ジュンとの夏休み

私とジュンがあわせて取った夏休みの前夜、私たちは夜遅くマンションを出て、東京駅に向かった。
11時を回った頃、私たちは夜行バスに乗り込んだ。二階建てのバスの二階席で、昼間ならば景色がよく見えるのだろうが、夜ではどうしようもない。私たちはふつうの二人掛けの席に並んで座った。バスの座席は広くないので、当然ジュンとくっついて座ることになる。

私「ちゃんとオシッコ全部出してきた?」
ジュン「だいじょうぶだよ、このバス、トイレついてるし、休憩もあるみたいだし。もう、とうさんは心配ばっかするんだから。」
私「なんか昔からの習慣で心配しちゃうんだよね。」
ジュン「だいじょうぶだって。でも、とうさん、心配してくれてありがとう。」
私「だから、子供は親にありがとうなんて言わなくていいんだよ、当然のことを親はしてるんだから。」
ジュン「じゃあ、とうさんが、おじいちゃんやおばあちゃんに感謝してるのはどうして?」
私「それは、ええと、そうだよ、おじいちゃんたちが年とってるからだよ。」
ジュン「まあ、どうでもいいけど、オレはおじいちゃんたちに親孝行してるとうさん、けっこう好きだけどね。」
私「まあ、とにかくジュンはまず自分のことを先に考えなさい。」
ジュン「このシート、ちょっと狭めだね、とうさんのほうにくっつかなきゃ、通路にはみ出しそうだ。」
私「ジュン、席替わろう、窓側に座りなよ。」
ジュン「オレはこっちでいい、それにとうさんにくっついてたらだいじょうぶだし。」
私「ほら、もう遅いから、明日に備えて寝なさい。とうさんの方に頭をのせていいから。」
ジュン「うん、眠くなったらそうする。」

そのあと、眠くなるまで私は、ヒロの行ったヨーロッパのことを話したりしていた。そして自然に眠くなって、狭いシートで眠りについていた。

翌朝目覚めると、バスは京都駅に向かって、もう一般道に降りていた。

私「ジュン、もうすぐ京都駅に着くぞ。」
ジュン「ふわああ、意外によく眠れたなあ・・・」
私「とうさんもそれなりに眠れたよ。」
ジュン「なんかオシッコしたくなっちゃった・・・」
私「もうすぐ京都駅に着くから、我慢できる?」
ジュン「うん、朝立ちけっこうしてるから、漏らしたりはしないって。」

しばらくしてバスは京都駅に着いた。そしていつも利用している広いトイレに二人で入って、変わりばんこでトイレを使った。

トイレを出て、駅内のカフェが開いたので、そこで朝食をとることにした。

ジュン「今日はこれからどこに行く?」
私「夏だし、暑いから山のほうに行こうか。」
ジュン「うん、いいよ。」
私「京都駅からだと時間はかかるけど、バスが出てるはずだ。」
ジュン「なんてとこ?」
私「けっこう有名な寺に行くよ、神護寺ってとこだ。」
ジュン「なんか、オレでも名前は聞いたことがある。」

京都駅前からバスに乗って、立命館の前や御室のあたりを通って、バスは山に入っていった。
一時間ほどで、山間のバス停に私たちは下りた。寺は対岸にあるので、清流の上にかかっている橋を渡り、けっこう長い石段の坂を上って、やっと神護寺に着いた。

私たちはまずお参りをしてから、境内を見て回った。そして景色のいい茶屋で冷たいものを飲むことにした。また、そこは眺めのいい展望台から素焼きの杯のようなものを投げて遊ぶことができると、茶屋のおばさんに教わった。私たちはその素焼きの器を買って、展望台から山の斜面に向かって投げてみた。

