俊顕くんが来た

金曜日の夜、仕事を終わって帰り、玄関の扉を開けるとピアノの音がしていた。連弾曲が聞こえていたので、誰と弾いているのだろうかと思って、リビングに入って行くと、俊顕くんと息子が仲良く連弾をしていた。私が入っていくと、二人が弾くのを止めようとしたので、私は目でそのまま弾いてと合図をした。二人はブラームスのワルツを練習していた。またどこかで連弾をするのかもしれないと思っていると、短い曲は終わってしまっていた。
ジュン「とうさん、おかえり。」
俊顕くん「お邪魔してます。」
私「狭いところでびっくりしたでしょう・・・」
俊顕くん「ジュンの育ったとこを見たくて、来てしまいました。なんかすごく落着けるところですね。」
ジュン「俊顕に寝室も見せていい?」
私「ぜんぜんかまわないよ。」
ジュン「こっちがオレたちの寝室。あっちにおいてあるのが、オレが使ってた勉強机。」
俊顕くん「ベッドひとつしかないけど・・・」
ジュン「実はね、オレとうさんとまだ同じベッドで寝てるんだよね・・・」
俊顕くん「へえ、ホント。うらやましいなあ・・・ お父さんといっしょに寝てるなんて・・・」
私「狭いから、ベッドふたつ置くと狭くなって・・・」
ジュン「それもあるけど、オレ、以前は夜尿症だったから、とうさんがすぐに後始末しやすいってこともあって、ずっといっしょに寝てたんだ。」
俊顕くん「ええっ、ジュンって夜尿症だったんだ。」
ジュン「そう言えば俊顕ってオネショなんかしそうな感じじゃないもんね・・・」
俊顕くん「うん、まあ・・・」
私「こんなところでよかったら、いつでも遊びに来てやってください。そういえば、最近ジュンがいつもお宅にお邪魔してるみたいで・・・」
俊顕くん「ウチの親もジュンが来ると喜ぶんですよ。それからですね、6月20日にウチでちょっと内輪のパーティーがあるんですけど、ジュンとおとうさんが来てくれると嬉しいんですが、どうでしょうか?」
ジュン「その時に、またミニコンサートがあって、俊顕とオレも出るけど、とうさんにもヴァイオリンを弾いてほしいって。」
俊顕くん「ウチの親がぜひまたヴァイオリンを聞かせてほしいって言ってるんですよ。もしもよろしかったら、お願いしたいんですが・・・」
私「といっても今弾ける曲ないからねえ・・・」
ジュン「とうさん、ほらこの前ちょっと練習した、偽バッハのヴァイオリンと鍵盤のソナタは?」
俊顕くん「いいですね、俺はとくに第二楽章のメロディー好きだなあ。」
ジュン「とうさんの出し物はそれで決まりね。」
俊顕くん「それから、この前蓼科にきてくださった、直さんにも弾いてもらえないかと、ウチの両親が言ってるんですが、どうでしょうか?」
ジュン「直さんとは、この前弾いたモーツアルトのほかに、フォーレのドリーを練習したから、それなら大丈夫だと思うよ。」
私「それなら、これからちょっと電話して聞いてみるよ。」
携帯で直さんに電話してみると、会社の人と飲み始めたところだという。まだ酔ってなさそうだったので、20日の件を話すと、その日は別に予定がないから行ってもいいということだった。
私「直さんもOKだって言ってた。」
俊顕くん「ありがとうございます。両親も喜ぶと思います。」
ジュン「楽しみだな、なんかサプライズもあるみたいだし・・・」
私「サプライズってなんだよ。」
ジュン「言ってしまったらサプライズにならないじゃんか。」
私「とうさん、練習しなきゃいけないな。」
ジュン「本番の前の週、ウチで練習しようよ。俊顕も直さんも来てもらって。」
私「とうさんはいいけど、俊顕くんや直さんの予定を聞かないと・・・」
俊顕くん「俺はどうとでもしますよ。練習しときたいな。」
ジュン「とうさん、あとで直さんの都合も聞いといてくれる?」
私「明日でもきておくよ。」

