GWはヒロといっしょに-2

ヒロが部屋を出た後、私は部屋のベランダで景色を眺めながら荷物が届くのを待っていた。しばらくして荷物が届いたので、私はスーツケースを開けた。そして中からジュンが選んでくれた短パンを出して、着替えをした。
その後部屋を出て、カラカウワ通りに行き、ワイキキ海岸の方向にゆっくりと歩き始めた。人通りの多い歩道を、ときどきハワイっぽいものを売る店を冷やかしながら歩いていった。

5分ほど歩いたところで、突然右側に、椰子の木の向こうに輝くような海が見えてきた。びっくりするほど碧い海の上には抜けるような青空がどこまでも広がっていた。私はしばし歩くこともできずに呆然と立ち尽くしていた。

waikiki.jpg
この明るい風景を見ると、さまざまな人たちがハワイに遊びに来たがる理由がわかったような気がした。私は手近な椰子の木の木陰に腰をおろして、しばらく海をぼんやりと眺めていた。

海をじゅうぶん眺めた後、私はとりあえず海の水に触れてみようと思い、裸足になって波打ち際に行ってみた。打ち寄せる波に足を濡らしながら、波打ち際を歩いて進んでいった。

しばらく歩いて行くと海に突き出した突堤にぶつかったので、そこに上がって突堤の先端まで行ってみた。ロコなのか観光客なのかわからないけれど、突堤から次々と若者が海に大きなしぶきを上げて飛び込んでいた。海がきれいなので、飛び込んだら気持ちよさそうな感じだった。

突堤を陸のほうに戻り、また海沿いの歩道を私はブラブラと歩き続けた。しばらくして気づくと、左側にダイアモンドヘッドが見えていた。海のほうを見ると、砂浜にいる人たちの中に、何組かの男同士のカップルがいるのに気づいた。とくにゲイビーチではなさそうで、ふつうのカップルや家族連れに混じっているのが、開放的なワイキキビーチらしいのかもしれない。水着姿で砂浜にすわっていた印象的な男二人のカップルがいたので、ゲイなのかなとさりげなく見ていると、片方の男と目が合ってしまった。

男性「やあ。」
私「こんにちわ・・・」
男性「英語話せる?」
私「少しなら・・・」
男性「どこから来たの?」
私「ええと、日本から来ました。」
男性「そうなんだ、俺たちも日本には行ったことあるんだ。東京から?」
私「東京の西のほうから。」
男性「俺たちの写真とってくれない? 日本人はカメラには慣れるからね、うまく撮ってもらえそうだから。」
私「いいですよ。」

私はデジカメを受け取り、仲良さそうな二人の姿を何枚か写した。

私「こんな絵でいい?」
男性「やっぱうまいね、エドが本物より良く写ってる。」

カップルのもう一方はエドというらしい。金髪の美しい青年なので、どう写しても悪くなりようがないと私は思った。

エド「じゃあ、また会えるといいね。」
私「うん、そうだね、じゃあ、さよなら。」

私は彼らと別れて、海沿いの道をもと来たほうに戻った。ホテルの近くに戻ってきたのだが、まだまだヒロが戻ってくるまでには時間があったので、旅行会社でもらった、ワイキキトロリー乗り放題チケットを使って、トロリーで一回りしてみることにした。

ワイキキトロリーは、車両自体が開放的なつくりで、前面以外は窓ガラスがはまっていない。私はハワイの風を受けながら、ホノルルの町をゆっくりと眺めながら移動をした。

夕方ホテルに戻って、ベランダの椅子に座って、コンビニで買ってきたビールを飲みながら、景色を眺めていた。しばらくするとヒロが帰ってきた。

私「お帰り、ヒロ。」
ヒロ「聡一、いつホテルに戻ってたの?」
私「20分くらい前だよ。ヒロのほうの打ち合わせは上手く行った?」
ヒロ「まあ、上手く行ったほうかな、すぐにっていう話ではないんだけどね、近いうちに集中もレッスンの時にでも呼んでもらえるといいんだけどね。」
私「そうだ、晩御飯の前にビーチに行って夕日を見よう。」
ヒロ「見たい見たい。」
私「それじゃあ、すぐに出なきゃ、日が沈んでしまう。」

私たちは急いで部屋を出て、下におりた。そしてホテルとホテルの間の路地を海のほうに進んでいった。路地を抜けると、砂浜に出た。そこにはたくさんの人が西の方向に向いて立っていた。
私たちも、見晴らしのいいところに歩いていって、堤防の上に座って西の空を眺めた。水平線の上には少し雲があって、ちょうどその雲の上はしに太陽が沈もうとしていた。

ヒロ「やっぱ無理にでも聡一をハワイに誘ってよかった・・・」
私「きれいな夕日だね。」
ヒロ「聡一、手をつないでよ。」
私「いいよ・・・」

私はまわりから見えないように、さりげなくヒロの手の上に置いて、かるく握った。

ヒロ「聡一、手があったかい・・・」
私「ヒロの手はやわらかい・・・」
ヒロ「もうすぐ沈んじゃうね。」
私「でも、ヒロとこうやって夕日を眺めることができてよかった。」
ヒロ「きれいだったね・・・」
私「ヒロ、好きだよ・・・」
ヒロ「俺も・・・」

