留学の相談

俊顕くんの家での父の日コンサート以来、ジュンは大学の学期末試験の勉強や、留学の準備で忙しそうにしている。先週の土曜は、今回の留学の学費の件でジュンの母方の祖父母のところに出かけた。ジュンは年に何度かは祖父母に会いに行っているのだが、私はなんとなく行きづらい状況なので、離婚以来20年近く行ったことはなかったのだ。
ジュン「とうさん、千○のお祖父ちゃん家に行くのは久しぶりでしょう?」
私「そういえばもう20年近く行ってない・・・」
ジュン「行ってあげればよかったのに・・・」
私「ジュンは今でも孫だけど、とうさんはもう他人なんだからね・・・」
ジュン「とうさんはお祖父ちゃんとお祖母ちゃんのこと今でも嫌い?」
私「別に嫌いだったことはないよ。でも、離婚した相手の両親には普通はあんまり会わないもんだよ。」
ジュン「嫌いじゃないんだったら、行っても問題ないじゃん。」
そんなことを途中で話しながら私たちは、ジュンの祖父母のうちに行った。
祖母「ジュンちゃん、よく来たわね。また大きくなった?」
ジュン「もうそんなに大きくならないって・・・」
祖父「聡一くんも久しぶりだな。」
私「ほんとうにご無沙汰しています・・・」
祖父「いろいろあったが、君には感謝してるよ。ジュンをこんなにいい子に育ててくれて・・・」
私「普通に育てただけですよ・・・ たぶん血筋が良かったんだと思います。」
祖父「聡一くんもずいぶんと大人になったようだな。」
私「あのころは、若気の至りでご迷惑をおかけして・・・」
祖父「お互い様だよ、こちらもずいぶん迷惑をかけた・・・」
祖母「まあまあ、こんなところで立ち話してないで、奥に行きましょう。」
リビングのソファに座り、私たちが持ってきた洋菓子にあわせて、祖母が紅茶を淹れてくれた。
祖母「聡一さんもほんとうに大人になって・・・」
ジュン「お祖父ちゃんたちが知ってるとうさんって、いくつだったんだっけ?」
私「19歳くらいかな・・・」
ジュン「じゃあ今のオレくらいだ。」
祖母「聡一さんは、今のジュンちゃんよりもっと幼い感じがしたわねえ・・・」
祖父「線が細くて、ちょっと神経質そうだったな・・・」
祖母「でも、とても可愛かったわねえ、あんなことがなければ、ずっと親子でいられたのにねえ・・・」
ジュン「オレのかあさんは今どうしてるの?」
このジュンの言葉で一瞬みんな固まったようになっていた。
祖父「別に話してもいいだろう。聡一くんがいやなら話さないが・・・」
私「私はかまいませんが・・・」
祖母「あの子は、ジュンちゃんを置いていなくなって、その後オーストラリアから連絡があったの。今はあっちで暮らしてるわ・・・」
ジュン「そんでかあさんは今元気なの?」
祖母「ジュンちゃん心配してくれてありがとう、ほんとうに優しいわねえ。実は孫もいるのよ・・・」
ジュン「それじゃあ、オレの弟か妹がいるってこと?」
祖父「聡一くんがいるんだ、今はそこまで話さないほうがいい・・・ 話は変わるが、今日は私たちに何の用があったんだ?」
私「この夏休みに、ジュンが友達に語学留学にいっしょに行かないかと誘われまして、いい機会だから行かせてやろうと思いまして、そのご報告に・・・」
祖父「それはいい、いつかはジュンにも留学をさせたいと思っていたんだ。」
祖母「今は留学くらいしてないといけませんものね・・・」
私「それで、留学の学費の件なんですが・・・」
祖父「ジュンの学費は私たちが負担すると決まっている。報告してくれてありがとう。」
私「大学までの学費は、確かにそう取り決めしていますが、留学までは負担をかけるわけにはいけませんから、私のほうでなんとか・・・」
祖父「聡一くんの気持ちもわかるが、ジュンの学費は私たちが負担してきたし、留学でも学費に変わりないから、取り決めどおり私たちが出すことでいいだろう?」
私「でもこれはちょっと違う種類の学費だから・・・」
