俊顕君ちのコンサート(リハーサル)

今年の俊顕君の家でのコンサートは9月の最後の土曜日にやることになっていた。9月中は、ヒロはずっと仕事で海外にいて、コンサートの2日前にやっと帰国したのだった。
8月までにけっこう練習していたのだが、それでも不測の事態に備えてジュンとも練習はしていた。
ジュン「ヒロちゃんが弾かないんだったら、本番でもオレが弾いてあげるね。」
私「たぶんなにがあってもヒロは本番では弾くと思うよ。」
ジュン「そうだけど、ヒロちゃんも帰国したばかりじゃ、たいへんでしょ。」
私「まあヒロはプロだから、帰国した当日でも弾いちゃうんじゃないかな。」
ジュン「プロってたいへんだね。」
私「ジュンのほうは俊顕君との連弾はだいじょうぶなのか?」
ジュン「だいじょうぶなんてもんじゃないよ、俊顕ったら念には念を入れてなんていってすげえ練習させるんだもん。」
私「後はヒロと直さんの2台のピアノのソナタだね。」
ジュン「直さんが言うには、8月までにけっこう練習してあるから、9月ぜんぜん弾かないほうが新鮮な演奏できるかもってさ。まあ直さんはモーツアルトすげえうまいからだいじょうぶなんじゃない。」
私「ヒロと直さんのモーツアルト楽しみだな。」
ジュン「金曜の練習で聞けるね。とうさん、金曜の午後は仕事休めるんだよね。」
私「だいじょうぶ、午後年休をちゃんと取ったから。」
ジュン「直さんは金曜は一日休みを取ったから、木曜の夜は俊顕の家に泊まりこみするんだって、そんで俺もいっしょに泊まることにしたからね。」
私「ちから入ってるなあ。」
ジュン「なんか俊顕は、ヒロちゃんが演奏するようになってから、アマチュアにはプロとは別のよさがあるはずだって言って、なんかがんばってる。オレもそれにはすげえ賛成だからね・・・」
私「ふたりとも、なんでヒロと競争みたいなことするんだよ。」
ジュン「いいじゃん、お互いに刺激しあってるんだから。」
私「それならいいけどね・・・」

そして木曜日の昼からジュンは俊顕君の家に出かけて行ったらしかった。
その日の朝にはヒロが帰国して、夜になってから私のマンションにやって来た。
ヒロ「聡一、ただいま。」
私「お帰り、疲れてない?」
ヒロ「それほどでもないよ。」
私「ご飯にするから、シャワー浴びておいで。」
ヒロ「うん、そうするよ。」
ヒロがシャワーを浴びている間に私は夕食をテーブルに並べた。しばらくすると、ヒロはパンツを穿いただけの上半身裸で、頭をバスタオルで拭きながらバスルームから出てきた。
ヒロ「やっぱ日本はいいよね、お湯がすげえ勢いよくいくらでも出てくるんだもん。」
私「たしかに、あの古い石の家はお湯が勢いよく出なくて、物足りなかったなあ・・・」
ヒロ「シャワーもそうだけど、食べるものがやっぱ日本に帰ってくるとうれしいよね。とくに聡一の作るご飯は夢にも出てきたくらいだもんね。」
私「きょうはいろいろあるから、たくさん食べな。」
私たちはビールで乾杯をしてから、食事を始めた。なんでもないおかずが帰国したばかりのヒロにはおいしいらしく、時間をかけてたくさん食べてくれたのだった。
ヒロ「ううっ、もう食えない・・・」
私「デザートもあるけど・・・」
ヒロ「お腹いっぱい。あっ、でも、デザートに聡一だったら食べられる。」
私「ばあか・・・ それにコンサート前一週間は主催者の希望でエッチ禁止だ。」
ヒロ「俺なんか、そんなことしてたら、一生エッチ禁止になっちゃうよ。」
私「ヒロはそのくらいのほうがいいじゃないか。」
ヒロ「ひでえなあ、俺だってそんないつでも発情してるわけじゃねえぞ・・・」
私「そういうわけだから、今日は甘い本物のデザートを食べなさい。」
デザートを食べ終えるとヒロは時差の影響で激しい眠気におそわれたみたいで、ベッドに倒れこむように寝てしまった、私もヒロにくっつくように横になり、ヒロの体温を感じながらそのまま眠ってしまった。
次の日金曜の朝早く私は目を覚ました。私はまだ半分眠った状態でヒロのほうに手を伸ばした。ところがとなりは誰もいなかった。私は起き上がって、ピアノのあるリビングにいった。そこではヒロが練習に没頭していた。ちょうど区切りにいいところでヒロは演奏を止めた。
私「早くから練習してたんだ。」
ヒロ「なんか時差のせいか、早く目が覚めちゃってさ、そんで俺すげえ貯めたままだから、痛いくらいに朝立ちしててたんだよ。でも寝てる聡一を起こして、軽く運動したかったんだけど、せっかく気持ちよさそうに寝てる聡一を起こすのもなんだかかわいそうだったんで、仕方なくピアノを弾いて心をしずめてた。ピアノの音で起こしちゃった?」
私「この部屋は防音してあるから、ほとんど音はもれないからだいじょうぶ。さっき目が覚めたらヒロがいなかったから、見にきただけ。そんでひどかった朝立ちはおさまったのか?」
ヒロ「俺だって大事なコンサートの練習日なんだからエッチなんかしねえよ。まあ今回のコンサートはいつもみたいにひとりでぜんぶの曲を弾くわけじゃないから、聡一がどうしてもしたいなら、俺の方はだいじょうぶだけどね・・・」
私「ばあか、朝ごはんにするぞ。」
軽くシャワーを浴びてから、私はパンとハムエッグとサラダの朝食を作った。
私「朝メシ食ったら、午前中は仕事に行くけど、ヒロはどうする?」
ヒロ「練習したり、報告書作ったり、ここでしてていい?」
私「もちろんいいよ。12時に仕事が終わるから、どこかで昼食べてから、俊顕君のとこに出かけよう。」
ヒロ「じゃあ、12時すぎに、商店街の入口のとこで待ち合わせようよ。」
私「わかった、じゃあ行ってくるね。」

