私の三連休

11月初めの三連休最日の金曜日、私は昼をジュンの婚約者の両親を交えて昼食をすることになっていた。
ヒロのほうは、芸術の秋のさらに文化の日と言うことで、その日は泊りで地方に出かけていた。
まだ来年とはいえ、ジュンたちの結婚まで一年を切ったので、とりあえず打ち合わせをする必要があったのだ。

私たちは向こうのご両親の行きつけだというフレンチレストランに、昼前にジュンといっしょに出かけた。
時間を調整して少し前にレストランに入ると、婚約者とご両親はすでに到着していた。
個室に案内されて、昼食を取りながら、少しずつ結婚のもろもろの事を検討していった。
昼食後も少し話し合いをして、一応の結論を出して、話し合いは無事に終わった。
午後遅く、ジュンの婚約者は仕事があるということで先にレストランを出て行った。
私とジュンはレストランでご両親と別れると、そのままぶらぶらと歩いて繁華街に出たのだった。

私「それにしても、ひ〇さん、ものすごくさっぱりとした女性だよね。」
ジュン「うん、論理的に物事を考えられる人だから、俺としても付き合いやすいし。」
私「あんまり簡単に結婚のことを進めるから、向こうのご両親はなんとなく物足りなそうな感じだったね。」
ジュン「あれでもけっこうご両親に妥協してるみたいだ。まあ、別にご両親は、ひ〇のお兄さんの時に、けっこう大変だったらしいから、今回はいろんなことが略式でもいいみたいだよ。」
私「ああ、あのかっこいいお兄さんね。」
ジュン「えっ、とうさん、タイプだったの?」
私「そうじゃなくて、一般的な感想。」
ジュン「まあ、俺にも優しくしてくれるし、いい人だよね。」
私「そういえば、ひ〇さんのはねっかえりの美少年の弟は?」
ジュン「ははは、瞬くん、もう少年って年じゃなくなってるよ。」
私「そんでジュンは瞬君とはうまくいってるのか?」
ジュン「あいつ、たまにオレとひ〇とのデートの時におジャマ虫でくることあるんだよ。まあ、生意気だけどかわいいところもあるから、いいんだけどね。」
私「そういえば瞬くん、翼くんの大学から大学院の後輩なんだってね?」
ジュン「うん、その関係で翼兄ちゃんとは仲いいみたい。」

その後、大きな文房具屋に行き、ジュンのためにちょっといい万年筆を買った。書類にサインするのに万年筆があったほうが何かと便利だと思ったからだ。

そして夕方になって、ひ〇さんの仕事も無事に終わり、私たちに合流した。しばらく三人でカフェでおしゃべりをした後、私は別行動にすることにした。

私「じゃあ、ジュン、とうさんは、これで。」
ひ〇さん「あら、お父さま、夕食をご一緒するつもりでしたのに。」
私「まあ、夜はふたりで食べなさい。」
ジュン「とうさん、どうするの?」
私「たまにはひとりで飲みに行ってくるよ。」
ジュン「ならいいけど。」
ひ〇さん「残念ですわ、次はぜひご一緒したいですわ。」
私「じゃあ、とうさんも飲むから帰るのは遅くなるから、ゆっくりしてきなさい。じゃあ、ひ〇さん、ジュンをよろしく。」

私はふたりと別れて、地下鉄で新宿方面に行った。最寄り駅で降りて、少し歩いていくと、夜の通りは賑やかだった。私はそのままいつものバーに入っていった。

私「こんばんは・・・」
ママ「まあ、ソウさん、おひさね、でも来てくれてうれしいわ、イケメンはいつでも歓迎よ。」
私「社会人の息子がいるんですよ、イケメンじゃないですって・・・」
ママ「それでもイケメンはイケメンよ、ソウさん、最近熟してすごくおいしそうだし。」
私「ママさん、いっしょに何か飲みませんか?」
ママ「あら、うれしいわ、ソウさんのおごりなら何でもいただいちゃうわよ。」

