ジュンと過ごす夜

春休みになったジュンはアルバイトをしたり、家にいるときは、それまで弾いたことのないピアノ曲を初見で弾き通すということをやっている。この前の連休あたりはちょうどバッハの平均律を弾いていたので、私も休日は聴かせてもらいながら、私も譜めくりの協力をしたりしている。この前の三連休もジュンはとくにどこに行く予定もなかったみたいで、けっきょくアルバイトに行く以外は私といっしょに過ごしてくれたのだった。
私「ジュン、最近、付き合ってる彼女はいないのか?」
ジュン「このところあんまり付き合ってない・・・」
私「大学に入った頃はけっこう付き合っててただろう?」
ジュン「あの頃は初めて彼女ができて、けっこうエッチするのがうれしかったから・・・」
私「で、今は?」
ジュン「なんかめんどくさい。」
私「そんなもん?」
ジュン「とうさんも知ってる、留学のときにちょっと付き合ってたマリアなんかと比べると、日本の女の子はなんかものたりないかな。」
私「ものたりないって?」
ジュン「マリアは知識にたいしてすごく貪欲だったし、あっちのほうも積極的だったけど、それがバランス取れてて、オレは嫌じゃなかった。でも日本の女の子はなんか幼い感じなんだよね、だから、あんま最近付き合おうという気がしないんだ。」
私「積極的に好きになるような子があんまいないってことだね。」
ジュン「それになんか俊顕と仲良くなっちゃって、そっちの方が楽しいし、けっこう刺激的だし・・・」
私「この前俊顕くんの家でのコンサートの時に紹介された子は?」
ジュン「彼女はしっかりしててオレもいいと思うよ、でも彼女は男性と付き合うよりも自分のしたいことを優先するって言ってるし・・・」
私「確かにしっかりした子だったよね。」
ジュン「でも今はこうしてとうさんといっしょにいられるし、俊顕といっしょにいるとオレも成長できるし、とりあえずはこのままでいいかなって・・・」
私「まあいっしょにいてくれるのはすごくうれしいよ。」
ジュン「来月になったら10日くらい離れていなきゃならないんだし、今はとうさんとなるべくいっしょにいる・・・」
私「それにしてももうすぐだな、あっちに行くのは・・・」
ジュン「そろそろご両親は日本に戻って、俊顕は一人旅になるってメールが来てた。」
私「一人旅でちょっと羽を伸ばそうってわけだ。」
ジュン「でも俊顕はむだな時間の使い方はしないと思うよ。」
私「まあ俊顕は背負ってるものが大きいからなあ・・・」
ジュン「そうなんだよ、オレと違って俊顕はいつも大変なんだから、とうさんも俊顕には優しくしてあげてね。」
私「ジュンは優しいいい子だなあ、可愛すぎる・・・」
ジュン「とうさん、そんなに強くハグしたら痛いって・・・」
私「つい強く抱きすぎた、ゴメン。」
ジュン「まあとうさんのは愛情が入ってるからいいけどね・・・」
私「ジュン・・・」
ジュン「ねえねえ、とうさん、寝る前にいっしょに風呂に入ろうよ、オレ、お湯張ってくるから。」
私「じゃあ久しぶりにふたりで風呂で暖まって寝ようか。」
お湯がいっぱいになるのを待って、私たちは風呂に入った。子供の頃と違って、バスタブにふたりで向きあって入るとさすがに肩まではお湯に浸かるというわけには行かないが、長く入っていると全身から汗が噴き出してくるようになる。
私「じゃあそろそろからだを洗うぞ。」
ジュン「オレ、とうさんに洗ってもらうの大好きなんだ。」
私「まったくいくつになっても甘えて・・・」
ジュン「いつまでこうやってとうさんにからだ洗ってもらえるんだろうな・・・」
私「まあ長くてジュンが結婚するまでじゃないかな。」
ジュン「オレが結婚したら、もう洗ってくれないの?」
私「ジュンが結婚したら、こんなふうにいっしょに風呂にはいることもなくなるだろう?」
ジュン「それでもたまにはこうしていっしょに入りたいな・・・」
私「いくつまでとうさんといっしょに入るつもりなんだよ、ジュンは・・・」
ジュン「そんなのわかんないよ。」
まずはジュンを座らせて、上半身を洗った。ジュンは自然に気持よさそうに目を閉じている。そして次に立ち上がらせて下半身を洗ってやる。
私「こうやってからだを洗っていると、おまえはなぜかよくオシッコしたくなって、洗い場でいつもオシッコしてたよな。」
ジュン「だって、なんか気持ちよくなるとオシッコしたくなっちゃったんだよ。」
私「ジュンも成長したなあ・・・」
ジュン「変なところでとうさん、感激するなよな・・・」
私「ほら、全身ちゃんと洗ってやったから、もう一度バスタブに入って暖まりな。」
ジュンがお湯に浸かっている間に私は自分のからだを洗った。そしてじゅうぶんに暖まったジュンが出て行くと、私は交代してお湯に浸かった。暖まったのでバスルームから出ると、ジュンが脱衣カゴのところに来た。
ジュン「ほら、今夜はオレがとうさんのからだ拭いてあげるよ。」
私「ジュンが拭いてくれるのか・・・ ジュンも大人になったなあ・・・」
ジュン「むかしとうさんがからだを拭いてくれると、オレすごく気持よかったから、これからはオレが拭いてあげるね。」
バスタオルでジュンは手早く私のからだを拭いてくれた。下半身を拭いてくれいる時に私は少し勃起しかかった。
ジュン「あっ、とうさん、ちょっと大きくなった。」
私「ゴメン、気持よくて・・・」
ジュン「別に男同士なんだからいいじゃん。」
私「もうじゅうぶんだから、ジュンは先にリビングに行ってな・・・」
ジュン「寝る前にビールを少し飲みたいから、冷蔵庫から出しておくね。とうさんもスエット着たらリビングにおいでよ。」
そう言ってジュンはリビングに行った。私はジュンがいなくなると安心して急に勃起してしまった。それを別のことを考えて抑えこんで、私はパンツを穿いた。リビングに行くとジュンがビールを準備して待っていてくれた。
そして、仲良くベッドに横になって、ふたりともすぐに眠ってしまっていた。

theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

ジュンは春休み

昨日大学の試験が終わって、ジュンが俊顕くんを連れて帰ってきた。
私「終わってよかったな。」
ジュン「うん、なんかほっとしちゃった。」
俊顕くん「ジュンたら、マジで一生懸命に勉強するんだもん、俺も煽られちゃったよ。」
ジュン「だって、必死でやんないと俊顕に追いつけないもん。」
私「まあ俊顕は勉強はよくできるもんな。」
俊顕くん「聡一さん、なんかちょっとひっかかる言い方・・・」
私「まあおかげでジュンもいい成績とれそうだし、俊顕がジュンの友だちでよかったよ。」
ジュン「オレもそう思う、俊顕がいないとひとりで勉強するのけっこう大変だもん。」
俊顕くん「ジュン・・・」
私「めずらしく俊顕、うれしそうな顔をしたな、そんな顔すると意外にかわいいじゃんか。」
ジュン「俊顕はそういう表情けっこうする時あるけどね。」
私「ふうん、ジュンの前ではニヤケっぱなしってわけだ。」
俊顕くん「もう、聡一さんの前ではぜったい笑わねえから。」
私「スネるなよ、ほめてやったんじゃないか。そうだ、また晩メシ食っていくか?」
ジュン「そうだった、オレたち帰りに惣菜屋さんに寄って、俊顕がおかず買ってくれたんだ。」
俊顕くん「この前、ごちそうになったから、そのお返し。あの店のおかずすげえおいしかったから、また食べたいと思って、買ってきちゃいました。」
私「じゃあ、ご飯炊くからちょっと待ってな。」
ジュン「今日はオレがするよ、とうさんはゆっくりしてて。」
俊顕くん「俺も手伝うよ、ジュン。」
ファッション雑誌から飛び出てきたような俊顕くんの服を汚すといけないので、汚れ防止のエプロンをつけさせた。
俊顕くん「なんか俺、ジュンのお嫁さんになったみたいな感じ。」
私「そんな態度のでっかい嫁さんはお断りだよ。」
俊顕くん「お舅さんに嫌われちゃった・・・」
ジュン「もう、なにふたりで漫才やってるんだよ。俊顕、手伝ってくれるんだったら、味噌汁の具にする大根、早く切ってよ。」
そうジュンに言われて、俊顕くんは慣れない手つきでおそるおそる大根を切り始めた。
私「俊顕、手を切るなよ、まったく危なっかしい手つきだなあ・・・」
俊顕くん「もう、聡一さん、うるさいなあ、そんなに言われるとよけい、やりにくいじゃないですか。」
なんとか味噌汁も完成し、ご飯も炊けたので、俊顕くんの買ってきてくれた惣菜をおかずに晩ご飯を食べ始めた。エプロンが気に入ったのか、俊顕くんはつけたまま食卓に座っていた。
私「試験が終わったね、春休みはどうするんだよ?」
ジュン「オレはね、春休みの計画は、まだ弾いたことのない曲を毎日何曲かずつ初見でとりあえず通して弾くつもり。」
俊顕くん「たとえば?」
ジュン「まずはベートーヴェンのソナタ、それから、バッハの鍵盤曲も弾いて、ショパンとシューマンも全部弾いてみたいなあ。それから余裕があったら、シューベルトとか、モーツアルトも・・・」
