ジュンと買い物に行く

金曜の夜、ジュンは8時くらいには帰宅できるということだったので、私は夕食の準備をして待っていた。
8時過ぎにジュンが帰ってきて、とりあえず風呂に入ったので、私はその間に洗濯機を回そうと思い、洗濯槽の中の洗濯物を一度取り出して、汚れ具合を見てから、洗剤を入れてスイッチを入れた。
ところが、いつもならすぐに動き出すのに、その時はスイッチを入れると、いきなり異音がして、動きが悪かった。しばらく様子を見ているとなんか変な臭いがしてきたので、私は電源コードをとりあえず抜いた。

そこにジュンが風呂から出てきた。

ジュン「どうしたの、とうさん。」
私「なんか洗濯機がおかしいんだよね。」
ジュン「なんかちょっと変な臭がするね。」
私「だから、とりあえず電源は抜いた。」
ジュン「この洗濯機、けっこう古いでしょう?」
私「そうだなあ、もう10年以上使ってるね。」
ジュン「それなら、修理するより買い替えたほうがいいんじゃない?」
私「そうだな、とにかくないとすぐに困るからね。」

とりあえずジュンがお腹が減っているということだったので、私は夕飯を準備した。

私「ほら、食べなさい。」
ジュン「いただきます。」
私「おかわりもあるから、いっぱい食べていいぞ。」
ジュン「うん、そうする。」

ジュンはお腹が空いていたのか、つぎつぎにお皿を空にしていった。
そして食後はソファに並んで座って、私たちはお茶を飲んだ。

ジュン「そうだ、洗濯機、使えないとすぐに困っちゃうじゃん。」
私「そうなんだよ、急いでなんとかしないと・・・」
ジュン「もう、買い換えちゃいなよ。」
私「そうだね、10年以上使ったからね。」
ジュン「それにこんどはもう少し容量の少ないやつでいいんじゃない。」
私「そうなんだよね、もう化繊の布団を丸洗いする必要もないからね。」
ジュン「あんなに大きな内容量の洗濯機を買ったのは、オレのオネショ布団を洗うためだったもんね。」
私「買ってしばらくしたら、ジュンのオネショも治っちゃったから、その後はあんまり容量の大きさは活躍しなかったけどね。」
ジュン「もう、布団を洗う必要もないし、こまめに洗濯できるように少し容量の少ないものにしようよ。」
私「とにかく明日土曜日だから買いに行ってくるよ。」
ジュン「オレもいっしょに行く。」
私「いいのか、せっかくの休日を洗濯機の買い出しなんかに使って・・・」
ジュン「そのかわり、お昼いっしょに食べたいな。」
私「そうだね、それならジュンの食べたいものでいいぞ。」
ジュン「じゃあ、○べログで調べとくね。」

夕食の後は、テレビを見たり、本を読んだりしてそれぞれ自由に過ごし、12時頃に私たちはベッドに入った。寒い時期なので自然にからだを寄せあって暖かく寝ることになる。私たちはお互いのぬくもりを感じながらぐっすりと眠った。

翌朝、私はジュンがもぞもぞと動いている気配で目を覚ました。さすがにジュンが寝返りをしたくらいでは、私も目を覚まさないのだが、ちょっと違う動きをジュンがすると、私は習慣でジュンの様子が気になって目が覚める。

私「ジュン、どうかした?」
ジュン「ああ、とうさん、起こしちゃったね。」
私「ジュン、何かあった?」
ジュン「ええとね、パンツが濡れた・・・」
私「そうなんだ、オネショ?」
ジュン「もう、とうさんったら、オレのこといくつだと思ってんだよ。」
私「なんかもぞもぞ動いてたから・・・」
ジュン「まあそれに近いけどね。だから夢精しちゃったみたい・・・」
私「パンツ、けっこう濡れてる?」
ジュン「うん、かなり出ちゃったみたい・・・」

私はジュンのパンツに手を伸ばして触れた。パンツの前のほうがかなり濡れて、冷たくなり始めていた。

私「けっこう出ちゃってるね。パンツ替えないと冷たいだろう。」
ジュン「うん、新しいパンツに替えてくるよ。」
私「いいから、ジュンは寝てなさい。とうさんが取ってきてあげるから。」

私はベッドから出て、クローゼットに行って、ジュンのパンツを取り出してベッドに戻った。

私「ほら、ジュン、濡れたパンツ、脱がせるから、腰をちょっと上げて・・・」
ジュン「パンツくらい自分で替えられるよ・・・」
私「いいから、こういうことはとうさんの仕事だ。」

私は慣れた手つきで、ジュンのパンツを脱がせてから、タオルでジュンの股間をきれいに拭いた。そして洗濯したパンツを穿かせた。夢精はオネショと違ってパンツしか濡れてないので楽なものである。

