癒しの三連休

今年はクリスマス前に三連休がある。私は特に忙しい予定はないのだが、ジュンとヒロは今年はいつもよりもさらに忙しいらしい。
ジュン「とうさん、ゴメンね、三連休は追い込みだから、俊顕んちで泊り込みをするよ。」
私「がんばっておいで、とうさんのことはいいから。」
ジュン「そんでとうさんは三連休はどうするの?」
私「ヒロも出張みたいだしなあ、ウチでのんびりしてようかな。」
ジュン「じゃあ、直さんと遊んだらいいんじゃない?」
私「直さんもクリスマス前でいそがしいだろう・・・」
ジュン「直さんに聞いたんだけど、三連休はヒマなんだって。」
私「そうなんだ・・・」
ジュン「24日に翼にいちゃんが帰国するけど、その前はヒマみたいだよ。」
私「じゃあ直さんと食事でもいっしょにしてもらおうか・・・」
ジュン「直さんも三連休の予定があまりないみたいだから、とうさんが誘ったら喜ぶんじゃないかな」
私「じゃあ、後で電話してみるよ。」
その後、直さんが電話に出られそうな夜の時間に、私は電話をしてみた。
私「もしもし、直・・・」
直さん「あっ、聡一、どうしたの?」
私「直、今、どこにいるの?」
直さん「今、駅からマンションに歩いて帰ってるとこ。」
私「じゃあ、電話しててだいじょうぶだね。」
直さん「うん、だいじょうぶだよ。」
私「あのね、こんどの三連休だけど直は予定ある?」
直さん「ジュンちゃんにも聞かれたけど、特にこれと言った予定はないよ。聡一は?」
私「三連休は予定ないなあ、直、遊ぼうか?」
直さん「えっ、ホント、聡一が遊んでくれるとすげえ嬉しいな。」
私「じゃあ、三連休はいっしょに遊ぼう。」
直さん「ぼくが予定立てていい?」
私「いいよ、直の好きなことでいいからね。」
直さん「じゃあ、三連休の予定はぼくに任せてね。」
私「なんか、ジュンもヒロも忙しくてね・・・」
直さん「みたいだね、ふたりには悪いけど、ぼくたちは遊んじゃおうね。」
私「のんびりできるといいなあ。」
直さん「わかった、まったり三連休にしてみるよ。」

そして直さんがいろいろと三連休の予定をたててくれて、けっきょく一泊で温泉に行ってまったりすることになった。
三連休の最初の日、朝ごはんをジュンと食べた後、直さんが車で来てくれたので、私は助手席に、そしてジュンは大学院の近くまで乗せてもらうことにして、3人で出発した。

直さん「ジュンちゃん、大変だね、連休も学校?」
ジュン「そうなんだ、けっこう追い込みだからしょうがないんだけどね。」
私「そんで、学校で俊顕と合流して、今夜からは俊顕んちで、合宿か・・・」
ジュン「まあ、それなら夜遅くまでいろいろできるからね。」
直さん「それにしてもジュンちゃんと俊顕って仲いいよね。最近『島はぼくらと』って本読んだんだけど、その島では仲の良い友達が兄弟の杯を交わして、どっちも結婚してもずっと親戚付き合いをするんだってさ。なんかそれを思い出しちゃった。」
私「そんな小説があるんだ、読んでみたいな。」
ジュン「オレも読みたい。」
直さん「いつでも貸してあげるよ。」

話をしているうちにジュンの学校の前に着いた。

ジュン「直さん、送ってくれてありがとう。それからとうさんをよろしく。」
直さん「わかってる。聡一とまったり温泉につかってくるから。」
私「じゃあ、ジュンはしっかり勉強するんだぞ。」
ジュン「うん、わかってるよ。じゃあ、気をつけて行ってきてね。」