ジュン「げっ、すぐに下に落ちちゃった。」
私「投げ方にコツがあるみたいだね。水平に滑空するように投げたらいいんじゃなかと思う。」
ジュン「そうか、やってみる。」

今度はすこし遠くに飛ぶようになった。それでも的まではまだ到達しない。それでも何枚か投げるとけっこうストレスの解消になったみたいだった。

また石段を下りて、バス停に行くとちょうど京都駅行のバスがやってきたので、私たちはとりあえず乗り込んだ。

涼しいバスの中で、しばらく涼んで、からだを冷やしてた頃、バスは京都の街中に着いた。四条大宮でバスを降りて、四条通をぶらぶらと散歩した。それにしても京都は盆地にあるせいか昼間はものすごく暑い。
鴨川を渡って、やっと俊顕くんのおとうさんの知り合いがやっている和食屋さんに行った。事前にもらった俊顕情報によると、けっこうな年だが、色っぽさを残しているおかみさんと、そのご亭主の板さんのふたりでやっている店らしい。
小さな店に入っていくと、きれいに拭き清められた和風の店内は落ち着ける雰囲気だった。

おかみ「まあまあ、暑いなか、ようおこし。」
私「ええと、△△さん(俊顕家の苗字)からのご紹介で来ました。」
おかみ「へえへえ、聞いております。なんや、△△はんとは息子さん同士がお友達やそうで。ほな、そちらの若いイケメンさんが、俊顕はんのお友達なんやろか。」
私「はい、息子です。」
ジュン「俊顕とは同じ会社で働いてます。」
おかみ「いやあ、ホンマの親子なんやろか。そしたら、お兄さんみたいなおとうさんやねえ。」
ジュン「でもちゃんとおとうさんなんですよ。」
おかみ「いやあ、俊顕はんも今風のえらい男前やけど、こちらも負けん男前やなあ。おとうさんもええ男やし。」
私「なんか、本来は今日からお休みだったそうで・・・」
おかみ「明日からお盆でっしゃろ、おなじみさんは来てくれへんし、いちげんさんは最近いけずな人等がおおうて、お盆はゆっくり休ましてもろうてますのや。それに、今日は昼だけ開けて、夜から休みにしますよって、なんも気にせんでよろしゅおすのやで。」

それにしても俊顕おとうさんは、京都にたくさん女の人の知り合いがいるらしい。たぶん、京都では羽を伸ばすことができて、粋な遊び人だったのだろう。

ビールを飲みながら、おかみさんお手製のおばんざいが何種類もそろったお昼の定食を私たちはゆっくりと食べた。少しもしゃべらない無口な板前さんの料理は、さりげないようでいて、ものすごい腕前で作られている。やはり俊顕の家の人たちの行きつけのところはすごい店ばかりなのを実感した。

食べ終わると、けっこうお腹がいっぱいになっていた。私たちは鴨川を渡り、いつもの川沿いのカフェに入って、冷たいコーヒーを飲んだ。

私「なんか暑いね、午後はどうしようか?」
ジュン「どっか少しは涼しい風が吹くところで、まったりしたい。」
私「じゃあ、南禅寺の山門に上がって、絶景を見ながらまったりするか。」
ジュン「どうやって行くの?」
私「ここからだと鴨川を渡って三条京阪から地下鉄に乗って、蹴上から歩いていこう。」

蹴上で地下鉄を降りて、用水路の下をくぐり、寺院の別院が並ぶ緑の多い通りを少し歩くと、すぐに山門が見えてきた。

入場料を払い、山門の上に上がった。暑いことは暑いが、それでも緑の中を渡ってくる風は多少は涼しい。私たちは日陰の側に並んで座った。

ジュン「ここはいつ来てもいいなあ。自然の風が気持ちいいし。」
私「絶景側は日が当たって暑いから座れなくて残念だ。」
ジュン「こっちでもじゅうぶんいいよ。オレはとうさんと来られただけでもよかったし・・・」
私「ジュンといつまでふたりでこんなのんびりした旅ができるかな・・・」
ジュン「いつでもできるよ、ていうか、できるようにいろいろするつもりだから。」
私「そうだな、でも無理するなよ。」
ジュン「だいじょうぶ、オレもいろいろ考えてるからさ。」

