三連休に帰省(2)

実家に着くと、とりあえずリビングにみんなで座って、今度は私もビールを飲むことができた。
母「それにしても、みんなわざわざ来てくれてありがとう。」
ジュン「おじいちゃん、おばあちゃん、今回は夏季語学講座のお金出してくれてありがとう。」
父「なあに、このくらいの金だったら心配する必要はない。」
姉「あたしたちも、少しだけどお餞別あげるから、お小遣いの足しにでもしてね。」
ジュン「おじちゃん、おばちゃんもいつもありがとう。」
義兄「ほんの少しだからね、気にしないで。」
母「しっかりお勉強してくるのよ。」
姉「ジュンちゃんはいいわねえ、あたしもどっかに行きたいわ。」
母「あなたはいつも*吾さんがうるさくないのをいいことに、行きたいところに行ってるじゃないの。」
姉「そうじゃなくて、あたしも外国で暮らしてみたかったのよ。」
そんなことを話しているうちに、夕食の時間が来たので、祖父が予約していた郷土料理店から出前が届いた。私や姉はこの地方で育ったわけではないので珍しい料理であるが、父親にとっては子供のころから親しんだ味なのだろう。
ゆっくりと食事をした後、また少し飲んだ。私とジュンは帰省時にしか使わないけれどとりあえず私の子供のころに使っていた机などが置いてある部屋で寝ることにした。
翌日は朝早く起きて、多少は涼しい午前中に墓参りをすませた。そしてその日泊まることになっていた温泉に行った。露天風呂に入ったり、夕方にはホテルの周りを散歩してたりしてすごした。遅めの夕食を食べると、父とその父に飲め飲めと進められるままに飲んですっかり酔ってしまったジュンは先に眠ってしまった。せっかく温泉に来たので、寝る前にもう一度入っておこうということで、母と姉、それに義兄と私はまた露天風呂に入るために部屋を出た。当然のことながら、母と姉は女風呂、義兄と私は男風呂に別れて入ることになった。
男風呂に入ると、脱衣場には数人の先客がいた。私たちはすぐに裸になると、内風呂のシャワーでますは体を流した。そして、奥の扉を開けて露天風呂に行った。内風呂には人が少しはいたが、露天風呂はその時は誰も入っていなかった。義兄と私は一番奥のほうに、ならんでお湯に浸かった。
義兄「誰もいないね・・・」
私「もっと混んでるかと思った。」
義兄「やっと二人きりになれたね・・・」
そう言うと義兄は私の中心に手を持ってきた。
私「兄貴、ダメだって・・・」
義兄「俺のこと、うっとうしくなった?」
私「そうじゃないけど・・・」
義兄「もっと聡一に会いたいのに、めったに会えないんだから・・・」
私「・・・」
義兄「オレを触ってくれないのか?」
耳元で甘いささやくような声で言われて、私は催眠術にかかったみたいに義兄の股間に手を伸ばした。
私「げっ、すげえ元気だね・・・」
義兄「聡一のも大きくなってきたね。」
風呂に入ったままで私たちは少年のようにしごきあった。その時、入り口の扉が開いて、人が入ってきた。私たちは驚いて少し体を離した。
義兄「ちょっと休憩だ・・・」
私「危なかった・・・」
義兄「だいぶ体が熱くなってきたけど、聡一、出られる?」
私「まだだめだよ、おさまってない・・・」
義兄「俺もだよ、もう少し入ったままだね。」
しばらくして勃起も少しおさまってきたので、私たちはタオルで隠して、お湯の外に出て、近くの岩に腰をかけた。
しばらく体を冷ますために座っていた。風がほてった体に気持ちよかった。そうしているうちに、また露天風呂には誰もいなくなった。私たちは、また風呂に並んで入って続きをした。私たちは入り口を気にしながらも、義兄が私の前に重なるように体を沈めてきて、私のものを義兄の中に導いた。いつ他人が急に入ってくるかもしれない場所での行為が私たちをことさら興奮させたのか、意外に早く私たちは最後を迎えた・・・
その時入り口のドアが開く音がしたので、私たちはいそいで体を離した。
私「*吾、早く中出ししちゃった俺のもの、洗い出したほうがいいよ。」
義兄「そうだね、トイレに行って中を洗ってみるよ。」
私「ところでもう平常にもどってる?」
義兄「タオルで隠せばわからないくらいには・・・」