まさかこんな人のいるところでヒロにキスをするわけにもいかない。私たちは暗くなり始めた砂浜を出て、夕食を食べられるレストランを探した。

ヒロ「ちょっと行ってみたいレストランがあるんだけど・・・」
私「どこに?」
ヒロ「この近くのはずなんだけど・・・」
私「じゃあ、行ってみようよ。」

私たちは少し迷いながら夜の通りを歩いて、ヒロの行きたがっていたレストランを探した。まもなくそのレストランは見つかった。通りに面してテラス席のある大きなレストランのようだった。テラスに入ると、ギャルソンに入り口の受付に行って、とりあえず空きを確認するように言われた。レストランの中に入ろうとすると、テラスの席から私を呼ぶ声がした。

エド「ヘイ、そこの日本人。」

声のするほうをみると、さっきビーチで会ったふたりがテラスの奥まった席に座っていた。

エド「また会えたね。俺はエド、そんでこいつはダン。」
ダン「また会えると思ってたよ。俺たちはカナダから来たんだ。そんでそっちの名前は?」
私「わたしはソウイチ。」
エド「ええと、ソウチでいいんだっけ。日本人の名前は難しいから・・・」
ダン「俺はダニエルだけど、ダンって呼ばれてる。そうすると、ええと・・・」
私「じゃあ、ソウでいいよ。」
エド「ソウなら簡単だ。」
ダン「それから、君の名前は?」
ヒロ「ヒロです、よろしく。」
ダン「ヒロだね。こちらこそよろしく。よかったら、俺たちといっしょに食べない?」
エド「このテーブルは4人用の席だから、いっしょに食べられるとうれしいなあ。」
私「ヒロ、どうする?」
ヒロ「彼らはどういう知り合い?」
私「今日、ビーチで出会ったんだけど。」
ヒロ「まあ、予約してなかったから空いた席なさそうだし、それならここで食べられたらちょうどいいかも。」
私「じゃあ、じゃまじゃなかったら・・・」
ダン「じゃあ、決まりだね。」

ダンがギャルソンを呼んで、私たちが同席できるようにテーブルセッティングを頼んでくれた。

ダン「俺たちはアペリティフを飲んでたんだけど、君たちは?」
ソウ「何を飲んでた?」
ダン「俺はパスティス、エドはキール。」
エド「ダンはフランスかぶれだからね。」
ダン「しかたねえだろう、先祖はフランスから来たんだから。」
エド「こいつんちでは、家族同士はフランス語でしゃべってるんだよね。」
ヒロ「そういえば、カナダはフランス語を使ってる州があるんでしたよね?」
ダン「ヒロ、でいいんだっけ。ヒロはよく知ってるね。」
ヒロ「とりあえず、俺は大学の教員だから・・・」
エド「パードン、大学の学生?」
ヒロ「大学の教員だって・・・」
エド「ヒュ~、ヒロはへたすると高校生じゃないかと思ったんだけど・・・」
ダン「日本人は若く見える・・・」
エド「ソウはひょっとしてヴァイオリニスト?」
私「まさか、俺は普通の勤め人。まあヴァイオリンは弾けるけど・・・」
エド「さっきビーチでカメラを渡すときに、ソウの指を見てそう思ったんだ。俺もヴァイオリン弾くから。」
ダン「エドはアマチュアオーケストラで演奏してる。」
エド「ヒロは?」
ヒロ「俺はピアノなら弾ける。」
エド「じゃあ、カップルでヴァイオリンソナタをできるじゃん。」
私「ちょっと前にフランクのソナタを練習したけどね。」
ダン「そうなんだ、フランクは俺のいちばん好きな曲なんだよね。」
エド「そんで俺も以前に弾いたんだけどね。」
ダン「あの時はエドのヴァイオリンは良かったけど、ピアノのほうがダメだった。」
エド「機会があったら、ヒロ、ピアノ弾いてくれるとうれしい。」
ヒロ「そうだね、機会があったらね。」
エド「ほんとだよ、約束だからね。」

私たちはフレンチを基にしたコースを時間をかけて食べていった。デザートを食べ始めた頃、エドが変なことを言い始めた。

エド「ソウは、俺たちのどっちが好み?」
私「えっ、どっちもカッコいいから答えづらいなあ、答えなきゃなんない?」
エド「俺は、ソウとヒロだったら、ソウのほうが好みなんだけど・・・」
ダン「俺はヒロのほうが好きだな、エドと好みが違ってよかった。」
エド「ヒロは、どっちがいい?」
ヒロ「どっちも好きだけど、俺はどっちかというと年上のほうが好きだから、あえて言うならダンのほうかなあ・・・」
エド「じゃあ、決まりじゃん、ダンはヒロと、俺はソウと。」
ダン「じゃあ、ソウ、今夜はエドを頼むね。」
私「えっ、なに、どういうこと?」
エド「だから、相手を変えてちょっと刺激を受けるんだよ。」
ダン「ときどき違ったやつとエッチすると、刺激になって、エドとのエッチがまた新鮮になる・・・」
エド「同じ奴とばっかりやってると、いくら相性よくても飽きちゃうじゃん、だからときどきいいカップルに出会ったら、相手を替えて楽しむ。」
ヒロ「そういうことね、ダンとエドの申し入れはすげえうれしいけど、俺たちまだ新婚だから、そこまではできないんだ、ゴメンね。」
エド「もう、ヒロはソウを独り占めしたいんだね。」
ダン「ヒロがダメだっていうんだから、そのかわり今夜は俺がかわいがってやるよ・・・」
エド「しょうがないなあ、そろそろ新しい刺激が欲しかったのに・・・」
ダン「じゃあ、いつもと違うことやってやるよ。」
ヒロ「ゴメン、また機会があったら誘って。」
エド「なんか、ソウって純情なんだね、顔が赤くなってるよ。」