午前中に仕事を片付けてから、私は待ち合わせ場所に向かい、ヒロとランチを食べてから、電車を乗り継いで俊顕君の家に向かった。
俊顕君の家に着いて、サロンに案内されると、ちょうど俊顕君とジュンがシューベルトの練習をしていた。しばらく私たちは出されたお茶を飲みながら二人の演奏を聞いていた。その後、今度は直さんとヒロとの二台のピアノのソナタの練習が始まった。本番前なので全力で演奏しているわけではないのだが、それでもすごくハツラツとした演奏であった。
ジュン「直さんとヒロの演奏、すげえいいね。」
私「直さんはモーツアルトがすごく合ってるんだろうね。」
ジュン「ヒロちゃんは今回、直さんとこの曲でしょ、それにとうさんとのフランクなんて、いいとこばっか持ってっちゃうよね。オレちょっと嫉妬しちゃうな・・・」
私「ジュンだって、俊顕君とのシューベルト、良い感じになってるだろう・・・」
ジュン「そうなんだけどね、オレとしてはちょっと練習し過ぎで、仕上がりすぎてるって感じがするんだけどね・・・」
私「それはわからないことはないけど、とうさんは俊顕君とジュンがホントに仲の良い友達だってわかるこの演奏は好きだけどね。」
ヒロ「うわあ、直さんと一ヶ月ぶりに合わせると、なんかドキドキしちゃった。」
直さん「なんだ、ぼくに惚れちゃった?」
ヒロ「ちげえよ、ったく直さんは・・・」
直さん「なんか一ヶ月合わせられなかったから、なんかその間にぼくの頭の中に別のヒロちゃんが出来上がってたかも。」
ヒロ「直さんこそ、俺のことを妄想のネタにつかってたんだろう・・・」
直さん「まあちょっとだけしたかも・・・ うそうそ、そうじゃなくてぼくの頭の中で演奏してるヒロちゃんは素直でかわいかった・・・」
ヒロ「実際の俺は、そんなお人形さんみたいな演奏しねえからな。」
直さん「だから、実物のヒロちゃんと演奏するとなんかすげえ刺激的じゃん。」
私「なんか、二人の演奏はすごく引きこまれたよ、本番が楽しみだ。」
俊顕君「なんか、いいコンサートになりそうな予感がする。」
ジュン「オレたちもがんばらなきゃね。」
そしてヒロはちょっと休憩をした後、次に私たちはフランクのソナタの練習を始めた。借り物のヴァイオリンにも慣れて、またレッスンにも通ったので、すでにけっこういい感じにはなっていたのだ。ヒロが入念に調整・調律されたピアノで、フランクのちょっと不安げな和音を柔らかく弾き始めただけで、私はまだ自分が一音も引いていないのに、まわりの景色が消えて、全く違った景色の中に瞬間移動していた。なんか広くて気持ちのいいところで私自身もヒロのピアノに包まれて、激しい部分も静かなところものすごく気持ちよく弾き続けることができていた。そして何かに導かれるように四楽章の最後まで弾き続けていた。そして最後のAの音がまわりの空間に吸い込まれていってソナタは終わった。
俊顕君「すげえじゃないですか、聡一さんとヒロさん、なんかみんな演奏に吸い込まれたって感じ・・・」
ジュン「いいなあ、ヒロちゃん・・・ とうさん、今度はぜったいオレとやろうね。」
ヒロ「なんか俺としては、すげえよかったんだけど、なんか調子よく演奏しすぎた感じもする。」
直さん「ぼくの好みを言わせてもらうと、四楽章の冒頭はほんの少しゆっくりのほうがいいなあ、モルトカンタービレで気持よく楽しみたいし、そうすると18小節目からのクレッシェンドがハッとするような感じになるんじゃないかな。それから185小節目で冒頭の主題がこんどはモルトドルチェ戻ってくるところ、ここは冒頭よりももう少し遅くしたほうがぼくは好きだなあ。そうすると205小節目からのポコ・ア・ポコ・クレッシェンドから最後にかけての盛り上がりがさらにドキドキするようになると思うけど・・・」
ヒロ「う~ん、そうか・・・ 俺は直さんの意見に賛成だな。聡一はどう?」
私「うまくいくかどうかわからないけど、どっちもピアノが先に主題を弾き始めるから、ヒロのテンポでついていくよ。」
直「ゴメンね、よけいなことを言って・・・」
ヒロ「ちょっと、やってみようよ。」
そう言うと、ヒロはまた冒頭のところをさっきよりも少し遅く弾き始めた。私もそれにあわせて少しゆっくりと主題を一小節遅れて追っていく。そうするとその後のクレッシェンドがすごく効果的になることと感じたのだった。
ヒロ「どう?」
私「うん、このほうがずっといい。」
ジュン「ヒロちゃん、テンポおとしてもぜんぜん散漫にならないね、やっぱヒロちゃんてすげえじゃん。」
ヒロ「ジュンちゃんも少しは俺のすごさがわかってきたか。」
俊顕君「ほら、ヒロさん、聡一さん、もう1ヶ所の方をやってみてよ。」
ヒロ「じゃあA-durに転調する前のとこからね」
私「じゃあ181あたりから入って」。」
そしてひろは、直さんの言った主題が戻ってくるところをさらにテンポを落として弾いた。私もそのゆっくりとしたテンポで主題を追いかけた。そしてその後少しずつクレッシェンドしていき、曲は盛り上がって終わった。
ジュン「このほうがいいと思うよ、なんかビミョーにとうさんが色っぽい感じ・・・」
俊顕君「それにしてもくそ真面目な聡一さんが、彼氏ができただけでこんなにヴァイオリンがエロく変わっちゃうんですね。」
私「まいったなあ、リハでちょっとエネルギー使いすぎたかな・・・」
ヒロ「俺はエネルギーが有り余ってるくらいだから、だいじょうぶ。」
私「なんのエネルギーやら・・・」
そして私たちの後には、俊顕君のソロでベルガマスク組曲を聴いた。俊顕君の演奏も以前よりふくらみが出て、一回り成長を感じさせた。
リハーサルが終わると、もう夕方になっていた。帰ろうとすると、俊顕君が、夕食の準備をしてあるので、食べていってくださいという。私たちが食べずに帰ると残ってしまって困るというので、けっきょくみんなでごちそうになっていくことにした。食事の後、タクシーが呼ばれて、私たちはそれに乗せられて、帰ることになってしまった。ヒロはいろいろやることがあるということで、一番先にタクシーを降りた。次に私とジュンが降りて、直さんひとりを乗せたタクシーは走り去っていった。
そしてマンションに帰ると、交代で風呂に入って練習の疲れをとることにした。風呂にゆっくりと浸かって、そのあと冷たいビールを飲むと疲れが消えて行くような気がした。
私「ジュン、俊顕君とのシューベルト良かったぞ。」
ジュン「でもヒロちゃんと直さんみたいにもう少しスリリングな演奏したいなあ・・・」
私「でも俊顕君とジュンのいかにも親しいふたりの連弾っていうのは、シューベルトの意図にあってるんじゃないかな。」
ジュン「でもあの曲は、きれいな主題で始まるけど、なんかその裏にはけっこうドロドロとしたものが隠れてるんだよね。」
私「ジュンはその隠れたものまで表したいわけだね、でも俊顕君はどちらかと言うとそれを隠したいような感じがしたけどね・・・」
ジュン「そうなんだ、俊顕はとうぜん隠れたものがあることはわかってるけど、それをなぜか隠そうとしてるんだね・・・」
私「あいつはいろいろ大変なことをかかえこんでるからね、ジュンの前ではブリっ子したいんだろう・・・」
ジュン「そんなことしなくてもいいのにね、友達なんだから・・・」
私「惚れ込むとそうなるんだよ・・・」
ジュン「そうか、オレがとうさんのためにいい子になりたいのと似てるね・・・」
私「まあ、親子は少し違うかもしれないけど・・・」
ジュン「だってオレ、とうさんのこと好きだもん・・・」
私「ジュン・・・」
ジュン「そうすると、オレってけっこうみんなから愛情もらってるのに、ぜんぜんお返ししてないよ・・・」
私「それはね、ジュンがいてくれるだけで、もうじゅうぶん返してもらってるよ、とうさんだけじゃなくて、俊顕も同じだように思ってるんじゃないかな・・・」
ジュン「返す相手がないんじゃ、もらった愛情がオレの中に溢れちゃうかもしれないね。」
私「そうしたら、たとえば好きな人とか、子供ができたらその子にとか、いくらでもあげる相手は出てくると思うよ。」
ジュン「それでとうさんたちがいいんだったら、そうするけど・・・」
私「そういうもんなんだよ・・・」
ジュン「とうさん、大好き・・・」
私「こら、大きなからだで抱きついてくるんじゃない・・・」
ジュン「そんなこと言ってるのに、とうさん、うれしそうじゃん・・・」
私「こらこら、まったく・・・」
ジュン「オレ、もう寝る。いっしょに寝ようよ。」
私「まったく甘えて・・・」
ジュン「オレが甘えるとうれしいくせに・・・」
私「こら、まったく・・・」
しかたなく私はジュンといっしょにベッドルームに行った。ベッドに入る前にジュンはいつものように、着ているものをさっさとぜんぶ脱いでベッドに横になった。
私「そろそろ、なんか来たほうがいいんじゃないか。ちょっと気温が下がってきたからだが冷えて風邪ひくかもしれないぞ。」
ジュン「だって裸に慣れちゃうと、なんか着て寝るとけっこうウザいんだも。それに寒かったらとうさんにくっついて暖まるからだいじょうぶだって。」
私「しょうがないなあ、今はまだいいけど、冬になったらなんか着るんだぞ。」
ジュン「うん、もっとずっと寒くなったらね。」
私「明日のコンサートに備えて、寝るとするか。」
ジュン「なんか、明日のコンサート、ちょっと心配・・・」
私「ジュンならだいじょうぶだって・・・」
ジュン「オレが眠っちゃうまで、抱いててくれる?」
私「ほら、安心して眠りな、明日はいいコンサートになると思うよ。」
ジュン「とうさん、おやすみ・・・」
私「ジュン、おやすみ・・・」
そして私もリハーサル等で疲れていたのか、ジュンとほぼ同時に眠ってしまったのだった・・・