祖父「では、こうしよう。今年の留学は私たちが負担するから、聡一くんはその金を来年まで取っておいて、来年もジュンを留学させたらどうかね・・・」
ジュン「来年は、オレ3年だし、就活で夏休みは忙しいだろうから、留学は出来ないと思うよ・・・」
祖父「なにを言ってるんだ、ジュン。それは大学を出てすぐ就職する時の話だろう。ジュンには修士くらいは最低行ってもらうつもりだ。」
私「大学の学費もちょっと申し訳ないと思っているのに、大学院までなんて・・・」
祖父「ジュンを院に行かせるくらいは、別になんでもない。というかジュンにはどうしても大学院に行ってもらうのが私たちの希望だ・・・」
私「ジュンはどう考えてるんだ?」
ジュン「そりゃあ、行けるんだったら行きたいとは思ってるけど・・・」
祖父「ジュンが行きたがってるんだし、私はジュンを院に行かせてやるくらいの学費は大丈夫だ。だから何の問題もないだろう。」
祖母「まあ、それじゃあジュンちゃん、お勉強がんばらなくてはいけないわね・・・」
祖父「ジュン、大学の成績のほうは大丈夫だろうな?」
ジュン「院まで行かせてもらえるんだったら、もっとがんばるから・・・」
私「今のところジュンの成績は問題ないですし、この状態が続けば、進学できると思います。」
祖父「今日は聡一くんといろいろ話せてよかった。ジュンには人並みに教育を受けさせたいのは聡一くんも私たちも同じだろう・・・」
私「いつもお世話をかけます。」
祖父「ジュンは私たちの自慢の孫だ。このくらいのことをするのは当然のことだ。」
こんなことを話し合った後、私たちは祖父母の家を出た。
ジュン「なんか、このところいろんなことがありすぎて・・・ でもホントいいのかな、オレ院まで行かせてもらって・・・」
私「ジュンのためになんかしたいんだろう、お祖父さんたちは・・・ それにしても勉強がんばらないといけないな。成績悪くって院に行けないなんてことになったら、目もあてられない・・・ まあ今のレベルを保てたらまあ問題ないだろうけどね・・・」
ジュン「オレどこまでできるかわからないけど、がんばるから・・・」
私「ジュンが一所懸命何かやってるのを見ると、とうさんホントうれしいな・・・」
ジュン「オレもとうさんが何か一所懸命やって充実してると、うれしいな・・・」
私「それじゃあ、とうさんもイギリスに行く前に、英会話をちょっと勉強しておこうかな・・・」
ジュン「とうさんさあ、一週間でもいいから、あっちで英語の授業受けたら?」
私「とうさん、イギリスに行って、おまえたちのことを確認したら、その後は観光しようと思ってたのにな・・・」
ジュン「とうさんだけ観光なんてずるい!」
私「おまえたちだって、二ヶ月いるんだから、その間には少しくらいは観光するだろう?」
ジュン「そうか、そしたら、とうさんが来た時にいっしょに観光しようよ。」
私「それは楽しみだ。なんだかわくわくしてきた。」
これから、夏から秋にかけて、ほんとうにいろんなことがありそうな予感がしていた。

theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親 留学

父の日のコンサート

先週の土曜日、俊顕くんのうちのミニコンサートに出た。直さんとジュンといっしょに電車で俊顕くんのうちに行こうと思っていたら、なんと俊顕くんのお父さんが車を差し回してくれる事になった。直さんところとウチの二ヶ所を順番に回ってくれるということだったが、さすがにそこまでしてもらうわけにはいかないので、直さんと相談して、結局私のマンションに9時に迎えに来てもらうことにした。直さんはその前にうちに来て、私たちと朝食をいっしょに食べることになった。
土曜の朝、朝食を食べた後、マンションのエントランスに9時5分前に行くと、差し回しの車はすでに来ていた。俊顕くんのうちの車を運転している人と、ジュンはすでに顔見知りなので、すぐに載せてもらって俊顕くんのうちに向かった。
