久しぶりにヒロと

このところ父の入院で実家に帰ることが多く、あまりヒロといっしょにいることができなかった。事情が事情なのでヒロは口では仕方ないよと言いつつも、心のなかではちょっとスネているのが私にはわかった。それで先週末は金曜の夜から日曜の朝まで、ヒロといっしょにいたのだった。ジュンは気をきかせたつもりなのか、金曜の夜から直さんところに泊まりに行って、土曜は日帰りで温泉に連れていってもらうということだった。
それで金曜の夜、マンションに帰って夕飯の準備をしていると、ジュンが学校から帰ってきて、その後すぐ直さんが会社帰りに寄ってくれた。
私「直さん、すみませんね、いつもジュンがお世話になって・・・」
直さん「世話なんかぜんぜんしてないし、それにジュンちゃんに週末遊んでもらって、ぼくのほうがうれしいし・・・」
ジュン「明日は直さんとデートするんだよね。」
直さん「だいぶ涼しくなったから、ジュンちゃんと温泉に入ってまったりしようかなと思って・・・」
ジュン「オレも最近けっこう忙しかったから、明日は直さんとのんびりする。」
直さん「ジュンちゃんのことは心配しないで、ソウさんはヒロちゃんとゆっくりしてね。」
ジュン「ヒロちゃんってけっこう子供みたいなところあるから、たまにはゆっくりといっしょにいてあげたほうがいいよ。」
私「ジュンはやさしいね、この週末はそうさせてもらうよ。」
直さん「そうそう、ソウさんはヒロちゃんのことだけ考えててね。」
夕食の後、直さんはジュンを連れて帰っていった。そして夜遅くにヒロが仕事を終えてやってきた。
ヒロ「遅くなっちゃった・・・」
私「ヒロ、夕飯は?」
ヒロ「食ってきたよ。」
私「じゃあ、なんか飲む?」
ヒロ「それより、聡一を食べたい・・・」
私「いきなりだな・・・」
ヒロ「だってけっこう会ってなかったじゃんか・・・」
私「そうだけど・・・」
ヒロ「食べる前に、聡一をきれいに洗わなきゃね・・・」
私「注文の多い料理店みたいだな・・・」
ヒロ「聡一のふだんは柔らかいけどときどき硬くなるものを食べたいな・・・」
私「なんだそりゃ・・・」
ヒロ「わかってるくせに。」
私「それじゃあ、風呂に入るか・・・」
ヒロ「うん、いっしょに入ろうね。」
服を脱がせあってから、私たちはバスタブに向かい合って入った。ヒロは服を脱ぐ時からもう元気になっていた。
私「それにしても元気だな・・・」
ヒロ「聡一のせいだからな・・・」
私「ゴメンね、ひとりにして・・・」
ヒロ「このところ聡一のことばっか考えてた。人前でピアノ弾いてる時も聡一の顔が浮かんでくるんだもん、焦ったよ・・・」
私「まさか弾いてる最中にイっちゃったりしなかっただろうな・・・」
ヒロ「イキはしなかったけど、ヤバかったんだぞ・・・」
私「今夜はヒロの気が済むまで楽しもうね。」
ヒロ「じゃあ、寝させないからね。」
私「それは楽しみ。」
ヒロ「俺は本気で言ってるんだからね。」
私「話してばっかりいないで、キスしてくれないの?」
ヒロ「初めて聡一にキスのおねだりされた、やったぜ。」
うれしそうな表情をしてヒロの顔が私に近づいてきた。久しぶりに気持ちのいいキスだった。
ヒロ「聡一も元気になってきたね。」
私「キスが気持ちよすぎて・・・」
ヒロ「きれいに洗ってあげる・・・」
私「自分で洗う・・・」
ヒロ「ダメ、俺がやる。」
私「あんまり触るなよ、感じすぎる・・・」
ヒロ「イクなよ、楽しみはこれからなんだから・・・」
私「ヒロこそ、ギンギンだろうが・・・」
なんとか私たちは無事にお互いを洗い合って、風呂から出た。
寝る前にビールを一杯ずつ飲んでから、私たちはベッドルームに行った。ふたり並んでベッドに横になって、ことを始めようとして、私はティッシュペーパーがなくなっているのに気づき、玄関脇の物入れにストックを取りに行った。5箱組みのビニールをはがして1個を取り出して、ベッドルームに戻ると、わずか3分ほどしかたっていないのに、ヒロはクークーと気持ちよさそうに寝息をたてて眠ってしまっていた。どうもやりたいというのより、疲れのほうが勝っていたのだろう。さっきまで私のことを眠らせないと言っていたくせに思い、ヒロのほっぺたを指でグリグリとしてみたが、ヒロはぜんぜん目覚めるようすもなかった。私は必要のなくなったティッシュを置いて、ヒロの横に寝そべった。