ママさんとしばらく話していると、そこに健くんが入ってきた。

ママ「あら、健、最近、よく来てくれるわねえ。」
健くん「うわっ、聡一、めっけ。」
私「こらこら、そんなに抱きついてこない。」
健くん「だって久しぶりに大好きな聡一に会えたんだもん、このくらいはいいでしょ。」
ママ「健、あんた、いいかげんにしなさい、店の中なんだから・・・」
健くん「でも今夜は来てよかった。なんか聡一に会えそうな気がしたんだよね。」
ママ「久しぶりに健の笑ってる顔を見たわ、あんた、笑うと意外にかわいいのね。」
健くん「げっ、俺、笑ってました?」
ママ「こぼれるくらいに笑ってたわよ。」
私「健は笑顔がすごくいいよね。」
ママ「健、あんたはふだんの顔が冷たそうに見えるんだから、笑ったほうがモテるわよ。」
健くん「ふうん、そうなんだ、モテたい相手には笑えばいいんだ。」
ママ「まあ、がんばりなさい。ソウさんは大事な相手がいるんだから、笑ってもだめよ。」
健くん「俺に言い寄って来る奴はろくなのがいないし、俺が好きになる人にはすでに相手がいるんだよね、うまくいかない・・・」
私「そのうち、健にもちょうどいい相手があらわれるよ。」
健くん「そうなるといいんだけどね。でもそうなるまでは、聡一、俺を愛人にしててね。」
ママ「そういえば、健、引っ越したんだって?」
健くん「ええ、前のところよりはちょっとだけ遠くなったけど、いいところが見つかったから。」
私「そうなんだ、もう片付いた?」
健くん「たいした荷物もないから、それなりに。聡一、これから、俺の新しい部屋、見に来ない?」
私「いいけど・・・」

しばらく飲んだ後、私は健くんのマンションに行った。

健くん「ここって最寄り駅は違うけど、けっこう聡一のマンションと近いんじゃないかな。」
私「そうだね、自転車だとすぐだろう。」
健くん「けっこう部屋からの眺めもいいんだよ。」

確かに部屋の窓からはきれいな夜景が見えていた。

私「いいとこじゃん。」
健くん「中古だけど、思い切ってローン組んで買いました。」
私「そうなんだ。」
健くん「頭金の大半は親に出してもらったんですけどね。」
私「じゃあ、パートナーをマジで見つけないといけないね。」
健くん「それはまだ先のこと、今は聡一がいちばん・・・」
私「さあ、ふたりで気持ちいいことしよう。健を天国に連れてってあげるよ。」
健くん「年下の俺に負けないようにって、けっこう必死で頑張ってる聡一って、なんかかわいい。」
私「ばあか、かわいいっていう年じゃねえよ。」
健くん「でも聡一って年をごまかしてない? だってからだはスリムなわりに筋肉はちゃんとあるし、しかもでっかいアレはカッチカチだし、顔のしわとかもあんまないし・・・」
私「確かに子育てが終わってから、ちょっとだけ元気になったかもね。」
健くん「息子さんていい大学を出て、今はエリートサラリーマンだなんて、聡一の育て方がよかったんだね。」
私「でも小さい頃はけっこうからだ弱かったし、成長が他の子より遅かったから、それなりに大変だったよ。」
健くん「へえ、そうなんだ、そこは俺と似てる。俺もけっこう成長が遅かったからね。」
私「今の健くんからは想像できないね、背は高いし、からだもしっかりしてるからね。」
健くん「聡一、俺のパンツ脱がせてよ、ガマン汁でべとべとになっちゃったから・・・」
私「健くんはたくさんガマン汁出しちゃうね。」
健くん「聡一がエロいからいっぱい出ちゃうんだからな。それに健くんじゃなくて健って呼んでよ。」

風呂に入って、私たちはお互いのからだを洗いあった。私たちはからだを洗い終わると、からだを拭いただけではだかのまま、バスルームを出てベッドに移動した。
私たちはキスをしながらお互いのからだを求めあった。
そして快感が高まってきたころ、健くんが後ろに入れてほしいと強く言うので、私は少しずつ入れてみた。
最初はけっこう抵抗が強くてなかなか挿入できなかったが、少しすると先のほうが少し中に入っていった。

私「痛くないか?」
健くん「痛いけど、ガマンする。もう少し入れてみて。」

それにしてもあまりにも健くんが痛くて苦しそうな顔をするので、私はすぐに抜き取ったのだった。

健くん「聡一、ゴメン・・・」
私「ムリするな、気持ちよくなきゃエッチの意味ないし、それにこすりあうだけでも、健とだったらすげえ気持ちいいし・・・」

その後、私たちはお互いの硬いものを二本重ねるようにして、快感をむさぼった。
それでもちゃんと気持ちいいようにすれば、アナルセックスをしなくてもじゅうぶんに満足できたのだった。