私「ほら、終わった。」
ジュン「とうさん、ありがとう・・・」
私「まだ、早いから、もう少し寝よう。ほら、とうさんにくっついておいで、暖かいから。」
ジュン「うん、もう少し寝る。」

私たちは気持ちのいい二度寝を楽しんだ。

そして土曜日午前、私たちは、10時ころにマンションを出た。繁華街まで電車で出て、駅からすぐのところにある量販店にまずは行った。13時までに買い物を済ませれば、その日のうちに買ったものを設置してくれて、さらに古いものを回収してくれるらしい。
洗濯機売り場は、たくさんの機種が並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまう。
それでも、洗濯容量や、方式の違いで、欲しい物を少しずつ、私たちは絞り込んでいった。

ジュン「布団はもう洗わないから、だいぶ小さいのでいいのかな。」
私「でも、布団はいいとして、毛布くらいは洗えるものがいいな。」
ジュン「じゃあ、けっこう大きい物じゃないと、毛布は洗えないみたいだよ。」
私「それにしても、縦型とドラム式じゃ、けっこう値段に差があるね。」
ジュン「どっちがいいんだろう?」
私「前に買った時は、水量の多いたて型のほうが良かったけど、もうオネショのたっぷり染み込んだ布団を洗う必要はないから、節水できるドラム式が多少高くてもいいかもしれない。」
ジュン「ドラム式のほうが節電にもなるみたい。」
私「まあ、値段と維持費の兼ね合いだな。」
ジュン「じゃあ、ドラム式にしようよ、水道代だけじゃなくて、電気代も節約できるみたいじゃん。少し高くても、今回はオレも半分負担できるし。」
私「いいよ、こういう生活に必要な物は、とうさんが買うから。」
ジュン「じゃあ、今日のお昼は、オレが出すね。」
私「いいのか、フランス料理に行くんだろう、高いんじゃないのか?」
ジュン「だいじょうぶ、なんか家庭料理らしいから、けっこう安めだと思う。」

けっきょく、私たちは、今まで使っていたものと同じメーカーのドラム式で、少しだけ容量の小さなものを選んだ。

買い物が終わると、ジュンの見つけてくれフレンチに行った。フレンチと言っても定食屋のような気取らない雰囲気で、開店してすぐに行ったので、待たずに席に着くことができた。

それほど広くない店内で、小さなテーブルにジュンとふたりで座って、フランス家庭料理というものを私たちはゆっくりと食べた。

ジュン「おいしいね、こういう煮込み料理はウチでもやってみたいね。」
私「同じにはならないかもしれないけど、作れそうだね。」
ジュン「フランス料理でも、こんなふうに気取らない店ならいいよね。」
私「最近は、けっこういいフレンチに行くこともあるんだろう?」
ジュン「まあね、でもこういった肩のこらないところのほうが、おいしく感じる。」

私たちは、ジュンの仕事の話などを久しぶりにゆっくりしながら、食事をした。

ジュン「この後、どうする?」
私「ジュン、なんか欲しいものない? 高くなきゃ買ってあげるよ。」
ジュン「うーん、急に言われても、すぐには思い浮かばない。」
私「今日は洗濯機買うのにつきあわせたから、ふだん買えないようなものを買ってあげるけど・・・」
ジュン「だって、すぐには思い浮かばないって。そのうち何か思いついた時に買ってね。」
私「いつでもいいよ。」
ジュン「じゃあ、またとうさんと買い物行けるね。」
私「お腹いっぱいになったし、とりあえずここは出ようか。」

席で会計をして、私たちは店を出た。

ジュン「今日は、このまま帰って、ウチでまったりしようよ。」
私「いいよ、どうせ夕方には洗濯機が届くから、ウチにいなきゃいけないんだし・・・」
ジュン「とうさん、なんかいっしょに弾こうよ。」
私「そうだね、軽く合わせるか。」

わたしたちはマンションに戻って、軽い曲を楽しんで演奏した。なんか仕事をし始めてからのほうが、ジュンのピアノに奥行きとしなやかさが出てきたような気がした。

私「ジュン、なんかピアノ、また良くなったな。なんかとうさんの中に、いつの間にかぐっと入り込んできた感じ。」
ジュン「そうかな、就職してから、以前みたいに弾けなくなってたけど、このところ、少し余裕ができて、ピアノが楽しい。」
私「そうだな、少し仕事も余裕がでてきたみたいだもんな。」
ジュン「そんで、今日は、ヒロちゃん、何時頃来るの?」
私「8時半くらいだって言ってたよ。」
ジュン「オレ、夕方まで、昼寝したい。」
私「そうだな、洗濯機が来るまでまだちょっと時間あるから、とうさんも1時間くらい、いっしょに寝ようかな。」