俊顕くん「すげえ、ジュンはホントえらいよなあ・・・」
私「俊顕はどうするんだよ?」
俊顕くん「オレは金曜から親といっしょにカリフォルニアに行ってくる。親は一週間だけど、俺は親が帰ったあと、東海岸にも行きたいし・・・」
ジュン「俊顕はアメリカに行くんだ、いいなあ・・・」
俊顕くん「最初は親といっしょだし、そのあともいろいろといい学校を探したりするのが目的だから、それほどいいわけじゃないよ。」
ジュン「それでも行けるだけでもいいよ・・・」
俊顕くん「じゃあ、ジュンもアメリカに行こうよ。」
ジュン「そんな、行けるわけないじゃんか・・・」
私「今は飛行機代が比較的安い時期のはずだから、ジュン、行きたいんだったら一週間くらいだったら行ってきてもいいぞ。」
ジュン「いいよ、とうさん、お金かかるから・・・」
私「往復の飛行機代と、一週間くらいのホテル代だったら、なんとかなるぞ。」
俊顕くん「ホテルだったら、俺が泊まるホテルの部屋にいっしょに泊まれば、お金かからないし・・・」
私「飛行機代がいくらだかわからないけど、そのくらいはとうさん出せるぞ。」
俊顕くん「俺、アメリカの最後はニューヨークにゆっくり一週間泊まるつもりだから、ジュン、そこにおいでよ、いっしょにニューヨークを見ようよ。そんで、同じ飛行機で日本に帰ろう。」
ジュン「でも、俊顕の迷惑にならない?」
俊顕くん「へっ、なんで? ジュンが来てくれるんだったら、俺はすげえうれしいけど。」
私「いい機会だし、今後のためにもニューヨークを体験しておくのは悪いことじゃないよ。」
俊顕くん「じゃあ、俺、親父にジュンの航空券の予約頼んでおきますね。」
私「ただしエコノミーだぞ。」
俊顕くん「わかってますって。」
ジュン「とうさん、ホントいいの?」
私「行っておいで。」
俊顕くん「ジュンとニューヨークをいっしょに見れるなんて、すげえうれしい。」
よほどうれしいのか、俊顕くんはニヤケっぱなしだったし、ジュンのほうも期待で目がキラキラと輝きだしていた。
夕飯が終わって、食後のお茶を飲んだあと、俊顕くんは帰っていった。
夜、ベッドに入ると、ジュンが私の首のあたりに頭を押し付けてきた。
ジュン「オレ、ホント、ニューヨーク行ってもいいの?」
私「今の時期は航空券安いし、ホテルも俊顕と同じ部屋に泊まればそれほどかからないだろう。そのくらいは大丈夫だって。」
ジュン「とうさん、大好き・・・」
軽く握った握りこぶしで、ジュンは私の胸のあたりを猫がするように撫でてくれた。私はジュンの頭をなでなでした。
私「試験で疲れたんだろう、早く寝なさい。」
ジュン「うん、とうさん、おやすみ・・・」
ふたりともものすごい幸福感に包まれたまま眠りに引き込まれていった。

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