とりあえずはなんとか変なことにならなくてすんで、私は少し安心した。デザートの後で、ダンお勧めのマールを飲んで、私たちの夕食は終わった。私たちはレストランを出たところでダンとエドと別れてホテルに戻った。
ヒロ「なんか聡一、酔ったんじゃない?」
私「最後のマールがちょっときいた・・・」
ヒロ「聡一、眠そうだね。」
私「それにしても、今日の一日は長かった。日本で普通に昼間をすごして夜に日本を出たら、いつの間にかその日の朝のハワイに着いてて、昼間を日本とハワイで2回分すごしたわけだもんな。」
ヒロ「俺もけっこう疲れてる・・・」
私「今夜はもう寝よう・・・」
ヒロ「仕方ないから今夜はいいけど、明日の夜は聡一を予約だからな、明日の夜は寝させないからね。」
私「マジ、眠い・・・」
ヒロ「聡一、おやすみ・・・」

その後、時差による寝不足と疲れのせいで、私はすぐに眠ってしまったみたいだった。
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GWはヒロといっしょに-1

ゴールデンウィークは28日に休みが取れたので、ヒロといっしょに3泊の予定でちょっとひなびた静かな温泉で湯治をした。29日の午後にヒロが東京で打ち合わせがあるとかで、午前中に私たちは東京に戻ってきていた。
マンションの部屋で昼食をとって、その後ヒロを送り出して、午後はマンションで私はゆっくりと過ごしていた。夕方近くになって、ヒロから急に電話がかかってきた。

ヒロ「聡一、5月7日、一日仕事休めない?」
私「どうしたんだよ。」
ヒロ「その日に休めるんだったら、ハワイに行ける。」
私「ハワイ? どういうことなんだよ。」
ヒロ「なんか打ち合わせであった人が、ハワイツアーに行ける人をさがしてるんだよね。」
私「ゴールデンウィークのさなかに、そんな空席があるのか?」
ヒロ「今年はなんか連休がバラけちゃってて、空きもあるみたいだよ。」
私「とはいえ、ゴールデンウィーク中なんだから、それなりに高いんだろう。3月に海外に行ったばっかりだから、それほど金出せないぞ。」
ヒロ「そっちは心配しないで。俺がぜんぶ出すから。それにちょうどいい機会だから向こうで半日だけ時間貰って、仕事関連の打ち合わせに行くつもり。だから半分仕事みたいなものに聡一をつき合わせるんだから。」
私「それでも、そういうわけにもいかないだろう・・・」
ヒロ「いいんだよ、聡一と楽しく過ごしたくて、このところ忙しく一生懸命仕事したんだからね。」
私「自分の分は出すから、いくらなんだよ?」
ヒロ「今回は俺に出させて。だって忙しくて大切な聡一をけっこうほったらかしにしてたんだから、その埋め合わせだから。」
私「でも、まだ7日に休めるかどうかわからないぞ。」
ヒロ「それっていつわかる?」
私「明日、仕事に行って調整してみるけど、遅くても午後いちにはわかると思う。」
ヒロ「じゃあ、どっちにしろ早めにメールくれるかな。」
私「わかった。」
ヒロ「そんで、今夜は打ち合わせの流れで、たぶん飲みに行くから、聡一と晩御飯食べられないけど、ゴメンね。」
私「いいよ、仕事関係の人脈は大切にしなきゃね。」

ヒロとの電話が終わると、私といっしょに夕食を食べるために早めに帰ってきていたジュンが言った。

ジュン「ヒロちゃん、なんだって?」
私「なんか、急にハワイに行くキップが手に入るらしいんだよね・・・」
ジュン「3日から4日間で?」
私「さすがにそれはムリみたいで、一日休みを取る必要がある・・・」
ジュン「そうなんだ、休みが取れたら、ヒロちゃんと行ってきたらいいよ、オレとは卒業旅行に行ったから、こんどはヒロちゃんと行く番だよね。」
私「それは、今日まで温泉に行ってきたからなあ、ちょっと遊びすぎになるなあ・・・」
ジュン「いいじゃん、とうさんはこれまでずっとオレの面倒見ててあんまり旅行にも行ってなかったんだからね。だからオレも給料もらうようになったし、航空券代の一部くらいは出してあげられるよ。」
私「ジュンの給料は大切にとっておきなさい。お金の件が何とかなったら行ってもいいか?」
ジュン「ゴールデンウィークの後半はオレもいろいろ忙しいから、あんまりとうさんといっしょにいられないみたいだからね。だからヒロちゃんと楽しんでおいでよ。」
私「それじゃあ明日仕事に行って、休みが取れたら行くことにしようかな。」
ジュン「そうしなよ、オレはその間は俊顕といっしょに研修とかの予定あるし、それから直さんのマンションに遊びに行ったりするから、心配しなくていいからね。」

翌30日に仕事に行って、7日の件を相談すると、幸いそれほど急ぎの仕事もなかったので、休みを取ることができた。私はトイレに入って、ヒロに休みが取れたとメールをした。すぐにヒロから返事があって、突然ハワイに行くことになってしまったのだった。

