ジュンと海に

日曜日の朝、私が目を覚ますと、ジュンは胎児のようにからだを丸めて、頭を私の胸につけるようにぐっすりと眠っていた。ジュンの頭を撫でていると、ジュンは眠ったまま、頭を私の胸にこすりつけるように動かした。からだは大きくなってはいても、こんな格好で寝ていると、子供の頃とあまり変わってないなと私は思った。私は親バカ全開で、ジュンはなんていい子なんだろうと幸せな気分でいっぱいになっていた。
しばらくしてジュンが目を覚ました。かわいくあくびをしながら、軽く伸びをしているジュンに私はおはようのキスをした。
ジュン「とうさん、もう起きてたんだ・・・」
私「ちょっと前に目が覚めた。ジュンはよく眠れたか?」
ジュン「うん、なんかすげえ気分のいい夢見てた気がする。」
私「なんか気持良さそうに眠ってたね。」
ジュン「やっぱとうさんがとなりにいると安心して眠れる。最近オレ一人で寝てるときは、今朝みたいに気持ちよく目が覚めないし・・・」
私「そうなのか・・・」
ジュン「オレの代わりにヒロちゃんがとうさんのとなりで寝てると思うと、ちょっとムカついたりして・・・」
私「今日は一日、ジュンといっしょにいられるぞ。」
ジュン「じゃあ、今日はとうさんとデートだね。」
私「もう起きて出かけるか?」
ジュン「それより、もう少しとうさんと寝ていたい。」
私「じゃあ、もうひと眠りするか。」
その後また少しジュンと一緒に寝て、11時ころに私たちはベッドを離れた。ジュンが海を見たいというので、逗子にでも行くことにして、まずは横浜まで電車で行った。横浜の海沿いのビルにあるレストランで昼を食べて、その後私たちは京急に乗って逗子まで行った。そして逗子の街をブラブラと散歩してから海に出た。
逗子海岸
波に太陽の光が反射して眩しいくらいである。
私たちは砂の上を靴を脱いで裸足で歩いた。かなり歩いたところでちょっと座って、商店街で買ってきた缶ビールを開けて二人でゆっくりと飲んだ。普通のビールがひときわ美味しく感じられた。
ジュン「ここ、いいね、静かだし・・・」
私「夏はすごい人がいるんだろうけど、今は散歩の人とサーファーくらいしかいないもんなあ。」
ジュン「ちょっと波打ち際で海水に足を浸けてくるね。」
私「ちゃんと下をめくるんだぞ、濡らすなよ。」
ジュン「ちょっとだけだから、大丈夫だって。」
ジュンはズボンの裾をめくり上げて、裸足で波打ち際の方に走っていった。波と戯れているジュンを見ていると、時間が止まったような感じがした。
ジュン「とうさんもこっちにおいでよ、海の水が気持ちいいよ。」
そう言うジュンの楽しそうな声に誘われて、私も裾をめくってジュンのそばに行った。
私「最初はけっこう冷たいな・・・」
ジュン「すぐに慣れるよ。」
私「いちばん最近ジュンと海に来たのはいつだったかなあ・・・」
ジュン「多分、オレが高3の時に、お祖父ちゃんたちと一緒に海水浴に行った時じゃないかな・・・」
私「ああ、そう言えば海沿いのホテルで泊まって海水浴したね。」
ジュン「あのころオレ、急にからだが大きくなって、お祖父ちゃん家に置いてあった前の年の海水パンツが小さくてすげえ窮屈だったの覚えてる。」
私「そうだった、普段スイミングで使ってるのを持っていかなかったんだったよね。けっきょくちょっと小さすぎたけど、ジュンはこれでいいやって、そのまま穿いて泳いでた・・・」
ジュン「そんで昼間いっぱい泳いで疲れてるのに、夜になるとお祖父ちゃんが受験勉強見てやるって、眠いのをこらえて勉強させられて・・・」
私「あれから4年以上たったんだ・・・」
