コンサートの打合せ

久しぶりに私の携帯に俊顕くんから電話があって、相談したいことがあるから会えないかという。
けっきょくその週の土曜の夜に、私はヒロと待ち合わせて、いっしょに俊顕くん指定のレストランに行った。
レストランの個室に案内されると、俊顕くんとジュンが座っていた。

私「もう来てたのか、早いな。」
俊顕くん「今日はちょっとジュンと買い物した後で、ジュンといっしょにちょっと早くついた。」
私「あと、誰が来るんだよ?」
俊顕くん「直さんでしょ、それとうちの両親。」
ヒロ「なになに、そんなに集めて、何の相談?」
俊顕くん「この面子だと、もうウチのコンサートのことしかないでしょ。」
ジュン「オレたちの仕事もちょっとは落ち着いてきたから、またコンサートやりたいなって、この前俊顕と盛り上がっちゃって・・・」

そこに直さんが顔に汗をかきながらやってきた。

直さん「ゴメン、ちょっと道を間違えちゃって・・・」
俊顕くん「まだ、時間前だから大丈夫ですよ。」
直さん「はあ、走ってきたら、おなか減った。」
俊顕くん「もう、直さんは、そんなこと言わなきゃ、カッコいいのに・・・」
ジュン「オレは、そんなヘタレな直さん、好きだけど・・・」
直さん「こらあ、ジュン、なにげに人のこと、ボロクソ言ってるよ。」
ジュン「でも、でも、直のカッコいいところはもっと好き。」
直「それなら、許す。」
俊顕くん「直さんって、扱いやすい。」
直「こら、俊顕、なんか言ったか?」
俊顕くん「いえ、なんにも。」

時間になるこり、俊顕くんのご両親がやってきた。

母上「まあまあ、皆さん、もうお揃いで、今夜はお呼び立てしてごめんなさいね。」
私「いえいえ、お呼びいただいて、うれしいです。」
父上「まあ、今夜は、うちわの食事だから、皆さん、楽にしてくれるとうれしい。」
母上「まずは、お食事をしましょうね。」

私たちは、テーブルに座り、その日のシェフおまかせメニューを食べることになった。そしてワインリストが配られた。

父上「ワインは、何がお好きかな。飲みたいものがあったら、どれでもどうぞ。」

ヒロが私の耳元でささやいた。

ヒロ「このワインリスト、値段が書いてないけど・・・」
私「あんまり高いのを選ばないようにしないとね。」

けっきょく私たちはワイン選びをまかせることにしたので、父上はソムリエを呼んで、料理にあったワインを選んでくれた。

食事が始まり、最初はジュンと俊顕くんの仕事のことが話題になっていた。そしてそれが一段落したこと、母上からコンサートの話が出た。

母上「俊顕とジュンちゃんが就職してから忙しかったようだけれど、このところ少し余裕が出てきたということですので、またうちでコンサートを開けたらと思いまして、皆さんをお呼び立てしましたのよ。」
俊顕くん「俺もジュンも、少しは仕事に余裕が出てきたし、コンサートをしたほうが、かえって心が充実して仕事の方にもいい影響があるんじゃないかと思って、そろそろコンサートを再開したいんです。それで、皆さんに協力をお願いしたいと思って、集まっていただきました。」
直さん「そうだね、たまには人前で弾いて、緊張感を感じないといけないよね。」
私「そう、コンサートとなると、必死で練習するからいいですね。」
俊顕くん「それで、やるとなると、何を弾きたいですか?」
私「私は最近、シューマンの一番のソナタをさらい始めたから、それを完成させて弾きたいな。」
俊顕くん「それはいいんですけど、聡一さん、ピアノは誰にするんですか? ジュン、それともヒロさん?」
私「シューマンはとりあえず、ヒロとやるけど、それほど長いソナタじゃないから、もう一曲短めのをジュンとやっていい?」
俊顕くん「すごいじゃないですか、聡一さん、2曲やるのは初めてでしょう?」
私「そうなんだよ、でもジュンとやる曲は、前に弾いたことのある曲になるけどね。」
母上「以前に弾いた曲でもいいですわよ。時間が過ぎると、演奏も変化するでしょうから、それを聞かせていただくのも楽しいわ。」
直さん「前にやった曲でいいんだったら、ぼくはモーツァルトの2台のピアノのソナタ、またやりたいんだけど・・・」
ヒロ「それ、俺とやってほしいな。俺もすげえ弾きたい。」
ジュン「ヒロちゃん、ずるい、俺も直さんと弾きたかったのに・・・」
俊顕くん「ジュンは、俺とやろうよ、ちょっと刺激的な曲を・・・」
ジュン「俊顕は何を弾きたいの?」
俊顕くん「ペトルーシュカをジュンとやりたいな。」
母上「あら、珍しい選曲ね。でも若い二人の元気な演奏が楽しみだわ。」
俊顕くん「じゃあ、4曲は決まりだね。後のプログラムは個々に相談して決めることにするよ。」
母上「そうね、私も全部の曲を知ってしまうと、楽しみが減ってしまいますからね。」
父上「みんな、コンサートの話をすると、活き活きと楽しそうで、私もつられてワクワクしてきた、コンサートのこと、よろしく頼むよ。」

そして会食も終わりとなった。レストランを出ると、俊顕くんが私と直さんにタクシーチケットを渡してくれた。私たちは断ったのだが、父上がぜひ受け取ってと言うので、私たちは受け取ることにした。