そして5月3日土曜日、ジュンとふたりゆっくりと朝寝をしてブランチを食べた。ジュンは昼前に俊顕くんの家に行ったので、ひとりになった私は持っていく荷物を確認したりして、ゆっくりと過ごした。午後遅くなってからスーツケースを持って駅に行った。そして電車に乗り、途中の乗り換え駅でヒロと合流し、成田空港に向かった。

ヒロ「今日から4連休のわりには、空港空いてるね。NEXがこんなにもガラガラだとは思わなかった。」
私「まあ、もう夜だからね。」
ヒロ「飛行機に乗ったらすぐに食事が出ると思うけど、それまでお腹減るから、空港でちょっと軽く食べとこうよ。」
私「時間もあるし、カフェでなんか食べよう。」

私たちは軽食をとってから、出国手続きをして、免税店をひやかして時間を潰した。そしてその後飛行機は定刻に離陸した。私たちの席は窓側の二人がけの席が指定されていた。

ヒロ「二人がけの席で良かった。リラックスして過ごせるからね。」
私「ヒロ、窓側に座りなよ。」
ヒロ「一応俺が妻なんだから、窓側に座るほうがいいけど、聡一、窓の外見たいんじゃないの?」
私「いいよ、ヒロが奥に座るほうが安心だ。」
ヒロ「聡一、やさしいね。」

離陸してしばらくすると、飲み物が配られた。私たちはとりあえずビールを飲むことにした。
そしてとくにおいしくもなく、まずくもない機内食が配られたので、他にすることもないので、ヒロと喋りながらゆっくりと食べた。

食事が終わってしばらくすると、ヒロは自然に眠り始めた。私も寝ようとしたのだが、ヒロとの旅行に多少興奮しているみたいで眠れそうになかった。しかたがないので映画を見ることにした。病院で取り違えられてしまった子供の話で、二組の夫婦の苦悩と、取り違えて育てられた子供の当惑が描かれていた。私も、もしもジュンが取り違えられていたとしたら、どうなったのだろうかと考えるとちょっと恐ろしかった。

映画を見終わると、少し眠くなってきたので、多少は睡眠を取ることができた。それでも浅い眠りで、あまり寝た気がしないまま、朝食の時間になっていた。朝食を食べ終わると予定よりも少し早くホノルル空港に着陸した。

眠い目をこすりながらヒロと飛行機を降りて、入国審査をして、荷物を受け取りのところに行くと、すでに荷物はベルトコンベアーから降ろされて、ひとまとめに置かれていた。そして税関の脇を抜けて外に出て、旅行代理店のカウンターに行った。そこで代理店の係員に荷物を預けてから、やってきた送迎の小型バスに他の客と相乗りして、中心街にある代理店のサービスセンターに向かった。

そこでワイキキトロリーの乗車券やらワイキキの情報の載った冊子をもらったりしてから、まだホテルのチェックイン時間には早かったので、ブランチを食べに行くことにした。

私「この時間じゃ、朝食じゃなくてブランチだね。」
ヒロ「ええと、この近くに有名なパンケーキの店があるから、そこでブランチしよう。」

ヒロが日本から持ってきた雑誌を見ながら、私をそのエグスンシングスというパンケーキの店まで連れていってくれた。サービスセンターから歩いて5分くらいだった。

10時過ぎという中途半端な時間にもかかわらず、待っている人がいてすぐには入店できないらしい。1階の受付のようなところで申し込むとページャーを渡された。席が空いたらこれが振動してしらせてくれるという。私たちは店の前の椅子に座ってしばらく待っていた。10分ほどでページャーがブルブルと震えたので、2階のレストランに上がっていくと、テラスの席に案内された。ヒロの言うには、ここの名物はパンケーキと、今流行りのエッグベネディクトという食べ物であるらしい。その2品を注文して、ヒロとシェアして食べることにした。

エッグベネディクト
エグスンシングスの名物だというエッグベネディクト

ヒロ「俺、ここのエッグベネディクト、食べてみたかったんだ。」
私「それにしても、ヒロはよく知ってるね。」
ヒロ「この店、表参道とか横浜とかに支店あるんだけど、休日なんかは何時間も並ばないと入れないみたいだよ。ここは10分くらいでは入れたから、こっちで食べるのが正解。」
私「それにしても、べつにまずい訳でもないけど、特に絶品というわけでもないのにね、まあ量は多いけど・・・」
ヒロ「二時間も並ぶと何でもおいしく感じられるんじゃないのかな。」
私「まあ、ハワイの風に吹かれながらの朝食はいい気分ではある・・・」
ヒロ「聡一がよろこんでくれると、俺もうれしい。」

ハワイの風に吹かれながら、私たちはハワイっぽい名物でブランチを楽しんだ。ゆっくりとブランチを食べたあと、まだホテルチェックインまでには時間あったのだけれど、とりあえずカラカウア通りを歩いてホテルに行った。まだ一時間前にもかかわらず、フロントの好意で部屋に入れてくれることになった。