私「じゃあ、出よう。」
露天風呂は暗かったが念の為にタオルで厳重に隠して、脱衣場にあるトイレに義兄は入っていった。
私「ちゃんと中まで洗えた?」
義兄「たぶん大丈夫だと思う。」
浴衣を着て、風呂場の前の休憩室に座って、私たちはビールを飲んだ。そしてしばらくすると母と姉が風呂から出てきたので、自然な顔でいっしょに部屋に帰った。
翌朝、みんなで朝食をとろうとすると、義兄は調子が悪いといって殆ど食べなかった。その後、義兄に聞くと、腹を下してしまったらしい。どうもあの後の洗い方が不十分だったらしい。
私「兄貴、俺のせいでゴメン・・・」
義兄「聡一のせいじゃないから・・・」
私「もう大丈夫?」
義兄「心配するなよ、大丈夫だから・・・」
ゆっくりと温泉を楽しむことができて、それだけでも疲れがとれたようだった。そして私とジュンは東京に戻るために、最寄り駅まで送ってもらい、特急に乗り、そして新幹線に乗り換えた。
ジュン「昨日はおじいちゃんに付き合わされて、飲み過ぎちゃったよ。」
私「おじいちゃん、ジュンといっしょに飲めて楽しそうだった。でも飲み過ぎないほうがいいぞ。」
ジュン「昨日は特別だもん。」
私「そうだね、ジュンみたいな孫を持って、おじいちゃんは幸せだと思うよ。」
ジュン「じゃあ、オレみたいな息子を持ったとうさんは?」
私「そりゃあ、おじいちゃんよりもさらに幸せだよ。」
ジュン「オレが一ヶ月以上も外国に行っていなくなると、さみしい?」
私「さみしいけど、ジュンがいろんな経験するほうが、とうさんはうれしい。」
ジュン「オレがいないあいだは、しかたないからヒロちゃんに任せるけど・・・」
私「まあ、今年はとうさんもヒロとちょっとだけ海外に行くしね・・・」
ジュン「ちょっとだけヒロちゃんに嫉妬しちゃうかも・・・」
私「ジュンは一生懸命英語の勉強をしておいで。」
ジュン「うん、そうする・・・」
そして夜マンションに帰り着いて、私とジュンの三連休は終わった。

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三連休に帰省(1)

今年の8月もジュンは俊顕くんといっしょに一ヶ月だけアメリカに語学留学する予定なので、7月の三連休を利用して、墓参りを兼ねて実家に帰省することにした。三連休最初の日の土曜、私とジュンは朝早く起きて東京駅に向かった。急ぐ旅でもないのでとりあえずこだまの自由席にふたり並んで座った。品川を過ぎたあたりで、東京駅に来る途中のコンビニで買ってきたサンドイッチと野菜ジュースで簡単な朝食をとった。
ジュン「これからどうするの?」
私「とりあえず豊橋まで行こうと思ってる。」
ジュン「それからは名鉄?」
私「そのまま終まで行くと早すぎるから、どこかに寄っていくよ。」
ジュン「豊橋ってなんかないの?」
私「そうだなあ、観光地じゃないからなあ。そうだ、豊橋は路面電車があるから、ちょっとだけ乗ってみるか。」
ジュン「乗りたい乗りたい。」
新幹線を豊橋で降りて、駅前の路面電車乗り場に行った。すぐにきれいな電車が来てそれに乗って終点まで行く、といっても15分ほどしかかからなかった。そのまま豊橋駅まで折り返してきたがまだ一時間もたっていなかった。
ジュン「すげえ楽しかったけど、ちょっと物足りないなあ。」
私「短い電車だったね。」
ジュン「これからどうするの?」
私「まだ昼メシは早いし、名古屋まで行くか。」
ジュン「名古屋で何食べるの?」
私「味噌カツ。」
ジュン「本場の味噌カツ食べたい。」
私「じゃあそれで決まりだ。」
改札口を入って、名鉄の乗り場に向かった。しばらく待っていると特急が到着した。中に入って私たちは並んで座った。
ジュン「この電車、特急料金いるんだっけ?」
私「指定席は料金要るけど、ここは一般席だから乗車券だけで乗れる。」
ジュン「一般席でも一応二人掛けの席だね。」
私「指定席だともっとゆったりしてるけどね。」
豊橋駅を発車すると特急はけっこう高速で走行する。ジュンは見慣れない景色を珍しそうに眺めていた。名古屋の少し手前の駅で降りて地下鉄に乗り換えて、目的の味噌カツ屋さんに行った。少し行列ができていたが、せっかく来たので並んで待った。ほどなく店に入って名物の味噌カツを食べた。