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夏の旅行-その4

ヨーロッパの古い家の中でヒロとふたりでパンとコーヒーだけの朝食を食べていると、遠いところに来たのだなあとあらためて思った。
その後、私たちは街を散歩しながら大学に向かった。あの古い家に、東洋から来た音楽家が大学で教えるために滞在するようだと街の人たちは知っているらしく、家を出たばかりのところでたまたま会った人たちは気持ちのいい挨拶をしてくれた。
ヒロの友達(ヤン)と、ここに着いたときに駅に迎えに来てくれた事務の女の人と、ヒロは打ち合わせを始めた。その夜開かれる予定のコンサートの打ち合わせだった。そのうちに話しの流れで私がヴァイオリンを弾くことができるということをヒロが言ったのだった。それにヤンさんがいきなり乗り気になり、私は大学のヴァイオリンと楽譜を借りて、コンサート会場でヒロの伴奏でいつものモーツアルトをとりあえず弾いてみた。このモーツアルトは比較的弾きやすいし、俊顕くんところのコンサートで人前でも弾いたことがあるので、いきなりでもなんとか弾くことができるからだ。そしてけっきょくその夜のコンサートで私も一曲だけ弾くことになってしまった。ヒロとヤンさんたちはその後、さらにほかの準備があるとかで、会場を出て行ったので、私はそこでしばらく一人で練習をした。会場の響きがいいのか、ヴァイオリンがいいのか、音が面白いように流れ出してくる。私は一時間ほど無心で練習を続けた。
そして昼はヤンさんが古いレストランに連れて行ってくれて、昼をゆっくりと食べた。そして一度家に帰り、もういちどヒロとモーツアルトをさらった。3時ごろにまた大学のコンサート会場にリハーサルのために行った。
会場にはその日出演する、ヤンさんのほか、もう一人ピアニストの女性(クララさん)が来ていて、簡単に紹介された後、すぐにリハーサルが始まった。
最初にヤンさんがバッハを弾き、つぎにクララさんがベートーヴェンのソナタ、そして私とヒロのモーツアルトで前半が終わり。後半はヒロがラヴェル、ヤンさんがヤナーチェク、そして最後にクララさんのプロコフィエフでリハーサルは終わった。
6時ころ、コーヒーと軽食でかるくお腹に入れた後、ヒロと私は大学の隣のなだらかな丘を散歩した。
そして、コンサートは8時から始まるので、私たちは30分前に楽屋に戻って、気分を鎮めるために、それぞれ椅子にすわって目を閉じて瞑想を始めた。
このあたりは8時を過ぎてもまだまだ明るかった。そして私の演奏する時が来たので、私は舞台の袖に行った。今回は夜のコンサートだったけれど、学生や街の人に気軽に聞いてもらうために、服装はカジュアルでよかったが、さすがに私もジャケットだけは着ていた。そして舞台に立つとちょうど客席の後ろの上にある窓から夕暮れ時の空が見えていた。今夏は急な出演だったが、ヒロの主導で演奏していると、響きのいい会場と、好意的な観客のおかげもあって、私はなんとかうまく弾き終えることができた。10分少々の演奏の間に、窓から見える夕空はさらに赤くなっていた。観客の拍手が終わらないので、けっきょくヒロと私は第一楽章をアンコールに弾いたのだった。無事演奏が終わって私はほっとしていた。それにしてもこういうクラッシクのコンサートを日常的に楽しむことが出来るこの街の人達はすごいと思った。
その後、ヒロは後半の演奏があったが、私は休憩の後は客席の一番後ろに座って、三人の演奏を楽しんだ。後半は三人の演奏者のそれぞれの特徴がよくでている意欲的なプログラムで、私はピアノ音楽の楽しさを心のそこから楽しむことができた。
そして、後半のプログラムが終わって、最後の演奏をしたクララさんがアンコールを一曲弾いたが、それでも観客の暖かい拍手が収まらなかったので、これが最後といって、ヤンさんとヒロが連弾でスラブ舞曲を一曲弾いた。そして、最後にその夜の演奏者全員が舞台に上がって、最後のご挨拶を観客にして、コンサートは終わった。
そして昼を食べたレストランに移って、コンサートのスタッフも交えての打ち上げパーティーが始まった。私にとっては打ち上げであるが、ヤンさんやヒロたちにとっては、これから始まるマスタークラスの始まりを祝ってのパーティーでもあったのだ。とりあえずコンサートが無事に終了した開放感もあって盛り上がり、パーティが終わったのは1時を過ぎていた。
そしてそこから私たちは歩いてすぐの家まで、真夜中の街をちょっと冷たくなった風に吹かれながらゆっくりと歩いた。石畳の道が街灯で光っていた。
そして翌日は私が帰る日だったので、朝食を食べた後、ヤンさんたちに別れを言うためにぶらぶらと歩いて大学に向かった。
通りで出会った人たちが、昨日の演奏はすばらしかったよと声をかけてくれたのには驚いた。たくさんの町の人達が昨日のコンサートのは招待されたらしかった。
そして大学に行って、ヤンさんたちに昨日のコンサートのお礼をしたら、反対に私のほうが感謝されてしまった。今日帰りますと挨拶をすると、また事務の女の人が車を運転してくれて、まずは家に戻って荷物をとってから、駅まで送ってもらった。来た列車に私が乗ろうとするとヒロがちょっと寂しそうな顔をした。
私「じゃあ、いくよ。」
ヒロ「ホントは空港まで送っていきたいんだけど・・・」
私「いいよ、来たコースを戻るだけだから、だいじょうぶ。ヒロはこっちでがんばって・・・」
ヒロ「うん、それはもちろんがんばるけど・・・」
私「じゃあ、一ヵ月後だね・・・」
ヒロ「気をつけて帰ってね。新婚旅行なのにひとりで日本まで帰らせてゴメン・・・」
私「それはヒロの仕事についてきたんだから、しかたがないよ。」
ヒロ「まあ、帰りは直さんといっしょなんだし・・・」
私「ヒロ、嫉妬してる?」
ヒロ「してねえよ、でもホントはちょっと心配。直さんって優しすぎるじゃん、聡一が俺と別れて寂しそうな顔をしてると、慰めてくれそうだから、それがやける・・・」