部屋にはいると、窓からは 向かいの建物の先に抜けるように青い海が目に入ってきた。

私「おお、これはきれいな色の海・・・」
ヒロ「あんまり眺望は期待してなかったんだけど、以外に海が見える。ただダイヤモンドヘッドはビルにじゃまされて見えないのが残念。」
私「これだけ見えると十分だよ、ベランダの椅子に座ってのんびり海を見られるなんて、感激。」
ヒロ「俺は1時に打ち合わせがあるから、もう出かけるけど、聡一はどうする?」
私「とりあえずスーツケースが届くのを、べらんだでのんびり海を見ながら待っつよ。そのあとはちょっとビーチまで散歩しようと思う。」
ヒロ「わかった、俺はたぶん夕食までには戻ってこられるだろうから、とりあえず夕方までには部屋に戻ってて。」
私「打ち合わせのほうを優先して、戻る時間は気にしないでいいよ。」
ヒロ「どんなに長引いても5時になったら、こっちの人は打ち合わせなんかさっさと打ち切って帰宅するんじゃないかな。」
私「午後はのんびりしてるから、安心して顔合わせに行っておいで。」
ヒロ「ビーチに行ってマッチョなお兄さんにナンパされても、聡一、ついていて行っちゃだめだからな。」
私「ナンパされるような年じゃないよ、心配しなくても・・・」
ヒロ「こっちの人には日本人は若く見えるんだよ。それに聡一はイケてるからちょっと心配。」
私「ばあか、ビーチを散歩するだけだ。」
ヒロ「じゃあ、ちょっと行ってくるね。」
私「こっちは心配いらないから、しっかり仕事の打ち合わせをしておいで。」
ヒロ「そうだ、出かける前にシャワー浴びなきゃ。」

まだスーツケースが届いてなかったので、ヒロはシャワーを浴びても着替えることができなかった。それでもシャワーを浴びるとからだがシャキっとしたらしく、仕事に向けて顔が引き締まっていた。

ヒロ「じゃあ、ちょっと行ってくるね。」

そう言うとヒロは私に軽くキスをして、部屋を出て行った。しばらくベランダで旅行ガイドを読んでいると、スーツケースが届いたので、私はとりあえず開けて必要な物を出した。そしてハワイ用にジュンが見繕ってくれた短パンに着替えて外出することにした。


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卒業旅行-最終回

翌朝は二人とも熟睡できたのか、気持ちよく目覚めることができた。直さんの部屋に電話をして、いっしょに朝ごはんを食べることになった。レストランの前で待ち合わせて、私たちはいっしょに中に入って、ひとつのテーブルに座った。

翼くん「なんかジュンちゃん、良く眠れたみたいだね。」
ジュン「ホント、ぐっすり眠れた。翼にいちゃんたちは?」
翼くん「昨夜、オペラの後、ちょっと飲んだから、ぐっすり寝られたよ。直なんかぐっすり寝すぎたみたいだよ。」
私「そのわりにはなんか直さん眠そうにしてるけど・・・」
翼くん「ああ、ヘンな時間に起きちゃったせいだよ。」
ジュン「直さん、まだ時差ぼけ?」
直さん「それはないんだけどね・・・」

朝食を4人でゆっくりと食べてから、ホテルを出ていっしょにプラターに行った。そこで古い観覧車に乗ってウィーンの街の全体像を眺めることができた。

そして旧市街に戻ってくると、昼食の時間だったのだが、朝のビュッフェをみんな食べ過ぎて、昼になってもそれほどお腹が空いていなかったので、オペラ座の裏のザッハホテルの喫茶室に行って、昼食代わりに生クリームつきのザッハトルテとコーヒーでカフェタイムとした。

その後、直さんたちとは別行動ということで、カフェを出たところでふたりと別れた。私たちは、ジュンが見たいと言った、ベートーヴェンの小道を見るためにオペラ座の前から市電に乗って、ハイリゲンシュタットというウィーン郊外の街に行った。途中に市電の窓から、フンデルトワッサー設計のごみ処理場の派手な建物を見ることができた。
市電を降りると、緑の多い郊外の住宅街と言うところだった。すぐにベートーヴェンガングはこちらという道案内があったのでそれにしたがって歩いて行くと、すぐに小川に沿ったベートーヴェンの小道に着いた。

ジュン「ここがベートーヴェンの小道なんだ・・・」
私「緑は多いけど、住宅街の中だよね。」
ジュン「でもここでベートーヴェンは田園の着想を得たんでしょう?」
私「昔は田園地帯だったのかもしれないね。」
ジュン「まあ、緑が多くて静かだから、散歩道としてはいいよね。」

しばらく歩いて行くと、エロイカ通りという何の変哲もない住宅街の通りに出た。なんでもこの通り沿いに、エロイカを作曲していたときに住んでいた家があるらしい。しばらく歩いて行くと、ベートーヴェンが住んでいた家が、今はホイリゲになっているところがあった。そしてしばらく歩いて行くとまた別のベートヴェンの住んだという家があり、そこがちょっとした博物館のようになっていたので、中に入って見学をした。そしてカフェがあったのでちょっと休んでから、また歩いて行くと教会があり、その向こうに市電の停留所があったので、私たちはリンク通りに向かう市電に乗った。

ジュン「ちょっと時間がかかったね、夕食の約束に間に合うように帰らなきゃ・・・」
私「この線だと乗り継ぎで帰らなきゃならないみたいだから、急がなきゃ。」
ジュン「でもホテルで待ち合わせだから、ちょっとくらいはだいじょうぶじゃないかな。」
私「そうだね、でもそれほど遅れないで戻れるだろう。」