私「ジュン、おいしかった?」
ジュン「うん、すげえうまかった。」
私「暑いけど腹ごなしにすこし散歩するか?」
ジュン「オレ、この街は知らないから、面白そう。」
味噌カツ屋を出て、ぶらぶらと繁華街のほうに歩いていった。中心地を散歩して、テレビ塔を下から眺めて、あとは地下鉄で名古屋駅に行き、また名鉄に乗って終点まで行った。以前はそこから一両編成のローカル線が出ていたのだが、数年前に廃止になったので、タクシーに乗って今は姉夫婦が住んでいる、私の元実家に行った。
姉「あら、早かったじゃない、*吾さんはまだ戻ってないから、冷たいものでも飲んで待っててくれる?」
私「休みの日なのに、義兄さん忙しいんだ。」
姉「まあいろいろあってね。ジュンちゃん、冷たいビール飲む?」
私「俺も。」
姉「ソウちゃんはだめよ。」
私「なんで?」
姉「運転の交代要員に一人くらいはしらふじゃなきゃね。」
私「お姉ちゃん、自分は飲む気だな。」
姉「当たり前でしょ、運転は*吾さんとソウちゃんに任せるわ・・・」
ジュン「それだったら、オレがしようか?」
姉「いいわよ、ジュンちゃん、こういうことは男どもに任せておけばいいの。」
ジュン「オレも男だけど・・・」
姉「ジュンちゃんはまだ若いからいいの。」
私「ったく、お姉ちゃんは相変わらずわけがわからない。」
姉「はい、ソウちゃんはウーロン茶でも飲んでなさい。じゃあ、ジュンちゃん、乾杯!」
私「お姉ちゃん、あんまりジュンにたくさん飲ませるなよ。」
姉「いいじゃない、未成年じゃないんだから。それにビールなんて水とあんまり変わらないわよ。」
しばらくすると、*吾さんが帰ってきた。
義兄「おっ、聡一くんたち早かったね。」
私「お邪魔してます。」
ジュン「おじさん、久しぶりです。」
義兄「ジュンちゃん、ますますイケメンになったんじゃないか。」
私「ジュンもだいぶ大人になってきて・・・」
義兄「あれ、聡一くんはビールじゃないの?」
姉「ソウちゃんたら、運転交代するかもしれないから、もう一人くらいはしらふじゃないといけないって言うのよ。」
義兄「聡一くんはホントやさしいんだねえ・・・」
義兄は本当にうれしそうにそう言ったので、私は訂正する気を失っていた。
しばらくして、私たちは義兄の運転する車に乗って、実家に向かった。市内を離れて郊外を順調に走行する頃には、後ろの席に座った姉とジュンはビールのせいですっかり眠ってしまっていた。
義兄「後ろのふたり、すっかり寝ちゃったみたいだね。」
私「昼間からビールなんか飲むから・・・」
義兄「俺のためにビール飲まないでくれたんだろう、なんか感激したよ。」
私「俺まで寝ちゃったら、義兄さん、運転大変だろう・・・」
義兄「聡一の寝顔を横目でチラチラ見ながら運転するのもいいんだけどね・・・」
その時、義兄の左手が私の太ももの上に置かれた。
私「義兄さん・・・」
義兄「会いたかったよ・・・」
私「俺もだけど、今はジュンと姉さんがいるから・・・」
義兄「聡一は冷静だね・・・」
私「そんなことはないけど・・・」
そう言って私は義兄の手をとって、私の中心に導いた。
義兄「ホントだ・・・」
私「後ろにふたりがいるから・・・」
義兄「そうだね、その前に俺の確かめるだけでも・・・」
しかたなく私はちょっとだけ、義兄の中心を手のひらで触れた。それはかなり固くなっていた。
私「義兄さんだって・・・」
義兄「俺達は同じことをしたがってるってわけさ・・・」
私「そうだね、もしもふたりだけになれたらね。」
義兄「なんとかしてみるよ。」
私たちは後ろのふたりを気にしながら、もしも聞かれたとしても言い訳できるくらいの曖昧な会話を続けていたが、それにしてもあまりにも危険が大きいので、そっちの話はやめ、しばらくは黙ったままでいた。
出発してから一時間くらいたったころ、後ろのふたりもやっと目を覚ましたみたいだったので、道の駅に休憩のために寄ることにした。トイレに行ったりして20分ほど休憩して、こんどは私の運転で出発した。途中から高速に乗ったので、夕方には実家に到着した。

