってきたら、こんどは結婚が控えてるからね、親離れも自然にするだろう・・・」
ヒロ「だといいんだけどね、ジュンちゃんは聡一の前だと子供になっちゃうからね。」
私「まあ多少甘えるのは仕方ないよね・・・」
ヒロ「やれやれ、聡一の子離れのほうができないのかもね。」

私たちはゆっくりとぬるいお湯につかって、一日の疲れをとった。
そしてからだを拭いただけで、裸のままベッドに横になった。

ヒロ「軽くやろう。疲れたほうが寝付きがよくなるよ。」
私「そうかな。」
ヒロ「そうだよ、俺なんか寝る前にオナニーするとすぐに眠れちゃうよ。」
私「そうだと思って、この前寝る前にしてみたんだけど、かえって目が冴えて眠れなくなって、そのせいで翌朝疲れが残って、目覚めが悪かった。」
ヒロ「うわあ、聡一がオナニーするとこなんて想像できない。」
私「確かにずっとジュンといっしょに寝てたから、オナニーなんてできなかったからね。」
ヒロ「聡一もそうだけど、やりたい盛りのジュンちゃんまでしてなかったなんてすげえ・・・」
私「まあジュンはだいたいセフレがいたみたいだけど・・・」
ヒロ「明日は仕事は午後からだから、ちょっとやりたいな。」
私「いいけど、仕事があるんだったら、やりすぎて目の下に隈なんか作ったら、恥ずかしいだろう。」
ヒロ「だいじょうぶ、金曜はひとりだったらぜったいオナニーするから、聡一としてもいっしょだよ。」
私「かける時間が違うだろうが、オナニーとエッチじゃ・・・ っていうか、イケメンがオナニーするなんて言わないほうがいいぞ。」
ヒロ「以前、聡一とカップルになる前は、なんか毎日オナニーしてた頃があるよ。」
私「今は金曜の夜、ひとりのときだけなのか?」
ヒロ「だって聡一とのエッチで満足できるもん。行きずりのエッチじゃ出してもそれほど満足できなくて、家に帰るとまたオナニーとかしてたもんね。」
私「イケメンがそういうことをはっきりと言わない。」
ヒロ「でも聡一、俺の話でけっこうこうふんしたでしょ、だってかなり勃ってきてるよ・・・」
私「ヒロだってけっこう勃ってきてる・・・」

私たちは大きくなりかけたお互いのモノを手でゆっくりとこすっていった。
そして完全に勃起してからは、二本のものを重ねて刺激しあった。

ヒロ「重ねると聡一のはでっかい・・・」
私「ばあか、ヒロのだっていい線いってるぞ・・・」
ヒロ「聡一のモノは俺だけのものだからね。」

だんだんと快感が高まっていき、私たちはすぐにいかないように刺激を手加減しながら、長く楽しんでいた。それでもとうとう限界が来て、私が少し先に爆発し、程なくしてヒロも最後を迎えた。

ヒロ「うへっ、聡一、すげえいっぱい出したね。」
私「ヒロだってたくさん出したくせに・・・」
ヒロ「溜まってたんだ、だから気持ちよかった。」
私「後始末はしておくから、眠かったら寝なさい。」
ヒロ「うん、気持ちよく眠れそう。聡一は眠れそう?」
私「ああ、眠れそうだ・・・」

後始末をした後、私はティッシュをキッチンの蓋のあるゴミ箱に捨てに行った。
ベッドに戻ってくるとヒロは気持ちよさそうに眠っていた。
私もヒロにくっつくように横になったのだが、眠れそうになかった。疲れてはいるのだが、眠りは訪れてこなかった。
私はメモリーにイヤホンを繋いで、中に入っている曲を聞くことにした。スカルラッティのソナタを一番から順に聞いていくことにした。聞いたことにある曲や、ピアノで弾いたことのある曲などが次々と出てきて、けっこう面白い。一時間位聞いたところで、やっと眠れた。
このところ眠りが浅いので、ちょっと寝るとすぐに目が覚めてしまう。4時頃に一度目が覚めたので、とりあえずトイレに行った。
その後はしばらく寝続けることができて、8時過ぎにヒロが目覚めるまで寝ることができた。

起きてもしばらくは二人でベッドにぐずぐずと横になっていた..