ジュン「うわっ、でっかい波が来た!」
急いで私たちは波から逃れようとしたが、少し間に合わずに、めくり上げ方が少なかった私はズボンを少し濡らしてしまった。
ジュン「あっ、とうさん少し濡れちゃった?」
私「もう少しめくっておけばよかった。」
ジュン「少し砂浜で太陽にあてればすぐに乾くんじゃないかな。」
そして私たちは波打ち際を少し離れて、また砂浜に座った。
ジュン「東京からほんのちょっと出かけてきただけなのに、なんかちょっとした旅行気分になるね。」
私「ホントだ、これなもっと頻繁にジュンといろんな所に行けるね。」
ジュン「とうさん・・・」
そう言ってジュンはからだを私の方に傾けて寄りかかってきた。
私「こらこら、また甘えて・・・」
ジュン「だってとうさんに甘えたいんだもん・・・」
私「しょうがないなあ、でもなんかジュンのからだが暖かいね。」
ジュン「なんかすげえいい気分・・・」
しばらく私はジュンが寄りかかっているのをそのままにしておいた。回りの景色が消えて、私はジュンと二人だけの空間にいるような錯覚を覚えていた。私たちはけっこう長いことそうしていた。
私「ほら、ジュン、眠くなってきたんじゃないのか?」
ジュン「ホントだ、気持よくて、半分寝てた・・・」
私「ほら、そろそろ行こうか・・・」
ジュン「どっか、カフェにでも寄ろうよ。」
私「いいところがあったら入ろう。」
砂浜を出て、足の砂をはらってから、私たちは靴を履いて逗子の街に戻った。そしてちょっとオシャレなカフェがあったのでそこに入って、私たちはおいしいコーヒーを飲んだ。
そして、こんどはJRに乗って私たちは短い旅の帰途についたのだった。

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三連休の後半は

翌朝私は両側からからだを圧迫されて目を覚ました。ジュンとヒロが私にぴたっとくっついて気持ちよさそうに眠っていた。私は二人を起こさないように顔だけを動かして、二人の寝顔を見た。二人ともかわいい顔をしてクークーと眠り続けていた。この時期でも大きな男が3人くっついて寝ているとさすがに暑くて、寝る時にかけていたふとんは足の方にかかっているだけだった。大人の男が3人寝ているわけなので、朝になると自然のなりゆきとして元気になっているモノが、パンツを突き上げているのが3つきれいに並んでいるのがちょっと苦笑いを誘う光景だった。私はひとりでにやにやしていると、となりでヒロが目を覚ましたみたいだった。
ヒロ「ふあああ、聡一おはよ、起きてたんだ。」
私「おはよう、ヒロ。」
ヒロ「げっ、朝勃ちがモロ見えじゃん、聡一、もう見ちゃった?」
私「まあね・・・」
ヒロ「なんかハズい・・・」
私「ヒロだけじゃなくて、みんな同じなんだから・・・」
ヒロ「げっ、聡一、すげえモッコリ、うわっ、ジュンちゃんもだ・・・」
私「自然現象なんだから、べつに恥ずかしいことじゃない・・・」
ヒロ「でもさ、朝勃ちのせいで夢精なんかしたりしたら、ハズいよね・・・」
私「なんでハズいんだよ。」
ヒロ「少なくとも聡一の前ではしたらハズい。」
私「それだったら、ジュンなんかちょっちゅうやってるぞ。」
ヒロ「聡一とジュンちゃんは親子だからしてもかまわないんじゃない?」
私「ヒロだって同じだよ、もしもやっちゃっても秘す必要ないからね。」
ヒロ「なんか息子と同じ扱い・・・」
私「いつもジュンと同じようにしてほしいって、ヒロは言ってるだろう?」
ヒロ「そうだけど、それプラス恋人への特別サービスは?」
私「今朝はナシ。」
ヒロ「なんでだよ。」