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コンサートの打ち合わせ

コンサートの打ち合わせをやりたいということで、土曜の午後、俊顕君の家に招かれていった。次回のコンサートは9月がいいのではないかと、俊顕君とは話し合っていた。それだと、夏休みに練習できるので、ジュンもヒロもそのほうが好都合だった。時期が大体決まっているのに、母上を入れて打ち合わせをやるのは、たぶん演奏曲目についてだろう。私は今練習しているフランク以外は演奏できる曲がないが、俊顕くん、ヒロ、ジュンはすぐにでも弾け曲がいくつもあるので、母上の希望もかなえることができるからだ。
3時すこし前に、直さん、ジュンとヒロそれに私は俊顕君の家のチャイムを押した。すぐに門が開いて、私たちが中に入ると玄関のドアが開いて、俊顕君が出てきた。
俊顕くん「今日はわざわざ来てもらって、すみません。」
私「たまには母上にもご挨拶しておかないといけないからね。」
ヒロ「スタインウェイ弾かせてもらえるんだろう?」
俊顕くん「もちろんですよ、打ち合わせ終わったら練習してもいいですよ。」
直さん「それは楽しみだね。」
ジュン「ヒロちゃんは俊顕んちのピアノにしか興味がないみたいだね。」
ヒロ「だって、すげえ状態のいいピアノなんだもん・・・」
俊顕くん「とりあえず打ち合わせしましょう。」
明るいサロンのソファに座り、紅茶をご馳走になっていると、俊顕君の母上が入ってきた。俊顕君の話によると、母上はいつ急な来客があっても大丈夫なように、家の中にいるときもちゃんとした服を着ているらしい。邸宅に住んでいる人はそれはそれで肩のこることもありそうである。
母上「今日はお呼びたていたしまして・・・」
俊顕君「今日は、2件、協議したいので、よろしくお願いします。」
私「演奏する曲を決めるだけじゃないのか?」
俊顕君「もちろんそれがいちばん主要なんですが、もうひとつ。」
母上「もう何回も演奏していただいているのに、今更こんなことを言うのもなんですが、演奏のお礼のことがずっと気にかかってまして・・・」
私「それは気になさらないでください、私たちは演奏するチャンスをいただいてるんですから・・・」
俊顕君「最初は、気のあった同士で楽しみでやり始めたわけですけど、今はヒロさんみたいにプロのピアニストにも出ていただけるようになって、やっぱはっきりさせておいた方がいいと思うんですよ。」
母上「と申しましても、そんな大それたことをするわけではありませんのよ。」
俊顕君「ヒロさんはプロですから、今回からは少しですが、謝礼を支払わせてください。」
ヒロ「とりあえず俺はプロだけど、ここではもらえないよ・・・」
母上「そう言っていただけるのは、本当にうれしんですけど、受け取っていただけるとうれしいわ、言っておきますけどほんの少しですのよ、恥ずかしいくらいの・・・」
俊顕君「たいした額じゃないから、受け取ってくださいね、ああ、それから、お礼以上の演奏は期待してますね。」
ヒロ「なんか、うまく丸め込まれたような気がしないでもない・・・」
俊顕君「それから、聡一さんとジュンにはまさか出演料を払うわけにいかないから・・・」
母上「なんか差し出がましいかもしれませんけど、聡一さんにはヴァイオリンをお貸しするということで、お礼の代わりにしていただけないかしら・・・」
俊顕君「斉*さんが近いうちに結婚するのは、聡一さんも知ってますよね。そんで、急にまとまった金がいるとかで、ヴァイオリンを手放したいということだったので、へんなところにいくよりも、ウチが買い取ることにしました。」
母上「それで、ヴァイオリンは弾いていないといけないそうなので、できました聡一さんが弾いてくださらないかしら・・・」
私「しかし、それは・・・」
俊顕君「家にはヴァイオリンを弾く人間がいませんから、しまいこむんじゃせっかくのヴァイオリンがかわいそうだし、聡一さんが年に何回でもいいから、弾いて聞かせてくれると、母も俺もうれしんだけどな・・・」
私「それならコンサートの時だけ借りるということで・・・」