私「だいじょうぶだよ、心配しないでちゃんと仕事をしなきゃだめだよ・・・」
ヒロ「じゃあ、聡一、イスタンブールまではひとりなんだから、気をつけてね。」
私「おとななんだから、だいじょうぶだって・・・」
ヒロ「海外でのことだけは、聡一より俺のほうがくわしいだもん、海外にいる時くらいは俺のほうが聡一にかまってあげたいんだよ・・・」
私「じゅうぶん気をつけるからだいじょうぶだよ。」
ヒロ「じゃあね。」
私「仕事、がんばれよ。」
ヒロ「うん・・・」
さすがにキスをするわけにいかないので、わたしたちは強くてを握り合って別れをおしんだ。
その後私は列車で中央駅まで行き、そこからバスで空港に行った。そして飛行機でイスタンブールまで戻った。そこには翼君と直さんが出迎えてくれた。
また数日前に泊まったホテルに、こんどは私はひとりで泊まることになった。夕食は翼君と直さんといっしょにホテルの最上階にある眺めのいいレストランで、ボスポラス海峡でとれた新鮮な魚を食べた。レストランからは下の部屋よりもさらにライトアップされたハギア・ソフィア寺院が大きく見えていた。
私「今回は直さんと翼君のおかげでいい旅行ができたよ、ありがとう・・・」
翼君「ソウさんとヒロちゃんが来てくれてオレもうれしかった。」
直さん「ソウさんはいいなあ、ずっとヒロちゃんといっしょだったんでしょう?」
私「直さんだって、翼君といっしょだったでしょう?」
直さん「まあ翼の部屋に泊まってたんだから、夜はいっしょだったけど、昼間は翼は仕事が忙しいって言って、ぼくのことはほったらかしだったんだから・・・」
翼君「仕方ないだろう、平日だったから、どうしても外せないことがあったんだよ・・・」
直さん「そんなにしょっちゅうこっちに来るわけにいかないから、昼も翼といたかったのに・・・」
翼君「だから、謝っただろう・・・」
私「翼君、だいじょうぶだよ、直さんはいっしょに観光できなかったのをちょっとスネてるだけですよ。」
翼「ホント、直は子供みたいなんだから・・・」
私「そういうところが、直さんのいいところだと私は思いますよ。」
翼君「でもソウさんはヒロにそういうふうにされてもスネたりしないじゃん・・・」
私「まあヒロの仕事はたいへんだから・・・」
翼君「やっぱ、ソウさんは直と違って大人だなあ・・・」
直さん「うるせえ。」
そしてホテルに一泊した後、ホテルまで迎えに来てくれた翼君と直さんといっしょに空港まで行き、翼君は忙しいからと、すぐに帰ってしまったので、直さんとふたりで出国手続きをして、中の免税店でおみやげをいろいろ買ってから、飛行機に乗った。
直さん「なんか、聡一と新婚旅行の帰りみたい・・・」
私「ホントだね・・・」
直さん「もう少し早くソウさんに会ってたら、こんなふうにホントに新婚旅行してたかもね・・・」
私「でも私と早く出会わなかったから、直には翼君があらわれ、私はヒロといっしょになることができた。」
直さん「でもずっとぼくは聡一のことを信頼してるからね・・・」
私「私も直のことは好きですよ、弟みたいで・・・」
直さん「弟みたい、ですか。それってちょっと不満かも・・・」
私「それじゃあ、息子みたいのほうがいいかな?」
直さん「もう、聡一はイジワルだなあ、ぼくはジュンちゃんといっしょかあ・・・」
私「違うよ、それならジュンのほうがもう少し大人かもね・・・」
直さん「聡一、ひでえ・・・」
私「ほらほら、そんなに怒らないで、冗談、冗談・・・」
そんなことを話していると、機内食の時間になった。二種類の料理を選べたので、直さんと私は別のものを選び、少しずつ交換して味見をしたりして楽しく食べることができた。そのあとは食事のときに飲んだワインで酔ったのか、直さんは少し私の方にもたれかかって寝始めた。私もその後少し寝ることができた。長いフライトが意外に短く感じられたのは、直さんといっしょだったからかもしれない。

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夏の旅行-その3

エーゲ海のリゾートで骨休めのために三泊して、その後私たちはイスタンブールに行った。イスタンブールまでは飛行機で一時間くらいなので、朝の便に乗ると昼食はイスタンブールで食べることができた。翼君が連れて行ってくれた店は、トルコの伝統食を出してくれるところだった。料理の中心は、店の中でおばさんたち手作りしている、餃子のような食べ物だった。もちもととした小麦粉の衣に肉と野菜が包まれていて、それを茹でたものが皿に盛られて出てくる。そこになんとヨーグルト味のソースをかけてたべるのである。そこに流しの民族音楽グループがやってきて、トルコの民謡を演奏してくれた。トルコ風の絨毯の上に座って、料理と音楽を楽しんでいると、異文化の世界にきているんだなあと思った。
その後、ハギア・ソフィア寺院やグランバザールといった観光名所を見て、私たちは翼君おすすめのオスマン風の建物を利用したホテルに泊まった。建物は古いらしいが、きれいに修復されていて、部屋の中はけっこうモダンなインテリアになっている。そして部屋の窓の外を見てその素晴らしさに驚いたのだった。
ソフィア寺院
ライトアップされたハギア・ソフィア寺院が窓の外に間近に見えていた。
ヒロ「うわあ、これはイスタンブールらしい景色・・・」
私「なんか一泊しかしないなんてもったいないね・・・」
ヒロ「さっき、コーランの放送が聞こえたじゃん、なんかあらためてイスラムの国に来たなあって思う。」
私「なんかこのホテルは前に翼君が直さんと泊まってすごくよかったって言ってたけど、ほんとだね。」
ヒロ「部屋にいるだけで、外国に来たって感じるもんなあ。」
私たちは窓辺にならんで、だんだんと暗くなっていく風景をずっと眺めていた。
そして翌朝私たちは朝早く起きて空港に向かった。空港には直さんと翼君が見送りに来てくれていた。翼君は仕事に行くということで、私たちに挨拶をしただけで急いで立ち去っていた。直さんは私たちが出国するまで付き合ってくれていた。