私「ジュンがいるだろう・・・」
ヒロ「そっか、仕方ないなあ・・・」
そんな事を話していると、となりでジュンがもぞもぞと動き始め、そして目を覚ましたみたいだった。
ジュン「ふわあ・・・ とうさん起きてたんだ、おはよ。」
私「起こしちゃった?」
ジュン「なんかいい夢見てたら、とうさんとヒロちゃんの声が聞こえてきて、あれっと思ったら目が覚めた。」
私「小さな声で話してたつもりだけどね・・・」
ジュン「あっ、ヒロちゃんがいる・・・」
ヒロ「やっと気がついたね、ジュンちゃん、おはよう。」
ジュン「ヒロちゃん、おはよ。」
ヒロ「初めてジュンちゃんといっしょに寝たけど、クークーとあんまり可愛い顔して寝てたんで、抱きしめたくなった・・・」
ジュン「年上ぶってるぞ、ヒロちゃん・・・」
ヒロ「いけね、なんか生意気なところまで可愛く思えてきた・・・」
私「やっとヒロもジュンの可愛さがわかるようになったか・・・」
ヒロ「聡一といっしょになったら、ジュンちゃんは息子も同然、うんと可愛がるから・・・」
ジュン「なんかヒロちゃんに可愛がられるのはビミョー・・・」
私「まあだんだんと仲良くなっていけばいいよ・・・」
その後、私たちはそろってキッチンに行ってブランチの準備をした。ピアノはヒロがジュンよりうまいのだが、料理に関してはジュンの方が上手で、バランスがとれている。キッチンではジュンの指示でヒロが包丁を使っているのを、私はほほえましく見ていた。ブランチが完成し、私たちは三人で仲良くテーブルを囲んで、ゆっくりと食べていった。
ジュン「ヒロちゃん、料理は下手だね、とうさんのところにお嫁に来るんだったら、もっと料理できるようにならないといけないよ。」
ヒロ「ひええ、ジュンちゃん、すげえ料理うまいんだもん、なかなか追いつけそうもねえ・・・」
私「まあ、ジュンは小さい頃から料理をしてたからね、経験の差だね・・・」
ヒロ「俺、料理うまくなるように練習するから、聡一待っててね・・・」
私「料理がうまくなってくれるのはうれしいけど、ヒロはピアノを優先したほうがいいと思うよ。」
ヒロ「もちろんピアノ優先だけど、合間に料理も勉強する。」
ジュン「ヒロちゃん、がんばってね。」
ヒロ「ジュンちゃん、ピアノを教えてあげるから、そのかわり聡一の好きな料理を教えてよ。」
私「それはいい、ジュンはピアノがさらに上手くなって、ヒロが料理上手になってくれたら、私には良い事ずくめだ。」
ジュン「ヒロちゃんが料理うまくなったりしたら、オレいらなくなっちゃうね・・・」
ヒロ「だって、ジュンちゃんはそのうち結婚するだろう、そうしたらジュンちゃんは聡一の料理とかできなくなるじゃん・・・」
ジュン「オレは結婚してもとうさんと同居するつもりなんだけど・・・」
ヒロ「じゃあ、その時俺はどうすればいいわけ?」
ジュン「う~ん、そうか・・・ まあでも仕方ないからヒロちゃんも同居してもいいよ。」
ヒロ「ジュンちゃんはそれでよくても、お嫁さんになる人は、そういうの嫌がるんじゃない?」
ジュン「だって結婚してもとうさんと同居してくれるような人をお嫁さんにするから・・・」
ヒロ「まあ聡一だけだったら同居してくれる人もいるかもしれないけど、さらに俺の同居までしていいって言う人は、いないんじゃないかなあ・・・」
ジュン「それならだいじょうぶだよ、そういうのを受け入れてくれる人のあてがないことはないから・・・」
ヒロ「いるんだ、そういう人が・・・ まあジュンちゃんはモテそうだもんな・・・」
ジュン「でもヒロちゃんみたいにオレはチャラくはないからな・・・」