12時過ぎに私は、健くんには引き留められたが、自分のマンションに帰ることにした。ジュンがいる時にいきなり外泊はまずいとおもったからだ。
私はタクシーに乗ってマンションに帰った。タクシーだと本当に近い距離だった。

マンションに入ると、ジュンがリビングでビールを飲んでいた。

ジュン「とうさん、遅かったね。」
私「ああ、長く飲みながら話をしたら、こんな時間になった。」
ジュン「ひ〇さんが、今度はぜひ一緒に食事しましょうってさ。」
私「今夜はジュンたちは楽しかったのか?」
ジュン「うん、食事してホテルのバーでちょっと飲んで、そんで帰ってきた。」
私「疲れただろう、もう寝ようか。」
ジュン「じゃあ、とうさん、シャワー浴びてきなよ、オレは帰ってきた時に浴びたから。」

私は健くんのマンションでシャワーを浴びたというわけにもいかず、もう一度簡単にシャワーでからだを洗い流した。

ジュン「とうさん、今夜は誰と飲んでたの?」
私「ああ、最近知り合った友達。」
ジュン「その人と何かしてきた?」
私「えっ、どうしてそんなこと聞くんだよ。」
ジュン「だって、なんとなく雰囲気でわかるよ。」
私「そうなのか。でもたいしたことはしてないよ。」
ジュン「相手の人、どんな人?」
私「ジュンより少し年下くらいかな。」
ジュン「イケメンなんでしょ。」
私「まあね、でもジュンほどじゃない。」
ジュン「まあいいけど、ヒロちゃんに感づかれないようにね、オレが気づいたくらいだからね。」
私「ああ、気を付ける。」
ジュン「べつにヒロちゃんと別れても、オレはむしろいいくらいなんだけどね。まあそれよりとうさんがさみしくなるのはオレも嫌だし…」
私「とうさんが誰とパートナーになっても、ジュンとの親子関係はかわらないよ、だから心配するなって・・・」
ジュン「とうさん・・・」

そう言うとジュンは私に抱き着いてきた。さすがにこの時期になるとジュンも裸族はやめていたが、それでもまだTシャツとパンツだけしか着ていなかった。
ジュンは私のパジャマの中に手を入れてきて、乳首を軽くなでた。それだけでわたしのからだには痺れるような快感がはしった。

私「こらこらお、ジュン、やめなさい・・・」
ジュン「やっぱいつもより感じやすくなってる。」
私「だから、ちょっとだけ気持ちいことしてきたんだよ・・・」
ジュン「でもまだ足りないみたいだね、下もすげえモッコリしてきたし。」

私は一度鎮まったからだがちょっとした刺激でまた火が付き始めているのを感じていた。

私「ジュンはどうなんだよ?」
ジュン「オレは今日は食事してその後お酒をいっしょに飲んだだけ。」
私「ジュン、冷静だな。」
ジュン「セフレは別にいるから、不自由してないし。でも、とうさん、顔が火照ってるよ。」
私「ジュンが触ったからだろうが・・・」
ジュン「とうさん、オレのも触ってよ。」

私はジュンのほうに手を伸ばして触ると、ジュンも半分くらい勃っていた。
私たちは下半身裸になって、お互いのモノを刺激しあった。
それだけでふたりともじゅうぶんに激しい快感を感じていた。

翌日、私たちは少し朝早く起きて、私たちは電車に乗って鎌倉に出かけた。
円覚寺や東慶寺を見て、切通しを通って銭洗弁天、そして大仏、長谷寺と見て回った。
昼はジュンがシラス丼を食べたがったので、和食の店に入ったが、生シラスはなくて釜揚げシラス丼だった。それでも歩いた後に食べるとおいしかった。
そして江ノ電に乗ろうとすると、ものすごく混雑して乗るのも大変そうなので、線路に沿って歩いて行った。
海沿いまで行って、砂浜に座って、買ってきたビールを飲みながら海を眺めた。

ジュン「気持ちいいね。」
私「潮風がおいしい。」
ジュン「この後、どうする?」
私「江ノ電に沿って、江の島まで思い切って歩こうか?」
ジュン「俺はだいじょうぶだよ。」