ヒロ「聡一、よく眠れた?」
私「寝付きはよくなかったけど、まあ眠れた。最初は眠りが浅くて、朝方いちど目が覚めたけどね。」
ヒロ「でも今朝も8時くらいまで寝たから、まあいいんじゃないかな。」
私「そうだね、けっこう寝たかな。」
ヒロ「やっぱ、昨夜、俺とエッチしたのがよかったんだよ。」
私「まあその可能性もあるけどね。」
ヒロ「じゃあ、今夜もやろうね。明日は俺、仕事に行かねえから、今夜はじっくりとできる、うふふふ・・・」
私「ばあか、そろそろ起きるぞ。今日は出かけるんだろう、シャワーを浴びてシャキっとしておいで。」

私は起き上がって朝食の準備をした。朝食というよりブランチに近い食事をした。そのあとヒロは少しピアノの練習をして、12時にヒロは仕事に出かけてしまった。
ジュンがいる頃は、週末でもヒロが忙しいと、ジュンといっしょにいたので、ひとりで長い時間いるのは珍しい。私はぽかっと空いた時間をどうしようかと考えていた。

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ヒロと関西へ(その2)

日曜日の朝、私たちは部屋でゆっくりと寝た後、下のレストランでビュッフェの朝食をゆっくりと食べた。

私「今日はどうしようか?」
ヒロ「午前中はちょっと学校に行って、ちょっとピアノを弾きたい。講義の準備もちょっとできればいいなと思って。」
私「いいよ、じゃあ、午前中はどこか散歩でもしてるよ。」
ヒロ「それじゃあ、お昼をちょっと遅めにどこかで待ち合わせて食べようよ。」

朝食後、私たちは一度部屋に戻り、ヒロは学校に行く支度をして、私は普段着に着替えた。そしてホテルを出たところで私はヒロと別れた。
ホテルの近くの駅から地下鉄に乗り、私は難波で降りた。そして大阪っぽい法善寺横丁や、黒門市場を一人で気ままにぶらぶらと散歩した。
さらに道頓堀を過ぎて、心斎橋まで歩き、ちょっと一息着くために適当なカフェに入った。
カフェでコーヒーを飲んだ後、私は地下鉄でとりあえずホテルの部屋に戻った。しばらくするとヒロから電話がかかってきた。

私たちはホテルの近くで昼ご飯を食べることにした。その後、ヒロの荷物を置くために一度部屋に戻った。

私「午後はどうしようか?」
ヒロ「俺が一番したいのは、午後から夜にかけて、ゆっくりと聡一と気持ちいいことをすること。」
私「真昼間から、ホテルの部屋で?」
ヒロ「ホテルの部屋だから萌える。それに昨夜は聡一をいただく前に不覚にも眠っちゃったし・・・」
私「ばあか、それは東京に戻ってから、ゆっくりできるだろう・・・」
ヒロ「旅先のホテルでできるチャンスなんだから・・・」
私「だって、ヒロは講義のために関西に来たんだろう? イケメンのヒロ先生が目の下にクマを作って出ていくと、女子学生に変に思われるぞ。」
ヒロ「クマがちょっとできたくらいだったら、ぜんぜん大丈夫。」
私「目の中にライトがあるんじゃないかと思うくらい目が光ってる。」
ヒロ「じゃあ、don't desturbの札をドアの外側に掛けてくるね。」
私「でもちょっとだけだぞ。」
ヒロ「ちょっと夜までしようね。」
私「ったく・・・」

私はヒロにベッドの上に押し倒されるように横になった。

私「シャワー浴びてないぞ。」
ヒロ「朝、浴びたじゃん。」
私「それからだいぶ時間が経ってるから、臭うかもしれない・・・」
ヒロ「そのくらいだったら、俺はぜんぜん平気、ちょっと匂うくらいのほうが・・・」
私「ヒロが良くても、こっちが気になるだろうが・・・」
ヒロ「もう、聡一ったら、ごちゃごちゃ言ってないで、するからね。」
私「じゃあ、窓のカーテンしめて。」
ヒロ「はいはい、注文の多いお姫様だ。」
私「お姫様って言うなら、ヒロのほうだろうが・・・」
ヒロ「あっ、なんだ、聡一、半分勃っちゃってるじゃん。」
私「ばあか、言うな。」
ヒロ「俺もけっこう固くなってるんだけど、触ってみて。」
私「じゃあ。」