そして私たちの乗って車へジュンに見送られて走りだした。そして近くのインターから高速に入って、三連休で混雑している中を、ゆっくりと走り温泉に向かった。

直さん「まっすぐ温泉に行っちゃうと、ちょっと早すぎるから、回り道していくよ。」
私「天気もいいし、どっか寄り道しておいしいもの食べよう。」

私たちは高速をそれて、湖のあるほうに行った。天気がよかったので、湖に逆さの富士が映ってきれいだった。そのあとちょっとしゃれた小さなレストランでゆっくりと食事をした後、レストランのまわりの牧場をゆっくりと散歩した。
直さん「寒いけど、天気がいいから日光が暖かいね。」
私「なんかこんな広くてきれいなところにいると、なんか気持ちが洗われたような気がするね。」
直さん「なんか、聡一、このところちょっとテンション低かったんだって?」
私「ジュンがしゃべったんだね・・・」
直さん「ジュンちゃん、心配してたよ。」
私「そんなふうには見えなかったけどね・・・」
直さん「ジュンちゃんが心配してるのが聡一にわかると、さらに落ち込むといけないって、ジュンちゃん言ってたよ。」
私「そうなんだ・・・」
直さん「まあ、ジュンちゃんから連休は聡一と遊んでって頼まれたんだけど、ぼくも予定なかったから、聡一といっしょに温泉に行けてうれしいんだよ。」
私「直はいつも優しいね。」

牧場の散歩は気持ちよかったのだが、冬なので風が吹くとかなり寒く感じるので、散歩は途中で取りやめにして、温泉に向かった。チェックイン時間前の到着なので、どうなるかと思っていると、部屋の準備ができていると言うことで、早めに部屋に入ることができた。
備え付けのお茶入れて、途中で買ってきたお菓子を食べて休憩をした。
直さん「じゃあ、お茶飲んだら、とりあえず温泉に行こうよ。」
私「じゃあ、浴衣と半纏に着替えようか。」

私たちは着替えを終えると、部屋を出て長い通路を歩いて温泉に行った。中に入ると、まだ時間が早いせいか、温泉はがらがらだった。
直さん「あんまり人がいないね。のんびりは入れそう。」
私「まだ時間的にはやいんだろうね。早く来て正解だった。」

私たちはからだを軽く洗った後、外の露天風呂に行った。
直さん「ふわああ、気持ちいい。」
私「なんかやわらかい温泉だね。」
直さん「温泉のお湯がからだに染み込んでくるみたい。」
私「そんなに温度は高くなさそうなのに、芯から暖まるな。」
直さん「空の色が、ものすごく濃い青・・・」
私「群青色?」
直さん「マリンブルーだね、地中海の空みたいだ・・・」

吸い込まれるような色の空を見ながら、しばらくしゃべることもなく温泉に浸かっていた。

じゅうぶん温泉で暖まった後、私たちは一度部屋に戻った。そして天気が良いので、ちょっと出かけることにした。

夕方外出から戻ってくると、夕食までにまだ少し時間があったので、もう一度私たちは温泉に入った。
そしてホテル内のレストランに行き地元産の野菜を中心にしたコースを時間をかけてゆっくりと食べた。直さんはフランス料理にも詳しいので、いろんな話しを聞くことができた。
満腹になったので、部屋で少しお腹が落ち着くのを待ってから、私たちは三度目の温泉に行った。今度は夜空を眺めながら、温泉に入っていると、疲れもだんだんと消えていくような気がした。