ジュンが自然と私のほうに軽くもたれてきた。

私「眠いのか、ジュン。」
ジュン「うん、少し・・・」
私「ちょっと寝るか?」
ジュン「寝ないけど、少しだけまったりしていたい。」

と言いながら、ジュンは浅い眠りに入ったようだった。私はジュンを起こさないようにからだを動かさないようにしていた。私もほんの少し眠ったかもしれなかった。

しばらく南禅寺山門でまったりしてから、私たちはまた地下鉄で三条京阪に戻った。そして鴨川を渡り、先斗町の狭い通りをゆっくりと四条のほうに歩いて行った。

そして四条から地下鉄に乗って、私たちは京都駅まで戻った。京都駅でお土産を少し買ってから、私たちは満員の特急に乗り込んで、実家の最寄り駅まで行った。

ジュン「おおっ、電車の中は涼しい。」
私「今日は暑かったからなあ・・・」
ジュン「汗かいたから、おじいちゃんちに着いたらすぐシャワー浴びる。」
私「そうしなさい、そのあとすぐ晩御飯になると思うよ。」

私たちは特急電車のデッキのドアのところに向かい合って立っていた。窓の外を流れ過ぎていく景色を眺めながら、私たちはとりとめのないことを話していた。

私「この前、ヒロが出かけるとき、成田のホテルの部屋を出るときに、ヒロったら、壁ドンをしろって急に言うんだよ。」
ジュン「うわあ、さすがヒロちゃん、コテコテの無敵オトメンだね。」
私「まあしょうがないから、してやったけどさ・・・」
ジュン「したんだ。じゃあ、とうさん、俺にもヒロちゃんと同じように壁ドンして。」
私「ジュンは乙女じゃないだろうが・・・」
ジュン「そうだけど、ヒロちゃんがしてもらったんだったら、オレもしてもらわなと、不公平だ。」
私「やれやれ、変なところで張り合うんじゃないって・・・」
ジュン「別にヒロちゃんと張り合うなんてことはしないよ。ただ負けたくないだけ・・・」
私「勝ち負けのもんだいじゃないだろうが・・・ とにかくここじゃ無理だから、後でしてやるよ。」
ジュン「なんかとうさんに壁ドンやってもらうと思っただけで、けっこうドキドキするね。」
私「そういえばヒロもドキドキしたって言ったよ。」
ジュン「ヒロちゃんが何を言ったか、オレは興味ない。」
私「ほら、ヒロと同じように後で壁ドンしてやるから。」
ジュン「やっぱ、オレはとうさんが好きだ。」
私「とうさんもジュンのこと好きだよ。」

けっきょく一時間ほどたったままで私たちは目的の駅に着いた。わたしたちは駅の多目的トイレに入った。そこで、私はジュンのうながされるまま、壁ドンをした。

ジュン「なんか実際に壁ドンをとうさんにやってもらうと、すげえドキドキしてきた。」
私「こんなことのどこがいいんだか・・・ しかもトイレの中で・・・」
ジュン「こういうところでされるとなんかちょっと後ろめたいことをしてるみたいで、余計ドキドキするけど・・・」
私「まあ、その気持ちもわからないではないけどね。」
ジュン「とうさん、オレの事、好き?」
私「もちろん好きに決まってるだろう。」

ジュンがゆっくりと目を閉じたので、私は誘われるように自然にジュンのくちびるにキスをした。

ジュン「壁ドンって、すげえよかった。とうさん、またしてね。」
私「まったく甘えた声を出して・・・」

ジュンの目はうるんで、くちびるは赤く光っていた。私はもう一度軽くジュンにキスをした。

駅からタクシーに乗って、私たちは実家まで行った。両親が玄関で出迎えてくれた。

母「まあまあ、お帰りなさい。あら、ジュンちゃんはまた一段としっかりした顔になってきたわねえ。」
父「社会人になって、責任感がでてきたんだろう、それが顔に現れとるな。」
ジュン「オレも少しは成長したからね。」
母「ほら、疲れたでしょ、お風呂にはいりなさい。その後すぐに晩御飯にするから。」
私「お父さんも、お母さんも元気そうでよかった。」
父「わしのことなら、心配はいらん。元通り元気になった。」
母「もうお父さんは口だけは元気がいいんだから・・・」