そう言って私は上半身を少し起こして、上に載っていたヒロを横に倒して仰向けにした。そして今度は私がヒロの上に乗った。

ヒロ「やっと聡一がその気になってくれたね、うれしい。」
私「そんなうれしそうな顔をされると、グッとくるね。」
ヒロ「話してないで、しよう。」

私たちは少しずつ本気になって気持ちのいいことに熱中し始めた。そして時間の経つのも忘れて快楽を貪りあった。
十分に気持ち良くなったころ、すでに外は暗くなっていた。すこし時間を忘れて楽しみすぎたみたいだった。

私「もう暗くなってるね。」
ヒロ「もう夜か、時間が経つのは早いな。」
私「時の過ぎるのを忘れてやっちゃったからな。」
ヒロ「すんげえ、良かった。聡一も楽しんでくれたみたいだし・・・」
私「どうする、なんかちょっと食べに行く?」
ヒロ「もう外に出たくない。ルームサービスがあるから、それにしようよ。」
私「でお、この状態じゃ、ルームサービスに来てもらうわけにもいかなよ。」
ヒロ「じゃあ、聡一はシャワーでも浴びてなよ、その間に俺がルームサービスに対応するから。」
私「そうだね、二人でこんな姿でルームサービスの人に見られたくないもんな。」

とりあえずヒロが電話でルームサービスの食事を注文した。少し待ってから私はバスルームに入って、熱いシャワーを浴びた。
浴び終わったところで、ヒロがルームサービスが届いたことを私に知らせてくれた。
私たちはホテルの白いバスローブを来ただけの姿で、ルームサービスの食事を一緒に食べた。

私「ヒロ、お腹いっぱいになったか?」
ヒロ「うん、けっこうボリュームあったからね。」
私「第二ラウンドはいいのか?」
ヒロ「聡一がお望みなら、俺はいつでも大丈夫だけど。」
私「もうこっちは出すものがないくらい、空っぽだ。」
ヒロ「俺も久しぶりに聡一にしっかりと楽しませてもらったから、じゅうぶん。」
私「疲れてない?」
ヒロ「俺は大丈夫。これからちょっと講義の資料の準備をするよ。」
私「元気だな。」
ヒロ「聡一は寝ててもいいからね。」
私「寝るには早い。ベッドに座って本でも読んでるよ。」

窓際のデスクに座って、資料を検討し始めたヒロの後姿を見ながら、私はベッドボードに持たれて座った。そしてもってっ来た本を読み始めた。

11時頃、さすがに疲れてきたのか、ヒロは講義の準備をやめて、ベッドに入り込んできた。

私「もういいのか?」
ヒロ「うん、だいたいできた。」
私「ちょっと疲れたね。」
ヒロ「ぐっすり眠れそうだ。」
私「おやすみのキスをしてあげるから、もう寝なさい。」
ヒロ「うん、おやすみ。」

そう言うと、ヒロはすぐに眠ってしまったみたいだった。
私もヒロの体温を気持ち良く感じながらだんだんと眠りに引き込まれていった。
翌朝、私たちはものすごく気分のいい目覚めを迎えることができた。
お腹が空いていたので、私たちは着替えるとすぐにレストランに行った。ビュッフェの朝食をあれこれゆっくりと食べていった。

私「ヒロ、今日は学校に行くんだろう?」
ヒロ「行くけど、午後一でいいから、午前中は聡一といられるよ。」
私「じゃあ、どうしようか?」
ヒロ「ちょっと早めに学校に行って、ピアノを少し弾きたいんだけど。」
私「いっしょに学校に行けるかな。ヒロの練習を聞きながら本を読みたい。」
ヒロ「大丈夫だよ、ちょっとピアノ室を借りとく。先生の俺がちゃんと弾けないとシャレになんなもんね。」

朝食後、私たちはタクシーでヒロが講義をする学校に行った。
そしてピアノ室に入っていった。グランドピアノが2台あるスタジオだった。私は部屋の隅に置かれていた椅子に座って、ヒロの練習を聞き始めた。
ヒロが練習するのを聞いているのはけっこう興味深い。同じピアノの練習でもジュンのとはやり方がだいぶ違うからだ。

ヒロ「練習をそんなにがっつり聞かれるとなんか変な感じ。」
私「じゃあ、本でも読んでるよ。」

私は持ってきていた文庫本を出して読み始めた。そしてヒロの練習は2時間ほどで終わった。

ヒロ「練習終わり、時間あるからお昼食べに行こうよ。」
私「そうだね、ヒロは練習しっかりしたから、お腹空いただろう。」
ヒロ「ちょっと歩いたところに、静かなイタリアンがあるんだ、そこでゆっくりお昼食べよう。」

