ケンと週末を

金曜の11時過ぎにケンが家に来た。本来ならもっと早く来られたはずなのだが、急に仕事がおして残業をしなければならなかったそうだ。そういうわけでケンは夕食をなにも食べていなかったので、用意してあった簡単な夕食をケンに出した。
ケン「ソウの作ったご飯食べるの、2週間ぶり・・・」
私「先週はゴメンね・・・」
ケン「俺もパーティー誘われたの断わっちゃったからね・・・ それでうまく演奏できた?」
私「なんとか失敗しないで弾けたよ。」
ケン「それにしても自分の家でコンサートするなんて、俊顕君とこ、すごいんだね・・・」
私「でもいい人たちだよ。」
ケン「そうなんだ。」
私「ところでケンは先週何してた?」
ケン「ええと、土曜日はゆっくりと寝て、昼は外で食べて、あとは部屋にいた。そんで日曜は買い物とかしてた。」
私「さみしくなかった?」
ケン「土曜の午後、ひとりで部屋にいると、なんかソウのことを思い出しちゃって、ベッドに入ってずっとシコってた・・・」
私「ゴメンね、そんなことさせちゃったんだ・・・」
ケン「俺は基本的にシコるの大好きだから、久しぶりに嫌になるまでできて、それはそれで良かった・・・」
私「えっ、それじゃあ、午後はずっとしてたんだ・・・」
ケン「午後だけじゃなくて、夜までやった。四回くらい出しちゃった・・・」
私「すごい、四回も?」
ケン「ソウのこと考えてたら、いくらでもイケる・・・」
私「そうかもしれないけど・・・」
ケン「俺は小3の頃からずっとシコり続けてるから、4回連続なんて平気だよ、しかも4回といってもすげえ時間かけてるわけだし・・・」
私「そんなにできるもんなんだね・・・」
ケン「それだけじゃなくて、日曜も3回くらいやったから、土日で7回しちゃったことになるし・・・」
私「すごく溜まってたんだ・・・」
ケン「さすがになんかもやるとあんまり出なくなるけど、それでもそこそこ気持いいし・・・ ところでソウって、いくつからシコるようになったんだっけ?」
私「言わなきゃダメ?」
ケン「俺も言ったんだし、別に恥ずかしがるような事じゃないじゃん・・・」
私「大学生の頃・・・ だからエッチのほうがさきで・・・」
ケン「すげえ、シコるよりエッチが先だったなんて、それはそれですごい・・・」
私「それにけっこう精通も遅かったし・・・」
ケン「いくつの時なんだよ?」
私「中三くらいかな・・・」
ケン「それじゃあ高校生のころムラムラしなかったの?」
私「なんかモヤモヤしてくると、すぐに寝てるあいだに出てしまってたから・・・」
ケン「そうなんだ・・・ オレなんか早くからシコってたから、夢精ってしたことないし・・・でも気持いいんでしょう?」
私「出してる時だけはね・・・ でもその後はパンツが気持ち悪くなってるし、洗ってもらってもシミは残るし、大変だったよ。」
ケン「汚れたパンツ、お母さんに洗ってもらってたの?」
私「洗濯機の一番下に隠してたけどね・・・」
ケン「ソウのそんな姿を想像すると、なんかかわいい・・・」
私「ば~か・・・」
そんな会話をした後、私たちはいっしょにシャワーを浴びて、その後すぐにベッドに並んで横になった。
ケン「なんかソウって年上なのに、かわいい・・・」
私「そんなこと言うと怒るぞ・・・」
ケン「ソウが怒っても、怖くないもんね・・・」
私「こら、かわいくないぞ・・・」
そう言って私はケンに少し乱暴にキスをした。それでもケンは嬉しそうな顔をしてそれを受け入れてくれた。そして私たちはキスからだんだんと激しい行為にうつっていった。
ケン「今日は、ソウ、入れてほしいんだ・・・」
私「いいの?」
ケン「うん、ソウを感じたいし・・・」
ゆっくりと時間をかけてケンをほぐしてから、私は静かにケンの中に少しずつ入っていった。最初はケンは痛みを感じたみたいだったが、それを乗り越えて深く入れると、こんどは感じ始めたらしく、喘ぎ声を上げ始めていた。私たちはお互いに感じ合って、時間を忘れて行為に没頭していた。それが永遠に続くような錯覚をしてしまそうだったが、とうとう私たちは最後を迎えた。
まだ快感の名残をからだに残しているケンは、小さく喘いでいた。私はそんなケンに優しくキスをした。
