GWはヒロといっしょに-3

一晩ぐっすりと寝ることができて、翌朝私は比較的早めに目が覚めた。まだ少し時差ぼけが残っているみたいだったが、かなり疲れはとれていた。
目を開けるとすぐ隣でヒロが私のほうを向いて眠っていた。口の端からほんの少しだけよだれが垂れていたので、私は手を伸ばして指でよだれをぬぐった。

ヒロ「ふわああ、聡一、おはよう・・・」
私「よく眠れた?」
ヒロ「うん、熟睡できたみたい。あれっ、どうして俺の顔触ってたの?」
私「ちょっとだけ、よだれが垂れてたからね。」
ヒロ「げっ、マジ、やだなあ、聡一にカッコ悪いとこ見られちゃった・・・」
私「何でカッコ悪いんだよ、むしろかわいかったけどね。」
ヒロ「でもやなの、よだれを垂らしてるところを好きな人に見られたくないじゃん。」
私「寝てるときに自然に出てくるんだから、かっこ悪いなんて思う必要ないんじゃない・・・」
ヒロ「そうなんだけど、でも聡一には俺のカッコいいとこだけ見てて欲しいなあ・・・」
私「カッコいいとこもそうじゃないとこも、どっちもまるごとヒロのことが好きなんだけどね。」
ヒロ「うわあ、俺、感激しちゃった、聡一の愛の告白だもんね・・・」
私「ばあか・・・」
ヒロ「俺、ちょっとシャワー浴びてくるね。」

交代でシャワーを浴びたあと、私たちはホテルのレストランに朝食を食べに行った。気持ちのいいテラス席に案内され、私たちはそれぞれ食べたいものを取りに行った。オムレツやらハムやらを皿にとって席に戻ったあと、私はとり忘れたものに気づいて皿を席に置いたまま、もういちど取りに戻った。そして席に戻ってくると、私の朝食が載せられた皿の上には、小鳥が数羽集まっていて、皿の中の食べ物をものすごい勢いでつついていた。私はびっくりして鳥に占領された皿を見ていると、レストランのスタッフが飛んできて鳥を追い払ってくれた。

スタッフ「食べ物を置いたまま、席を離れるとすぐに鳥に食べられますから、気をつけてください。」

そういってスタッフは鳥に荒らされた私の皿を下げてくれた。

ヒロ「あれっ、聡一、まだ食べ物取ってきてないの?」
私「いちど取ってきたんだけど、ちょっと目を放した隙に、皿の上に鳥が何羽も来て、食べられてしまった・・・」
ヒロ「そうなんだ、じゃあ、もういっかい取っておいでよ。」
私「これからは、どっちか一人席にいたほうがいいね。」

私はヒロを席に残して、もういちど食べ物を取りにいった。

私「それにしても、ハワイの小鳥は人を怖がらないね。」
ヒロ「ここに来れば、えさに困らないんだろうね。」
私「でも、なんかハワイらしいよね。」
ヒロ「そうそう、朝食を鳥に食べられたくらいで怒っちゃいけないんだよ、もっとのんびりとしてないと。」

私たちはのんびりと鳥たちに囲まれながら朝食を楽しんだ。そして一度部屋に戻って、ワイキキトロリーの時間を確かめてから部屋を出た。

ヒロ「やっぱ、ホノルルに来たら、ダイヤモンドヘッドにとりあえず行かなきゃね。」
私「今日は天気も良さそうだし、山登りは気持ち良さそうだ。」
ヒロ「山登りったって、ダイヤモンドヘッドは駐車場から30分くらいで上れるみたいだよ。」
私「そうなんだ、海岸から見たらそれなりに高さがありそうだったけどね。」

ワイキキトロリーの席に座って、海沿いの道を風をいっぱいに浴びながら私たちはダイヤモンドヘッドに向かった。
ダイヤモンドヘッドは昔のクレーターの外輪山の一部らしい。トロリーは外輪山の下のトンネルをくぐって、クレーターの中心部にある駐車場に到着した。
入山料を管理事務所で払って、なだらかな登山道を上り始めた。ところがなだらかだったのは最初だけで、だんだんと急な登りになってきて、最後は長い階段を登らなければならなかった。
それでも休み休み登っても30分でダイヤモンドヘッドの頂上に到着した。

ヒロ「おお、すげえ・・・」
私「ああ、これはいい眺めだね。登ってきた甲斐がある。」
ヒロ「海が、ぬけるように碧い。」
私「きれいな色の海だね。」
ヒロ「きれいな海と、高層ビル群、ハワイだなあ。」
diamondhead.jpg