私たちは10分ほどあるいて、ちょっとしゃれたイタリア料理店に入った。日替わりランチのミラノ風カツレツを注文した。

ヒロ「ワインは頼まなくていい?」
私「ヒロはこれから打ち合わせなんだから飲めないだろう。一人だけ飲むわけにもいかないし。」
ヒロ「いいのに。」
私「まあ、この後新幹線に乗ったら、ビールでも飲むよ。」
ヒロ「気をつけて帰ってね、一週間ほど会えないけど。」
私「しっかり仕事をしておいで。帰ってくるのを待ってるよ。」

食後のエスプレッソまでゆっくりと楽しんで、私たちは駅まで行き、そこでヒロと別れた。
私は電車を乗り継いで新大阪まで行き、お土産をいくつか買い、ジュンと食べるために551の豚まんを買った。
ビールも買ってから、私はホームに上がり、自由席の列に並んだ。それほど待つこともなく、乗り込むことができ、私は窓側の席に座った。
しばらくすると満員の乗客を乗せた新幹線は東京に向けて走り始めた。

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ヒロとデート

金曜の夜、仕事を終えた後わたしは一度ウチに帰ってちょっとだけおしゃれっぽい服に着替えて外出した。おしゃれっぽいといっても服を選んでくれたのはジュンとヒロであって、わたしはふたりに言われたとおりに着ているに過ぎない。
その夜は、ヒロの知り合いのところに行くことになっていたので、ヒロに恥をかかせないためにも、わたしはちょっとだけかっこよくする必要があったのだ。
大きな乗換駅でヒロと待ち合わせて、私たちは混んだ電車に乗った。30分ほど乗ってから電車を乗り換えて、わたしたちは昔ながらの飲み屋街が広がる街に着いた。

ヒロ「このあたりに聡一と来るのは初めてだね。」
私「それにしてもヒロの知り合いって?」
ヒロ「昔、聡一と出会う前、ちょっと俺のことを気にかけてくれていた人がね、ああ、聡一心配しなくても、その人けっこうおじさんだからね。で、その人がこの町でだいぶ前から店を出してたんだって。俺、そのこと知らなくて最近知ったんだよね。すげえいい人だから聡一にも会ってもらいたくてさ。」
私「ヒロがそんなにうれしそうに他人の話をしていると、ちょっとムカつくというか・・・」
ヒロ「もう、聡一ったら柄にもなく嫉妬なんかしちゃって。でもなんか俺、うれしかったりして・・・」
私「ばあか、以前のヒロのことを知ってるなんて、気になるだろうが・・・」
ヒロ「今回は、俺が幸せにやってるって報告、つまり聡一のことを見せびらかしたいの。」
私「コンタクト着けさせられたのはそういうことか・・・」
ヒロ「メガネの聡一もイケてるけど、メガネなしのほうが俺は好きだな。」
私「なんか裸で人前に出るような恥ずかしさがあるけどね。」
ヒロ「いっそ裸になれば、聡一は秘密兵器を持ってるから、すげえ自慢できそう。」
私「ばあか、露出趣味はないぞ。」
ヒロ「まあね、みんなに秘密だから秘密兵器だもんね、俺だけのもの。」

にぎやかな街をぶらぶらと歩いて、ヒロの知り合いの店を探した。たまに名前からいかにもこっち系の店もあったけど、だいたいは普通の店と区別がつかない。
ちょっと奥まったところにあるビルの中にヒロの知り合いの店があった。
ヒロが先にドアを開けて入り、わたしもすぐその後から入った。店にいた人が全員わたしたちのほうを向いて、わたしたちを品定めするように見た。これは何度経験してもわたしは慣れることができない。