俊顕くんのうちに着くと、ご両親は不在で、俊顕くんと奥向きの女中頭(?)の人が出迎えてくれた。お茶が用意されていて、それで一服した後、私たちはリハーサルをとりあえずおこなった。本番どおりの順序で軽く通すだけでも2時間近くかかって、リハーサルは終わった。その後軽く昼食を食べて、私たちは楽屋代わりの俊顕くんの部屋で思い思いに過ごした。私と俊顕くんは集中するために静かにしていたけれど、ジュンと直さんは本番前でもそれほど神経質ではないので、楽しそうにしゃべったり、仲のいい兄弟みたいにじゃれ合ったりしていた。
コンサートの始まる一時間くらいまえに、俊顕くんのご両親が帰宅して、私たちに挨拶をするために、俊顕くんの部屋までふたりで来てくれた。
父上「今日はコンサートに出てくださってありがとうございます。」
私「いえいえ、お呼びいただいてありがとうございます。」
母上「今日のコンサート、私の好きな曲ばかり弾いてくださるから、楽しみにしてましたのよ。」
直さん「お気に召すような演奏ができるといいのですが・・・」
母上「私はあなたがたの演奏が好きなのよ・・・」
父上「いい演奏を期待してますよ。」
そう言ってご両親は部屋から出て行った。
俊顕くん「親が変なこと言うから、プレッシャーになりませんでした?」
私「いい演奏しないといけなくなったね。」
3時近くなると女中頭の女の人が用意が出来たと知らせに来てくれた。
まずは俊顕くんのドビュッシーのベルガマスク組曲から始まって、次がジュンの月光ソナタ。ここで休憩となって、その後は、俊顕くんと直さんでフォーレのドリー、そしてジュンと私で伝バッハのヴァイオリンソナタ、そして最後に俊顕くんとジュンの連弾でブラームスのワルツを二曲。私も意外ににあがることなく弾けたし、ジュンと直さんはいつもの通り楽しそうだし、俊顕くんもそれにつられるように、リラックスして弾いていたようだった。すべてのプログラムが終わり、俊顕くんがスピーチを始めた。
俊顕くん「本日はお集まりいただきありがとうございます。ぼくたち音楽仲間の演奏はお気に召しましたでしょうか。皆様の熱い拍手にこたえてアンコールをしたいと思います。今日のコンサートのもうひとつの目的は、明日が父の日ということで、ウチの父を含めてすべてのお父さんにささげることでした。世の父親を代表して、ウチの父にアンコールの曲を選んでもらってもいいでしょうか? 盛大な拍手、ありがとうございます。それではお父さん何がいいですか?」
俊顕くんの父上「今日のコンサートにそういう意味があったとは、少し驚かされてしまいました。父の日ということであれば、今日演奏をしてくれた、息子の友人のジュンくんのお父さんにも、一曲選んでもらいましょう。ちなみに私は伝バッハのソナタの二楽章をもう一度聴きたいですな。ジュンくんのお父さんはいかがでしょうか?」
私「そうしましたら、私はドリーの第一曲めの子守唄を聴きたいですね。」
俊顕くん「わかりました、アンコール一曲目は、ジュンとお父さんで伝バッハのソナタの第二楽章、そして二曲目はぼくと直さんで、ドリーより子守唄を弾きます。」
暖かい拍手に励まされ、まずはジュンと私が伝バッハのソナタの第二楽章を弾いた。ジュンはこのことはあらかじめ知っていたようで、特に驚いたようすもなく、普通にピアノを弾いていた。私もそのピアノに合わせて気持ちよくヴァイオリンを弾くことができた。そして、最後に俊顕くんと直さんのドリーの子守唄は、そこにいる人たち全員を天国に連れて行ってくれるような、すばらしい演奏だった。
盛大な拍手とともにコンサートは終わり、そのあとパーティーが始まった。
俊顕くんの父上「今日はありがとうございました。すばらしい演奏でした。」
私「演奏する機会を与えてくださってありがとうございます。」
俊顕くんの父上「息子さんと演奏できるとは、羨ましいですな。私は楽器のほうはほんとうに不調法でして・・・」
私「俊顕くんは、お世辞でなくほんとうにピアノがうまいですね。」
俊顕くんの父上「そんなふうに俊顕をおだてんでください。ピアニストになりたいなんぞと言い出したら困りますからな・・・」