部屋に戻ると、直さんはお酒が弱いのでけっこう眠そうな顔をしていた。

私「少し早いけど、寝ようか・・・」
直さん「うん、なんか聡一と食べてると楽しくてつい飲みすぎちゃったよ。」
私「だいじょうぶか?」
直さん「寝ればだいじょうぶだと思う。聡一、ぼくのベッドに入っておいでよ。」
私「いいけど、直、狭くないか?」
直さん「ここのベッド、セミダブルだから、くっついて寝ればだいじょうぶだよ、それにふたりで寝ると暖かいよ。」
私「そうだね、ふたりだと暖かいね。」
直さん「じゃあ、今日はぼくが聡一を暖めてあげよう。」
そう言うと直さんは私を抱きしめてくれた。
直さん「聡一、このところテンション低かったんだろう、どうしたんだよ、ぼくでよかったら聞いてあげるけど・・・」
私「ジュンから聞いたんだね。たいしたことはないんだけどね、なんかちょっと軽く落ち込んでたかもしれない・・・」
直さん「どうしたの、聡一がそんなになるなんて、珍しいじゃん。」
私「なんかね、ジュンをなんとか幸せにしてやりたいとか、ヒロも幸福にしたいとか思うんだけど、でもたいしたことはできないんだよね。それがわかるとなんかあまりにも不甲斐なくて、自分の未熟さに落ち込んでたんだよね。まあ、今考えるとだんだんと原因がわかってきたんだけど、ちょっと前にはそれもわからなくて、なんとなく不安に包まれてたって感じなんだ。」
直さん「聡一は責任感が強いからね。ぼくなんかは最初から相手を幸せにするなんてできないってわかってるからなあ・・・」
私「直は、そばにいてくれるだけで、いっしょにいる人を幸せにしてるよ。」
直さん「そんなうれしいこと言ってくれるのは聡一だけだ・・・」
私「こうやって直に抱いてもらってるだけで、幸せになってきた・・・」
直さん「ならいいけど・・・ ぼくは聡一とそれほど年が違わないんだから、無理してあんまりいいカッコとかする必要ないし・・・」
私「直、ありがとう、今日はちょっとヘタレになっていい?」
直さん「聡一のヘタレなとこ、見てみたいな。」
私は思い切って、いつもジュンが私にするように、直さんの胸の上に頭を寄せてくっつけてみた。
私「なんか直の体温が気持ちよくてなごむ・・・」
直さん「ぼくも眠くなってきた。聡一、おやすみ・・・」
私「直、おやすみ・・・」
なんか私は直さんの腕の中で本当に安らかな眠りに引き込まれていった。

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genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

普通の日々

とりあえず最後となったコンサートが終わって、私は少し気が抜けたような感じだった。ところがジュンとヒロは相変わらず忙しい日々が続いていた。なんとなく私だけが時の流れからはみ出してしまったような気がして、このところあまりブログを更新する気力が失われていた。もちろん普通に仕事をして、ちゃんと生活しているのだが、なにか心の中心が空白になってしまったような感じだった。
相変わらずジュンは夜は私と食事をするために、なるべく早く帰ってきて、夕飯をいっしょに食べていた。その代わり食後ジュンは、持ち帰った作業をパソコンに向かって夜遅くまでしていた。

私「ジュン、とうさん、先に風呂に入って寝るぞ。」
ジュン「オレももう終わりにするから、とうさん、いっしょに入ろ。」
私「終わったんだったら、おいで、風呂で暖まろう。」
ジュン「なんか、けっこう目が疲れるんだよね。」
私「風呂にゆっくり入ると、疲れがとれるからね。」

私たちはいつものようにいっしょに風呂にゆっくりと浸かった。そしてジュンのからだを手でマッサージするように洗ってやった。ジュンはちょっとくすぐったそうな、でも気持ちよさそうな表情をしていた。
風呂から出て少しからだを冷ましてから、私たちはベッドに横になった。ジュンは冬になっても、寝るときはゆったりとしたTシャツとトランクスだけである。
私「そんな薄着で風邪引くなよ。」
ジュン「オレは若いんだから大丈夫だって。それに寒かったらとうさんにくっつけばすげえ暖かいし・・・」
私「疲れてるんだろう、早く寝なさい。」
ジュン「うん、もう寝る。おやすみ、とうさん・・・」
私「おやすみ、ジュン。」

ジュンのからだからはなんかとても爽やかないい匂いがしていた。疲れているといっても体調はそれほど悪いわけではなさそうだった。ストレスがホントに溜まると、ジュンのからだからはこのいい匂いがあまりしなくしなくなるからだ。私はそのいい匂いに包まれて、気持ちいい眠りに引き込まれていった。