ヒロ「うるせえ、チャラ男は卒業した・・・」
ジュン「これでピアノの才能がなかったら、ヒロちゃんはただ痛いだけの元チャラ男になっちゃうもんなあ・・・」
ヒロ「こらあ、ジュンちゃん、くらえ!」
ジュン「いてて、ヒロちゃんマジ痛い。」
ヒロ「もう一回言ってみろ!」
ジュン「ヒロちゃんはピアノの才能があるってほめたのに・・・」
ヒロ「まあ、ピアノのことをジュンちゃんにほめられるのはうれしいけど・・・」
ジュン「ヒロちゃんのピアノ聴いてると、オレすげえいろいろ触発されるから、やっぱヒロちゃんてすげえなって・・・」
ヒロ「ジュンちゃん・・・」
私「ほら、二人とも残さないで食べなさい。」
ヒロとジュン「はあい!」
ブランチの後、ジュンとヒロはしばらく連弾をしていた。ジュンがヒロの演奏に触発されているというのが、私にもなんとなくわかるような演奏だった。
そしてヒロは自分のマンションに帰っていろいろ片付けなければならない仕事もあるということで、ヒロは帰っていった。
そして夕方ジュンといっしょにちょっと散歩がてら外出して、夕食の食材を買って帰ってきた。ジュンと二人でキッチンで夕食を作り、こんどは二人でテーブルに座った。いつもと同じジュンと二人での夕食だった。

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三連休の前半は

この前の三連休は、いっしょにいる時間をヒロとジュンとなるべく同じになるようにして過ごした。
まず金曜の夜は、ジュンは俊顕くんの家で泊まるというので、私はひとりでヒロのマンションに出かけた。ヒロが帰ってくるのは深夜ということだったので、わたしも12時近くに着くように出かけた。その時間でもヒロは帰っていなかったので、ひとりで中に入って、キッチンで洗い残されていたすこしの食器を洗ったり、洗濯機を少量モードで動かして洗濯をしたりして、ヒロが帰るまでの時間をつぶしていた。そしてシャワーを浴びて、ベッドに横になって本を読んでいると、1時頃ヒロが帰ってきた。
ヒロ「ゴメンね、遅くなっちゃって・・・」
私「いいよ、それはメールくれたからわかってたし・・・」
ヒロ「俺、寝る前にちょっとビールでも飲みたいな。」
私「じゃあ、いっしょに飲もうか。」
ヒロ「そのまえにとりあえずシャワー浴びてくる。」
私「じゃあ、準備してるね。」
ベッドから起き上がって、私はキッチンに行って、冷蔵庫の中を見た。チーズがあったのでそれを皿に出して、ビールといっしょにリビングのテーブルに置いた。しばらくしてヒロが上半身裸で頭を拭きながら出てきた。
ヒロ「先に飲んでてよかったのに。」
私「ヒロと乾杯して飲んだほうがおいしいから・・・」
ヒロ「聡一ってそういうとこすげえ気がつくよね。」
私「なんかヒロ疲れてるみたいだね、ビール飲んだら寝たほうがいいよ。」
ヒロ「今日はちょっとヘビーな練習があったから・・・」
私「どうしたんだよ。」
ヒロ「なんかどっかのお嬢様とその彼氏に頼まれてトリオするんだけど、そのヴァイオリンのお嬢様がたいしてうまくもないのにいろいろと小難しいことをいうので、参った。でもちょっとワケありの依頼だから、怒ってキャンセルするわけにもいかなくて、疲れた。」
私「お嬢様がヴァイオリンということは、その彼氏っていうのがチェロってことか。」
ヒロ「その彼氏って男は、とりあえずプロを目指してるらしくて、それなりに上手いんだけどね、でもお嬢様のいいなりで、まったく演奏の味方にはなってくれない・・・」
私「そんで、何やってるの?」
ヒロ「メンデルスゾーンのd-moll。」