翌朝早く目がさめたので、ヒロのほうを見ると、ギンギンに朝立ちさせてヒロが眠っていた。久しぶりにパンツの上から触ってみると、ヒロは眠っているのにヒクヒクと反応していた。しばらく私は手で握ったり撫でたりしながらヒロのモノの感触を楽しんでいた。しばらくしてさらに硬さを増したら、ヒロはうわっと叫ぶ声をあげて目を覚ました。
私「ヒロ、どうした、怖い夢でも見た?」
ヒロ「べつに怖い夢を見たわけじゃないよ、むしろ気持ちいい夢・・・」
私「なんか叫んだからびっくりしたよ。どんな夢みてたんだよ?}
ヒロ「なんか聡一とずっと気持ちのいいことしてて、そんで最後にふたりで同時にイッたんだよね、と思ったら急に目が覚めて・・・」
私「昨夜、先にさっさと寝ちゃうからだ・・・」
ヒロ「ゴメン、いつの間にか寝ちゃってた・・・」
私「そんで、エッチな夢を見たんだ・・・」
ヒロ「ううう、やっぱ夢だったんだ、パンツが気持ち悪い・・・」
私「まさかヒロ、寝てる間に出したとか・・・」
ヒロ「ゴメン、出ちゃった・・・」
私「よっぽど溜まってたんだな・・・」
ヒロ「ゴメン、マジ溜まってたんだ・・・」
私「まったくヒロは・・・ ほら、パンツ替えてやるから・・・」
クローゼットから洗ったパンツを取ってきて、私はヒロのパンツを替えてやった。濡れたパンツは栗の花の香りがした。
私「ほら、気持ち悪くなくなっただろう、もう少し寝ようか?」
ヒロ「聡一、今おとうさんになってた・・・」
私「そうかな、こういう時は自然にそうなるのかもね・・・」
ヒロ「疲れてるから、昼近くまで寝ていい?」
私「いいよ、土曜なんだから、ゆっくり寝よう。」
ヒロ「ちょっとだけ、ハグして・・・」
軽くヒロをハグをしたまま、私たちは気持よく二度寝を楽しんだ。
そして昼前に起き上がって、ブランチを食べに出かけた。
ヒロ「今日はどうする?」
私「そうだなあ、どっか公園でも散歩しようか?」
ヒロ「なんかのんびりしてていいな、どこの公園に行く?」
私「ここから歩いて行けるところに、昔よくジュンと遊びに行った公園があるけど、そこはどう?」
ヒロ「大人も楽しいの?」
私「べつに児童公園じゃないから、大人もいっぱい来てるよ。」
ヒロ「じゃあ、ちょっと散歩しよう・・・」
ブランチを食べた後、私たちは腹ごなしも兼ねて、小さい道を選んで公園の方に歩いて行った。公園は細長いので、端から端まで歩くとけっこう距離がある。私たちは並んでゆっくりと散歩を続けた。そして公園を出て、帰りの方向に歩いていると、静かな住宅街に新しい店ができていたりして、けっこう楽しい散歩だった。
マンションに帰ると、ヒロはピアノの練習をしたいといって、ピアノを弾き始めた。私はピアノの脇のソファに座って、本を読みながらヒロの練習を聞いていた。
ヒロ「だいぶ弾いたなあ、外はちょっと暗くなり始めたね。」
私「暗くなるのが早くなったよね。」
ヒロ「先週末は、俺ひとりだったから、家でピアノさらってたんだよ。練習が終わって、外を見たら、ほとんど真っ暗になってて、ひとりってこういう時なんかさみしくて嫌なんだよなって思った。」
私「先週は会えなくてゴメンね。」
ヒロ「謝らなくてもいいよ、今回は俺のほうが我慢しなきゃならないことなんだから・・・」
私「ほら、ヒロ、こっちにおいで、さみしくないように、ハグしてあげるから・・・」
ヒロ「やっぱ、ふたりだといいね、聡一がハグしてくれるだけで、落ち着くもん・・・」
私「夕暮れの空を眺めながら、ちょっとフランクを弾いてみたいな・・・」
ヒロ「いいね、この時間にフランクはぴったりだ。」
そして私たちは誰に聞かせるわけでもなく、ふたりの楽しみのためだけに演奏をした。弾いていて、なんかヒロと心が融け合って同一化しているような錯覚に陥っていた。
私「なんかすげえ気持ちい演奏ができた・・・」
ヒロ「俺も。なんかイッちゃいそうな感じだった・・・」
私「これはとても他の人には聞かせられないね・・・」
ヒロ「ジュンちゃんが聞いたら、すげえ嫉妬されそうだ・・・」
私「ヒロはなんでもジュンと争うんだから・・・」
ヒロ「だって、聡一を取り合ってるみたいなもんじゃん・・・」
私「ばあか、ジュンはジュン、ヒロはヒロだろうが・・・」
ヒロ「そうなんだけどね。」
私「すっかり暗くなったね。」
ヒロ「俺、もう少しピアノ弾いていい?」
私「いいよ、晩飯の準備するから、できるまで弾いてていいよ。」