私たちは、二階の私の部屋に荷物を置いて、実家の二人でゆったりと入れる風呂に、ジュンと一緒に入った。
風呂から出て、父親とビールで乾杯して、私たちは早めに部屋に戻った。フローリングの上に布団を一枚敷いて、ジュンと一緒に寝るのだが、タオルケットは二枚出しておいた。

私「一緒に寝ると暑いかもしれないぞ。」
ジュン「だいじょうぶ、オレは裸で寝るから。
私「今夜はパンツくらい穿くんだぞ。」
ジュン「別に裸でいいじゃん。」
私「こんな狭いところでジュンに裸で密着されてみろ、困るだろうが・・・」
ジュン「オレはぜんぜん困らないけど。」
私「まったくしょうがないやつだ、でもジュン、大切なジュン・・・」
ジュン「オレとヒロちゃんとどっちのほうが好き?」
私「こら、答えられないようなことを聞くな。でもジュンはこの先何があっても、とうさんの息子だっていうことは変わることがないからね。」
ジュン「そうだよね、なんかヒロちゃんにちょっと勝ったような気分。」
私「だから、勝ち負けじゃないことだって。」
ジュン「とうさん、お休みのキスは?」
私「そんな甘い声で言われたら、拒否できないだろうが・・・」

私はジュンに軽くキスをした。すぐにジュンの唇から離れようとしたら、こんどはジュンの手が私の後頭部を押して、またキスの状態に戻された。私たちは長いキスをした。

ジュン「とうさん、すごい、カチカチになってる・・・」
私「ジュンのせいだぞ。」
ジュン「オレもちょっと勃起してきちゃった、とうさん触って。」

手を伸ばすと、ジュンのモノは少し硬くなり始めていた。わたしがこすると、だんだんとジュンのモノも硬さを増していった。
そしていつの間にか二人とも下半身裸になって、二本の硬くなったモノを重ねてこすり合わせた。
そしてふたりともものすごい快感に包まれていった。

ジュン「ベトベトになっちゃったね。」
私「まずいな、シーツまで汚した。」
ジュン「よく拭いておけばだいじょうむかもね。」
私「明日、洗濯しなきゃね。」
ジュン「うん、そうしよう・・・  なんか、眠い・・・」
私「ほら、もうジュンは寝なさい。」

ジュンはすぐに寝息を立て始めた。私はティッシュでシーツのシミをよく拭いてから、ジュンの下半身もぬぐった。そして私も心地よい眠りに引き込まれていった。

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ヒロの出発

ヒロが仕事で海外に行くので、しばらく会えなくなるということで、私はヒロを送って成田まで行くことにした。
金曜の夜、私は車でヒロのマンションに行き、ヒロと荷物を載せて成田に向かった。
成田空港の周辺にはホテルがたくさんあるので、その中でも大規模なわりには安めのホテルに泊まることにした。
ホテルの建物は新しいものではないが、改装されているので快適に過ごせる。
私たちは大きなダブルベッドのある部屋に入った。

ヒロ「このベッド、外人向けかな、けっこう大きいよね。」
私「これらならふたりでゆっくりと眠れそうだ。」
ヒロ「今夜は寝させないからな。」
私「ヒロ、目がぎらぎら光ってるぞ。」
ヒロ「目だけじゃなくて、こっちは固くなってる・・・」
私「早いね・・・」
ヒロ「時間少ないし・・・」
私「仕事の準備はもういいのか?」
ヒロ「ほぼ終わってる。残りは飛行機の中でやればいいから。」
私「それなら、今からいっしょに風呂に入ろうか。」
ヒロ「うん、入る入る、服は聡一が脱がせてくれるよね。」
私「しょうがないなあ、こう言うときだけ甘えた声をだして・・・」
ヒロ「甘えられるほうがうれしいくせに・・・ それにいつもジュンちゃんは聡一に脱がせてもらってるんだろう、だから俺も・・・」
私「ばあか、ほら、脱がせてやるから、こっちにおいで。」
ヒロ「うん。」