ケン「やっぱひとりエッチするより、ソウとするほうがずっと気持いい・・・」
私「もっとする?」
ケン「こっちは一回しただけでけっこう満足できるし・・・」
私「なら寝ようか・・・」
ケン「気持よく眠れそう・・・」
幸福感に包まれたまま、適度な疲労を感じて私たちは、眠りの中にひきこまれていった・・・


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ケンを待ちながら

先週末は俊顕君の家でのサロンコンサートに出たので、けっきょくケンとは会えないまま終わってしまった。その埋め合わせに今週末は金曜の夜から日曜の夕方までケンといっしょに過ごすことになっている。ジュンは気をきかせたつもりなのか、今夜は俊顕君の家に泊ってくると言って出かけていった。さらに明日土曜の夜は直さんのところで泊めてもらうことになっているそうだ。なんだか今週末はケンと私のためにいろんな人に迷惑をかけてしまったみたいだ。ジュンは学校から直接俊顕君の家に行くので、家には戻ってこないし、ケンはなんだか仕事がすぐには終わらないらしく、こっちに来るのは深夜になりそうだと言う。そういうわけで珍しく私は金曜の夜をひとりですごしている。少し前にジュンから電話があった。
ジュン「オレ、俊顕ちにもういるから・・・」
私「夕飯は食ったのか?」
ジュン「オレはどこかで俊顕と食べようと思ったんだけど、俊顕が家で準備してるからって言って、けっきょく俊顕の家でごちそうになっちゃった・・・」
私「そうなんだ、ちょっと俊顕君に代わって。」
俊顕君「俺が無理言って家で食べるようにしちゃった・・・」
私「なんかめいわくかけたね・・・」
俊顕君「だって俺の分を作るんだし、いつも多めに作ってるみたいだから、ぜんぜん・・・」
私「ご両親にもお礼を言っておいて・・・」
俊顕君「それだったら、今日は両親は出かけてていないし・・・」
私「それに今日はジュンを泊めてくれてありがとう。」
俊顕君「先週は家のコンサートに出たからケンさんに会えなかったんでしょう? 今週は二人でのんびりしてください。」
私「悪いね、そうさせてもらうよ・・・」
俊顕君「あんまり頑張りすぎないように・・・」
私「こら、からかうんじゃない!」
俊顕君「怒られちゃったよ・・・」
ジュン「もうとうさん、なんか知らないけど、俊顕を怒ったりするなよな。」
私「別に怒っちゃいないさ、今夜はジュンを俊顕にとられて、ちょっと嫉妬しただけ・・・」
ジュン「とうさんだって、今夜はケンさんといっしょだろう?」
私「仕事が長引いて、こっち来るの遅くなるって・・・」
ジュン「そうなんだ、ケンさんけっこう忙しいね・・・」
私「じゃあ、ジュン、俊顕君と仲良くするんだぞ。」
ジュン「まったく、オレは小学生じゃねえっつうの。とうさんこそ、ケンさんと仲良くするんだぞ・・・」
私「ば~か・・・」
ジュン「じゃあね・・・」
私「ああ・・・」
その後すぐ、私は直さんにも電話した。
私「直さん、今どこにいるんですか?」
直さん「今**で飲んでるとこ。」
私「なんか賑やかですね。」
直さん「金曜だからけっこう盛り上がっててね。でももうそろそろ帰ろうかと思ってる。」
私「明日はジュンが泊めてもらうそうで、すみません。」
直さん「ジュンちゃんなら大歓迎だし・・・」
私「直さんにめいわくかけてません?」
直さん「ぜんぜん、むしろジュンちゃんが泊まってくれるの、楽しみにしてる。」
私「そう言ってくれると、なんかうれしいですね・・・」
直さん「だからソウさんはケンちゃんと今週末はゆっくりしてね。」
私「なんかみんなに気を使ってもらって・・・」
直さん「ソウさんとケンちゃんのこと、みんな応援してるから・・・ さっきからママがソウさんとしゃべらせろってうるさくて、ちょっと代わっていい?」
私「もちろん、いいですよ。」
ママ「ソウさん、お元気? なんかケンちゃんと仲良くしてるんでしょう、うらやましいわ。」
私「今のところなんとかうまくいってます・・・」
ママ「ケンちゃんはちょっと変わったところもあるけど、ソウさんなら包容力あるからだいじょうぶよね・・・」
私「私はケンがそれほど変わっているとは思いませんけど・・・」