私「それから、夏休みに俊顕くんに語学留学にお誘いいただいて、思い切ってジュンも行かせてやろうと思いまして・・・」
俊顕くんの父上「無理にお誘いしたんではないかと、心配しておりました。同意してくださって感謝しております。」
私「こちらこそ、俊顕くんの勉強の邪魔になるんじゃないかと・・・」
俊顕くんの父上「なんですか、ジュンくんと一緒のほうがお互いに刺激しあって、勉強になると言っておりまして・・・」
私「そういうことならジュンのほうがずっと俊顕くんから教えてもらえることのほうが多いと思います・・・」
俊顕くんの父上「いえいえ、どちらも勉強になるでしょう・・・ それで、その件で折り入ってお願いがあるのですが・・・」
私「私にですか?」
俊顕くんの父上「こんなことをお願いするのは少々厚かましいのだが、お許し願っておきます。夏休みの短期留学とはいえ二ヶ月近く英国に滞在するわけで、こんなことは親バカだとわかっているのだが、それでも、俊顕たちのことが心配でたまらんのですよ。私が行って確かめてくればいいのだろうが、この夏はどうしても英国まで行く時間が取れんのですよ。そこで、もしも良かったらだが、ジュンくんのお父さんに代わりに俊顕とジュンくんの向こうでの様子を見てきてもらうことは、できないだろうか・・・」
私「心配なのは私も同じですよ。」
俊顕くんの父上「子供はいくつになっても心配なもんですな・・・」
私「俊顕くんはものすごくしっかりしているのに・・・」
俊顕くんの父上「そう言って頂けると嬉しいのだが、見かけはそれなりに大人になっても、親から見るとまだまだ頼りないもんですな。」
私「俊顕くんに比べるとジュンはまだまだほんとうに子供で・・・」
俊顕くんの父親「ジュンくんは見かけは、少年のようだが、芯はほんとうに強いですな。いい息子さんだ。」
私「私から見るとまだほんとうに子供なんですが・・・」
俊顕くんの父親「お父さんには甘えておるんでしょう。羨ましい親子だと思いますよ・・・」
私「とにかく、夏休みを取りまして、様子を見に行ってきますよ・・・」
俊顕くんの父上「頼みを聞いて下すってほんとうに感謝しますよ。それでちょっと差し出がましいとは思ったのだが、ロンドンまでの往復チケットを私に取らせてもらえないだろうか?」
私「とんでもない、そこまでご迷惑をかけるわけにはいきませんから・・・」
俊顕くんの父上「いえいえ、私の知り合いが航空関係にいましてな、そこから簡単にチケットを手に入れることが出来るので、気にせず受け取って貰えないだろうか・・・」
私「そういうことでも、いただくわけには・・・」
俊顕くんの父親「お願いした手前、チケットくらいは取らせてください。わざわざ夏休みを取って英国まで行ってもらうのだから・・・」
私「そこまでおっしゃるのでしたら、チケットだけ・・・」
俊顕くんの父上「おお、受け取って下さるか・・・ さっそく手配してそちらに持っていかせることにしよう。」
俊顕くん「また、父がなんか無理なお願いしてるんじゃないんですか?」
俊顕くんの父上「お前たちが英国でちゃんと勉強しておるか、ジュンくんのお父さんに見に行ってくれるように頼んでおったところだ。」
俊顕くん「それで、どうなったんですか? 来て下さるんですか?」
俊顕くんの父上「無理にお願いしたら、行ってくれることになった。」
俊顕くん「ホントですか!? ジュン、ジュン、ちょっとこっちに来なよ。」
ジュン「どうしたの?」
俊顕くん「ジュンのお父さんが夏休みを取って、俺たちのところに様子を見に来てくれるって・・・」
ジュン「えっ、ホント! とうさん来てくれるんだ、うれしいな。」
俊顕くんの父上「本来なら私が様子を見に行ければいいのだが、都合がつかなくて、それでジュンくんのお父さんに代わりをお願いしたというわけだ・・・」
俊顕くん「えっ、そうしたら今年はお父さんたちは来ないの?」