その日は、ジュンは翼くんと会いたいので直さんのところにいっしょに行くというので、ジュンと直さんとはレストランの前で別れた。

私「じゃあ、直、ジュンをよろしくね。」
直さん「翼ももうすぐ帰ってくるみたいだから、今からだと、ジュンちゃん、ちょうど翼に会えるよ。」
ジュン「久しぶりに翼にいちゃんに会える、うれしいな。」
直さん「じゃあ、聡一、またね。ヒロちゃん、モーツァルトの練習のこと、後でメールするから。」

直さんとジュンの乗ったタクシーを見送った後、私はヒロと二人でもう一台のタクシーに乗って、ヒロのマンションまで行った。

ヒロ「ジュンちゃん、気をきかせてくれたのかな・・・」
私「まあ、翼くんに久しぶりに会いたくて行ったみたいだけどね。」
ヒロ「まあ、どっちでもいいや。今夜は聡一と二人だけ・・・」
私「でもヒロは明日、特別レッスンで教えるんだろう。」
ヒロ「そうだった、ちくしょう、なんで、そういう時に限って、二人だけになれるんだよ。ひょっとしたら、ジュンちゃん、それとなく俺に嫌がらせしてる?」
私「ばあか、偶然だよ。」
ヒロ「しょうがねえなあ、マンションに帰ったら、ちょっと明日の準備しなきゃ。」
私「ヒロが、そういうふうに一所懸命仕事してるのって、けっこう魅力的だよ。」
ヒロ「でも、俺はあっちをするほうがいいんだけど・・・」
私「それはいつでもできるだろう・・・」
ヒロ「ジュンちゃんがいなくなってくれたらね。」
私「ジュンも、そのうち結婚するさ。」
ヒロ「そうだけど、でもジュンちゃんだったら、結婚しても聡一にベタベタくっついていそうだもんなあ・・・」
私「まさか、そんなことしたら、結婚相手に愛想尽かされちゃうだろうが・・・」
ヒロ「わかんないよ、だってジュンちゃんはコテコテのファザコンだからね。まあ、聡一がお父さんだったら、俺がジュンちゃんでもそうなるかもしれないけどね・・・」
私「それほどでもないだろう・・・」
ヒロ「まあ、いいや、とりあえず今夜はいっしょにいられるんだし・・・」

そしてヒロのマンションに私たちは帰り着いた。
その後私は、ヒロが翌日のレッスンの準備をしている時、、横のソファに座って本を読んでいた。
そして、ヒロの準備が終わると、とりあえずヒロと風呂に入った。

ヒロ「聡一と一緒に入ってるとすぐに勃起しちゃったよ・・・」
私「それはこっちも同じ。」
ヒロ「なんか、ガマンできなくなりそう・・・」
私「明日は人前でレッスンするんだから、ガマンしようね。」
ヒロ「しょうがねえなあ、でも俺のからだは洗ってね。」
私「洗ってあげるけど、固くなったところは自分で洗うんだよ。」
ヒロ「ふえええ、中途半端に興奮しちゃうよ・・・」

結局その夜は、ヒロとからだを洗いあっただけで、風呂から出た。

私「ほら、ぐっすり寝て、明日はスッキリとした顔で起きようね。」
ヒロ「くそ~、意地でも寝てやる。」
私「はいはい、早く寝ようね。」
ヒロ「次回は、ねちっこく相手してもらうからな。」
私「おやすみ・・・」

そしてベッドに横になり、ヒロはすぐに眠り始めた。私もヒロの体温を感じながらだんだんと眠りに落ちていった。

翌朝、私は自然に気持ちよく目が覚めた。体調がいいのか、下半身が思い切り固くなっていた。ヒロにそれを発見されると、やりたいとダダをこねられるといけないので、私は静かに起き上がって、苦労してトイレで朝一番の排尿をした。そうすると不思議と下半身は平常の姿に戻る。

私はまずはコーヒーを入れた。コーヒーが出来上がったころ、私はヒロを起こしに行った。

私「ほら、ヒロ、そろそろ起きる時間だよ。」
ヒロ「ふわああ、もう朝なんだ。うへっ、すげえ勃ってるよ、聡一、触ってみて。」
私「まったくしょうがないなあ。」

私はヒロの朝勃ちをちょっとだけ触ってやった。さすがにヒロも大事なレッスンがあるのを自覚してくるのか、いつものようにもっと触って欲しいとは言ってこなかった。

私「朝ごはんにするから、ちゃんとトイレに行ってから、顔も洗っておいで。」
ヒロ「ふわあい。」
私「あくびのついでに返事するんじゃないって・・・」
ヒロ「聡一、おとうさんモードになってる・・・」

私はキッチンに戻って、朝食の準備を始めた。日曜のゆったりとした朝の時間が流れていた。

theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

tag : ゲイの父親

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素敵な仲間

一緒に音楽やれる仲間がいて羨ましいです。
みんないろんな繋がりのなかで、出来上がったメンバーですね。これからも大事にしてくださいね。
コンサート楽しみにしてます。

Re: 素敵な仲間

たけろー様

久しぶりのコンサートとなり、練習がけっこう大変です。みんなうまいので、私がいちばん練習しなければならないです。
でもその分、コンサートの達成感が大きいですね。

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