翌朝、平日はいつも習慣で6時過ぎには目を覚ましてしまう。そしてシャワーを浴びてからだを目覚めさせてから、、30分ほどヴァイオリンを弾いた。7時過ぎにジュンを起こして、ジュンがシャワーを浴びている間に朝食の準備をした。といってもハムエッグを作って、それに簡単なサラダを添えた。それに安売りで買って冷凍をしておいた食パンを焼くだけである。カフェオレを飲みながら朝食を済ませると、後始末はジュンに任せて、私は仕事に出かけた。

夕方仕事を終えて、帰る途中に商店街によって、買い物をした。ときどき私が買いに行く、お惣菜をたくさんおいてある店で、何種類かおかずを買った。この店の息子の○くんとは、ジュンは幼馴染のようなものだったのだ。

私「最近、○くん、元気?」
店のご主人「あんなできそこないでも使ってくれる奇特な会社があって、なんかこのところ残業ってえんですか、忙しくしてるんですよ。」
私「ジュンも来年には大学院も終わりです。社会人のほうが先としては○くんのほうが先輩だから、メールでいろいろ教えてもらってるようですよ。」
店のご主人「あんなできそこないでも、お役に立つことがあるんですかね。」
私「まあ○くんは、ジュンにとってはお兄さんみたいなもんだから・・・」
店のご主人「ジュンちゃんにそう言ってもらえると、あのバカ息子でもいないよりはマシだってえもんだ。」

マンションに帰ると、とりあえずご飯を炊いて、味噌汁を作った。ご飯が炊ける間に、私は少しだけヴァイオリンの練習をした。
ご飯が炊ける頃、ジュンが帰ってきた。

私「ジュン、おかえり。」
ジュン「今日、俊顕の言うには、なんかお母さんが、オレたちに演奏のお礼をしたいんだってさ。ヒロちゃんにはプロなんだから出演料を渡したらしいけど、オレたちには記念品をくれるっていうんだけど・・・」
私「まあ今回はとりあえず最後のコンサートだから、ちょっとした記念品くらいだったら、もらってもいいぞ。」
ジュン「なんかね、俊顕とオレは来年から社会人になるわけだから、スーツをくれるって言ってるんだけど・・・」
私「スーツか・・・ でも俊顕の母上がくれるとなると、やっぱ高級スーツなんだろう?」
ジュン「うん、以前に作った時に、オレの方も採寸してあるから、そこで俊顕といっしょに作りなさいって言ってる・・・」
私「じゃあ、ジュン、そこまで言ってくれてるんだったらスーツ作ってもらえ。でもそのかわり、とうさんの方のお礼は辞退するって条件でね。」
ジュン「オレだけお礼貰うのは、ちょっといやだなあ・・・」
私「いいよ、とうさんは俊顕の母上からずっとヴァイオリンをお借りしてるんだから、それでいいよ。それに社会人になったらスーツは何着かないと困るだろう。入社してしばらくすると暑くなるから、夏用も最低2~3着は欲しいよね。それじゃあ来年になったら、とうさんがとりあえず一着、院の修了記念に作ってやるからよ。たぶんおじいちゃんたちも作ってくれるだろうからそっちは夏用にすればいい。」
ジュン「オレもアルバイトで貯めたお金があるから、量販店のスーツくらいは買えるって・・・」
私「俊顕はぜったい高級スーツばっかり着てくるだろうから、それに負けないようにするのは無理にしても、あまり落差がありすぎるのもくやしいからね、できるだけとうさんもがんばって社会人用の準備はしてやるから。」
ジュン「とうさん、ありがとう、でもあんまり無理しないでね。」
私「まあジュンの社会人第一歩の準備をするくらいの金はあるから、心配するな。こういう時に使うために普段から節約してるんだから・・・ この件は、ジュンは心配しないでとうさんにまかせときなさい。」


なんかつまらないことばかり書いてるような気がしてきました。やっぱりこのところ気が抜けてしまった影響なのか、体調も良くなかったりして、ちょっとブログを書く気力が衰えているようです。今回は中途半端になりましたが、ご容赦ください。次回はもっと頑張るつもりですので、しばらくお待ち下さい。

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