ママ「まあ、ソウさんったら、のろけちゃって・・・ いいわねえ、幸せいっぱいで・・・」
私「ママのおかげですよ。」
ママ「あら、そう言ってくれるの? ウソでもうれしいわ・・・」
私「そのうち二人で店に行きますから。」
ママ「ソウさんとケンちゃんなら大歓迎よ、いつでもいらしてね。直に代わるわ・・・」
直さん「まったくママはうるさいんだから、ソウさんゴメンね。」
私「いえいえ、楽しくおしゃべりしましたよ。」
直さん「とにかく明日の夜は、責任持ってジュンちゃんを泊めますから、心配しないでね。」
私「お願いします。」
なんか俊顕君もママも直さんもそしてジュンも、みんながケンとの関係を応援してくれているような感じだった。嬉しいようでもあり、心のどこかでもう少し私たちのことはそっとしておいて欲しいと言う気持ちもないわけではなかった。
今ケンから電話があって、あと30分くらいでこっちに来るとそうだ。ケンは仕事が忙しくて夕飯を食べてないそうなので、来るまでになにか準備をしておいてあげよう。  ・・・続く

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俊顕君の家でコンサート

このところ金曜の夜はたいていケンのところに行って泊まってくることが多い。でもこの週末は土曜に俊顕君の家でサロンコンサートがあるので、金曜の夜はジュンと家でモーツアルトを練習する事にしていた。土曜のコンサートには俊顕君がケンもいっしょにどうぞと誘ってくれたのだが、ケンのほうが演奏をするわけじゃないし気兼ねしなくてはならないところには行きたくないと言って断ってしまっていた。確かに私たちは演奏をするので行きやすいが、ただ行くだけでは気を使うばかりで居心地がよくないかもしれない。ケンにはまたそのうち埋め合わせをすることにして、今週は会わないでガマンしてもらうことにした。
土曜日は、去年と同じく、俊顕君の家から車の迎えが来ることになっていたので、直さんも家に来て、朝食をいっしょに食べながら車の到着を待った。そしてもう顔見知りになっていた俊顕君の家の運転手さんが私たちを快適に連れていってくれた。
家に入って、すこし気分を落ち着かせるために、俊顕君たち家族用のダイニングテーブルでハーブティーを一杯飲んだ。そしてサロンで私たちはリハーサルをした。あまり徹底的にリハーサルをしてしまうと、本番が面白くなくなるので、軽く流す演奏で、あとは細かい問題点を潰していくだけだった。
そして利彰君のご両親が戻ってきたので、私たちはリハーサルを終えた。
父上:どうもみなさん、今年も演奏していただいて、ほんとうにありがとう。
私:こちらこそ、演奏をする機会をいただいて、嬉しく思ってます。
母上:すこし練習が聞こえたんですのよ、本番が楽しみになるような・・・
利彰君:俺たちまだ昼食べてないから、早く食べないと・・・
母上:あらそうだったの、みなさんあちらで召し上がってくださいな。
父上:本番楽しみにしておりますよ。
昼食を食べた後、楽屋替わりの俊顕君の部屋で私たちはしばし休息をした。あいかわらず俊顕君は静かに楽譜を確認し、直さんとジュンは仲良くじゃれ合っていた。
そうしているうちに本番の時間が来て、私たちはサロンに降りていった。思ったよりもたくさんの人がサロンに溢れていて私たちは驚いた。
そして本番が始まった。
最初の直さんと俊顕君のモーツアルトの連弾ソナタは、気心の知れた二人の親密な演奏が、聞いている方まで幸せにしてしまうような、温かさにあふれたものだった。しかもこの前、家でジュンと俊顕君の練習の時に、ジュンが俊顕君にももっと自由に演奏して欲しいと言ったことが、直さんとの演奏にも生かされていて、親密な中にも、馴れ合わない、緊張感もある演奏に生かされているようだった。
そして私とジュンのモーツアルトのヴァイオリンソナタも、ジュンのピアノに寄り添いながらも、私のほうもちょっとだけ私自身の表現もできたのではないかと思う。
そして俊顕君とジュンのシューベルトの幻想曲は、今までの二人の演奏をさらに一段高め合うような、なにか二人が演奏という行為で触れ合うことによって、予想外の化学反応が起こっていたようだった。