俊顕くんの父上「おまえもわかってる通り、お母さんの里のことでちょっと外国に行くわけにはいかないんだよ。」
俊顕くん「あっ、そうか。わかった。でも代わりにジュンのお父さんが来てくれるなら、ぜんぜんいいよ。」
ジュン「そうか、俊顕が言ってたサプライズって、このこと?」
俊顕くん「さあね・・・」
俊顕くんの父上「私はこんなすばらしいコンサートを父の日にしてもらって、ほんとうに嬉しかった。それでジュン君のお父さんに少し幸せのおすそわけをしただけだ・・・」
俊顕くんの母上「まあ男の人たちだけで、盛り上がっていらっしゃるのね。何の話をなさってたのかしら?」
俊顕くん「今年はお父さんとお母さんは英国に来られないんでしょう? だからその代わりにジュンのお父さんが俺たちの様子を見に来てくれるって・・・」
俊顕くんの母上「まあまあ、そうでしたの。大変なことをお願いしてしまって・・・ でもそうしてくださると心強いですわ・・・」
結局その場のなりゆきで、私は夏休みを取って、俊顕くんとジュンの様子を見るために英国に行くことになってしまった。ジュンが俊顕くんと友達になってから、なんかいい意味でいろんな出来事が、ジュンと私のふたりだけの生活の中で起こるようになってきていた。

theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親 留学

ジュンと話した後・・・

俊顕くんから電話があった日の夜、ジュンはけっこう遅くなってから帰ってきた。私はすでにベッドに入って本を読んでいたが、ジュンはただいまと寝室に入ってきて、荷物を置くと、着ているものをさっさと全部脱いで、すっぽんぽんになってからバスルームに行った。相変わらずこんなところは子供のままで、私はつい笑ってしまっていた。
シャワーを浴びた後、トランクスだけ穿いて、ジュンは寝室に入ってきて、ベッドに座ってまだかバスタオルで髪を拭いていた。
私「今日、俊顕くんから電話があったぞ。」
ジュン「うん、すぐその後、オレの携帯に電話あった。」
私「俊顕くん、何か言ってた?」
ジュン「なんか謝ってるんだけど、はっきりしないんだよね。とうさんに聞いてみろって言ってたけど・・・」
私「俊顕くんと電話でちょっと話してたら、なんか彼が夏休みの短期留学のことを言ったんだよ。とうさん、なんのことかわからないから、詳しく聞いたんだ。」
ジュン「そのことなのか・・・」
私「ジュン、どうしてとうさんにちゃんと話さなかったんだよ。」
ジュン「だって、今年はとうさんにバリ島にも連れてってもらったし、別荘に二回も行ったりしたし・・・」
私「そんなことはいいから、とりあえずは話してほしかったな・・・」
ジュン「だって、オレが行きたいって言ったら、とうさん無理するんじゃないかなと思って・・・」
私「とうさんって、そんなに経済力なさそうか?」
ジュン「だって、ウチはいつも節約してるし、ぜいたくしないし・・・」
私「それは、こういうときのために普段から節約してるんじゃないか。」
ジュン「だって、それだったらオレのためだけに使うわけにいかないじゃん・・・」
私「ジュンが使ってくれるほうが、とうさんは嬉しいけどね・・・」
ジュン「とうさんはいつもオレのことばっか考えてて、たまには自分のことも考えなよ・・・」
私「ジュンがそう言ってくれるだけで、ホントとうさん嬉しいよ。」
ジュン「オレはとうさんにも幸せになってほしいだから・・・」
私「とうさんはジュンがいるだけですでに十分幸せなんだけどね・・・」
ジュン「オレはそのうち結婚して、とうさんなんか置いて行っちゃうかもしれないぞ・・・」
私「ジュンが幸せな結婚したら、それがとうさんの幸せでもあるんだよ。」
ジュン「オレはとうさんにも幸せになってほしいな・・・」
私「わかったよ、とうさんも幸せになれるようにするから、ジュンはそんな心配するな。」
ジュン「絶対だよ。」
そう言ってジュンは寝転がって、自然な感じで、頭を私の胸の辺りに擦り付けてきた。夏休みの留学に行けるのがそうとう嬉しいようだった。