俊顕君「それじゃあ練習できないじゃないですか、あのヴァイオリンでいつも練習して、いい演奏をききたいなあ・・・」
母上「ウチのコンサートのために一生懸命に練習してくださってるですから、練習もコンサートと同じですわ。」
俊顕君「じゃあ、これで決まりですね。ジュンは友達だから、俺がお金じゃないかたちですることにして・・・」
ジュン「オレはいつも俊顕にはやさしくしてもらってるから、それでじゅうぶんだよ。」
俊顕君「ジュン・・・」
直さん「俊顕はわかりやすい・・・」
俊顕くん「直さんのお礼は俺がなんか考えます。」
直さん「とくになにもいらないけど・・・」
俊顕くん「そういうわけにはいかないので、なんか俺に考えさせてください。」
母上「よかったわ、これで気になってたことが解決できましたわ。」
俊顕君「それで、次はコンサートのプログラムの件ですが、お母さん、リクエストある?」
母上「もう聞きたい曲がいっぱいあって本当に困るわ・・・」
私「その前に、私は今回はフランクのヴァイオリンソナタしか弾けないのですが、それでよろしいですか?」
母上「まあ、フランクですの、私、大好きですのよ、弾いてくださるとうれしいわ。」
俊顕君「じゃあ、フランクのヴァイオリンソナタA-durは決まりということで。」
ヒロ「ここはせっかくいいピアノが2台もあるんだから、なんか2台のための曲を弾きたいな。」
直さん「できたら、今回はモーツァルトの二台のソナタ、ヒロちゃんと弾いてみたいんだけど・・・」
ヒロ「俺でいいんだったら、やりますよ、直さんのモーツァルト、楽しいし・・・」
直さん「ホント、やってくれる? でもこの曲前にやったから、またやることになるけど・・・」
母上「私もこの曲はすごく好きですのよ、だから何度聞いても飽きませんわ、それに今度は弾いてくださるのが違う組み合わせでしょ、どんな演奏になるかすごく楽しみですわね。」
俊顕くん「じゃあ、直さんとヒロさんでD-durのソナタ、決まりですね。じゃあ、俺はジュンと何かやりたいな。」
母上「俊顕とジュンちゃんなら、シューベルトの幻想曲を聞きたいわ・・・」
俊顕くん「それなら俺はだいじょうぶだけど、ジュンは?」
ジュン「オレもぜんぜん余裕で弾ける。」
俊顕くん「じゃあ、前半はモーツァルトとフランク、後半が連弾でシューベルトでしょ、もう一曲ほしいな。」
ジュン「それなら、オレは、俊顕のベルガマスク聞きたいんだけど。」
母上「あら、私もあの曲はとても好きですわ。」
ジュン「初めて俊顕のピアノ聞いたのが、ベルガマスクの演奏だったじゃん、うまいからオレけっこう驚いたもん。」
俊顕くん「聡一さん、ヒロさん、それでいいですか?」
私「聞いてみたいな、ベルガマスク・・・」
ヒロ「頑張ってね、俊顕くん。」
俊顕くん「ヒロさん、お手柔らかにお願いします。」
母上「みなさん、どうもありがとう、いいコンサートになりそうね。」
俊顕くん「じゃあ、打ち合わせはこれで終ります。」
母上「みなさんと今夜夕食をご一緒したいんだのだけど、ご都合はよろしいかしら?」
私「なんか気を使わせてしまってすみません。」
俊顕くん「わりとカジュアルな和食屋さんだから、気にしないでください。」
ヒロ「じゃあ、それまでピアノを弾かせてもらっていい?」
俊顕くん「もちろんいいですよ。」
打ち合わせが終わったので、母上はでは後ほどと言って、部屋を出ていった。
俊顕くん「はい、聡一さん、ヴァイオリン。」
私「じゃあ、とりあえず今度のコンサートまで借りるということで・・・」
俊顕くん「そんな、このヴァイオリンは聡一さんに差し上げようと母が言ってたんですが、それじゃあ聡一さんは受け取れないから、出演料として貸すということにしたんです。だから、ウチのコンサートに出てくれる限りは、ずっと聡一さんが弾いててください。」
ヒロ「聡一、俊顕くんがああ言ってるんだから、出演料として借りときなよ。」
ジュン「じゃあ今度のフランクは新しいヴァイオリンでやるんだね。いいなあ、ヒロちゃんはそういう時にいっしょに弾いて・・・ ねえ、ヒロちゃん、ピアノ替わって・・・」
ヒロ「ダメ、ジュンちゃんは俊顕くんと仲良く演奏しなさい。」