私「ああ、あのピアノだけがやたら忙しい曲ね。」
ヒロ「聡一知ってるんだ。」
私「ジュンが以前練習してるのを聴いたことある。」
ヒロ「俺はひとりで忙しいのに、お嬢様がでしゃばってくるし、彼氏はお嬢様に絶対逆らわないし、バランス悪い演奏だよ・・・」
私「けっこう苦労してるんだ・・・」
ヒロ「だって稼がないとね、聡一を養ってあげられない。」
私「ヒロが養ってくれるんだ・・・」
ヒロ「今はまだ無理だけどね、将来はなんとか・・・」
私「うれしいけど、頑張りすぎるなよ。」
ヒロ「だいじょうぶ、ちょっと疲れてるけど、充実してるから。それに聡一を経済的にも精神的にもちゃんと面倒みないとジュンちゃんにすげえ怒られそうだから・・・」
私「ははは、ジュンになんか言われたのか?」
ヒロ「恋人だったらちゃんととうさんを幸せにしないとぶっ殺す、って・・・」
私「ジュンはそこまで過激には言わないだろう・・・」
ヒロ「まあちょっとふくらませちゃったけど、でもジュンちゃんはそれに近いことを言った・・・」
私「ホントにジュンがそんなこと言ったのか?」
ヒロ「まあ、聡一の前だとジュンちゃんは甘えん坊のお子様だからね。」
私「まだジュンは学生だし、そんなもんだろう・・・」
ヒロ「まあそれで聡一がハッピーなら俺はなんも言わないけどね・・・」
私「ヒロだってけっこう甘えっ子のくせに・・・」
ヒロ「だって聡一に甘えるのってすごく好きなんだ。」
私「甘えん坊ばっかりだ・・・」
ヒロ「そのほうが好きなくせに・・・」
私「なんか言ったか?」
ヒロ「ううん、なんも・・・」
私「疲れてるんだろう、もう寝なさい。」
ヒロ「さっきまでのバトルで興奮してるから、聡一としないと眠れない・・・」
私「ほらほら、わがまま言わないでもう寝る。明日、起きたらゆっくり楽しもうよ。」
ヒロ「じゃあ明日は一日中するからね。」
私「とにかくおやすみ。」
かるくおやすみのキスをするとヒロは疲れているのかすぐに眠ってしまっていた。
翌朝は二人とも9時過ぎまで寝てしまった。
私「ヒロ、おはよう。」
ヒロ「ふわあ、よく寝た、げっ、ヨダレ垂れてた・・・」
私「ほら、ティッシュで拭いてあげるよ。」
ヒロ「いい、自分で拭くから、ちょっとこっち見ないで・・・」
私「いいから、動かないで。」
ヒロ「ヨダレ垂らしてるとこなんか、聡一に見られたくないんだよ・・・」
私「なんでだよ、ヨダレ垂らしてるヒロ、なんか抱きしめたくなるけど・・・」
ヒロ「俺は聡一の子供じゃなくて恋人なの、だからあんまり恥ずかしいところを見せたくないの。」
私「いっしょに寝てるんだから、隠すことなんかないだろう・・・」
ヒロ「恋人にかっこ悪いところを見せないのは、俺のポリシーなの・・・」
私「はいはい、わかったから、ヨダレだけは拭かせてね。」
ヒロ「今日だけだからね・・・」
ヨダレを拭くと、ヒロはトイレにいってくるといって部屋を出て行った。しばらくして、ヒロは顔を洗って、さらに髪までとかして、ベッドに戻ってきた。
ヒロ「聡一・・・」
私「なに?」
ヒロ「キスして・・・」
私「まだ歯を磨いてないから、ちょっと待ってな。」
ヒロ「その前に、おはようのキスだけしてよ。」
しかたないので、軽く唇に触れるだけのキスをした。そして急いで私は歯を磨きにいった。部屋に戻るって、ベッドに入ると、今度はヒロのほうから激しいキスをしてきた。お互いに唇をむさぼるようにキスをしていると、だんだんと気持ち良くなって行為に熱中していった。きていたものを脱いで裸になると、二人とも体中にキスをしていった。そして最後に二人でお互いの勃ち上がったものを咥えあった。そして時間を忘れてお互いのモノを貪りあった。そして最後はイク時の顔を見たかったので、咥えるのはやめて、二人で向き合って、二本の立ち上がったものを腹部ではさむようにして腰を動かして刺激しあった。そしてほぼ同時に二人は最後を迎えて、白いマグマがお互いのアゴや胸を激しく汚したのだった。