私たちは海沿いの道をゆっくりと江の島を目指して歩いて行った。
途中でカフェに入って休んだが、江の島まで私たちは歩いて行ったのだった。

江の島を刊行した後、私たちは小田急に乗って新宿まで戻った。

私「飯、食って帰る?」
ジュン「とうさんがめんどうじゃなきゃ、うちで食べたい。」
私「じゃあ、デパ地下でおかずだけ買って帰ろう。」

割引価格になり始めていた惣菜を買って、私たちはまた電車に少し乗ってマンションに帰った。

夕食を食べて、まったりしていると、11時過ぎにヒロから電話が書かて来た。

私「ジュン、ゴメン、そろそろヒロのところに行かなきゃ。」
ジュン「いいよ、行ってきなよ。」
私「ひとりで寝かせてゴメン。」
ジュン「いいよ、とうさんをオレがひとり占めすると、ヒロちゃん、イジワルするんだもん。」
私「じゃあ、とうさん、行くけど、ジュン、ひとりだからって裸で寝るんじゃないぞ、風邪ひくといけないからね。」
ジュン「わかってるって。」
私「じゃあ、早く寝るんだよ。」
ジュン「ほら、早くいかないと、ヒロちゃんが怒るよ。」
私「じゃあ、ちょっと行ってくるね。」
ジュン「いってらっしゃい。」

私はタクシーを拾って、ヒロのマンションに行った。
ヒロのマンションに入ると、ヒロはまだ帰ってきていなかった。

私はヒロが脱いだままベッドの上に置いてあったスエットやパンツをまとめて洗濯機に入れた。
そして、流しにあった食器を洗いって片づけた。
ビールを冷蔵庫から出して、飲んでいると、ヒロが帰ってきた。

ヒロ「ただいま、聡一、早く着いたんだね。」
私「タクシーで来たからね。」
ヒロ「着替えてくるよ。」

ヒロはベッドルームに着替えるために入っていった。そして部屋着に着替えて出てきたのだった。

ヒロ「聡一、散らかしてた下着、片づけてくれたんだ、ありがとう。」
私「洗濯機に入れただけだよ。」
ヒロ「今日は聡一、どうしてたの?」
私「ジュンと秋の鎌倉に行ってきたよ。」
ヒロ「ジュンちゃん、ずるい。」
私「あしたはヒロと一日いっしょにいられるよ。」
ヒロ「じゃあ、俺も鎌倉、行きたい、鎌倉、連れてけ連れてけ!」
私「しょうがないなあ、じゃあ、連れて行ってあげるよ。」
ヒロ「やった、じゃあ、明日、ゆっくり寝てられないね。」
私「そうだね、だからもう寝よう。」
ヒロ「よく寝られるように、軽い運動をしてからね。」
私「ヒロ、疲れてるんだろう?」
ヒロ「それとこれとは別。」

そういうことで、すぐにベッドに入ったのだが、やはりヒロは相当疲れていたらしく、しばらくするとすーすーと寝息をたて始めた。

私「するんじゃなかったのか、ヒロ?」
ヒロ「zzz・・・」

私はヒロのあたまを軽くなでてから、ヒロにくっつくようにして目を閉じた。まもなく私も眠ってしまったのだった。

翌日はこんどは小田急に乗って、江の島まで行った。江の島を見て、混雑する江ノ電に何とか乗り込んで、極楽寺まで行った。極楽寺から長谷寺まで歩き、昨日と同じ店に入って、釜揚げシラス丼を食べた。

私「二日続けてシラス丼を食うことになるとは思わなかった。」
ヒロ「おいしいからいいじゃん。」
私「確かにおいしいけどね。」

江ノ電に沿って鎌倉駅まで歩いて行き、ごった返す小町通りを、駅前で買った瓶ビールを飲みながら歩いた。
八幡宮にお参りして、ちょっと遠回りして、昨日ジュンと通った切通を反対側から上って、北鎌倉のほうに出て、東慶寺を観光した。

ヒロ「聡一と鎌倉を散歩で来てよかった。ジュンちゃんだけにいい思いをさせておくわけにはいかないもん。」
私「まあ、同じところを歩いても、気分が変わるから、新鮮だね。」
ヒロ「でも、三連休、一日だけでもOFFにしておいてよかった。」
私「ムリすんなよ。鎌倉だったらいつでも来られるんだから。」

まだ午後3時くらいだったが、ヒロがちょっとピアノの練習をしたいというので、早めにヒロのマンションに帰った。
夕食までヒロは少しピアノの練習をしていた。
その後練習を終えたヒロと少し遅めの夕食を食べてから、私はヒロと別れてマンションに帰ったのだった。

そうして私の盛りだくさんだった三連休は終わった。


theme : 男同士の恋愛
genre : 恋愛

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