そして私たちは次にヒロの仕事のある国に向かった。同じヨーロッパなので飛行機で2時間くらいでその国の首都の空港に着いた。そしてタクシーに乗って世界遺産となっている首都の街に向かった。そして中心街のホテルに入った。昔のヨーロッパの雰囲気を残した内装が特徴の落ち着いたホテルだった。まだチェックインタイム前だったのに部屋が空いていたのかそのまま入らせてもらえた。
軽く昼食をとってから、市電に乗って観光に出かけた。何回もこの街に来たことのあるヒロの案内で、世界遺産になっている地区に行って、ゆっくりと見学し、そのあとは旧市街を散歩して、伝統料理のレストランで夕食をとってからホテルに戻った。
ヒロ「聡一、疲れてない?」
私「それほど疲れてないよ。」
ヒロ「今日はけっこう歩いたじゃん。」
私「でもなんかどこもすげえところばっかりだから、疲れるどころじゃなかった・・・」
ヒロ「聡一といっしょにこの街を歩いてみたいってずっと思ってたんだ。」
私「今日はヨーロッパって感じの街を歩けてよかった。」
ヒロ「明日は俺の仕事のある街に移動するからね。」
私「遠いの?」
ヒロ「電車で一時間くらいだよ。」
私「どんなとこ?」
ヒロ「歴史のある街で、そのなかに古い大学があって、そこで友達が教えてるから、それで俺が呼ばれたんだ。」
私「ヨーロッパの小さな古い街に滞在できるなんて思わなかった。」
ヒロ「けっこう回りは田舎だから、スローライフが楽しめるよ。」
私「どんなところに泊まるの?」
ヒロ「古い石造りの家を使わせてくれるんだ、まあ小さい家なんだけどピアノもあるし、二階からの眺めも悪くないし、でもマジスローライフだよ。」
私「風呂とかトイレがないとか・・・」
ヒロ「まさか、トイレくらいはあるよ、まあ風呂のほうはシャワーしかないけどね。」
私「明日は何時に出る?」
ヒロ「朝早めにこっちを出て、午前中に向こうに着いて、昼メシまでにちょっとだけでもピアノの練習をしたいからね。」
私「じゃあ、もう寝ようか。」
ヒロ「ほんとは新婚だからあっちも楽しみたいけど、今日は俺も寝たい。」
私「じゃあ、ヒロが眠るまで、抱いててあげるよ。」
ヒロ「聡一、やさしいね。」
私「ほら、早く寝なさい。」
ヒロ「おやすみ、聡一。」
ふたりとも疲れていたのか、すぐにぐっすりと眠ってしまっていた。
翌朝、私たちは朝食を食べるとすぐにチェックアウトして、鉄道駅まで歩いていった。そしてローカル線に乗って、一時間ほどで目的の街に着いた。駅には世話役らしい女性が来てくれていて、彼女の運転する車に乗って私たちの滞在する家まで行った。古い街の中に入るとすぐに石造りの古い家の前に車は止まった。中に入ると中はきれいに改装されていて、部屋の真ん中にはグランドピアノが置かれていた。その脇にはテーブルと椅子があり、その奥はキッチンになっていた。寝室は二階にあり、階段を登って行くと、シングルベッドが二台置かれた部屋があった。その部屋の窓際には、窓に向かって古い様式の椅子が置かれていた。その椅子に座ると、窓の外には街の家並みとその先に広がる畑が見えるようになっていた。ここで景色を眺めながらビールを飲むと最高だなと私は思った。ヒロは案内してくれた女の人と一階で仕事のスケジュールの打ち合わせを始めたので、私はしばらく二階で椅子に座って景色を眺めていた。しばらくすると一階からヒロのピアノの練習が聞こえてきた。窓の外にはすばらしい景色が広がり、一階からはヒロのピアノの音が聞こえてくるきて、私は時のたつのを忘れかけていた。
そしてその後遅い昼を近くの小さなレストランで食べてから、私たちは大学に行った。何百年も前に立てられた大学を見学して、また古い街をブラブラと歩いて家に帰った。
そして夜になると、ヒロの留学時代の友達で、今回の仕事に招いてくれた人が車で私たちを迎えに来てくれた。私たちを夕食に招待してくれたのだった。そこで伝統的な料理をこれでもかというくらいごちそうになった。
そして夜遅く家に帰ってきた時には、お腹がはちきれそうになっていた。
ヒロ「食べ過ぎた・・・」
私「それにしてもいろんな料理を出してくれたよね。」
ヒロ「あれだけ作るのは、奥さんたいへんだったんじゃないかな。」
私「でも、ヒロの友達がこっちの人じゃなくてよかった・・・」
ヒロ「なんだ、もしかして聡一、妬いてた?」
私「けっこういい男だったからね・・・」
ヒロ「残念ながらあいつはバリバリの女好きなんだよね・・・」
私「でもあんな友達がいるっていいよね・・・」
ヒロ「聡一はいないの?」
私「いないわけじゃないけど、でもジュンが小さかった頃は友達付き合いなんてとてもできなかったからね・・・」
ヒロ「でも今は直さんたちとか、友達でしょ?」
私「そうだね、いないわけじゃないんだよね・・・」
ヒロ「まあ、俺がいるからいいじゃん。」
私「確かに、ヒロに出会えてよかったよ・・・」
ヒロ「俺が聡一をしあわせにする。」
私「うれしいね、期待してる・・・」
ヒロ「聡一・・・」
そう言うとヒロは私にキスをしてきた。ところが私たちは少しの刺激でも戻しそうになるくらい、胃の中がいっぱいになっていた。
私「今日はもう動けない・・・」
ヒロ「せっかくいい雰囲気だったのにね・・・」
私「しかたがないよ・・・」
ヒロ「まああと一日あるし・・・」
私「ワインも飲み過ぎたから、眠くなってきたよ・・・」
ヒロ「俺も眠い・・・」
私「新婚なのに別のベッドだね。」
ヒロ「ふたつのベッドをぴったりくっつければいいよ。」
ベッドの間にあるサイドテーブルを部屋の隅に移動させて、2つのシングルベッドをピッタリとくっつけた。
ヒロ「ほら、これで一緒に寝られる。」
私「じゃあ、寝ようか・・・」
私たちはベッドに横になって少し話していたが、アルコールのせいか、まもなくそのまま眠ってしまっていた。
翌朝目を覚ますと、となりではヒロがまだ気持ちよさそうに眠っていた。私は見事に朝立ちしていたが、ヒロのほうはどうかと思って手を伸ばして触ってみると同じようになっていた。その時ヒロが目を覚ました。
ヒロ「ふわあああぁ、聡一、おはよ。」
私「朝からここは元気だね・・・」
ヒロ「聡一が触ってたんだ、だからなんかすげえ気持ちいい夢見てた・・・」
私「せっかく気持ちいい夢見てたのに起こしちゃったね・・・」
ヒロ「いい、こんどは現実に気持ちよくなるから。」
そう言うとヒロは私の方に手を伸ばしてきて、私の朝立ちを握った。
ヒロ「聡一だって、すげえ勃ってるし・・・」
私「昨日もしなかったからね・・・」
ヒロ「なんか聡一の熱いものを持ってると、俺も興奮してきた・・・」
私たちはならんで仰向けになってお互いのものをパンツの上から刺激し合った。
ヒロ「なんかこういうシチュエーションもけっこう萌える・・・」
私「やりたい盛りの男の子みたいだ・・・」
ヒロ「こんど学ラン着てこういうのしてみたいな・・・」
私「ヒロが高校の頃、こんな事ばかりしてたのか?」
ヒロ「ノンケだってあの年頃だとこのくらいはやるよ・・・」
私「私はちょっとオクテだったからなあ・・・」
ヒロ「初めて射精したのいつなの?」
私「高1のとき初めて夢精したのが精通だった・・・」
ヒロ「そんでオナニーは?」
私「大学生になって一人暮らしし始めてから・・・」
ヒロ「聡一のオナニーしてるとこってどんなんだったんだろう・・・」
私「ふつうにベッドに横になってシコってたよ。」
ヒロ「想像するとけっこう萌え・・・」
私「でもこうやってヒロとするほうがずっと気持ちいい・・・」
ヒロ「俺もだよ・・・」
そしてわたしたちはだんだんと気持ちよくなっていき、行為に熱中していた。そしてしばらくしてヒロがウッと呻いて、パンツの中で爆発した。私もすぐに同じようにヒロの手を生地越しに感じながら最後を迎えた。
ヒロ「うわあ、いっぱい出たからベトベト・・・」
私「パンツ汚しちゃったね・・・」
ヒロ「やっぱヌルヌルして気持ち悪いね・・・」
私たちは汚れたパンツを洗濯機に入れて、シャワーを軽く浴びた。そしてパンとトマトとコーヒーだけの朝食をふたりで食べた。私はしあわせな気分で満たされていた。

theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

夏の旅行-その2

昼間のツアーのあと私たちはホテルの船で街の港まで送ってもらい、海沿いの町をすこし散歩した。有数のリゾート地ということもあり、さまざまな国の人たちが開放的な姿で歩いていた。海沿いにはしゃれたレストランが並んでいたが、ほとんどがシーフードを売り物にしていた。昼間もシーフードだったのだが、他に選択肢があまりないので、海沿いの気持ちよさそうなレストランに入った。まだ開店したばかりだったので、先客も少なく、私たちは海側の眺めのいい席に案内された。
メニューは、メインはシーフードとしても、前菜くらいはシーフード以外のものを食べたいと私たちが言うと、翼君がギャルソンのお兄さんにトルコ語でいろいろと質問しながら適当に注文してくれていた。
まずはチーズ味のドレッシングのかかったサラダが大量に出てきた。四人で取り分けても食べきれないくらいである。メインはフランス料理風という、スズキのパイ包みが大きな皿にどかんと出てきた。ギャルソンがパイを切って開くと中からはおおきな白身の魚が丸ごと一匹入っているのが見えた。魚はふっくらとしておいしいのだが、白身の魚ということもあり味が単調で、最後はしょうゆをかけて食べたいねというのが、一致した感想だった。
前菜とメインを食べただけで、もう2時間近くが過ぎていた。ホテルの車が待ちの中心まで迎えに来てくれるのは、まだそれでも2時間ほど先だった。
翼:俺たちはちょっと他の店に行ってデザートと食後酒を飲んできますね。そうさんたちは時間まで、ここでふたりでゆっくりデザートを食べててください。」
私「じゃあ、迎えの車で待ち合わせということで。」
翼「車が来るのはこの先すぐだけど、わかります?」
私「だいじょうぶ、そこの広場のとこだよね。」
翼君も久しぶりに会った直さんとふたりだけで夜を楽しみたいのだろう。翼君たちは楽しそうにレストランを出て行った。
ヒロ「いいなあ、あのふたり、すごく自然な感じで・・・」
私「そうなれるように、こっちもがんばらなきゃね・・・」
ヒロ「でも、直さんって見た目はしかりしてるのに、じつはけっこう抜けてて守ってあげなきゃって思わせるじゃん。でも聡一はちゃんとしすぎてて、俺がなんかしてあげなくてもちゃんとやっていけるじゃんか・・・ それにジュンちゃんもいるし・・・」
私「ヒロがそう思っていてくれるのはうれしいけど、直さんたちカップルとは違うんじゃないかな。それに私から見ると、ヒロがしっかりしすぎてるくらいだけどね・・・」
ヒロ「なんだ、もっと甘えていいんだったら、思いっきり甘えちゃうよ。でも俺はジュンちゃんと違って聡一の息子じゃないからね。」
私「相変わらずヒロはジュンを意識しすぎるね。」
ヒロ「ジュンちゃんはかわいいくせにすげえ頭がいいから、俺、なかなかたちうち出来ないんだよね・・・」
私「ヒロだってじゅうぶんかわいいし、頭もいいじゃん。」
ヒロ「でも聡一のことになると、馬鹿みたいに頭が働かなくなるし・・・」
私「それでいいんだよ、ヒロはジュンとは違うんだから。」
けっきょく私たちはそのレストランがあまりにも海からの風が気持ちよく吹いてくるので、移動することなく、そこでデザートを食べ、コーヒーを飲み、さらにゆっくりと食後酒まで飲んだ。
そしてレストランを出て、迎えの車が来るまで少し港のあたりを歩いた。そのあと、待ち合わせ場所に行くと、直さんたちはすでに来ていた。私たちはまもなく到着した迎えの車に乗ってホテルに帰った。
そして部屋に戻って、テラスのいすに座って、星空を眺めた。その夜も降るような星が満天にひしめいていた。しばらくすると、昼間疲れたのか、ヒロが居眠りを始めた。
私「ヒロ、眠いんだったら、ベッドでちゃんと寝よう・・・」
ヒロ「ここが気持ちいい・・」
私「ダメ、夜はけっこう気温が下がると思うよ。」
ヒロ「ベッドにつれてって・・・」
私「ほんとうは抱いていきたいんだけど、ちょっと力が足りないから、ささえてあげるから、じぶんの足で歩いて・・・」
なんとか私がささえると、ヒロは立ち上がってベッドまで歩いてくれた。そしてベッドにように横になり、ヒロはそのまま眠ってしまった。私もヒロのとなりに横になり、ヒロの無防備な表情を見ながら、まもなく眠ってしまっていた。