私たちは二人並んで柵にもたれて、しばらく海を眺めていた。
下りは登りに比べるとはるかに楽で、周りの景色を楽しみながらゆっくりと私たちは登山道を下った。駐車場まで下りてきて、トロリーにまた乗って、しばらくいくとヒロがここだと言ったので、私たちは降りた。
しばらく歩いて行くと、ハワイっぽい外観の店が見えてきた。

ヒロ「おお、ここだ、ここだ。」
私「ここって、何屋さん?」
ヒロ「ちょっと歩いて疲れたたから、ちょっとおやつに甘いものを食べよう。」
私「甘いものって?」
ヒロ「最近日本でも話題のマラサダ。」
私「そういえばガイドブックで見たような気がする、マラサダって・・・」
ヒロ「この店も日本に出店して、けっこう人気があるんだよ。」

ちょっとだけ列に並んで、ヒロはマラサダを買ってきてくれた。私たちは店の外のベンチに座って、マラサダを食べた。

ヒロ「これって、以前聡一とみなとみらいで行ったカフェデュモンドのベーニェに似てるね。」
私「揚げパンのふわふわのって感じが似てると言えば似てる。まああっちは四角だけどね。」
ヒロ「ベーニェよりもさらに柔らかいね。」
私「口に入れるととけそうだ。」
ヒロ「なんだか朝のビュッフェで食べすぎちゃってるから、俺はお昼はこのマラサダだけでいいな。」
私「そうだね、昼ごはんは食べられそうもない。」
ヒロ「この後、どうしようか?」
私「とりあえずワイキキビーチで少し泳ごうか。」
ヒロ「まあ一回はビーチでのんびりしなきゃね。」
私「昨日、ダンたちに会ったビーチに行ってみる?」
ヒロ「いいけど、ダンってさ、いい男なんだけどさ、すげえスケベな目で俺を見るからなあ、それがちょっと・・・」
私「それだけヒロが魅力的だってことだろう?」
ヒロ「まあいいや、あの二人の水着姿もちょっと見てみたいし・・・」
私「ふたりともけっこう筋肉質だった・・・」
ヒロ「もう、聡一ったら、ちゃんと見るところは見てるんだから・・・」

私たちはブラブラと歩いてビーチに向かった。昨日来たあたりに着いたので、わたしはビーチを歩きながらダンたちをさがした。

私「今日は来てないみたいだね。」
ヒロ「まあ、いいんじゃないの。聡一とゆっくり日光浴できるね。」

私たちは砂の上に、持ってきたレジャーシートを広げた。そしてとりあえず水着になって、シートの上に座った。

ヒロ「あれっ、聡一、いつもプールで着てる競パンじゃないんだ。」
私「あれはプールで泳ぐ時用だからね。それにこんな明るいところではちょっと恥ずかしいと言うか・・・」
ヒロ「だって、こういうところでは水着は見せるために着るもんだよ。」
私「まあ、そうかもしれないけどね・・・」

ヒロはきれいな色の競パンを穿いていた。そういうパンツだとけっこうモッコリが目立つのでどうしてもそっちに視線がいってしまう。

私「なんかすげえいろっぽいというか、エロい水着だね。」
ヒロ「これはモッコリが目立つように、ちょっと前がゆるめになってて、さらにインナーの布をはずしてるからね。」
私「プールじゃ、そんなの穿いてなかっただろう?」
ヒロ「プールだとガチで泳ぐから、ぴったりした競パンをはいて、それにインナーであそこをサポートしないと泳ぎにくいじゃん。」