どうもヒロは私がジュンに普通にしていることは全部同じようにしてもらいたいらしい。息子と相方にはやることは違うと私は思うのだが、なぜかヒロはジュンに対抗意識を燃やしすぎているようである。

私「もう、服くらい自分で脱げるだろう・・・」
ヒロ「脱がせるの好きなくせに・・・」
私「そこだけ聞いたら、変態だろうが・・・」
ヒロ「そういう変態なら、俺大好き。」
私「まったくしょうがないなあ・・・」

私はヒロのシャツのボタンを上からはずしていった。シャツを脱がせた後、靴下を脱がせてやり、そしてズボンを脱がせると、きれいな色のパンツとすらっとした足が出てきた。

私「ヒロ、もう勃起したのか・・・」
ヒロ「聡一がシャツのボタンをはずしてる時に急に硬くなった・・・」
私「きれいなパンツにシミができてるぞ。」
ヒロ「げっ、もうガマン汁出ちゃったみたい・・・」
私「敏感過ぎだ、ヒロは・・・」
ヒロ「だって、聡一にかまってもらうだけで感じちゃうんだもん。」

ヒロのパンツを脱がせると、中からきれいな色のモノがぴょこんと飛び出してきた。

私「元気だな。」
ヒロ「ジュンちゃんはどうなんだよ?」
私「ジュンは服を脱がせても勃起はしないなあ。」
ヒロ「やった、ジュンちゃんに勝った。」
私「ばあか、ほら、裸になったから、先に風呂に入ってなさい。」
ヒロ「ふわあい。」

ヒロの元気なモノを見て、実は私も固くなり始めていたので、服を脱ぐあいだにそれを少し鎮めてから私はバスルームに入っていった。

ヒロ「なんだ、つまんねえの、聡一はあんまり勃起してねえじゃん・・・」
私「少しずつ気持ちよくなっていこうね。」
ヒロ「まあいいけど・・・」

私たちはとりあえずバスタブに向かい合って入った。ホテルのバスタブは浅いので、お湯はへその下あたりまでしかこない。ヒロのいきり立ったモノが、水面に突き出していた。

私「ほら、ゆっくり楽しもう。」
ヒロ「すげえガマンしないと、気持ちよすぎてすぐにイッちゃいそうだよ。」

いきり立つヒロをなんとか抑えながら、私たちは風呂に入った本来の目的である、体をきれいに洗うという作業を行った。ヒロのモノはますます硬度を増して、触ると熱いくらいに熱を持っていた。
洗い終えると、私たちはバスルームの前でからだを拭きあった。

ヒロ「俺は、もうすげえガマンしたんだからな。そのご褒美に、俺をベッドまでお姫様だっこして連れていきやがれ。」
私「はいはい、お姫様の言うとおりに。」
ヒロ「ほら、俺も協力するから、早く抱き上げてよ。」

ヒロが協力してくれたので、思ったよりも軽々と私はヒロを抱き上げた。ふたりともすっぽんぽんの男二人である。付くものは付いているので、ちょっと冷静に見れば、おかしな風景ではある。

ヒロ「なんか、お姫様になった気分。」
私「いいけど、そこに突っ立っている巨大なものは、ふつうお姫様にはないと思うけど・・・」
ヒロ「これは、俺が特別なお姫様っていう証明なの。」