その後、三人で私が惣菜屋で買ってきたもの温めなおして、普通の家庭の夕食をとった。俊顕くんはこういった普通の夕食が珍しいらしく、たいした食事ではなかったのに、楽しそうに食べてくれた。その後、俊顕くんが帰るとき、駅まで散歩がてら俊顕くんを送っていき、さらにジュンは乗換駅の新宿まで送っていくと言って、改札の中に消えていった。男の子だと普通の友達でもこのくらい仲のいいのは当たり前のような感じだった。

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ジュンと話したこと

ゴールデンウィーク中、私たちと別れてからお互いがどうしていたのか、帰ってきてからしばらくしてジュンと話した。
私「コンサートの翌日の朝、直さんととうさんが別荘を出発してからどうしてた?」
ジュン「またすこしご両親の前で、俊顕と連弾して、お昼はご両親が別荘の近くの日本料理やさんに連れて行ってくれた。それから、茅○駅まで行って、列車で東京に帰るご両親を見送ってから、ショッピングセンターで買い物をして別荘に帰ったよ。」
私「じゃあそれからは俊顕くんとふたりだけで3日間過ごしたんだ。」
ジュン「俊顕と連弾したり、ドライブしたりしてたら、3日なんてあっという間だったよ。」
私「じゃあ、俊顕くんとはもっと仲良くなれたんだ。」
ジュン「うん、そうだね、今までよりもずっと俊顕のこと好きになったよ。」
私「好きになったって言うのは?」
ジュン「お互いすごく心を許せるようになったよ。」
私「とうさん、ちょっと変なこと聞くけど、俊顕くんってとうさんたちの仲間なんじゃないかと思ってね。」
ジュン「ああ、俊顕がゲイってこと?」
私「直さんが、俊顕くんとジュンはけっこういい雰囲気だったって言ってた・・・」
ジュン「へえ、直さんそんな鋭いこと言ってたんだ。」
私「俊顕くんがゲイなんじゃないかってのは、とうさんもなんとなく感じてたけど、直さんの言うには、ジュンおまえもなんかけっこう俊顕くんを誘ってたみたいな・・・」
ジュン「前にスキーに行ったじゃん。そのときも俊顕ってすごくいいヤツだなって思ってたけど、そのあと東京に戻ってから、学校でもいつもいっしょにいるようになって、なんとなく俊顕ってオレのこと好きになってくれてるんだなって感じてた。でもさ、俊顕はいつもはオレ様キャラなのに、オレを好きってことをなるべく気付かせないようにホント注意してたみたいだよ。」
私「なんか俊顕くんの気持ち、とうさんわかるなあ・・・ ほんとうに好きな男には、そいつがストレートだとわかってたら、いくら好きでもなかなか自分の気持ちをぶつけられないからね・・・」
ジュン「そんでさ、俊顕が柄にもなくウジウジしてるから、言いたいことがあったら言ってごらんよって俊顕の背中を押してやろうと思って、オレも俊顕に好意を持ってるって、すこし態度で示してみたんだ。」
私「それを見て、直さんはジュンもまんざら嫌でもない感じだったって言ってたんだね。」
ジュン「直さんがソウ感じたってことは、オレの意思表示が伝わってるってことだよね。」
私「それで俊顕くんはそのあととうしたんだい?」