ホテルに戻ると、直さんたちはすでに戻ってきて部屋で休んでいた。私たちも少し部屋で休んでから、翼くんが予約しておいてくれたレストランに歩いて向かった。レストランはちょっと奥まったところにあり、街を歩いているだけではとても見つけられないようなところだった。

翼くん「今日はウィーンと言えばこれっていう、ウィンナシュニッツェル。まあここにきたら一度はとりあえず食べておかないとね。」
ジュン「それにしてもすげえ大きさ、皿から完全にはみ出してる。」
私「皿自体がけっこう大きいのに、それでもかなりはみ出している。」
直さん「でもけっこう食べられるもんだよ、まあ全部食べちゃうとすげえカロリーだろうけどね。」

直径30センチ以上もあるシュニッツェルを私たちは食べ始めた。味は薄い牛肉をフライにして、塩とレモンで食べるという単純なもので、まずいわけではないが、とびりきの美味というわけでもない。食べているうちにだんだんと油の匂いが気になり始めて、わたしはけっきょく少し残してしまった。

夕食の後は、腹ごなしにライトアップされた旧市街をブラブラと歩いてホテルに帰った。

そして翌日私たち4人はホテルで朝食をとったあと、ホテルの車で空港まで送ってもらい、飛行機に乗ってイスタンブールに向かった。ウィーンからイスタンブールはけっこう近く、私たちはちょっと遅めの昼食をイスタンブールで食べることができた。

そして以前に泊まった眺めのいいホテルにまたチェックインした。部屋の窓からはハギアソフィア寺院が大きく見えていた。

ホテルから港に行き、私たちはボスポラス海峡のミニクルーズの船に乗った。船は海峡の両側に広がるイスタンブールの街を眺められるようにゆっくりと進んでいった。

ジュン「なんか旅行の最後に、アジアとヨーロッパの境界を船で見られて良かった。」
私「なんかあっという間だったね。」
直さん「ルイスの結婚披露パーティーはいつだったの?」
私「この前の日曜だったんだよね。それで今日はもう金曜、明日は日本に戻る飛行機に乗らなきゃならない・・・」
ジュン「でも、ルイスとマリアにも会えたし、ひ○さんの住んでるところも見たし、ウィーンでオペラを見て、さらにイスタンブールにも寄れたし、すげえ盛りだくさんの旅行だった。」
翼くん「4月からはジュンちゃんも社会人か・・・ なんかジュンちゃんって呼ぶのも変えなきゃいけないかもね。」
直さん「じゃあなんて呼ぶんだよ、ジュンくんっていうのもヘンだし、ジュンさんじゃさらにヘンだよね。」
翼くん「ホントだ、なんて呼べばいいんだ・・・」
ジュン「今までと同じでいいのに・・・ だって仕事のときに直さんや翼にいちゃんに会うわけじゃないんだから。」
私「ジュンがいいのなら、この際、直さんと翼くんは、ジュンだけでもいいんじゃないかと思うけどね。」
ジュン「直さんと翼にいちゃんなら、呼び捨てでもぜんぜんかまわないよ、むしろそのほうがうれしいかもしれない・・・」
翼「じゃあ、直はいちおうジュンちゃんのお父さん2号なんだから、ソウさんと同じにして、俺は今までどおりジュンちゃんって呼んでいい?」
ジュン「翼にいちゃんがそれでいいなら、オレはかまわないけど・・・」
翼くん「直、ジュンちゃんのこと呼んでみなよ。」
直「ええと、ジュン・・・ なんかヘンじゃないか?」
ジュン「ヘンじゃない、ヘンじゃない、それで決まりだね。」
直「じゃあ、そのかわり、ジュンもぼくのこと、直って呼んでよ。それから、ソウさんも・・・」
私「そうだね、そうしようか、そのかわり、直も私のことはソウさんじゃなくて聡一って呼ぶこと。」

私と直さんとは二人だけで話すときはすでに名前だけでで呼び合っていたが、他に誰かがいるときはなんとなくさん付けにするようになっていたのだった。それが、これで解消されて、いつでも呼び捨てにできることになった。

翼くん「俺はさすがにソウさんのことを呼び捨てにはできないけど、俺のことは呼び捨てでいいからね。」

これで私たち4人はさらに近しい関係となれたように感じていた。

ボスポラス海峡で採れたという名物のスズキの料理を食べて、その後はホテルの上の眺めのいいバーに行って、軽く食後酒を飲んだ。

直「明日はもう帰らなきゃなんないんだ・・・」
翼くん「おっ、直、ちゃんと帰る日を覚えてたんだ。二週間も仕事を離れてこっちにいるじゃん、だからふだんでもボケボケの直のことだから、さらにぼけちゃってて帰る日のことなんか忘れてると思ってた。」
直「いくらなんでもそこまでボケるか!」
私「でも、ちょっと曜日の感覚がずれてしまうことはあるよね。」
直「聡一だってそうでしょ、ジュンはどう?」
ジュン「うん、たまに長い休みの時とか錯覚することはあるよ。」
翼くん「もうソウさんも、ジュンちゃんも直を甘やかさないで、すぐに付け上がるから。」
私「翼、今回もいろいろ世話になったね、ありがとう・・・」
翼くん「世話の焼ける直と違って、ソウさんとジュンちゃんの世話は楽だから、たいしたことはしてないし。」