ジュン「ヒロちゃん、ケチ・・・ じゃあ、2楽章ずつ交代で弾こうよ。」
ヒロ「そんなこと、できるわけないだろうが、ジュンちゃんは次のコンサートで聡一と弾きなさい。」
俊顕くん「聡一さん、なにオロオロしてるんですか、こういう時は聡一さんがズバッと決めなきゃ。でも聡一さんはジュンとヒロさんのことになると、急に情けなくなるんだから・・・」
私「ジュン、今回はヒロとやらせてね、この埋め合わせは必ずするから・・・」
ジュン「うん、わかった、今回はヒロちゃんにゆずる。」
私「ジュンはいい子だなあ・・・」
俊顕くん「まったくジュンの前だと究極の親バカですね、聡一さんは・・・」
ヒロ「いちばんのライバルが、その恋人の息子なんて、俺は不幸だ・・・」
直さん「でもそういう聡一さんって好きだけどな・・・」
俊顕くん「ほらほら、ヒロさん、またしてもライバル出現・・・」
ヒロ「どうとでも言ってろ。直さん、ピアノの練習しようよ。」
直さん「ヒロちゃん、機嫌直しなよ。」
ヒロ「なんか直さんがいちばんやさしい・・・」
俊顕くん「ほらほら、早く弾かないと、すぐに晩飯の時間になっちゃいますよ。」
最初はアマの直さんとプロのヒロの演奏はどうなるのだろうかと、ちょっと心配したのだが、モーツァルトの演奏に関する限り、直さんの生き生きした演奏を、ヒロがうまく制御して、非常に生気のある演奏だが、全体の構成がしっかりとした、なかなかいい演奏だった。もちろん、まだまだ細部は詰めなければならないところがあるにはあるが、それでもすでに聞いているだけで幸せになれそうな演奏だった。
次はジュンと俊顕くんの連弾でシューベルトの幻想曲を引き始めた。これはすでに経験があるので、ふたりの仲のいいのが聞いてるだけでわかるような演奏であった。ヒロが思わず小声で私に言った。
ヒロ「このふたり、できてるんじゃない?」
私「でもプラトニック・・・」
ヒロ「ふうん、思わせぶりな言葉・・・」
そしてすこし休憩してから、私とヒロでフランクのソナタを練習した。ヒロはもうすでにほぼ完璧に仕上げていて、私も斉*先生のレッスンのお陰で、けっこう弾けるようになっていた。それでもまだまだヒロに比べると出来が不十分なので、夏は練習に勤しむ必要がありそうだ。それにしても俊顕くんから借りたヴァイオリンは私と相性がいいのか、ものすごく弾きやすい。
練習が終わると、俊顕くんの両親が待っている、落ち着いた感じの和食屋さんに行き、ゆっくりと7人で和やかに食事をした。食事の後、ジュンは翌日も俊顕くんとピアノの練習をするということで、俊顕くん一家と一緒に車に乗って行った。私はヒロと直さんといっしょにタクシーを呼んでもらって、一緒に乗って帰った。うちの前でとりあえず直さんもいっしょにタクシーを降りて、私のマンションに3人で戻った。翌日はヒロは早朝から仕事で遠出をするということで、私たちはすぐに寝ることにした。
翌朝6時前くらいにヒロと私は起きた。私はヒロといっしょに簡単な朝食を作って食べた。ヒロは朝食を食べるとすぐに出かけてしまった。私はベッドに戻って、直さんの横に寝転がった。直さんは気持ちよさそうに眠り続けていた。私もつられるようにそのまま二度寝してしまっていた。

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夏が来て

まだ梅雨があけているわけではないのに、いきなり夏のような太陽がふりそそぐと、けっこう暑い日が続いたりする。去年の夏は節電に協力というわけでもないのだが、就寝時のエアコンを控えめにしたので、ジュンとふたりで寝ているとお互いの体温で暑くなってくるので、自然と裸で寝る習慣になっていた。今年も少し蒸し暑くなってくると、ジュンは裸のほうが寝やすいと言って、ちょっと前までは上半身裸で寝ていた。そして夏本番のような気温が続くと、生まれたままの姿で寝るようになっていた。
私「もう下も裸で寝るつもりなのか?」
ジュン「そのほうがなんか開放的で気持よく眠れるんだもん。」
私「まあ確かに開放的ではあるけどね・・・」
ジュン「別に誰も見てるわけじゃないから、問題無いじゃん。」