ヒロ「聡一、良すぎて気を失いそうなくらい・・・」
私「腰が抜けたみたいにからだに力が入らない・・・」
ヒロ「聡一、好きだよ。」
私「ヒロ、愛してる・・・」
そのまま私たちは疲れてしまったのか眠ってしまっていた。
昼過ぎに私たちは目を覚ました。
私「ヒロ、だいじょうぶ?」
ヒロ「もちろん、だいじょうぶだよ、なに、これからもう一戦?」
私「ばあか、それより、ちょっと腹へったね。」
ヒロ「近くにランチでも食べに行く?」
私「そうしようか。」
その後私たちは歩いていけるレストランにランチを食べに行った。そしてマンションの部屋にいるとまたヒロがやりたいと言いだすので、私たちは外出をした。そしてちょっと博物館でデートをした。そして夕方ジュンに電話すると夕食はひとりで食べるというので、私はヒロを連れてマンションに帰って、3人で夕食をとることにした。
私「3人で夕食なんて、なんか家族っぽくっていいなあ。」
ジュン「ヒロちゃんがとうさんの結婚相手だとすると、オレのおかあさんってことか・・・」
ヒロ「こら、ジュンちゃん、俺は男だぞ。」
ジュン「ということは、オレはとうさんが二人になるってことか・・・」
ヒロ「俺はおとうさんじゃなくてお兄さんだろうが・・・」
ジュン「まあ兄弟って以前から欲しかったから、ヒロちゃんでガマンしてあげるね。」
ヒロ「こらあ、ジュンちゃん。」
ジュン「いてて、ヒロちゃん、マジ痛い。」
ヒロ「痛いようにしてるんだから、とうぜん・・・」
ジュン「ヒロちゃん、オレにやさしくない。」
ヒロ「ジュンちゃんが生意気なことばかり言うからだ・・・」
ジュン「ちょっと先に生まれたというだけで、威張ってるぞ・・・」
ヒロ「くやしかったら、俺より先に生まれてみなよ。」
子供同士の言い争いみたいな、ジュンとヒロの会話を聞いて、私は幸せを感じていた。
私「なんか、ジュンとヒロがじゃれ合ってるのを見てると、なごむね。」
ジュン「まあとうさんがなごむんだったらいいけどさ・・・」
ヒロ「まあ聡一を幸せにしたいって気持ちは同じってことだもんな・・・」
ジュン「それだったらオレのほうが強くそう思ってるね。」
ヒロ「ったく・・・」
食事をしたあと、ジュンとヒロはまた連弾をした。
ヒロ「連弾してるときのジュンちゃんってすげえ素直な演奏するのにね。」
ジュン「なんかひっかかる言い方・・・」
私「ふたりともすごくよく合った演奏だったよ。」
ヒロ「今夜はどうする?」
私「泊まってく?」
ヒロ「でも、寝るところが・・・」
私「ベッドで3人で寝ればいい。」
ヒロ「ジュンちゃんが許してくれるかな?」
ジュン「とうさんがそうしたいなら、オレはそれでもいいよ。」
私「じゃあ、ちょっと狭いかもしれないけど、寝れないことはないだろう。」
けっきょく私を真ん中にして、両側にジュンとヒロが横になった。私の腕枕で二人とも、私の方を向いてくっつくように横向きに寝ていた。私は両側に二人の息遣いを感じながら、なんか子供が二人になったような錯覚をおぼえていた。

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三人で俊顕くんの別荘に(その3)