マスター「いらっしゃいませ。えっ、ひょっとしてヒロ!」
ヒロ「マサさん、お久しぶり。」
マスター「よく来てくれたね、何年ぶりだろうね、ヒロに会うのは・・・、まあまあ、こっちに座って。」
ヒロ「マサさんがお店出したなんて知らなくて、やっとこの前、偶然知ったんだ。」
マスター「店出した時にヒロにも案内を送ろうと思ったら、連絡先が見つからなくってさ、でも来てくれてよかった。」
ヒロ「ええと、マスター、紹介するね、こっちが俺の友達の聡一さん。」
マスター「初めまして、ここのマスターのマサです。よろしくお願いしますね。」
私「こちらこそよろしく・・・」
マスター「ヒロ、聡一さんとできてるのか?」
ヒロ「ええ、まあ、一応・・・」
マスター「ヒロは、あんまりこっち方面に淡白だと思ってたから、心配してたんだけど、しっかりこんないい男を捕まえたね。まあ、ヒロだとどんな男でもホントはより取り見取りだったのに、こんなにまじめそうなイケメンをちゃんと選んだのね。」
ヒロ「マスター、俺がんばったでしょ。」
マスター「こらこら鼻の穴広げて惚気るんじゃない。でもヒロも落ち着いた雰囲気になってきたな。」
ヒロ「それでマスターのほうは?」
マスター「こっちのほうは相変わらずだよ。」
ヒロ「ひょっとしてまだタクトと付き合ってる?」
マスター「あいつとはもう腐れ縁だね。」
ヒロ「相変わらず大事にしてるんだ。」
マスター「まあそこそこね。ときどき息抜きはさせてもらってるけどね。」
ヒロ「タクト、嫉妬しない?」
マスター「あいつはけっこうボーっとしてるから。もっと嫉妬してほしいくらいだよ。」
ヒロ「マサさんもとりあえず幸せそうでよかった。」
マスター「ヒロには負けそうだけどね。ところで聡一さんも音楽家?」
私「いえいえ、とんでもない、普通の勤め人です。」
ヒロ「でも聡一はヴァイオリンがうまいんだよ。」
私「たいした腕じゃないけど、ヴァイオリンを弾くのは好きですね。」
マスター「じゃあ、今度ヒロとここで弾いてほしいですね。」
ヒロ「それいいかも。そんでマスターの彼氏のタクトもピアノうまいんだよね、そんでここにピアノを置いてるんでしょ。」
マスター「最初はインテリアとして置いとくつもりだったけど、タクトが弾くっていうから、きちんと調整した。小さいけど一応グランドだから、ヒロ、試してみる?」
ヒロ「でもほかのお客さんの迷惑にならない?」
マスター「今夜のお客さんは大丈夫だと思うよ。」

そう言うとマスターはお客さんたちにピアノを鳴らしていいかと聞いていった。常連客の多そうなお客さんたちは、こころよく弾くのを許してくれた。

ヒロ「じゃあ、ちょっとだけ弾いてみようかな。マサさんは何が聞きたい?」
マスター「ショパンだな。最近スケート見てたら、バラードが流れてきて、改めていいなって思ったから、それをちゃんと全部聞きたい。」
ヒロ「聡一は?」
私「じゃあ、ワルツ。」
ヒロ「ワルツなら聡一の好きな64の2にしようかな。」
私「いいね、聞きたいな。」

ヒロはショパンのバラードとワルツを暗譜で弾いた。抑え気味だけど、内部にいろんな情感が込められたいい演奏だった。

マスター「さすがだね、ウチの小さなピアノとは思えない豊かな音が出てたよ。」
ヒロ「けっこうひきやすいピアノだね、これならタクトも弾いてくれるだろう?」
マスター「気が向いた時だけね、まああんまり気が向かないみたいだけど・・・」
ヒロ「気まぐれなところはタクトらしいんだけどね。」
マスター「困ったもんだよ。」
ヒロ「でも、そんなところがすきだったりするんでしょう?」
マスター「まあな。それにしてもヒロもそういうことを言えるようになったんだ。以前はイケメンだけどおもしろみがあんまないというか・・・」
ヒロ「俺も大切な人ができて、少しは成長したからね・・・」
マスター「いい相手ができてよかったよ。私も安心できた。」
ヒロ「そうだ、聡一、フォーレのドリーの楽譜があったから、一緒に弾こう。」
私「ドリーか、じゃあ子守唄とワルツなら何とか弾けそう。テンポゆっくり目でね。」

これはプリマはちょっとうまい子供だったら弾けるくらいの曲なので、私でもヒロの低音部にのっかって何とか弾けないことはない。
とにかくほとんどヒロの完璧な演奏に支えられて、私も何とか2曲とも弾き終わることができた。