私「下半身まで裸だとなんかスカスカしないか?」
ジュン「平気だよ、寝ちゃえばわかんないもん。」
私「それはそうだけど、目が覚めた時に、お前のが固くなってて・・・」
ジュン「とうさんだって同じじゃん。」
私「普通の状態だとそうでもないけど、大きくなったのを見るとちょっとドキドキするというか・・・」
ジュン「そんなただの朝立ちじゃんか・・・」
私「それはわかってるんだけどね・・・」
ジュン「あっ、オレがすっぽんぽんで夢精すると、ふとんの中がベトベトになるから?」
私「それだったら別にベトベトになるっていってもしれてるからね。」
ジュン「たしかにオネショにくらべたら被害は少ない・・・」
私「でも、まだ涼しい朝もあるんだから、素っ裸で下半身冷やすと、オネショするかもしれないぞ・・・」
ジュン「とうさんがそんな不吉なこと言ったら、ホントにしちゃうかもしれないじゃん・・・」
私「それはそれでかわいいけどね・・・」
ジュン「院生でオネショはちょっとイタいでしょ。」
私「まあこんなにりっぱになったんだもんなあ・・・」
ジュン「とうさん、オレが大人になってさみしい?」
私「ジュンが成長したのはすごいうれしいけど、ちょっとだけさみしい気持ちもある・・・」
ジュン「オレはいつでも、とうさんの子供だよ。」
私「でも、ジュンもいつか結婚するだろう・・・」
ジュン「まあ30くらいでしたいと思ってるけどね・・・」
私「結婚したら、まずはその相手を第一に考えなきゃならないだろう・・・」
ジュン「それはそうだけど、とでもとうさんのことがずっと一番大切なのはかわらないよ。」
私「ジュン、いい子だね、とうさんも何があってもジュンが一番大切だよ。」
ジュン「ヒロちゃんよりも?」
私「こおら、とうさんの答えられない質問して・・・ でもジュンのことはなにがあっても好きだよ。」
ジュン「オレも・・・」
私「ほら、疲れてるんだろう、早く寝なさい。」
ジュン「それじゃ、おやすみなさい・・・」
私「ゆっくり寝るんだよ。」
かなり疲れているのか、ジュンは目を閉じるとすぐ静かに寝息をたて始めた。私も幸福感に包まれて眠っていた。
翌朝、8時ころ、私の携帯が鳴った。ジュンを起こさないように、私はベッドルームを出て、電話に出た。
俊顕くん「聡一さん、おはようございます、俊顕です。」
私「ああ、俊顕か、こんな朝っぱらからどうしたんだよ。」
俊顕くん「あっ、聡一さん、寝てました?」
私「寝てたよ・・・」
俊顕くん「すみません、起こしちゃいましたね、それじゃあジュンもまだ寝てる?」
私「まだ寝てるよ。」
俊顕くん「ねえねえ、聡一さん、今からおじゃましてもいい?」
私「いいけど・・・」
俊顕くん「今、タクシーですぐ近くにいるんですよ。」
私「そんな近所にいるのか・・・」
俊顕くん「行ってもいいでしょ?」
私「いいけど、私は寝ぼけてるし、ジュンはまだ熟睡中だぞ。」
俊顕くん「寝ぼけた聡一さんも見るとなごむし・・・」
私「しょうがないヤツだな、近くにいるんだったらおいで・・・」
電話が終わって、私はまずトイレに行って、そして顔をとりあえず洗った。よほど近くにいたらしく、5分くらいで来客を知らせるチャイムがなった。私はあわててパンツだけ穿いて、俊顕を迎えた。
俊顕くん「おはようございます。あれ、聡一さん、なんかソソるカッコしてますね。まあパンツはもう少し色っぽいんだと完璧だけど・・・」
私「まったく、来る早々、なにを言ってるんだ・・・」
俊顕くん「ジュンはまだ寝てます?」
私「最近疲れてるのかよく寝るよ。」
俊顕くん「ちょっとジュンの寝顔見てきていいですか?」
私「見るだけならな。」
俊顕くん「ひどいなあ、俺だっていきなりエッチなことなんかしませんよ・・・」
私「そんなこと言って、ジュンを見ると理性が吹っ飛ぶくせに・・・」
俊顕くん「それって、ひょっとしたら聡一さんのこと言ってるんじゃないですか?」
私「ジュンの裸なら、陰嚢の裏まで見飽きてるよ。」
俊顕くん「げっ、聡一さんとジュンってなにしてるんですか?」
私「ばあか、誤解するな、ジュンの着替えとかしてやると自然に見えるだろうが・・・」
俊顕くん「陰嚢の裏までですか?」