私「こら、ジュン、まだ髪が少し濡れてるぞ・・・」
ジュン「だったら、とうさんの胸の辺りで拭く。」
そう言うとジュンはワザと強く頭を私の胸に押し付けて動かした。ジュンの頭が動くと私の弱点の乳首を微妙に刺激する。ここを刺激されるとわたしは条件反射のように勃起してしまうのだ。
私「こら、ジュン、くすぐったいから頭を動かすなよ・・・」
ジュン「とうさん、くすぐったいくらいが好きなくせに・・・」
私「そうじゃなくて・・・ こら、ダメだって・・・ はあ、ちょっとヤバイって・・・」
ジュン「あれ、とうさん感じちゃった?」
私「乳首を刺激するからだぞ・・・」
ジュン「こうすると気持ちいいんだ・・・」
私「こら・・・やめろ・・・おこる・・・ぞ・・・」
その時、ジュンの手が私の股間に伸びてきた。
ジュン「とうさん、スゲエ~。カチンカチンになってる・・・」
私「こら、それはおもちゃじゃないぞ・・・」
ジュン「オレにとっては生のおもちゃかも・・・ でもおもちゃにしてはでっかすぎる・・・」
私「こら、ウチではこんなことしないようにしようよ・・・」
ジュン「こんなになってるのに、途中でやめられるの? もう先っぽ、ヌルヌルになってるよ・・・」
私「それは・・・ こら、そんなに刺激するんじゃないって・・・」
ジュン「なんかオレも勃ってきちゃった、ちょっと触って・・・」
一瞬迷ったあと、私はジュンのモノに手を触れた。それはまだ少し柔らかさを残していたが、かなりの大きさだった。
ジュン「とうさん、パンツ脱がせてくれる・・・ 直接触ってほしい・・・」
そう言われると私はもう引き返すことが出来なかった。私がジュンのトランクスを脱がせると、ジュンのきれいな色のモノが跳ねるように飛び出してきた。そして、次にジュンが私のトランクスを脱がせようとすると、私の完全に勃起したものが引っかかって、すぐには出てこなかった。
ジュン「やっぱ、とうさんの大きい・・・」
私「ジュンだって、けっこういい線いってるだろう・・・」
ジュン「親子だからね、顔とスタイルとここの大きさはとうさんの遺伝でよかったと思ってる・・・」
そう言うとジュンは自分のものと私のモノを重ねて、それを両手の平で包むように刺激し始めた。私のモノはすでに大量の先走りでヌルヌルになっていたので、ジュンの柔らかい手の刺激が心地よかった。少しずつジュンの手の動きが早くなっていき、しばらくするともう二人ともこらえきれなくなって、ほとんど同時に激しく射精を始めた。二本のモノは激しく律動を繰り返し、大量の白い粘液を噴出した。私のほうが少し放出した量が多かったが、その代わりジュンはものすごい勢いで精液を発射していた。長い射精が終わった後も、ジュンは私の亀頭のあたりを柔らかくこね回していたので、射精の後で敏感になっていた私は、激しい快感にからだを激しく震わせ、そしてまた何かが尿道を押し開いて出ていくのを感じていた。
ジュン「とうさん、何か出てきたよ・・・ これってひょっとして潮吹きってやつ?」
私「知るか・・・ 何か自然に出てしまった・・・」
ジュン「とうさん、気持ちよかったんだね・・・」
私「よかったよ、ジュンはどうだった?」
ジュン「もちろんすごくよかった。ねえ、ときどきこういうのやろうよ・・・」
私「今夜は特別!」
ジュン「なんだ、つまんねえの・・・」
私「後始末したら、さっさと寝なさい・・・」
ジュン「うん、眠くなって来た・・・」
二人の出したものを、私はティッシュペーパーでていねいに拭き取った。そうしているうちに、ジュンはパンツも穿かずに、スースーと気持ち良さそうな寝息をたて始めていた。私は穿かせるのをあきらめて、私もトランクスは穿かないで、ふたりとも素っ裸で朝まで気持ちよく寝てしまっていた。

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俊顕くんからの電話