朝部屋のドアがノックされて、その時なにかものすごく気持ちのいい夢を見ていたような感じで目を覚ました。ドアが開いてジュンが部屋に入ってきた。
ジュン「とうさんたち、まだ起きないの?」
私「今何時だ?」
ジュン「8時だよ。」
私「俊顕くんは起きてるのか?」
ジュン「俊顕はまだ寝てる・・・」
私「ヒロも起きそうにないなあ・・・」
ジュン「なんかヒロちゃん、安心しきった顔して寝てる・・・」
私「ちょっと目覚ましに外を散歩しようか?」
ジュン「うん、外は気持良さそうだよ。」
眠っているヒロを起こさないように私は静かに起き上がって、顔を洗ってからジュンと外に出た。前日より天気がいいみたいで、まだ朝の高原の空気はさわやかで気持ちよかった。
ジュン「気持いいね。」
私「良く眠れたか?」
ジュン「うん、なんか空気がいいのかな、すっきり眠れた。」
私「とうさんたちの部屋は、外に大きな木があって朝あんまり明るくならないから、ちょっと寝過ごしたな・・・」
ジュン「オレたちの部屋は朝からすげえ明るいのに、俊顕は全然起きそうにない。」
私「俊顕は東京ではいつも気を張ってばかりみたいだから、疲れてるんだろう。」
しばらく林の中を歩いて行くと、木がなくなって見晴らしのいい崖の上に出た。
ジュン「ここからは見えないけどこの下は川が流れてるよ。」
私「降りられる?」
ジュン「道はあるけど、けっこう獣道で通りにくい。川に行くんだったら、別荘のところからちゃんとした道があるよ。」
私「そうか、じゃあここでは眺めを楽しんで戻ろうか。」
ジュン「いい景色だね、山はホントきれいだね・・・」
私「ジュンとこんな景色を二人だけで見れて良かったよ。」
ジュン「オレも・・・ ねえ、とうさん朝のキスしてもらってないよ、ここでして・・・」
私「誰かに見られたらどうするんだよ・・・」
ジュン「このあたりまでは人は来ないって・・・」
私「じゃあ、ちょっとだけだよ。」
そう言って私はジュンを抱き寄せて軽くキスをした。そうすると今度はジュンに強く抱きしめられて、ジュンの方から濃厚なキスをしてきたのだった。
私「ほら、外なんだからそこまで・・・」
ジュン「とうさん、どうしたの?」
私「腰が砕けて、しゃがんでしまそうだった・・・」
ジュン「オレのキスがよかったんだ。」
私「ジュンのキスはいつでもすげえ気持ちいい・・・」
ジュン「オレのキスもけっこうすごいだろう?」
私「あんまりいいんで驚いた・・・」
ジュン「ヒロちゃんとオレとどっちのキスがいい?」
私「変なことを聞くんじゃないよ、どっちもすげえいいんだから・・・」
ジュン「オレのほうがいいって言ってくれないんだ・・・」
私「だから、良さの質が違うっていうのかな、だから比べられない、」
ジュン「オレのこと、まだ好き?」
私「ジュンは大切な息子なんだから、好きじゃなくなることなんて永遠にないよ・・・」
ジュン「ならいいけど・・・」
私「ほら、もう戻らなきゃ。二人ともそろそろ起きてるだろう・・・」
ジュン「そうだね、とうさんと散歩できてよかった。」
別荘に帰ると、ヒロも俊顕くんもすでに起きていて、リビングで二人でコーヒーを飲んでいた。
ヒロ「二人で出かけてたんだ・・・」
私「ちょっとジュンとそのへんまで朝の散歩に・・・」
俊顕くん「なんか二人並んで楽しそうに歩いて帰ってくるのって、なんか恋人みたいだった・・・」
ヒロ「そうなんだよ、俺のいちばんのライバルはジュンちゃんだもんなあ・・・」
私「ばあか、何言ってんだか・・・」
ジュン「親子なんだから仲いいに決まってんじゃん。」
俊顕くん「仲よすぎ・・・」
ジュン「なんか歩いたらお腹へっちゃった。」