そして、その緊張を解すように、直さんがシューマン、そしてジュンがブラームス、最後に俊顕君がショパンの曲をそれぞれ弾いて、コンサートのプログラムは終わった。
最後の曲を引き終えた俊顕君がピアノの脇に立ってスピーチを始めた。
俊顕君:みなさま、本日はお集まりいただきありがとうございます。去年に引き続き、また楽しい演奏をすることができました。お聞きのみなさまもお楽しみいただけましたなら、とても嬉しいです。それではみなさまの暖かい拍手に応えまして、アンコールをおおくりします。私事ですみませんが、先月母の日に、母に何か欲しい物はないかと尋ねましたところ、それならコンサートの時にアンコールをすることになったら曲をリクエストことにしたいと、母が言いましたので、アンコールに母のリクエスト曲を演奏します。それでは、直さん、お願いします。
そう言って俊顕君は直さんと、フォーレのドリーから子守唄を弾き始めた。去年も演奏した曲で、これは私ももう一度聞きたい演奏だった。今回も聞いている人達全員を美しい花園に連れていってくれるような、すばらしい演奏だった。そして最後にジュンがトロイメライを弾いて、コンサートは終わった。
その後、サロンでパーティーが始まった。私たちは演奏者と言うことで、ありがたいことにいろんな人から声をかけられて会話をすることができた。
父上:今年も素晴らしい演奏で、楽しませてもらいましたよ。
私:いえいえ、私はまだまだの演奏で、冷や汗ものでした。
俊顕君:またまた聡一さん、謙遜しちゃって・・・
母上:聡一さんのお人柄の良さが出た演奏で、ほんとうに良かったですわよ。
父上:それからジュンくん、アンコールのトロイメライを弾いてくれて、ありがとう。
俊顕君:フォーレがお母さんのリクエストだったから、もう一曲はお父さんの好きなトロイメライをジュンに演奏してもらった。
父上:そうだったのか・・・ どんなものを貰うよりも、嬉しかった・・・
母上:直さんも演奏ありがとうございました。演奏ももちろんすばらしかったんですけど、直さんが俊顕を信頼してくださって演奏しているのが伝わってきましたわ。
私たちは演奏の余韻を楽しみながら、時間の過ぎるのも忘れてパーティを楽しんでいた。
そして今年もまた車で送ってもらうことになり、私たち三人は楽にマンションまで帰ってきた。
私:直さん、なんか飲んでいきませんか?
ジュン:直さんの好きなビール、いっぱいあるよ。
直さん:それじゃあ、のど乾いたから、一杯だけ、ビールごちそうになっていこうかな。
私:それじゃあ、どうぞあがってください。
コンサートが無事終わったことを祝って、私たちはビールで乾杯をした。それでもさすがに疲れていたのか、直さんはほんとうにビールを一缶飲んだだけで帰っていった。ジュンも疲れたのか、ソファで居眠りをしていた。子供の頃ならジュンを抱いてベッドまで楽に運べたのだが、今は私よりも大きくなったジュンをさすがに抱くことはできなかった。しかたないので、私は、起こしたせいでぐずるジュンをなんとか歩かせて、やっとベッドに寝かせた。それにしてもからだだけは大きくなっても、こんなところはまだまだ子供だなあ、と私は思ったのだった。

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父と息子・・・

日曜の夕方、俊顕くんが来週末のコンサートの打ち合わせをかねて練習にやってきた。
俊顕くん「ジュンと聡一さんのヴァイオリン・ソナタ、仕上がってます?」
私「ジュンはもちろん完璧なんだけど、私の方はもう一歩かな・・・」
ジュン「もうだいたいこのくらいでいくってところは決まってるんだけどね・・・」
俊顕君「聡一さんのヴァイオリン、うちの母がすごく気に入ってるんですよ、控えめだけど奥に情熱があるって・・・」
私「そんなに褒めてもらうと、なんか余計プレッシャーだなあ・・・」
俊顕君「だから、聡一さんはそんなかたくならないで、自然に弾けばいいんですよ。」
ジュン「オレがちゃんとピアノでリードしてあげるからさ、とうさんはのびのびと弾いてよ。」
俊顕君「音楽に関してはジュンのほうがしっかりしてるなあ・・・ 聡一さんなんかカッコわる・・・」