とりあえず私はヒロのお姫様ごっこに付き合って、ヒロをベッドまで運んだ。といってもホテルの部屋は広くないので、すぐに私はヒロをベッドの上に降ろした。

ヒロ「俺って、なんて幸せなんだ。聡一にお姫様抱っこしてもらっちゃった。重くなかった?」
私「ジュンが子供だった頃は、眠っているジュンをよく抱っこして動かしてたからね、けっこう慣れてるかも。」
ヒロ「それは子供のころだよね、今はまさかジュンちゃんをこんな風に抱っこしてないよね。」
私「そうだなあ、たまにジュンがしたがるときは、してやるけどさ・・・」
ヒロ「くそっ、最近でもジュンちゃんは聡一に抱っこしてもらってんだ。ぜったい俺が勝ったと思ったんだけどなあ・・・」
私「勝ち負けの問題じゃないだろう・・・」
ヒロ「まあいいや、聡一、すごいことしようね、ジュンちゃんとはできないようなこと・・・」

いやに積極的なヒロのペースに巻き込まれるように、私はだんだんと押し寄せる快楽の波にのまれていった。

翌朝、私はヒロとの快楽の余韻をからだの中に感じながら目を覚ました。昨日の気持ちのよかった出来事が、夢の中でのことのような錯覚を感じていた。
それでも横を見ると、ヒロが満ち足りたような表情で、気持ちよさそうに眠っていた。やはり、気持ち良かったのは、現実のことだったみたいだった。
私は起き上がって、トイレをすませた後、熱いシャワーを浴びて眠気を覚ました。
ベッドに戻って、ヒロの寝ている横にすわると、その気配でヒロが目を覚ました。

ヒロ「聡一、もう起きてたんだ。」
私「まだ早いから、もう少し寝てられるよ。」
ヒロ「なんか、お腹すいた・・・」
私「もう、朝食の時間だから、食べに行けるよ。」
ヒロ「ちょっと、からだを軽く洗ってくる。そんで、朝ごはん食べに行こうね。」

ヒロがシャワーを浴びるのを待って、私たちはレストランに朝食を食べに行った。
前の晩の運動がきいたのか、ふたりともけっこうな食欲であった。ヒロはしばらく食べられないといって、和食中心の朝食を何度もお代わりしていた。

部屋に戻って、ヒロが荷物を再確認してから、部屋を出ることにして、ドアの前まで行った。

ヒロ「ねえねえ、聡一、最後にお願いがあるんだけど・・・」
私「お願いって、あらたまってなんだよ。」
ヒロ「聡一、壁ドンやって。」
私「変なことをしたいんだな。」
ヒロ「だって、俺から言わないと、聡一やってくれないじゃん。」

私はヒロの肩越しに、左手を後ろの壁に付けた。

ヒロ「わかっててもなんか実際壁ドンやられるとドキドキする。」
私「気を付けて行ってくるんだよ。」
ヒロ「うん。それから?」
私「しばらくヒロに会えなくなるから、さみしい、かな・・・」
ヒロ「そのあとは?」
私「愛してるよ。」
ヒロ「俺もだよ。」

そして私たちは軽くキスをした後、フロントに降りてホテルのバスに乗り、空港に行った。

ヒロ「聡一、空港まで送ってくれてありがとう。」
私「仕事、がんばっておいで。」
ヒロ「うん、がんばる。そんで聡一は夏休みは実家?」
私「ああ、元気になったとはいえ、親父もそれなりの年だから、ジュンもいっしょに会える時に会っとかないとね。」
ヒロ「親孝行だね。」
私「そういうわけじゃないよ、ただ単に親に会いに行くだけだし。」
ヒロ「じゃあ、心の中で聡一に千回キス。」
私「同じく千回お返し。ほら、そろそろ入っていったほうがいいんじゃないのか?」
ヒロ「ほんとだ、出国遅れないようにしないと、けっこう混んでるみたいだからね。」
私「じゃあ、しっかり先生しておいで。」
ヒロ「うん、がんばってくるよ。」

ヒロと別れて、私はまたホテルのバスで戻り、駐車場から車を出して成田を離れた。私の夏休みはヒロを見送ることから始まった。

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