バーで一杯ずつ酒を飲んでから、私たちは部屋に戻った。

部屋に戻って、窓に向けておいてあるソファに座って、私たちはしばらくライトアップされた旧市街の夜景を眺めていた。

私「ジュンといっしょにこんないい景色を見られて、とうさん、ほんとうに良かったと思ってる。」
ジュン「なんだよ、とうさん、最後みたいなこと言うなよな・・・」
私「とおさんは、これから先、ずっと幸せに楽しくいてくれると、それがいちばんうれしい。」
ジュン「それなら、オレとずっといっしょにいてくれればいい、オレはとうさんといっしょなのがいちばん幸せだからね。」
私「それはうれしいけど、そんなんじゃ、ひ○さんに嫌われるぞ。」
ジュン「だいじょうぶ、オレがファザコン気味なのも含めて、ひ○はオレと結婚してくれるんだって。」
私「そういうわけにもいかないだろう・・・」
ジュン「そのかわり、オレもひ○の仕事のことに関してはなにも言わないで、好きなようにやらせてあげるつもりだし・・・」
私「まあ、おまえたちがそれでいいんだったら、とうさんはなにも言わないけどね・・・」
ジュン「それよりも、その前にまずはからの仕事をちゃんとしなきゃならないからね。」
私「そうだな、仕事も俊顕に負けるなよ。」
ジュン「うん、がんばるよ。でも、このところとうさんにいろいろと負担かけたよね。」
私「まあ、それはだいじょうぶ、心配するな、こういう時のために普段は節約してるんだから。」
ジュン「4月からはちゃんと生活費入れるからね。」
私「それはいいよ、4月からはジュンの学費がなくなるから、それだけで楽になるからね。」
ジュン「そういうことじゃなくて、とうさんのためになんかしたいんだって。」
私「とうさんのことを考えてくれるんだったら、今はいいから、とうさんが将来年とって働けなくなったら、少し助けてくれればいい。」
ジュン「その頃、オレが失業してるかもしれないじゃん。そうしたらなんもできないよ。」
私「その時はその時、まだ何十年も先のことだ。」
ジュン「そうだね、まあヒロちゃんもいるし、なんとかなるよね。」
私「ジュンもヒロと仲良くしてくれて、うれしいよ。」
ジュン「まあ、とうさんの愛情を取り合ってるっていう点ではライバルなんだけど、とうさんを支えるっていう点では同士でもあるからね。」
私「どういうかたちであれ、ヒロと折り合いを付けてくれてうれしいよ。」
ジュン「だってとうさん、ヒロちゃんと長続きしそうじゃん。だからオレも仲良くできるところはナカヨクしとこうかなと思って。」
私「寝る前に風呂に入っておいで。」
ジュン「そうだ、とうさん、いっしょに入ろうよ。」
私「いいよ、でもちょっと二人だと狭いかもしれないぞ。」
ジュン「そのほうが、とうさんにくっつけるから・・・」

風呂はとりあえずは二人が向かい合って入れるくらいの大きさはあった。ただ深さがないので、二人ではいると半身浴にしかならない。

ジュン「今までこうしてとうさんと何回風呂に入ったんだろうね。」
私「ジュンが子供の頃は毎日いっしょに入ってたわけだから、一年で365回だろう、10年だと3650回になるのか・・・」
ジュン「日曜とか夏休みとか学校がないときは、朝風呂もいっしょに入ってたじゃん。」
私「そうだったね、それも加えると、すごい回数ジュンと風呂に入ってるね。」
ジュン「オレが大学生になってからだね、毎日いっしょには入らなくなったのは。」
私「そうだね、高校生前ずっといっしょにはいてたから、ジュンの成長の具合もよくわかったし。」
ジュン「そうだよね、オレってオクテだったから、、チン毛が生えたのも高校生になってからじゃん、他のみんなはずっと前に生えたみたいなのに、オレだけヘンなのかなって思ってたら、とうさんも同じだったって教えてくれて、オレ、安心したもん。」
私「でも、その後、急激に育って、今じゃけっこう背が高いほうだろう。」
ジュン「うん、ずっと一生懸命牛乳をたくさん飲んでたからね。でも背の高さはとうさんに勝ったけど、こっちは勝てなかった。」
わたしん「こらこら触るんじゃないって。ジュンだってふつうよりはずっと立派だろうが・・・」
ジュン「でもさ、まあとうさんは特別にしても、俊顕も直さんもけっこういいモノ持ってるじゃん。やっぱなんかゲイの人って大きいよね。」
私「まあ、なんとなくその傾向はあるような気もするけど。」
ジュン「本で読んだんだけど、胎児の脳がヘテロじゃなくてゲイになる時に出るホルモンの影響であそこも大きくなるって科学的に検証されたみたいだよ。」
私「でもジュンはゲイじゃないのにけっこう大きいだろう。」
ジュン「でもさ、オレがもしゲイになってたら、あそこもとうさん並に大きくなってたかもね。」

そんなことを話しながら、ジュンはずっと私のものを握っていたので、私は自然に勃起していた。

ジュン「おおっ、急激に膨張してる。」
私「こらこら、もう触るのやめなさい。」
ジュン「いいでしょ、オレ、とうさんのここ触るの大好きだもん。」
私「しょうがないなあ。」
ジュン「ねえねえ、オレのも触って欲しいな・・・」
私「まったく甘えた声を出して、ほんの少しだぞ。」