私「俊顕、おまえなあ・・・ ところでおまえたちのシューベルトはだいじょうぶなのか?」
俊顕君「もうバッチリっすよ、ジュンもオレもピアノうまいし・・・」
ジュン「たしかに俊顕とだったら安心して連弾できる。」
私「俊顕、今見てて恥ずかしくなるようなうれしそうな顔したな。」
俊顕君「いやだなあ、父親のくせにこんなことで嫉妬して・・・ 心配しなくてもジュンをとったりしませんよ」
ジュン「もうふたりともオレのことでもめるなよな。」
俊顕君「ゴメン、ジュン・・・」
私「なんでジュンに対してはそんなに従順なのに、こっちには性格悪くなるんだよ、、まったく・・・ まあそんなところが俊顕の可愛いとこなんだけどね・・・」
俊顕君「ほらそうしてすぐに年上ぶる・・・」
ジュン「オレも俊顕ってほんとはすごく可愛いんだと思うよ。」
私「ほら、俊顕、満足しただろう、ジュンに可愛いって言われて・・・」
その時俊顕くんはほんとうに顔を赤らめた。憎たらしいことばかり言ってもまだまだ可愛いものである。
その後、俊顕君とジュンはシューベルトの幻想曲の練習を始めた。ふたりとももう完璧に近い仕上がりで、ゴールデンウィーク中の集中練習の成果がよくあらわれていた。私は最後までふたりの演奏に引き込まれて聞き惚れていた。
俊顕君「聡一さん、俺たちの演奏、どうだった?」
私「ほんとによく合った演奏だった。」
俊顕君「そうでしょう、俺たちは相性バッチリ。」
ジュン「そうなんだけどさあ・・・」
私「どうしたんだい、ジュン、なんか気になることでもあるのか?」
ジュン「連弾ってふたりで仲良く演奏するもんだっていうのはよくわかってるんだけど、ここまで合わせることができたら、さらにもっとなんかできることがあるような気がして・・・」
私「ははん、ジュンは、俊顕があまりにもジュンの演奏に合わせすぎてて、俊顕自信の表現があまり出てないって思ってるんだろう?」
ジュン「あっ、とうさん、わかっちゃった?」
私「確かに俊顕はジュンを目立たせるように自分を抑えて弾いてたね・・・」
俊顕君「だってプリマはジュンが弾いてるんだから、俺の方はプリマに協力するのが仕事だし・・・」
ジュン「確かにそうなんだけど、俊顕ももっと積極的にいろんな表現をしてくれた方が、オレはうれしいんだけど・・・」
私「俊顕がジュンの演奏を大事にしてくれてるのはよくわかったけど、俊顕がもっといろんなことすれば、かえってジュンの演奏がさらによく感じられるようになるんじゃないかと、ふと思ったんだけど・・・」
ジュン「そうそう、オレのためって言うんなら、合わせるだけじゃなくて俊顕ももっとしっかりいろんなことしてくれる方が、オレはいいと思う。」
私「もう一回、こんどはふたりとも自分の表現を優先して演奏してごらん。」
俊顕君「わかりました、やってみます。」
そんなふうにすこしずつ演奏をみがきあげていくのをそばで見ていると、私のほうもなにか達成感をもらったような気がしていた。
ジュン「こんどはどうだった?」
私「すごい緊張感が増してて、すごい良かったよ。」
俊顕君「なんかすげえ疲れた・・・」
ジュン「でも、オレ弾いててすげえ興奮した。」
俊顕君「俺も・・・ なんかイキそうになった・・・」
私「イッたんだったら、パンツ履き替えてこいよ。」
俊顕君「バ~カ、ホントにイクわけねえだろうが、良かったって例えだよ・・・」
ジュン「なんかとおさんと俊顕って最近すげえ仲良くない?」
私「そんなことないぞ、とうさんはいつでもジュンがいちばんだからな・・・」
俊顕君「そうだよ、俺だって聡一さんなんかよりもジュンのほうがずっと好きだからな。」
ジュン「ならいいけど・・・」
そしてその後三人で夕飯を食べた後、俊顕君は帰っていった。
深夜、ベッドに横になったときに、ジュンがふっと言った。
ジュン「オレは、とうさんのことが一番好きだからね・・・」
私「わかってるよ、ジュン・・・」
私がゆっくりとジュンの頭を撫でてやっていると、ジュンは安心したような表情ですぐに眠り始めた。そして私の方もほどなく眠ってしまっていた。



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