このところなんとなくジュンの元気がない。別に病気でもなさそうだし、何かのストレスがありそうでもない。まさか俊顕くんとの間で何かあったのではないかとも思うのだが、確かめることもできない。夕食の時とかにそれとなく聞き出そうとしても、うまくいかないまま時間が過ぎてしまっていた。
そんな時俊顕くんからウチに電話が掛かってきた。
私「今日はまだジュンは帰ってきてないけど。」
俊顕くん「今日はちょっとお父さんのほうに話が合って・・・」
そんなことを俊顕くんはいい始めた。まさかジュンと何かあったのだろうかと、少し心配になってしまう。
私「何かびっくりすることじゃないだろうね・・・」
俊顕くん「このところジュンの様子はどうですか?」
私「いつもに比べるとちょっと元気ないかなあ・・・」
俊顕くん「お父さんはジュンから何も聞いてないんですね・・・」
いったい何を俊顕くんは言い出すのだろう・・・ まさかジュンと出来ちゃったから交際を認めてくれと言うのではと思ってしまう。
私「私に言いにくいようなことなのか?」
俊顕くん「俺はすぐにお父さんに言うように頼んでおいたんですが・・・」
私「まさか、ジュンを俺にください、って言うんじゃないんだろうな・・・」
俊顕くん「はっ?! ははは、お父さんってすごい天然・・・」
私「私はまじめに言ってるんだぞ・・・」
俊顕くん「すみません、予想外の反応だったものですから。」
私「だから、何の話なんだい?」
俊顕くん「ジュンから夏休みの語学留学の話、きいてませんか?」
私「そんな話、ぜんぜん聞いてないな・・・」
俊顕くん「そうですか・・・」
私「いったいどういうことなんだ?」
俊顕くん「俺、夏休みに語学留学するんですよ。そんで、ジュンもどうかって誘ったんですよ。」
私「そのことは一言もジュンは私に話していないなあ・・・」
俊顕くん「ジュンはすごく興味があったみたいだったけど、お父さんには話してないんだ・・・」
私「言いにくかったのかなあ・・・」
俊顕くん「お父さん、俺ホント失礼なこと聞きますけど許してくださいね・・・」
私「なんだよ・・・」
俊顕くん「ホント失礼なこと聞きますけど、もしジュンが語学留学したいとしたら、経済的にどうなんですか?」
私「夏休みの短期留学にいくらかかるか知らないけど、ある程度だったら大丈夫だと思うよ。」
俊顕くん「ホントですか! わあ良かった、なんか嬉しいな。」
私「ジュンは何か言ってた?」
俊顕くん「はっきり聞いたわけじゃないけど、ジュンは行きたいけど、ちょっとぜいたくかなって・・・」
私「そんなことをジュンは言ってたんだ・・・ お金のことはなんとでもするから。でも今から決めて夏の留学に間に合うのかい?」
俊顕くん「それはぜんぜん大丈夫ですよ。ホント言うと、俺のほうで勝手にふたり分予約してもらってるんですけど・・・」
私「そいうことなら、なんとしてでもジュンもいかせてやりたいな。」
俊顕くん「そうですか、お父さんに直接話せてよかった。」
私「俊顕くん、ジュンを誘ってくれてありがとう。ジュンが帰ってきたらちゃんと話してみるよ。」
俊顕くん「ジュンには、俺が、ジュンのいない時に電話してお父さんが電話に出た時に、口を滑らせたって言っておいてください。」
私「わかった、そうさせてもらうよ。いろいろありがとう。」
それにしても俊顕くんはいろいろと気のつくいい子だと思う。ジュンは夏休みの留学はぜいたくだと自主規制したみたいで、それで私には話さなかったのだろう。私にも出せないわけではない金額のようだが、ジュンの学費はジュンの母方の祖父母が負担するという決まりになっているので、この件も彼らに相談しないといけないだろう。というよりも、こちらで勝手に負担すると、後になってなんで決まりどおり相談してこないんだと、祖父母にジュンが怒られる可能性があるからだ。
そうしているうちにジュンが帰ってきた・・・

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