私「じゃあ朝メシにしよう。」
冷蔵庫の中の卵を目玉焼きにして、前の日にジュンたちが買ってきた高原野菜をサラダにして、あとはパンで私たちは朝食をとった。簡単な朝食だったが、高原の朝の空気の中で食べるとひときわ美味しく感じられた。その後、ジュンと俊顕くんは打ちっぱなしにゴルフの練習に行くといって出かけてしまった。
ヒロ「あいつら大学生のくせにゴルフの練習だって、まったくしょうのないヤツらだ・・・」
私「ヒロもやったことはあるんだろう?」
ヒロ「以前に誘われたことがあって・・・」
私「それって以前の彼氏?」
ヒロ「もうすべて忘れた。」
私「モテモテだったんだろう?」
ヒロ「確かに否定はしないけど、その俺がいまじゃ聡一に好かれようと健気にかわいくしてるなんて・・・」
私「ばあか、自分で言うな、まったく・・・」
ヒロ「今朝は最愛の彼氏とソナタ演奏したいな。」
私「いいけど、なにする?」
ヒロ「モーツアルトのB-dur。」
私「それならすぐ弾ける。」
ちょっと指慣らしをしてから、私たちは高原の澄んだ空気の中でモーツアルトのヴァイオリン・ソナタを弾いた。あるところまで演奏がすすんだとき、なにかフッと目の前の視界が急に開けて、広々とした美しいところに連れて行かれたような、ものすごく心地よくなった。ヒロとなんか心が一体化して溶け合ったような錯覚を私はおぼえていた。そのままいつの間にか三楽章を全部演奏し終えていた。
私「どうしちゃったんだろう・・・」
ヒロ「完全にイッたね・・・」
私「確かにすげえ気持よかった。」
ヒロ「俺もホントに気持ちのいい演奏ができた・・・」
私「ヒロのおかげだよ。」
ヒロ「聡一も良かったし・・・」
私「ヒロ・・・」
左手にヴァイオリン、右手に弓を持って呆然と立っている私にヒロは近づいてきて、私を抱きしめて、そして長いキスをした。
俊顕くん「あっ、お邪魔だったかな・・・」
ヒロ「急に入ってくるんじゃないよ・・・」
ジュン「なんかとうさん、トロンとした目をしてる・・・」
私「ああ、これはなんかヒロと演奏してて、すげえ融け合ったような感じがして、それで・・・」
俊顕くん「それで二人とも演奏しながらイッちゃったわけね・・・」
ヒロ「精神的な意味でだぞ・・・」
ジュン「ヒロちゃんずるい、オレだってまだとうさんとそこまでの演奏したことないのに・・・」
ヒロ「それは、恋人と息子の違い、なんちゃって・・・」
ジュン「オレだって、とうさんと弾いて、イッてやる!」
私「ほら、とうさんとジュンとならいつでも弾けるだろう、だからこんどね・・・」
俊顕くん「やれやれ、ヒロさんも聡一さんをめぐっては強敵がいてたいへんだ・・・」
ヒロ「そうなんだよ、こんなはずじゃなかったのにね。」
俊顕くん「まあまあ年上のヒロさんがちょっとジュンに譲れるところは譲って・・・」
ヒロ「俊顕くんはすごく大人だねえ・・・」
俊顕くん「ジュンは大学ではみんなからすげえリーダーシップのある頼りになるやつだと思われてるんだけど、それが聡一さんの前だとすぐにお子ちゃまになっちゃうんだよね・・・」
私「私がジュンを甘やかしてるって言いたいのか、俊顕。」
俊顕くん「いえいえ、そういうことは言ってません、ただ事実を述べただけ・・・」

その日の午後は、ヒロはピアノをひとりで練習したいというので、俊顕くんとジュンと私は霧ヶ峰方面に車で行くことにした。高原をゆっくりと三人で散歩してから、別荘に帰った。ヒロはまだ練習を続けていた。

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