ジュン「ふたりだけになった最初の夜、メシ食ってから、買い込んできたビールを飲みながら、俊顕が突然自分の事を話し始めたんだ。俊顕は一人息子だから、大学でたらオヤジさんの会社をついで、それから結婚して跡継ぎを作らなきゃならないとか言い始めて、いったいなんの話だろうと思ってたんだ。そうしたら、その後、急に改まって、ジュンは俺の事どう思ってるってきいてきたんだ。オレはとうとう話が核心に入ったなって思って、俊顕のことすごく好きだよって答えたんだ。そうしたら、俊顕は、でもたぶんジュンの好きって意味と、オレがジュンのことを好きって意味は違うと思うって言ったんだ。」
私「なんか俊顕くんの思いつめた気持ちがわかるなあ。」
ジュン「そんで俊顕が何を言いたかったかってのかは、俊顕はオレのことが好きだけど、家庭の事情でいくら気持ちが好きでも実際はほんとうにめんどう見ることは出来ない、でも気持ちは純粋にオレの事好きなんだってことなんだよ。」
私「それで、ジュンはなんて答えたんだい?」
ジュン「俊顕の気持ちはよくわかった。それでもオレは俊顕とずっと友達でいたいって・・・ そうしたら俊顕がいきなりオレにキスしてきたんだ。」
私「それから?」
ジュン「とっさにびっくりしたけど、俊顕のキスってすげえ上手なの。オレすぐになんか雲の上を歩いてるようなふわふわした気分になってきて、もしあの時立った状態だったら、オレ腰砕けしてたかも。オレが我を忘れてうっとりしてるから、俊顕はやっと積極的になってきて・・・」
私「まさか、ジュンおまえ、あの、つまり・・・」
ジュン「とうさん、オレが俊顕にやられたんじゃないかって心配してるの?」
私「今の話の状況だとそう思うだろうが・・・」
ジュン「オレも最後までしたわけじゃないから、断言はできないけど、俊顕はどっちかっていうとやるほうじゃなくて、やられるほうみたいだよ。だって、その後、あのいつもは高飛車な俊顕が、急にしおらしくなっちゃうんだもん、オレ一瞬笑いそうになっちゃったよ・・・ 昼間は絶対兄貴ぶってるのに、こういうことになると急にかわいくなるんだから・・・」
私「へっ? それホントなのか? なんかあの俊顕くんがねえ・・・ 信じられない感じだな・・・」
ジュン「そうでしょ。そんで、俊顕は急に受身になって積極的にしなくなっちゃったし、オレは男とのやり方なんて経験ないし・・・」
私「じゃあ、なんもなかったのか?」
ジュン「ここまでいっちゃったら、なんもないってわけにもいかないじゃんか。結局そのあと手で刺激しあってお互いに出すことは出したけどね。」
私「なんか、ジュン、おまえ冷静だなあ・・・」
ジュン「だって、そんなこと、とうさんともしたことあるし、何てことないじゃん。でも俊顕はすげえ感じたみたいだったよ。なんかそれ見てるとすげえかわいかった・・・」
私「俊顕くんって見かけによらないね・・・」
ジュン「でも、やっぱ東京に戻ってきてからは、ふたりともなんか別荘でのことはなんか触れないようにしてる感じ。とうさんとも東京ではあんまりしたことないもんね。」
私「それで、以前どおりの付き合いに戻ったわけなんだ・・・」
ジュン「なんかもっと分かり合えた友達に進化したって感じかな・・・」
こうやってジュンはすこしずつ成長していってるのだろう。このまま俊顕くんとお互いずっといい友達でいてくれるのだろう。