私が触っていると、ジュンのものも少しずつ大きくなってきた。

私「ひ○さんと会ったとき、ちゃんとしたんだろう?」
ジュン「まあね、でもこれはこれでとうさんと擦りあうのは別の気持ちよさがあるもん。」
私「こらこら、を触ると感じすぎる。」
ジュン「やっぱとうさんもここ感じるんだ。」
私「そんなに触られると、とうさんのほうが先にいっちゃいそうだよ。」
ジュン「ガマンしないで、いけば?」
私「できれば、同時にいきたいけどなあ・・・」
ジュン「じゃあ、とうさん、もっとちゃんとオレのを触って・・・」

ジュンが私への刺激を絶妙に調節してくれたので、ジュンの快感が高まってくるまで、私は我慢することができた。そして時間の経つのも忘れて、私たちは快感を貪った。

ジュン「とうさん、ゴメン、顔直撃しちゃったね。」
私「とうさんもジュンにけっこう飛ばしちゃったからね。」
ジュン「すげえ、いっぱい出ちゃった・・・」
私「ほら、シャワーで洗い流すから、立って。」

私たちはからだの奥から思いきり噴出したことで、満ち足りた気分だった。

風呂から出て、からだを拭いてから、裸のままで私たちはベッドに横になった。

私「ほら、ジュン、抱いててあげるから、安心して寝なさい。」
ジュン「うん、なんか眠くなってきた。」
私「ジュン、おやすみ。」
ジュン「とうさん、おやすみ・・・」

ジュンはすぐに規則的な寝息をたてはじめた。私はしばらくジュンの寝息を心地よく聞いていたが、そのうち自然に眠っていた。

翌朝、私たちはドアをノックする音で目を覚ました。

ジュン「なんだろう。」
私「ちょっと出るよ。」

私はベッドから起き上がって、裸なのに気づいて、バスタオルを取って、元気なものがちょっと邪魔だったが、何とか腰に巻いてから、ドアを開けた。そこには直さんがにこにこしながが立っていた。


私「あれ、直、朝早くからどうしました?」
直さん「聡一、そんな早くないよ、朝ごはんいっしょにたべようって翼が言ってる。あれっ、聡一、裸で寝てたの?」
私「昨日、シャワーを浴びてそのまま寝たから。」
直さん「あっ、ジュンも裸で寝てる。あっ、ジュン、元気だね・・・」
ジュン「げっ、朝勃ちしてるよ、直、見ないで。」
直さん「なんだ、男なら普通のことじゃん。ジュンのはけっこうりっぱだから、恥ずかしくないって。聡一も勃ってるみたいだし。」
私「すぐに着替えますから、直はレストランに先に行っててくれる?」
直さん「じゃあ、翼と先に行ってるね。」
私「すぐに行きますから。」

直さんは相変わらず自然体のまま部屋を出て行った。

私「直に見事に二人とも見られちゃったね。」
ジュン「なんか前の晩にすると、よけい朝になると勃っちゃうよね。」
私「ホント、そうだよね、まあ直さんだから見られてもそれほど問題ないけど・・・」

私たちは顔を洗ってから、服を着ただけで部屋を出てレストランに向かった。レストランに入ると翼くんと直さんが手招きして迎えてくれた。

翼くん「ジュンちゃん、なんか顔がつやつやして内部から光ってるみたいだね。」
ジュン「すげえよく眠れたから、今朝は気分いい。」
私「翼と直は?」
翼くん「朝早く直がごそごそ動くから一度目がさめたけど、また寝れたし、まあよく眠れたほうだよね。」
ジュン「翼にいちゃん、まだずっとこっちにいることになるの?」
翼くん「なんかやっと日本にとりあえず帰れそう。まあ三ヵ月後くらいだけどね。だから今回、ジュンちゃんとソウさんがこっちに来てくれてよかった。」
私「翼はけっこうこっち長かったもんね。」
翼くん「普通はもう少し早く異動するんだけどね、いろいろあったから長くなっちゃった。」

レストランのビュッフェでゆっくりと朝食を取ったあと、私たちは部屋に戻って荷物をまとめた。

ジュン「ここの空港で乗り継ぎしたの、ちょうど先週の土曜だよね。」
私「まだ一週間しか経ってないんだな。」
ジュン「なんかもっと長く旅行してるような気がしてる。」
私「パリへ行って、今度はロンドンに行って、さらにウィーンでオペラ聞いて、最後にイスタンブールに来たからね。」
ジュン「それにいろんな人にあったよね。ルイスとポールとその友達、それにマリア。俊顕と、ひ◎さんと◎香さんにも会えたし、さらに翼にいちゃんと直にも会えたし、楽しかったなあ。でもとうさんといろんなところに行けたのがいちばんよよかった・・・」
私「ほんといい旅行になったね。」
ジュン「とうさん、いっしょに旅行してくれてありがとう・・・」
私「子供はこれくらいのことで親に礼なんか言わなくていいんだぞ。」
ジュン「でもすげえ楽しかったから・・・」
私「ジュンが喜んでくれてよかったよ。さあ、そろそろ出発する時間だ。」
私たちはホテルの車に乗って空港まで行った。チェックインをしてから、翼くんに見送られて私たち3人は出国審査の列に並んだ。後はもう日本に帰る飛行機の乗るだけだった。

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