荷物があるのでとりあえず交代で私たちは海に入った。そこにダンたちがやってきた。

ダン「やあ、ここに来れば会えると思ったよ。」
エド「俺たち、隣にいい?」
私「もちろんいいよ。」
ダン「なんかふたりとも細いからだだね。」
エド「ダンは華奢な少年が好みだからねえ、ヒロ、おそわれないように気をつけろよ。」
ヒロ「俺はだいじょうぶだよ、だって少年じゃねえし・・・」
エド「本物の少年に手を出したら犯罪だろう、その点、ヒロは見かけはすげえ少年みたいに若くて細いのに、でも実際は手を出しても年齢的にはだいじょうぶなわけじゃん。ダンの獲物としては最適なんだからな。」
ダン「こらこら、エド、なにカリカリしてんだよ、昨夜はちゃんとかわいがってやったじゃないか。」
エド「カップルとしての義務を果たしてくれてありがとう、すげえ義務的なエッチ、すてきだったよ。」
ダン「エドは昨夜はソウと寝たかったみたいだ・・・」
私「えっ、ええと、私はエッチにはあんまり自信がないから、たぶん期待に応えられない、と思う・・・」
エド「うわあ、ソウってすげえ面白い。なんかますます興味がわいてきた。」
ヒロ「ダンとエドだったらカッコいいから、俺たちじゃなくても、他にいくらでも相手してくれるカップルいるだろう?」
ダン「エドは、ウキヨエを見てから、日本人のアレに興味深々みたいなんだよね。」
エド「やっと、エッチしてもいいって思えるレベルの日本人カップルに出会ったんだもんね。」
ヒロ「言っとくけど、浮世絵はすげえ誇張されてるんだからな、きっと実物を見るとがっかりするよ。」
エド「実際に見てみないとわかんないじゃん。」
ヒロ「とにかくオレたちはその気はねえからな。」
エド「ヒロってけっこう怖い。」
ヒロ「エドは俺より年下だろうが、日本じゃな、年上の言うことはなんでもきくもんなんだぞ。」
ダン「そうなのか、なんかいつもソウのほうがヒロの言うことをきいてるような気がするんだけど・・・」
エド「ははは、ホントだ、ヒロのうそつき。」
ヒロ「うるせえ・・・」
ダン「そうだ、今夜もいっしょにディナーしないか?」
エド「今日は日本料理を食べに行くから、ちょうどいいよ。」
私「日本料理って?」
ダン「ええと、熱せられた大きな鉄の板の上で料理するらしい。」
エド「テパンヤキ、とかいうの、ある?」
私「ああ、鉄板焼きだね。」
ヒロ「日本に行ったとき、食べたことなかったの?」
ダン「ええと、スキヤキ、テンプラ、スシとかは食べたけど、テパなんとかは食べてない。」
エド「テパンヤキだよ、なんかすげえ面白いレストランらしいんだよ。」
私「でも、予約しないでだいじょうぶかな?」
ダン「いまからちょっと電話してきいてみるよ。」

ダンは携帯を取り出して、レストランに電話してくれた。

ダン「4人でだいじょうぶだって。」
エド「じゃあ、今夜もいっしょにディナーだね。」
私「場所はどこなんだろう?」
ダン「○○センターの近くだよ。」
ヒロ「そこなら、俺たちのホテルからも近い。」
エド「日本人といっしょに日本料理を食べるなんて楽しそう。」
ヒロ「俺たちはいちどホテルに戻るけど。」
ダン「俺たちはしばらく日光浴をするよ。」
私「じゃあ、夕食楽しみにしてるから。」

私たちは二人と別れて、歩いて一度ホテルに帰ってシャワーを浴びて海水を洗い落とした。

ヒロ「これからハワイ名物のショッピングセンターに行ってみる? その近くにドンキのホノルル店もあるらしい。」
私「へえ、ドンキってハワイにもあるんだ。売ってるものは日本と違うのかな。」
ヒロ「こっちでしか変えない面白いものもあるらしい。それにお土産も安く買えるみたいだよ。仕事場で配るお土産はドンキでいいかなって思ってるんだ。」
私「ショッピングセンターって、アラモワナショッピングセンターのこと?」
ヒロ「そうだよ、聡一、知ってるんだ。」
私「来るときの飛行機の中で暇つぶしに読んだ旅行ガイドで見た。なんかすごい大きいらしいね。」
ヒロ「とにかく、ホノルルに来たら、一度は行かなきゃね。」

私たちはホテルを出て、ワイキキトロリーに乗ってホノルルの街を回りながらショッピングセンターに向かった。

アラモワナショッピングセンターは大きくて、いろんな店が入っていた。私はジュンと直さんたちへのお土産にちょっとしゃれた柄のアロハシャツを買った。そしてヒロとは、お互いにアロハシャツをプレゼントしあった。

そしてショッピングセンターを出てちょっとあるいてドンキホーテに行った。大きな店内では、日本のものから、ハワイらしいものまでいろんなものが売られていた。

ヒロ「うわあ、この弁当、日本のと変わらないね。」
私「まあ、日系の人も含めて、こういうものの需要があるんだろうね。」
ヒロ「俺は、ハワイと言えばマカダミアチョコをお土産に買っていく。」
私「このくらいの値段だと、気軽に買っていけるね。」

チョコレートをいっぱい買い込んで私たちは、ワイキキトロリーに乗って、荷物を置きにホテルに戻った。

夕食の約束まで少し時間があったので、わたしたちはコンビニで買い込んできたビールをベランダのイスに並んで座って、海を眺めながらゆっくりと飲んだ。



theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

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初めまして
やっと全部読み終わりました(笑)
そういちさんモテモテですね~ 羨ましい;;

Re: タイトルなし

À様

コメントありがとうございます。
ブログを全部読んでくださったとのこと、とてもうれしく思っています。
これからもブログのほうはがんばっていきますので、応援よろしくお願いいたします。
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