ふたりで演奏した時の一体感がまだ持続していて、私たちはなんとなく離れがたくて、私がジュンの肩を抱きかかえるようにして、ベッドまで行き、そのまま並んで横になった。

私「ほら、抱いて温めててあげるから、ゆっくり寝なさい。」
ジュン「温かくて気持ちいい。」
私「もう、いつまでも甘えて。」
ジュン「いいじゃん、これから先も、ずっとオレはとうさんの子供なんだから。」
私「なんか、とうさんも眠くなってきた。」
ジュン「オレもすげえ眠い。」

私たちはお互いの体温を気持ちよく感じながら、自然に眠ってしまった。

一時間ほどして、わたしは目を覚まして起き上がった。ジュンはまだ眠っていた。
そして少し身支度を整えて、量販店の配達の人が洗濯機を持ってくるのを待ちかまえていた。
夕飯の準備をしていると、チャイムが鳴って洗濯機が届いた。
係の人が二人、古い洗濯機を外して、新しいものを取り付けてくれた。

配達の人が帰ると同時に、ジュンがベッドルームから出てきた。

ジュン「洗濯機、届いたみたいだね。」
私「起こしちゃったかな?」
ジュン「ちょうどよかった、オレもそんなに寝てると、夜眠れなくなるから。」
私「さあ、溜まってた洗濯物を洗ってみるか。ジュン、洗うものは全部出しなさい。」
ジュン「たぶん、洗濯物を全部出してあると思う。」
私「じゃあ、とりあえず洗い始めるぞ、まあまだあったら、もう一回洗えばいい。」

新しい洗濯機に洗濯物を入れて、とりあえずスイッチを入れてみた。

ジュン「おおっ、けっこう静かじゃん。」
私「そうだね、これなら夜遅くても、気にせず使えそうだ。」
ジュン「なんか、ドラム式は回ってる洗濯物が見えるから、面白いね。」
私「きれいに汚れが落ちてくれれば、問題ないけど、どうかな・・・」

私たちは肩を並べて、洗濯機の前に立って、洗濯物が回るのをしばらく眺めていた。
ふと私が顔をジュンの方に向けると、ジュンもたまたま私の方を向いた。

ジュン「とうさん、キスしてくれないの?」
私「何のキスだ?」
ジュン「ええと、そうだね、やさしい父親が大事な息子にするキス。」
私「いつも寝るときとかにしてるだろう?」
ジュン「今がいいの。」
私「しょうがないなあ。」

私は軽く唇に触れるだけのキスをした。それでもジュンは満足したみたいで、嬉しそうな表情を顔いっぱいに浮かべた。その顔を見ると、私も自然に幸せな気分に満たされていた。




theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

comment

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はじめまして。

既婚ゲイ志願じった、といいます。

ずっと貴ブログ追っかけてますよ。(笑)

音楽してたことや、気性の激しい女の相手なさってたことなど、

他人とも思えないことが多くて。

自分は妻との関係はいまは落ち着き、仕事を一緒にしていく立場ですが、

ブログ拝見すると、

こういう素敵な生活も自分にあったのかもしれない、
と、夢見れるというか、いい気分になれるんです。

文も品格がありますし。

これからも追っかけてますよ!

No title

うちも洗たく機が壊れてしまって手洗いです。困ってしまいます。それにしてもジュンくんかわいいですね。大学院修了、就職おめでとうございます。

Re: タイトルなし

じった様

コメントありがとうございます。
ブログの追っかけをしてくださり、とてもうれしく思っています。
これからもブログの更新をがんばってやっていきますので、応援よろしくお願いいたします。

Re: No title

健一様

コメントありがとうございます。
洗濯機は壊れやすんでしょうか(笑)。
これからも応援よろしくお願いいたします。

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親子愛に・・・

益々深くなって行く親子の愛に
私がヒロさんの立場だったらなんとも
言えないものが積み重なって
心が壊れていきそうです。

Re: 親子愛に・・・

寛様

コメントいただきありがとうございます。
確かに、ヒロのことはじゅうぶんに気をつけなければならないと思います。
ジュンとのバランスをとりながらも、ヒロともちゃんとやっていきたいと思います。

こんばんは

ドラム式の洗濯機便利ですよね。ジュンちゃんとのほのぼのした生活の様子が伝わってきます。
季節の変わり目ですが、体調に気をつけておすごしください。

Re: こんばんは

たけろー様

いつもコメントありがとうございます。
新しいドラム式洗濯機、順調に動いています。洗濯が楽しくなりますね。
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