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山荘に戻って・・・

ジュンの友達の別荘でミニコンサートの後、そこに一泊してから、八ヶ岳の山荘に直さんと帰ってきた。
直さん「聡一、気がついた?」
私「気がついたって何に?」
直さん「ジュンちゃんの友達の俊顕くんって、たぶんぼくたちの仲間だと思う。」
私「仲間って、ゲイだっていうことかい?」
直さん「うんそうだよ。」
私「ちょっとだけそう感じたこともあるけど・・・」
直さん「たぶんあの子はジュンちゃんにものすごく好意を抱いてるね。」
私「まさか・・・ 私はぜんぜんそんなこと感じなかったけどね・・・」
直さん「ソウさんはジュンちゃんのことになると冷静な判断ができないからね。」
私「そうかなあ・・・」
直さん「あの感じだと、この休み中に俊顕くはジュンちゃんをモノにしようと思ってるみたいだったね。」
私「ジュンだって嫌だったら、はねつけるでしょう・・・」
直さん「それが、なんかジュンちゃんもまんざら嫌でもないような雰囲気だった・・・」
私「あの二人が・・・ そんな感じだったんだ・・・」
直さん「ジュンちゃんはまさか後ろまでは許さないだろうけど、出しあいっこくらいはすると思うな。」
私「ジュンはストレートだと思うけどね・・」
直さん「ジュンちゃん、潜在的にはけっこう男もいけるんじゃないかな。まあ自分から男を誘ったりするほどじゃないけど、憎からず思っているヤツからせまられたら、けっこう許しちゃうくらいのことはあると思うよ・・・」
私「ジュンをそうさせたのは、私がつい扱きあいっこなんかをさせてしまったせいかもしれない・・・」
直「ソウさん、ジュンちゃんとそんなことするんだ・・・」
私「あっ、まずったな、つい直に話してしまった・・・」
直「ジュンちゃんは若くて魅力的だから、変なのにやられるより、俊顕くんみたいなすてきな男とするほうがいいと思うよ。」
俊顕くんがジュンに懸想しているなんて、私はすこしも気がつかなかった。やっぱりジュンのこととなると目が曇ってしまって、正しい判断がくだせないのかもしれない。直さんはふだんはボーっとしているようでいて、ときどきこんな鋭い観察をするときがあるから驚いてしまう。とくに最近は恋人が遠くに行ってしまっているのでこういうことには敏感になっているのだろう。
それにしても連休後にジュンが別荘から帰ってきたら、ちょっと注意深く観察しなければならない。
その日の午後は最寄の街に出かけたりしてなんとなくすごした。
夜になると直さんは寂しくなるのか、私に甘え始める。私も甘えられることは嫌いではないので、ついつい甘い顔をしてしまう。
結局直さんと風呂に入ることになった。バスタブの中で暖まると自然に勃起し始めて、そのままお互いのモノを重ねて扱きあうことになってしまった。直さんは私のモノの下に自分のモノを重ねて刺激するのが好きで、たいていはこのやり方になる。
直さん「ソウさんのここ、すごく好きだな。」
私「直のだってけっこうイケてると思うな。それに私は仮性のほうが好きだし・・・」
直さん「ゴメン、今日は中にちょっと白いカスが着いてるから、まずは洗うね。」
私「私が洗ってあげるよ。ホントだ、中に白い帯が出来てる・・・」
直さん「ちょっと臭うでしょう、だから自分で洗うって・・・」
私「なんか懐かしいような臭いだな・・・」
チーズのような臭いが私の鼻をくすぐった。直さんの包皮をめくって中を洗おうとすると、直さんのそこは敏感で、すこし触るだけで直さんは感じまくっていた。
その後、ふたりはバスタブの仲に立ち上がって、それぞれのモノを重ねて刺激しあった。しばらくそのまま刺激を続けているとまずは直さんが激しく射精を始めた。それを見ていると私もガマンできなくなり、直さんにすこし遅れて私も激しく射精してしまっていた。あまりの快感に私たちはそのまま腰砕けになりそうになっていた。
その後、直さんがひとつの布団で寝たいというので、いっしょにふとんに入った。私が直さんに腕枕をしてあげると、直さんは安心したような顔で眠り始めた・・・

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別荘でコンサート

ゴールデンウィークの予定を息子に聞くと、友達の俊顕くんの別荘にさそわれていると言う。
私「せっかく俊顕くんが誘ってくれてるんだから、行ってきたら?」
息子「でもさ、2月にスキーに行って、3月にバリに行って、そしてゴールデンウィークにまた別荘に行くなんてちょっと遊びすぎかなと思って・・・」
私「別にそれはあんまり気にしないほうがいいよ、おまえだってほんとうは行きたいんだろう?」
息子「そりゃ行きたいけどさあ・・・」
私「とうさんも実は直さんに誘われて、八ヶ岳の山荘に行こうと思ってるし・・・」
息子「そうなんだ、とうさんは何日に行くの?」
私「2日に行って、三泊の予定だよ。」
息子「俊顕は30日にご両親と別荘に行って、ご両親は4日に東京に帰る予定だから、3日においでって言われてる。」
私「それじゃあ、ジュンも父さんたちといっしょに2日出発して、山荘で一泊して、3日に俊顕くんの別荘まで送っていくよ。」
息子「そう言うことなら、3日の午後、別荘で俊顕とミニコンサートをご両親のためにやる予定だから、とうさんたちも参加できるか俊顕にきいてみるよ。」
私「コンサートに参加するかどうかは別にして、その予定で行くことにしよう。」