私「ジュンがベッドに寝てるときにパンツを替えてやると時とか見えるだろうが・・・」
俊顕くん「いいなあ、ジュンは聡一さんにパンツまで替えてもらえて・・・」
私「でもそれは昔のことだぞ。そんなにパンツを替えてほしいなら、いつでも替えてやるぞ、俊顕ちゃんのおパンツなら・・・」
俊顕くん「いじわるだなあ、聡一さんは・・・ ちょっとジュンを見てきます・・・」
そう言って俊顕くんはベッドルームに入っていった。私はとりあえずキッチンでコーヒーを入れ始めた。俊顕くんがぜんぜん戻ってこないので、キッチンを出て行ってみると、俊顕くんはベッドの脇に立って食い入るようにジュンを見ていた。
私「どうした、金縛りでもあったか?」
俊顕くん「ジュンっていつも裸で寝てるんですか?」
私「このところふたりとも暑い夏だけは省エネのために裸で寝てるけど・・・」
俊顕くん「それじゃあ聡一さんは毎朝ジュンの朝立ちを見てるんだ・・・ 相変わらず可愛い顔しるのにでっけえ・・・」
私「こら、俊顕、ほら部屋を出るぞ。」
後ろから俊顕くんを部屋から押し出すように、私もベッドルームを出た。
俊顕くん「今日は朝からいいもの見られたなあ・・・」
私「ばあか、なにもっこりさせてるんだよ・・・ まさかジュンにいたずらしなかっただろうな・・・」
俊顕くん「そんな、聡一さんの大切なジュンにこっそりとそんなことしませんよ、まあちょっと顔を近づけて匂いは嗅いだけど・・・」
私「そろそろジュンを起こすから、ジュンが起きてくる前にそのモッコリをなんとかしとけよ。」
俊顕くん「シコって出したらすぐに小さくなるけど、まさかここじゃできないし・・・」
私「アホ、勉強のことでも考えてりゃ、小さくなるなるだろう。」
俊顕くん「冗談で言ったのに、聡一さんたら真に受けて怒るんだから・・・」
とりあえず私はコーヒーメーカーにセッティングをしてから、ジュンを起こしに行った。ジュンは大の字に寝て、オシッコが溜まっているのか盛大に起立していた。これは俊顕くんが感じてしまっても仕方ないかもしれない。
私「ジュン、起きなさい、ジュン・・・」
ジュン「ふわああ・・・」
眠そうに薄めを開けたジュンは大きく伸びをした。
ジュン「あっ、朝立ちだ・・・」
私「まったく警戒心のかけらもないんだから・・・」
ジュン「だって、とうさんしかいないもん。」
私「ところがさっき俊顕が来て、ジュン、見られちゃったぞ。」
ジュン「えっ、ホント。でも俊顕だったら、見られても今更だしべつにいいや。」
私「そんなことを言って、俊顕に襲われたらどうするつもりだよ。」
ジュン「俊顕はそんなことしないって、やさしいし紳士だし・・・」
私「ほら、オシッコして、着替えてリビングにおいで。」
ジュン「ふわあい・・・」
かわいくあくびをしながらジュンは返事をした。
リビングに戻って俊顕くんとコーヒーを飲んだ。
私「こんな時間になんだこのへんでタクシーに乗ってたんだよ?」
俊顕くん「昨夜は直さんとこに泊まってたんですよ、そんで帰りにタクシーに乗ったら、この近くを通ったんで、ジュンに会いたくなって。あっ、もちろん聡一さんにも・・・」
私「ジュンとは学校でいつでも会ってるだろうが・・・」
俊顕くん「学校にいる時のしっかりしたジュンもいいけど、聡一さんといる時のジュンもなんかフニャっとしててかわいくていいし・・・」
私「それだけで来たのか?」
俊顕くん「それに聡一さんに言っとかなきゃならないこともあったんですよ。もしも時間があったら次の土曜日、ちょっとウチに来てくれませんか? 9月のコンサートのことで母もいっしょにちょっと打ち合わせしたいんです。」
私「次の土曜ならいいよ。」
俊顕くん「できたらヒロさんも来てくれるといいんだけどな・・・」
私「伝えておくよ。」
そしてジュンが着替えてベッドルームから出てきたので、私たちは簡単な朝食を食べた。そしてジュンは俊顕くんといっしょに出かけてしまった。夕方にヒロに会うまで、私はめずらしくひとりきりの午後を過ごした・・・

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