マスター「いいね、カップルで連弾なんて、理想的だ。」
ヒロ「マスターだって、ドリーくらいは弾けるでしょう、タクトと弾けばいい。」
マスター「タクトはヒロみたいに優しくないからね、へた私とは弾きたくないって言うよ。」
ヒロ「あいつらしいね、じゃあ俺と弾いてみる?」
マスター「ヒロ、ありがとね、気持ちだけ貰っとくよ。ヒロと聡一さんの信頼しあってるのがすぐにわかるような演奏を聞いたら、ヒロと俺が一緒に演奏するわけにはいかないからね。」
私「信頼しあっているっていうより、ピアノ演奏に関しては私のほうがヒロに頼りっぱなしなんだけどね。」
マスター「ピアノに関してはヒロはすごく頼りになるけど、その他のことはねえ。まあ聡一さんみたいなしっかりした年上の相手と一緒になって、ヒロも落ち着いたみたいだね。」
ヒロ「とりあえず、マサさんに聡一を紹介できてよかった。」
マスター「ヒロ、いい相手を見つけたね、私も安心したよ。それに引き換え、私のほうは相変わらずあたふたしてるよ。」
ヒロ「マサさんがタクトのことを甘やかしすぎてるんじゃないの。でもなんだかんだいって長続きしてるんだから、いいと思うよ。」
マスター「今度来てくれる時にはタクトも呼んでおくよ。」
ヒロ「タクトに連弾したいって俺が言ってたって伝えておいて。」

私たちは店が混み始めたので適当なところで出ることにした。
私たちは夜なのに人通りの多い街をブラブラと歩いて、途中で見つけた小さなレストランで洋食を食べた。そしてヒロが予約してるというホテルに行った。
ホテルはそれほど高級というわけではなかったが、部屋の中に入ると夜景がものすごくきれいだった。

ヒロ「ここは夜景がきれいそうだから予約してみた。」
私「部屋を暗くするともっと夜景がきれいに見えるんじゃない。」

私がそう言うとヒロは部屋の電気を消した。外の風景がキラキラと光って室内に飛び込んできたような錯覚を私はおぼえた。

ヒロ「聡一、きれいな夜景だね。」
私「ああ、このホテルは穴場だね。」
ヒロ「クリスマスイヴは仕事で聡一と一緒にいられないから、埋め合わせ。」
私「そうだったんだ、なんか嬉しいな。」
ヒロ「でもクリスマスイヴは俺がいないのをいいことに、ジュンちゃんが聡一を独占するんだろう?」
私「今年ジュンはクリスマスの夜はフィアンセと食事するって言ってた。」
ヒロ「そうなんだ、まあジュンちゃんはフィアンセを優先すべきだよね。」
私「だんだんそうなっていくんだろうね・・・」
ヒロ「聡一、ちょっとだけキスして。」

私はヒロに軽くキスをした。そして二人はまた窓の外の夜景に見惚れていた。

ヒロ「聡一、風呂にはいろうよ。」
私「いいけど、風呂狭いんじゃない?」
ヒロ「狭いくてもいいんだよ、ていうか狭いからいいんだよ。」
私「しょうがないなあ、とりあえずお湯を出してくるよ。」

お湯が入ったので、私たちはバスタブに向かい合わせになって入った。キスをしり、くすぐりあったりイチャイチャしながらも、固くなったところだけは避けるようにしていた。

じゅうぶんに暖まったので私たちは風呂から出て、裸のまま今度はベッドに移った。

私たちはまず長いキスをした。ヒロの唇が触れただけで私はビクンとなった。

ヒロ「聡一、今日は感度すげえいいね。キスしただけでここがビクンと動いた。」
私「ヒロだってもう先っぽがヌルヌルじゃん。」
ヒロ「好きだよ、聡一。」

私たちは少しずつ快感が増していくのを楽しみながら、時間をかけてピークを目指して登っていった。
好きな相手とするエッチは、我を忘れるほどの激しい快感を私に与えていた。
ヒロの方も行為に没頭して喘ぎまくっていた。
私たちは向い合って下腹部を合わせて、お互いのいきり立ったものを刺激していた。
そしてとうとう私たちはピークにたどり着き、そこから一気に快楽の奈落に落ちていった。

私たちはしばらく快感の余韻を楽しんでいたが、お互いが発射したマグマがからだのあちこちに付いていて不快になってきたので、仕方なくティッシュできれいに拭き取った。

私「ほら、きれいになったよ、ヒロはもう寝なさい。」
ヒロ「うん、眠くなってきた。」
私「ほら、腕枕してやるから。」

ヒロは安心したような表情ですぐに眠り始めた。
私はヒロを起こさないように腕をヒロの頭のしたから抜いて、起き上がってティッシュを捨てに行った。
そしてトイレに行ってから、ベッドに戻りヒロの横に静かに入った。
そうして私もまたすぐに眠ってしまっていた。

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