5月2日の午後、直さんの車で私たち3人は出発した。いつもよりもすこし時間がかかったが、それほど遅くならずに山荘に着くことができた。途中で買い込んだ食材で夕食を作って、テラスに出て星空の下でゆっくりと食事をして、その後とりとめもない話をしながら、直さんと私は酒を飲んでいた。

翌日、午前11時頃、車で蓼科に向かった。八ヶ岳の裾野を回って、蓼科までは一時間くらいで行くことができる。春まだ浅い高原をゆっくりとドライブしながら、まわりの景色を楽しんで、別荘の近くのレストランで昼食を食べてた後、俊顕くんの別荘に行った。
そこは大きな別荘地ではあるが、一軒の敷地が広いのであまりたくさんの建物があるようには見えない。森の奥に木の自然な感じを生かして立てられた建物が現れて、そこが俊顕くんの別荘だった。
車の音がしたので、俊顕くんが外に出てきて、私たちを迎えてくれた。
中に入ると、俊顕くんのご両親がいて、私と直さんを紹介をしてくれた。
父上「遠いところをお越しいただいて・・・ まあまあ、遠慮せずに座ってください。」
俊顕くん「ジュンのお父さんはヴァイオリンがお上手だし、こちらの直さんはピアノがうまいそうですよ。」
母上「今日は何を弾いてくださるのかしら、楽しみですわ・・・」
俊顕くん「それじゃあ、今日の曲目を紹介しますね。まずは、ジュンとおとうさんで、モーツアルトのピアノとヴァイオリンのためのソナタ変ロ長調K378、それからジュンとオレとの連弾でシューベルトの幻想曲、休憩の後、直さんとジュンの連弾でモーツアルトのニ長調のソナタK381、最後にまたジュンとオレの連弾で、ドビュッシーの小組曲を弾きます。」
母上「嬉しいわ、私の好きな曲ばかりで・・・」
父上「皆さん、お茶でも召し上がって、心を落着かせてましょう。」
母上「お茶を召し上がっているうちに、ご近所の方たちもお見えになるでしょう。」
直さん「ひょっとして菩提樹のお茶ですか?」
母上「あら、よくご存知ね、これは心を落着かせるのにはとてもよろしいのよ。」
菩提樹のお茶を楽しんでいるうちに、別荘のご近所の方が数名集まってきたので、ミニコンサートが始まった。私は一番しょっぱなの出だったので、最初すこし緊張してしまったが、ジュンのピアノのリードで、途中からは何とかリラックスして弾くことができた。まあこの曲はピアノがメインなので、私はジュンのピアノに合わせて適当に弾いていれば無事弾き終えることができた。
次の俊顕くんとジュンのシューベルトはどれだけ練習したのか私は知らないけれど、息の合った演奏のなかに、またふたりの表現の違いが緊張感をはらむところもあって、長いソナタを飽きさせずに弾ききったのはこの二人の力量が並大抵ではないことを示していた。
休憩の後の直さんとジュンのモーツアルトは練習の時に聞いたことがあったのだが、その時よりも格段にうまくなっていてすこし驚いてしまった。こんな楽しそうに二人が戯れるように弾いていると、聞いているほうも幸せになってくる。
最後の俊顕くんとジュンのドビュッシーも、シューベルトの時のエスプレシーヴォな演奏に比べると、ちょっと曲との距離感を持って、透明なタッチでドビュッシーの世界を私たちにわかりやすく聞かせてくれた。
弾いているほうも気持ちよかったのだが、聞いてくださった方たちもとてもリラックスして聞いてくださっていたのがわかる、とてもいいコンサートだった。
その後、酒盛りが始まり、けっきょく私と直さんは俊顕さんの別荘に泊まることになってしまっていた。とはいえ、直さんも私も初めてのところでいい調子で出来上がるわけにもいかず、特に直さんはナーヴァスになっているようだったので、あまり飲まなかったようだった。
翌日私と直さんは朝食までご馳走になってから、八ヶ岳の山荘に戻った。

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