ピアノの音が聞こえてくるキッチンで私は夕飯の支度を始めた。ジュンのピアノを聞きながらの料理もいいものだが、ヒロのピアノはまたジュンと違っていて新鮮な感じがした。
夕食を食べたあと、私たちはDIGAのハードディスクに録画しておいた、ラヴェルのオペラを見た。スペインの時計屋の女房が、亭主の留守中に複数の男を引っ張りこむハメになってしまい、ドタバタするというオペラである。1時間ほどの短いオペラなので、私たち一気に見てしまった。
そして私はいつでもベッドに横になれるように準備をしてから、ヒロとベッドに入った。
私「今日は先に寝るなよ。」
ヒロ「寝ないよ、今夜はぜったいする。」
そう言ってヒロは積極的に私にキスをしてきた。私のほうからキスをしようと思っていたのに、いきなりヒロから濃厚なキスをされて、私はあえなくヒロの術中にはまってしまっていた。私は急激に勃起していた。
ヒロ「聡一も気持ちよくなってきたんだ・・・」
私「ちょっとタンマ、ヒロ、焦りすぎ・・・」
ヒロ「焦ってるわけじゃないよ、情熱的に聡一を愛してるだけ・・・」
私「ヒロ、そんなに一気に攻めて来ないで・・・」
ヒロ「今日は俺のやりたいようにやるから、聡一はそれに協力してくれればいい・・・」
私「ヒロ・・・」
いつになく情熱的なヒロの勢に押されて、私は理性が吹っ飛びそうになっていた。
ヒロ「聡一、いいよ、もっともっと感じて・・・」
私「からだが、からだが溶けそう・・・」
なんだかいつもと逆のパターンで、私は終始受け身になっていた。そのうちに快感の渦に巻き込まれて、私の意識はどこかに吹き飛ばされていた。私のからだのなかには湧き上がる快感に満たされていた・・・
そして日曜の朝、私はちょっとけだるいような疲れを感じながら目を覚ました。となりを見ると、ヒロの寝ていたところは空になっていた。トイレにでも行ってるのだろうかと思ったのだが、私はまだからだを起こす気にならず、またそのまま眠ってしまっていた。
9時頃、私はヒロに起こされた。
ヒロ「聡一、そろそろ起きてよ、朝ごはん食べよう、俺、腹減っちゃってさ・・・」
私「ああ、そろそろ起きるよ。」
ヒロ「じゃあ、リビングで待ってるから、早く着替えておいでよ。」
すでにヒロはシャワーでも浴びたのか、すっきりとした姿になっていた。私も軽くシャワーを浴びて、からだを目覚めさせた。
ヒロ「聡一が寝てる間に、ちょっと出かけてパンを買ってきた。」
私「元気だね・・・」
ヒロ「聡一はまだちょっとダルそうだね。昨夜頑張らせすぎちゃったかな・・・」
私「食べれば元気になるよ。」
私たちはヒロの買ってきたサンドイッチとコーヒーで朝食をとった。窓から差し込む朝の光が眩しかった。
ヒロ「次の週末は、聡一、またお父さんのお見舞いにいくんだろう?」
私「ああ、金曜の夜から、ジュンと行ってくるよ。」
ヒロ「俺のことは心配しないで、しっかり親孝行してきなよ。」
私「ひとりだと、夕暮れ時にさみしいんだろう?」
ヒロ「だいじょうぶ、聡一からだいぶエネルギーもらったから、次の週末くらいはひとりでもさみしくならないと思うよ。」
私「それならいいけど・・・」
ヒロ「お父さん、早く元気になるといいね・・・」
私「ヒロ、ありがとう・・・」
そして朝食後、ヒロは仕事があるといって帰っていった。ジュンが帰ってくる夕方まで、久しぶりに私はひとりの時間を楽しんだのだった。

theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

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まとめ【久しぶりにヒロと】

このところ父の入院で実家に帰ることが多く、あまりヒロといっしょにいることができなかった。事情が事情

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Re: 相思相愛ですねw

KAZUさま

なんか会えない時間が長いと、会ったときに新鮮というか、ヒロといつもより濃密な時間を共有することができました。

このところ父のことで忙しかったので、直さんに会うのも久しぶりでした。直さんには私の代わりに父親代理としてお世話になっています。

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