翌朝は私たちはふたりだけで、ホテルのレストランの朝ビュッフェを食べに行った。ヒロによると、多少はトルコ風の料理がある以外は、ヨーロッパのホテルの朝食と変わらないそうである。私たちは、明るいレストランの中で朝食をゆっくりと食べた。
その日は直さんたちとは別行動をする予定だった。私たちはホテルの車に乗って、近くの大きな遺跡を見に行った。紀元ころにはものすごく栄えた街の遺跡だった。歩いても歩いても崩れた廃墟が続いていた。ところどころ大きな建物の柱や壁面が残っていた。そして、舞ってくれていたホテルの車で、聖母マリアがなくなったというところにある教会に行った。こんなイスラム教の国でマリア様はなくなったのがちょっと意外な感じだった。教会はそれほど大きくないのですぐに見終わって、つぎに近くの街のトルコ料理のレストランに連れて行かれて、そこでランチを食べた。レストランの近くにローマ時代の水道橋の遺跡が残っていたので、それを見学してから、私たちは早めにホテルに戻った。
ホテルのバーに置いてあるピアノを一時間くらい弾かせてもらえないかとヒロは言っていたので、とりあえずフロントで相談してみた。フロントの人が電話で聞いてくれて、午後の時間帯なら少しだけ弾いてもいいと言っているらしい。私たちは人気のないバーに行くと、買カウンターの後ろで何か準備をしていた人が、ピアノの方を手で示してくれた。
ヒロはピアノの前に座って、最初少し指慣らしをしてから、その後本格的に弾き始めた。私は近くのソファに座ってその演奏を聴いた。周りのサワサワとした雑音が消えて、ピアノの音しか聞こえなくなっていた。
一時間ほどバーでヒロはピアノを弾いてから、私たちは部屋に戻り、水着に履き替えて、今度はホテルのプールに泳ぎに行った。プールの周辺に置かれたデッキチェアには、何人か寝そべっている人がいたが、午後のプールは静かな雰囲気だった。
私たちも人のいないほうに歩いて行き、2つ並んだデッキチェアに座った。やわらかな風が吹いてきて気持ち良かった。
ヒロ「なんかのどかで眠っちゃいそうだね。」
私「昼寝でもする?」
ヒロ「その前になんか一杯飲みたいな。」
私「飲むってなに?」
ヒロ「なんか今は甘いカクテルでも飲みたい気分。」
私「のどがかわいてるから、量の多いのがいい。」
ヒロ「わかった、じゃあ注文するね。」
プールの脇にあるあづまやになったバーの人にヒロが合図をすると、注文を取りに来てくれた。そしてしばらくして注文のものが来た。
私「これ、飲みやすいね、何?」
ヒロ「カシス・ソーダだよ、喉が渇いた時にはいいんじゃないかと思ってさ。」
私「おいしいよ、どんどん飲めてしまうね。
喉の渇きを潤してから、私たちはプールに入って少し泳いだり、デッキチェアで寝そべったりを繰り返した。そして少し日が傾いたころ、私たちは部屋に戻った。

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tag : ゲイの父親

夏の旅行-その1

夏休みに日本に帰れなかった翼君に会いに、8月末にトルコに直さんが行くということで、いっしょに行かないかと直さんと翼君から誘われた。
また、ヒロのほうは9月に、向こうの大学から、新学期前の準備講座の講師を頼まれているので、8月の末には出発する予定だった。それならば、直さんといっしょに日本を出発して、翼君に会ってから、ヒロの仕事をする国に行って、どんなところか少しでも見てこようということになった。

8月のある日、私たちは成田空港から飛行機で出発した。ヒロはしょっちゅう海外に行っているし、直さんはこの便はもう何回も乗っているというので、私一人が初めて乗るのでテンションが高かった。目的地のイスタンブールまではノンストップで12時間以上もかかるのだ。それでも機内食を食べて、そのあと少し眠ったりしていると、それほど時間をもてあますこともなく、目的地に着くことができた。
入国手続きを終えて、とりあえず国際線の出口を出ると、大勢の出迎えの人の中に、翼君が笑顔で立っていた。相変わらずはっきりとした顔立ちのイケメンだが、さらにくっきりとした顔になっていた。以前と違うなと思っていると、なんと翼君はヒゲを生やていた。
翼君「ソウさん、ヒロ、久しぶりです。直も来てくれてうれしい。」
私「翼君、忙しいんじゃないのか?」
翼君「俺もまだ夏休みとってないし、少しは休まないといけないから・・・」
国内線のターミナルに歩いていき、そこからイズミールに行く飛行機に乗り換えた。荷物は成田からずっと預けたままになっていたので、国際線から国内線に乗り換えるのも楽だった。国内線の飛行機は1時間ほどで目的地のイズミールに着いた。荷物を受け取って出口を出ると、泊まる予定のホテルの係員が出迎えに来てくれていて、そのまますぐに車に乗せられて、ホテルに向かった。とにかく翼君はトルコ語がペラペラになっていて、ホテルの人もそれには驚いていた。
ホテルの部屋はさすがに4人いっしょというわけにも行かず、隣り合わせた部屋にしてもらうことになった。部屋に入ると、いきなりヒロが抱きついてきた。
私「こらこら、いきなり・・・」
ヒロ「やっとふたりだけになれたんだもんね・・・」
私「テラスに出てみようよ、星がすごいんじゃないかな・・・」
ヒロ「そうか、新婚旅行なんだから、まずは雰囲気を盛り上げないとね・・・」
私たちはテラスに出た。目の前には海が広がっていた。島影も見えているようだが、それは暗すぎてよくわからなかった。空を見上げると、あまりにもたくさんの星が満天にひしめくように輝いていた。
ヒロ「すげえ、星が雲みたいに見える・・・・」
私「たぶん、川のように広がっているのが、天の河じゃないかな。」
ヒロ「すごいね、なんか手が届きそうなくらい近くに見える・・・」
私「目が少しずつなれてきたら、星の数が増えてみえる。」
ヒロ「ほんとだ、最初より星がずっと多くなってる・・・」
私「なんか星空に覆われているみたいだ・・・」
ヒロ「なんかシェルタリング・スカイの意味がわかったような気がする・・・」
私「空気が乾燥してるからこんなに星がたくさん見えるんだろうね・・・」
ヒロ「なんか、俺感激した、聡一と見られてよかった・・・」
私「いいとこに、連れてきてもらったね。」
ヒロ「あっ、あそこのベンチに座ってるのは、直さんと翼じゃない?」
私「ああホントだ、彼らはあそこで海を見てたんだね。」
ヒロ「なんかいいかんじみたいじゃん。直さんって、ふだんはけっこうおちゃらけてるけど、恋人にはちゃんと愛をしっとりと語れるんだ・・・」
私「愛を語ってるかどうかは知らないけど、いい雰囲気ではあるよね。」
ヒロ「俺たちもそう見えるかな・・・」
私「もちろん、そうだろうね・・・」
ヒロ「聡一、愛してる・・・」
私「愛してるよ・・・」

そしてわたしたちはキスをしながら部屋の中に入って、そのままベッドに倒れこんだ。
ヒロ「直さんと翼ってどっちがタチなんだろうね?」
私「直さんはリバだって言ってるけど、じっさいはほとんどウケだからね・・・」
ヒロ「まあ翼はけっこう気が強そうだから、そうなのかもしれない。でもあの直さんが翼に押し倒されてるなんて、なんか想像できない。」
私「でも、なんていうか、いつも入れてるわけじゃないみたいだけど・・・」
ヒロ「聡一は、そういうのしなくていいの?」
私「ヒロがそうしたいなら、いつでもするけど、ほんとのところヒロはどうなの?」
ヒロ「俺は今まで、後ろでよかったことなかったから・・・」
私「じゃあ無理してすることないよ。」
ヒロ「でも聡一に入れられるんだったら気持ちいいかもしれないなって思ったりして・・・」
私「とにかく急がないで、そういうときが来たら、自然にすることにしようね。」
ヒロ「聡一がそれでいいんだったら、俺もそれでいい。」
私「そんなことしなくても、ヒロとのエッチはじゅうぶん気持ちいいわけだし・・・」
ヒロ「俺、もうギンギン・・・」
私「同じだよ・・」
特別なことをするわけではないのだが、ヒロと肌を重ねると心が共鳴しているような錯覚を覚える。私たちは、満ち足りた時間を過ごす。それはものすごく強い快感を伴っていた。

翌朝、隣の部屋の翼君から内線電話がかかってきて、私は目を覚ました。
翼君「ソウさん、よかったら俺たちと朝ごはんいっしょに食べませんか?」
私「いっしょしていいのかい? 直さんはいいって言ってる?」
翼君「ソウさんたちがふたりで食べたいんだったら無理には誘わないけど、それに直はいっしょのほうがいいって言ってるよ。」
私「じゃあ、せっかくのお誘いだから、いっしょに食べようかな。」
翼君「じゃあ、ルームサービス、これから頼みますから、30分後くらいにこっちの部屋に来てください。」
電話を切ると、ヒロも目を覚ましていた。
私「翼君たちが、朝食いっしょに食べようって誘ってくれたから、OKしといたよ。」
ヒロ「じゃあ、俺、シャワー浴びてさっぱりしてくる。」
私「ちゃんと身支度しておいで。」
ヒロ「翼に負けないようにがんばってかっこよくするからね。」
私「翼君と競争することないけど、ヒロがかっこよくなるのはうれしい・・・」
しばらくするとヒロはバスルームから出てきた。ちゃんと身支度も終えていて、内側からかっこいいオーラが皮膚を通してあふれ出ていて、まぶしいくらいだった。私も軽くシャワーを浴びて、いつでも外出できるような格好になった。
ヒロ「ねえねえ、聡一、コンタクト持ってきてる?」
私「使い捨てコンタクトなら持ってきてるよ。」
ヒロ「じゃあ、メガネはやめてコンタクトにしてほしいなあ・・・」
私「いいけど・・・」
ヒロ「聡一のそのメガネ、しないほうがずっとずっといいよ。」
私「じゃあ、これからは外出するときはコンタクトにするよ。」
ヒロ「こんど、かっこいいメガネを選んであげるからね。」
時間が来たので隣の部屋に行った。すでにテラスのテーブルの上にはクロスが敷かれて、朝食がところせましと並んでいた。
直「ソウさん、なんか今日はすげえイケてる・・・」
翼君「こらこら、直、いくらソウさんがかっこいいからって、色目つかうんじゃないの。」
直「イケてるって言っただけじゃん・・・」
私「直さんもすげえ自然な感じで海辺のリゾートに溶け込んでいる・・・」
翼君「直はどこにいっても緊張感のかけらもないんだよね・・・」
ヒロ「でもそれってけっこうすごい才能かもね・・・」
翼君「ヒロ、あんまり直をおだてないでね。すぐにその気になっちゃうんだから・・・」
直「今日はソウさんたち、どうします?」
翼君「俺たちはツアーに参加して近くのギリシャ領の島に行こうかと思ってるんだけど・・・」
私「それいいですね、もしよかったら私たちもいっしょに行っていいかな・・・」
翼君「じゃあ、ソウさんたちの分もフロントに頼んで見ますね。」
そう言うと翼君は部屋のデスクの上にある電話でフロントと交渉してくれた。
翼君「だいじょうぶだって、それで出発は10時フロント前です。」

いちど私たちは部屋に帰って、テラスに座って海を見ながらゆっくりとした。そして10時少し前にフロントに出て行った。そこには翼君と直さんはすでに来ていた。二人のあたりには、どうもいっしょにツアーに参加するらしい人たちが数人、リラックスした様子で座っていた。
ツアー会社の人「ソウさんに、ヒロさんですね、私、ケマルです。よろしくお願いします。皆さん、そろったようですので、すぐに出発します。」
ツアーの相客はスイスから来たという男女二人ずつの4人の熟年グループだった。彼らは4人ともバイリンガルどころかトリリンガルで、ドイツ語、フランス語、英語がしゃべれた。いちおうこのツアーは英語ツアーなので、とりあえずみんなの共通語は英語ということになった。でも、直さんはフランス語で、ヒロはドイツ語で彼らと話していた。
ホテルの船着場には白い船が係留されていた。船はすぐに出発して、蒼い海に白い航跡を描きながらギリシャ領の島に向かった。日差しは厳しく気温も相当高いと思われるが、空気が極度に乾燥しているのか、風が心地よかった。船には操縦をしている船長と、その補助をしている高校生くらいの少年が乗っていた。船長は以前ドイツで働いたことがあるということでドイツ語ができる。手伝いの少年は英語が話せるのでこういう仕事には都合がいいのだろう。
船は30分ほどでギリシャ領の島に着いた。とりあえずどこかで国境を越えたらしい。建物や風景はとくにトルコ側と変わらないが、表示がギリシャ文字になっているのが、最大の違いである。
桟橋にはツアーの車が迎えに来てくれていたので、それに乗って古代の遺跡を見に向かった。小さな遺跡だったが、倒れた石の柱が草に埋もれかけていて、時の流れを感じさせるところだった。
遺跡を見た後は海辺のレストランに入って、シーフードの昼食を食べた。海に張り出した桟橋のようなところに作られた客席は海風が通り抜けて快適だった。8人掛けのテーブルにスイス人といっしょに座ってにぎやかなランチが始まった。
スイス人の男性「私たちは職場の仲間で、ヴァカンスで初めてこの辺に来ました。あなたたちは?」
翼「俺がイスタンブールで働いてて、夏休みに日本から彼らに来てもらったんです。」
スイス人の女性「あら、あなた働いてるの、わたしは学生かと思ったわ。」
翼「みんな働いてますよ、ヒロはピアニストだし、ソウさんと直は会社員です。」
スイス人の女性「まあ、あなたはピアニストなの?」
ヒロ「本職は大学の教員ですけどね・・・」
スイス人の男性「私たちも教員なんですよ、みんな違う専門だけどね。」
いろんなことを話していたのだが、私はだんだんと会話についていけなくなっていた。
そしてランチが終わると、帰りの船の出発まで、レストランの横にある海岸で泳ぐことになった。海岸に屋根つきの休憩所のようなところがあり、海岸ではお互いにプライバシーを侵害しないように、スイス人グループとは少しはなれたところにそれぞれの場所を決めた。
男性人はそこで着替えてそのまま海に入った。女性人はレストランの横の更衣室で着替えてきたようだった。翼君は、生地を限界まで小さくした競泳用のパンツだった。直さんとヒロもそれに負けないようなパンツ、私だけが短パン式のパンツだった。
3時間ほど泳いだというより、休憩所のデッキチェアーでゆっくりしてから、また車で港に戻り、船で来るときとは違う経路で景色を楽しみながらホテルに戻った。ホテルの桟橋でスイス人たちは船を降りていった。私たちはそのまま船でホテルの近くの街まで乗せていってもらって、街を散歩してその後夕食をとるつもりだった。

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